夢のシネマパラダイス198番シアター:マイケル・ジャクソン THIS IS IT
マイケル・ジャクソン THIS IS IT
監督:ケニー・オルテガ
(2009年・米・111分)DVD
内容:2009年6月25日不慮の死により幻となったロンドン公演“THIS IS IT”。7月13日の開演に向けて4月からリハーサルが行われていた矢先の事態だった・・。本作はそのリハ映像をもとに、公演の総監督を務めていたケニー・オルテガが監修した音楽ドキュメンタリー。
評価★★★☆/70点
マイケル・ジャクソン、、キムタクやマドンナ同様あまりにも聞き慣れた名前であり、あまりにも日常の中に溶け込んだ名前。
でありながら自分はマイケル・ジャクソンの歌はあまり好きではなかったww
“ベンのテーマ”とか“想い出の一日”とか“ヒール・ザ・ワールド”とか心の琴線に触れるバラード系の歌や70年代のジャクソン5時代のリトル・マイケルの歌は好きだけど、スリラー後80年代以降の歌はほぼ敬遠してきたといってもよく・・。
高校の修学旅行でディズニーランドに行ったとき、マイケル・ジャクソンのアトラクション「キャプテンEO」に友達に強引に連れて行かれてすっごいふてくされたのを今でも覚えていたりする・・
それ以降マイケルといえば様々なゴシップネタを提供してくれるイタイ男という印象しかなくなり、憧れのスーパースターからあまり触れたくない異形の者という気味の悪い存在へと変貌していった。
やがて、その名前すら聞くことがなくなっていた矢先に飛び込んできたマイケルの死。
しかし、それすらも自分にとってはイタいゴシップネタとしか見られなくなっていた。
そして、この映画も半分奇怪な目で見始めたのだけど、、、
驚がくした・・・。
いや、今までマイケルのステージを見たことがなかった自分も自分なのだけど、この身体のキレの良さは何なんだ
リハーサルなのでマイケルも本気度100パーではなく、おそらく5割も出していないのではないかと思われるのだけど、まるで別人!
目をキラキラと光り輝かせながらマイケルへの憧れを語るダンサーたちと同じような瞳で自分はマイケルを凝視していた。。
キング・オブ・ポップたるゆえんが初めて分かったような、そんな圧倒的存在感にただただ吸い込まれるように見入ってしまった。
なんだろ、サッカー好きの自分からするとマラドーナとかぶるんだよね。
ピッチ外では奇行蛮行何でもござれのメタボ親父なのだけど、いざピッチの中に入れば神々しいまでに人々を魅了する神の子。
そうなんだ、マイケルはポップス界のマラドーナだったんだ。ひとりで妙に納得・・・。
マラドーナもヤク中アル中メタボの三重苦により危篤状態にまでなったことがあるし、死亡説まで流れたことがあったし。でも一命を取りとめて代表監督としてW杯という最高の舞台に立つまでになったマラドーナ。
そう考えるとマイケルもなぁ~惜しいね。。
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ダンシング・チャップリン(2011年・日本・131分)WOWOW
監督:周防正行
出演:ルイジ・ボニーノ、草刈民代
内容:フランスの振付家ローラン・プティがダンサーのルイジ・ボニーノのために書き下ろしたバレエ『ダンシング・チャップリン』。喜劇王チャップリンへのオマージュをふんだんに取り入れた作品は、各国で好評を博した。しかし、確実に老いが迫っているボニーノの後継者がいない事態に、映画監督の周防正行は、この作品を映画化するために再構成してフィルムに収めようと決意する。またこの映画化は、監督の妻で2009年にバレリーナを引退した草刈民代の最後の舞踏ステージという意味合いも込められていた。
評価★★☆/50点
およそバレエというものに縁も知識も乏しい自分にとっては、「リトル・ダンサー」や「ブラック・スワン」のようなフィクション仕立てではないメイキング・ドキュメンタリー仕立ては正直退屈だった
まぁ、パントマイムを動作の軸とするチャップリンと、ダンスの中でも様式的なバレエがうまいことマッチするんだなぁとは第2幕のパフォーマンスを見て面白かったことはたしかだけど、やはり前半1時間のメイキングが興味薄で乗り切れなかったんだよねぇ・・・。
普通ならこういうメイキングの舞台裏って面白いはずだし、舞台を映画化する難しさというのはアンドリュー・ロイド・ウェバーの作品なんかを見ても痛感するところなのだけども、舞台人間の振付家と映画人間の監督という別ジャンルのプロが、同じ土俵に上がって創作する際に生まれる演出プランに対する考え方の違いとか譲れない矜持の綱引き、つまりは本音のぶつかり合いがまだまだ弱くて、ピンと張り詰めた緊張感に乏しいんだよね。
これ見てる時にふとマイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」を想起したけど、それと比べてもなんかヌルイなぁ、、と感じてしまった。。
うーん、、まぁ、そもそもバレエのメイキングに触手が伸びない自分に問題ありなのも重々承知してるけどねって、そっちの方がデカいか・・・。
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(おまけ)
フラッシュダンス
出演:ジェニファー・ビールス、マイケル・ヌーリー、リリア・スカラ、サニー・ジョンソン
監督:エイドリアン・ライン
(1983年・アメリカ・95分)NHK-BS
評価★★★☆/70点
内容:昼は溶接工として働き、夜はバーのフロア・ダンサーをしている19歳の少女アレックスは、プロのバレエ・ダンサーを夢見ていたが、オーディションを受ける勇気がなかった。ある晩、駐車場で襲われた彼女は仕事先の社長ニッキーに助けられ、彼の勧めでオーディションを受けることになる。アレックスは書類選考に受かったが、舞踏劇団の理事でもあるニッキーが裏で手を回していたことを知り、オーディションに興味をなくす。。。アイリーン・キャラの主題歌とともに大ヒットを記録した青春ダンス映画。
“80年代から隆盛を極めるMTV、そしてなによりPVに少なからずこの映画は影響を与えているはず。80年代ミュージックとダンスの見事というべき融合だ。そして映画もとにかくアツい。良くも悪くも80年代映画の典型といえる。”
「リトル・ダンサー」を見ると、この「フラッシュダンス」のアツさ、熱血さがただならぬものだということがよく分かる。
タイトルの表れ方からしてアツいもんなあ(笑)。だって1つの画面に収まりきらないほどドデカイ赤色のタイトル、しかも背景が黒よ黒。
ちょっと今見るとあのアツいノリについて行けない恥ずかしさがあるというか。
間違いなく「ロッキー」の血がこの映画に受け継がれてるよね。
ちなみにアレックスのダンスシーンは吹き替えがけっこう使われているらしく。クライマックスのダンスシーンはジェニファー・ビールスを含めて3,4人が踊っているそう。
さらに回転しているシーンは男性が踊っているのだとか。どうりで照明が薄暗かったのねww
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