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2010年2月26日 (金)

夢のシネマパラダイス566番シアター:アバター

アバター

O0450059810336103289 出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、スティーヴン・ラング、ミシェル・ロドリゲス、ジョヴァンニ・リビシ

監督・脚本:ジェームズ・キャメロン

(2009年・アメリカ・162分)2010/02/14・盛岡フォーラム

内容:2154年。戦傷で下半身不随となった元海兵隊員ジェイクは、「アバター・プロジェクト」にスカウトされる。それは地球から5光年彼方の衛星パンドラで、莫大な利益をもたらす鉱物資源を採掘する事業で、先住民ナヴィと人間のDNAをかけ合わせた肉体“アバター”をつくり、星の有毒な大気の環境で活動するというものだった。アバターを介して身体の自由を取り戻したジェイクは、さっそくパンドラの森へと足を踏み入れていくが・・・。

評価★★★★★/90点

ジェームズ・キャメロン12年ぶりの新作に当初オイラの触手はほとんど動くことはなかった。

はたしてこの12年間、どれほどのビッグバジェット映画に煮え湯を飲まされてきたことか・・・。

リメイクと続編企画しかまかり通らない現在のハリウッドにおいて、この12年間、はたしてオリジナル脚本で2時間40分超の映画があっただろうか・・・。

2時間42分のSF超大作、、、、身構えないはずはなかろう。

しかも、そこに3Dという気がかりな要素が。。

以前「スパイ・キッズ3D」(2003)で目だけ疲れておちゃらけレベルのまがい物を見せられた経験があったので、しかも今回は2時間42分、、、身構えないはずはなかろう。。

しかし、、そこのアータ、いやそこで身構えてるオレ、今までジェームズ・キャメロンに裏切られたことがあっただろうか!?

いや、ないではないか!一度たりとて裏切られたことなどないではないかーっ

、、、が、あくまでも慎重なオイラは、先遣隊としてうちの両親を劇場に派遣して報告を待つことにした(笑)。

そして彼らの報告にオイラは驚愕することになる。

なんと山田洋次しか見ないあの堅物親父が、もう1回見てもいいとのたまっているではないか!しかもその内容を一言で表わすとするならば、ラピュタとナウシカを足して2で割ったようなかんじ、、、ってなんじゃそりゃっ!

その時にようやっとオイラはこの映画を見に行く決心をしたのだった。チャンチャン、、ってオイッ!

いや、まぁとにかくそんな経緯で見に行ったわけ。

そしたっけばもう、、、完敗ですわ。ジェームズ・キャメロンに完敗して乾杯!もうね、一言で言うならば、エライもん見ちゃったなと。

映画を見終わった後の疲労感といったらハンパなかったんだけど、それは夢を見ている途中で突然起こされたときの倦怠感に似ていて、時が経つにつれその夢の記憶の断片がフラッシュバックのようによみがえってきて、もう一度この夢を見たい、どうしてもこの夢を見たい、メガネの上にメガネをかけなければ見れない夢をもう一度見たい(笑)という欲求に駆られてしまうのですw。

サイレントからトーキーへ、モノクロからカラーへという革命を経てきた映画界にあって、今回の映画が2Dから3Dへという第3の革命のエポックメイキングになることは間違いなく、それを間近で目の当たりにすることができたオイラは、本当に地球に生まれてよかったーーって叫びたい気分ですわな。

たしかに親が指摘してた通り、ナウシカやラピュタ、はたまたもののけ姫を想起させることには違いなく、未来少年コナンに出てくるギガントに似た飛行戦艦が率いる艦隊にイクラン(青い翼竜)が一斉に襲いかかるシーンなんて、ナウシカで蟲の群れが装甲コルベットに襲いかかる場面そのものだし。

しかし、それらを二番煎じと揶揄する隙を与えないほど、完璧に構築されたパンドラのグレート・ネイチャーはまさに“ニュー・ワールド”と呼ぶにふさわしく、その圧倒的なビジョンの前では様々な既視感でそれを補うことが逆に快感となってしまうくらいだ。

人間を含めた全ての生態系が脳内神経の網の目のごとくつながっているアニミズム的世界観、髪の毛の先端から伸びる神経繊維で異生物とコミュニケートするシステム、DNAレベルで肉体を融合し神経レベルで意識をつなげる特殊生命体アバター、それらすべてのディテールが神秘と驚愕のイマジネーションにあふれており、しかもその世界観を視覚的に捉えたランドスケープやキャラクターデザインはまさに異次元レベルで見る者に迫ってくる。

さらに突き詰めていうならば、生命、精神、肉体、絆、様々なつながりが重層的に連なり多元的なネットワークを形成するこの映画において、メガネをかけてこの映画を見る行為自体がすでにそのつながりの中に内包されているわけで、その点でみてもこの映画はよく出来ているし稀有な作品だといえる。

また、シナリオはかなり古典的なノウハウに彩られており、それこそ「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990)そのものというかんじなのだけど、「タイタニック」(1997)で実証済みのように、古典と最新テクノロジーをまな板の上に乗せて料理することにかけては右に出る者がいない稀代の錬金術師キャメロンの手にかかればお手のもの。

様々なメタファー(例えば自国アメリカに対する批判、9.11テロを連想させる大樹の倒壊etc..)を織り込み、さらにこれまでに何度も語られてきたであろう既存の映画たちにまでつながりをもたせたその手腕は、古典のもつ限界性をいともたやすく凌駕してしまっている。

そして最新テクノロジーで忘れてはならない3D。

3Dというと前記の「スパイキッズ3D」や、ディズニーランドにあるような、アッと驚いたりのけ反ったりするようなサプライズ的な飛び出すものしか見たことがなかったので、まさかそれだけで2時間40分引っ張るわけじゃないよなとかなり不安だったのだけど、全くの杞憂でありますた。

だって、サプライズ的なもので1番驚いたのは映画上映前の予告編で、たしか「アリス・イン・ワンダーランド」の予告編だったと思うけど、槍が飛び出してきたときだったもんww。

それとは打って変わって、本編の3Dは、前に飛び出すのではなく後ろに引っ込む奥行きの深さに重点が置かれていて、そのレベルたるやフィクションをリアリティに昇華させるところにまで達している。

オープニングの船内シーンでつかみはOK!どころかこんな映像見たことないと思わせ、一気に映画の中に引きずり込んでしまうほどの吸引力を持っているのだ。

そして、なんといっても見せ方が上手いんだこの監督。キャメロンの辞書に“省略”という言葉はないのではないかと思うくらいきっちり見せきらないと気がすまない性質なのだろうけど、例えばこの映画の中で1番印象的なシーンに主人公ジェイクが初めてアバターとリンクした時に、興奮のあまり周りの制止をきかずに外に飛び出して走り抜けるシーンがある。

身長3メートルのナヴィと人間の身長差があらわになる恐怖と、下半身不随のジェイクが体の自由を得た歓喜がものの見事に表現されている。そして、土の感触を確かめるように大地をしっかりと踏みしめるデカイ足がアップで映し出され、至福の感動とともに、空からやって来た人間(スカイピープル)と大地に根を下ろして生きるナヴィとの対比をも暗示している。

“土に根を下ろし、風と共に生きよう、種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう”

ラピュタの名言が思い出されるなww。

これはホントにエライもんを見てしまったぞ。。

2010年2月18日 (木)

夢のシネマパラダイス565番シアター:崖の上のポニョ

崖の上のポニョ

Img62011412zik8zj 声の出演:山口智子、長嶋一茂、天海祐希、所ジョージ、土井洋輝、吉行和子、奈良岡朋子

監督・脚本:宮崎駿

(2008年・東宝・101分)DVD

内容:海辺の小さな漁師町で崖の上の一軒家に暮らす宗介はある日、ジャムの瓶に頭を突っ込んだ金魚を見つける。宗介はポニョと名付けて連れ帰るが、実はポニョは海界の女王の娘だった。そしてポニョは、もともとは人間だった父フジモトによって海の中へ連れ戻されてしまうが・・・。

評価★★★/65点

小1でナウシカ、小3でラピュタ、小5でトトロ、小6で魔女宅という最も良い時期に宮崎アニメの最も輝いている作品をリアルタイムで見られたオイラはホンットに幸せ者ですっ!

というオイラにとって宮崎アニメとは突きつめていえばこの4作品にカリオストロの城(1979)を加えた5作品といっても過言ではない。

オイラの勝手な解釈では前記作品が宮崎駿のスタンダード確立期、紅の豚(1992)が転換期、もののけ姫(1997)以降が宮崎駿の暴走期と決めつけてるんだけどw。

その中で、えてしてスタンダードを確立した芸術家というのは映画作家でも音楽のアーティストでも往々にしてニーズに応えることを放棄して自己の内面世界へ没入していく傾向にあり、黒澤明など巨匠であればあるほどそれは明確になる。

その変容は構成力と調和の世界からイメージと幻想の世界へということになろうか。

その点でいえば宮崎駿もまさにそうで、もののけ姫以降、その変容の振り子の針の振れ幅は大きくなるばかりで、物語ることの放棄と物語りの破綻は目を覆うばかりだ。

宮崎アニメというのは大別すれば、未来少年コナンやナウシカなどのディストピア・ファンタジーと、トトロや魔女宅などの日常の中に潜むファンタジーとに分けられると思うんだけど、その中で、前者の破綻作がハウル(2004)であり、後者の破綻作が千と千尋(2001)ということになろう。

しかし、宮崎駿の恐るべきは、この変容によって大多数の人はふるいにかけられコアなファンしか残らないのが普通なんだけど、なぜか宮崎駿の場合は客が減るどころか逆に客が右肩上がりで増えつづけるというありえない現象を巻き起こしているのだ。

これは宮崎駿の成し遂げたスタンダードの確立が、日本国民はすべからく宮崎アニメを見るべし、という宮崎アニメの義務教育化ともいうべき恐るべき成果によるところが大きいのと、構成と調和を度外視したイメージの洪水があまりにも凄すぎて見る側が中毒患者のように頭のどっかが麻痺してしまうからだろう(笑)。

おそらく、こういう監督、世界中を見渡してもそうはいない。

そして、今回である。

もうね、、、イッちゃってます!逝っちゃってるんですww!

5歳向けの絵本のような作品世界ということで、そんなもんに大の大人が御託を並べてとやかく論評すること自体バカバカしいのは百も承知だけど、いや、しかし、少なくともオイラ自身6歳でナウシカをスクリーンで見た者から言わさせていただきますれば、これはどうなんだろうとww。

昔っからそうなのかは知らないけど、創作過程において宮崎駿はシナリオからではなくイメージボード=絵から入り、そのイメージを広げて構想を広げていくというけど、これは常人にはかなり困難な作業なはずで、一歩間違えれば物語が容易く破綻してしまう危険性をはらんでいる。

千と千尋でイメージの洪水と物語を無理やり結合させた豪腕も寄る年波には勝てなかったのか、あるいは要らないものを削ぎ落としていった結果こうなったのかは知るよしもないが、今回の物語のいい加減さには思わず戦慄を覚えた。というか、気持ち悪いといった方が正確かもしれない。

では、この映画の何がそんなに気持ち悪いのか。

それは、日常を舞台にしているようにみえて、その実まったく日常に見えない不気味さ、日常という化けの皮をかぶった異様な非現実で覆われていることが大きい。

この映画にはたしかな日常の感触がないのだ。

それがトトロや魔女宅にあってポニョにないものであり、それがこの映画に対する気持ち悪さにつながっているのだと思う。

これはオープニングからしてすでに、恐るべき魔法力を持ったポニョがフジモトの結界を破って人間と接触したため、非現実が津波のように現実を侵食しているせいなのかもしれないし、その点でみれば、月の満ち欠けが女性のカラダに影響を与えているとするならば、月が地球に接近した影響で精神に変調をきたしたリサが子供そっちのけで暴走するのにも理由がつく、、のかもしれないけど・・。

でも、手足を生やす変態したギョロ目のポニョなんてまるで千と千尋に出てきたカエル男にそっくりでキモイし。そういえばあのカエル男って欲望の亡者だったっけ。

ポニョも欲望の趣くままに波の上を疾駆し、5歳の少年の元をひたすら目指す。たとえ大津波を引き起こし、町を海中に没し、世界の均衡のバランスを崩壊させようとも。

これをカワイイとみるか、恐いとみるかは人それぞれだけど、オイラはちょっと違和感が・・・。

しかし、すべてが手描きという絵柄は全く違和感なく見れたし、宮崎駿の持つ絵の力はまだまだ健在だなと。蛇口から出た水が飛びはねるラフな描線など面白かったし、ハム入りラーメンはめちゃ美味しそうだったし、幾通りもの波の描写も素晴らしかった。

やっぱシナリオやなぁ。。物語に調和と均衡を・・。

でも、宮崎駿にそれを求めるのはもうムリなのかもしれないな。後進に期待するしかないか。。

2010年2月17日 (水)

夢のシネマパラダイス564番シアター:チェ28歳の革命/39歳別れの手紙

チェ 28歳の革命

Chepart1 出演:ベニチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル、サンティアゴ・カブレラ、エルビラ・ミンゲス、ジュリア・オーモンド、カタリーナ・サンディノ・モレノ

監督・スティーヴン・ソダーバーグ

(2008年・米/仏/西・132分)DVD

内容:20世紀最大のカリスマと呼ばれた伝説の革命家エルネスト・チェ・ゲバラの半生に迫った伝記ドラマの前編。1955年メキシコ。キューバのバティスタ独裁政権を打倒し平等社会の実現をめざすフィデル・カストロと出会い意気投合したゲバラは、キューバに渡る。そして外国人ながら司令官にまでなったゲバラ率いるゲリラ部隊は次々に政府軍を駆逐していく・・・。

評価★★★☆/70点

チェ・ゲバラが学生時代に南米大陸を縦断した旅を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」(2003)を以前見ていたので、彼の人柄や弱者への優しい眼差し、彼の思想・信条の背景になったものについてはちょっとかじっていたけど、それでもチェ・ゲバラについては、南米で闘った革命家くらいとしか知らず、実際どこで何をした人なんだろうというのはほとんど分からなくて。。

どうやって世界中でカリスマ的な人気を得るに至ったのか、今回の2部作を見てそれを知れればなと。

一体、チェ・ゲバラは何をした人なんだろう!?

、、ということで見てみたら、これを見るかぎりではゲリラ戦した人としか(笑)。。

かの「モーターサイクル・ダイアリーズ」では好奇心旺盛で情熱的な若造というかんじだったけど、今回は完全に闘う男になっていて、しかもそれを演じるベニチオ・デル・トロがチェ・ゲバラに似ている似ていないの域を超えたところにまで及ぶ圧倒的存在感を見せつけており、見る者を画面からとらえて離さない。

しかし、第三者的な神の視座から捉えた冷徹で無機的な描写により、どんな言の葉を吐こうとどこまでいってもチェ・ゲバラを演じるベニチオ・デル・トロでしかないという弊害があり、見る側に相当の予習と知識のレベルを要求する難しい作品であることはたしかだ。

そういう点では「ガンジー」(1982)や「アラビアのロレンス」(1962)なんかとは趣を異にする作品ともいえるけど、しかし2作目の方も絶対に見たいと思わせてくれる力強さと不思議な魅力がこの映画にはある。

それがチェ・ゲバラという男の持つ魅力なのか、それともベニチオ・デル・トロの目ヂカラによるものなのか、あるいはソダーバーグの一見不親切な乾いた演出に興味をかき立てられたのか・・・。

それは「39歳」を見てからのお楽しみということで。。

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チェ 39歳 別れの手紙(2008年・米/仏/西・133分)WOWOW

 監督:スティーヴン・ソダーバーグ

 出演:ベニチオ・デル・トロ、ヨアキム・デ・アルメイダ、デミアン・ビチル、カルロス・バルデム、エルビラ・ミンゲス、フランカ・ポテンテ、ルー・ダイアモンド・フィリップス

 内容:1965年、ゲバラは家族に別れを告げ、さらにキューバの新たな指導者となった同志フィデル・カストロに別れの手紙を残し、次なる革命の地ボリビアに入国する。そして、バリエントス大統領の独裁政権を打倒せんとゲリラ部隊の先頭に立つ。しかし、ボリビア共産党との共闘は破談に終わり、次第にアメリカの援護を受けた政府軍に圧倒され窮地に立たされていく・・・。

評価★★★/65点

結局、2部作見て分かったこと、、、

チェ・ゲバラってゲリラ戦に励んだ人なのね・・・。

って、1作目「28歳」と変わらないんだけどww。

しかも、この2作目「39歳」には力強さもなければ特筆すべき魅力もない。ただ散漫なゲリラの行軍と敗退が続くのみで、非っ常に退屈。

「28歳」を見てなかったら完全にこき下ろしてたところだけど、しかし「28歳」との陰陽の対称性と反復、そしてラストに示される円環構造によりがぜん意味を成してくるのはたしかだ。

キューバにおける成功の方程式がことごとく通用しないボリビアでの行軍、自分たちの置かれている環境に無自覚な民衆たちへの苛立ち、それ以上に自分たちの戦う目的意識を見失った自軍への焦燥。

しかし、こんなはずではなかった、、と思いながらも、それが坂道を転げ落ちることになろうとも突き進んでいく男の高潔な理想―人間を信じる心―が思いもよらぬ現実を決してブレることも揺らぐこともなく凌駕しようとするその姿からは、たとえ無残な負け戦を演じようとも伝説たりうる男になった理由が分かった気がする。

なんか、もう一度「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見たくなったな。彼の屈託のない笑顔を見たくなった。

チェ・ゲバラ、、、心に留め置こう。。

レアル・マドリー狂想曲第70番:6年連続の呪縛か・・

先日、18年間勝てずにいたリアソールで遂にデポルに勝った我が愛しのレアル・マドリー。

しかし、レアルにはさらなる呪縛があった。

CLで5シーズン連続で決勝トーナメント1回戦敗退という呪縛が・・・。

04-05はユーベに2試合合計1-2、、05-06はアーセナルに同0-1、、06-07はバイエルンに4-4(アウェイゴール差で敗退)、、07-08はローマに2-4、、08-09はリバプールに0-5、、なんじゃゴリャァ!!

そして、09-10は、、リヨン。。苦手苦手のリヨン・・・。

この5シーズンの呪縛の中で、4回対戦し結果は2敗2分。アウェイで2敗、ホームで2分という惨憺たる結果を残しているのだ。

気になる布陣は、、、

リヨン:4-1-4-1      ロリス

             クリス       ブームソン

 レベイエール                         シッソコ

                  トゥララン

  ゴブ        マクン       ピアニッチ    デルガド

               リサンドロ・ロペス

 VS     VS     VS     VS     VS     VS

レアル:4-4-2           イグアイン

      カカ         ロナウド

           Mディアッラ            グラネロ

                シャビ・アロンソ

 マルセロ                          アルベロア

            Sラモス       アルビオル

                 カシージャス

Photo ←レアルのアドバイザーとして動いているジダンとペレス会長の2ショット。。ジダンの神通力もこの試合には効かず・・!?

リヨンから今シーズン移籍してきたベンゼマはベンチスタート。そしてラスではなくMディアッラがスタメン。そいえばMディアッラも元リヨンだったな。

さておき試合はリヨンのキックオフで始まった、、、

と、そのキックオフのボールはレアルの左サイドに向けて豪快に放たれる。それはリヨンの明確な意図する合図だった・・・。

Photo_2 そう、リヨンはそれからマルセロの左サイドを徹底的に突いてくる戦略をとってきたのだ。守備に難のあるマルセロを狙い、突破力のあるゴブを常に対峙させ、徹底して左から攻めるリヨン。

前半30分すぎに右から攻めたときまで延々と左を突いてくるほどリヨンの戦略は徹底してたわけだけど、それに対しレアルは、その戦略を逆手に取りカカをレベイエールと対峙させる。

まさにレアルの左とリヨンの右のぶつかり合いとなったが、レアルはマルセロ&アルベロアの両ラテラルがイエローを受け、劣勢に立つ。

Photo_3 そして後半、矢も楯もたまらずぺジェグリーニはマルセロを下げ、ガライを投入。アルビオル&ガライのCBに、左アルベロア、右にSラモスを持ってきた。当然の選択である、、、はずだったのに・・・。

サッカーはこれだから分からないし、これだから面白いともいえるけど、、後半開始直後に中盤で奪われたボールをマクンが中央ミドルをドカンと決めてしまう・・・。

オー・マイ・ゴッド・・・。

その後もリヨンの攻勢にさらされるレアル。

Photo_4 残り10分くらいでようやっと得点の匂いがし始めたものの、時すでに遅し。今回も敵地で勝つことは出来なかった。

6年連続ベスト16敗退のお膳立ては整ってしまったのか・・・。今季CL決勝の舞台ベルナベウでその夢が断たれてしまうのか・・・。

しかも、次はアロンソが出場停止だし。マルセロも出場停止だけど、これでDFラインは今日の後半のラインで決まりだから良しとしても、問題は中盤。アロンソ不在をどうカバーするのか。

諸刃の剣とはいえ、こうなったらグティしかいないと思うんだけど。。

はっきりいって6割方オイラの心は折れかかってます・・・。ガクッ・・。

2010年2月 9日 (火)

夢のシネマパラダイス178番シアター:マンマ・ミーア

マンマ・ミーア

20090310 出演:メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライド、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド

監督:フィリダ・ロイド

(2008年・英/米・108分)WOWOW

内容:ギリシャの小島でホテルを営む母ドナと、結婚式を明日に控えた娘ソフィ。ソフィには父親とヴァージンロードを歩きたいという夢があったが、母子家庭で育ったソフィは父親を知らない。そこで、母の昔の日記を手がかりに父親候補を3人見つけたソフィは、母に内緒で結婚式の招待状を送ってしまう・・・。往年の人気ポップグループABBAのヒット曲で構成されたミュージカル。

評価★★★☆/70点

1978年生まれのオイラにとってABBA(アバ)を知ったのは、彼らが解散してから10年後の1992年。この年にリリースされたベストアルバム「ABBA GOLD」を聴いてからで、その後、ABBA・カーペンターズ・ビージーズはオイラの中で元祖洋楽御三家となった。

そんなアバの名曲の数々が、青い海にさんさんと降り注ぐ陽光がまぶしく反射するギリシャの島の開放的なロケーションの下で軽快に鳴り響く!

この魅惑のフォーマットだけでオイラの中では鉄板も同然。しかも、記録づくめの大ヒットロングランを達成したブロードウェイ・ミュージカルの映画化とくれば、これはもう気分が高揚しないはずがないw。

で、見てみたら、、、よくぞここまでアバの曲の歌詞に合わせてストーリーを作ったもんだと感心しちゃったけど、捨て曲一切なしのヒット曲がふんだんに使われていて楽しめる作品になってはいた。

けど、なんだろねぇ、、なんつーか、満足はできるんだけど何かスパイスが足りないというか。。

カレーライスはよほどの冒険をしないかぎりは失敗がないけど、この映画は出来あいのレトルトカレーをご飯にかけただけのような、そんな大雑把さで満ちあふれていて、それがオイラのテンションをスポイルしていってしまったかんじ・・・。

どうやら舞台版の演出してた人がそのまま映画の監督してるらしいけど、基本的に映画の撮り方というのを分かってらっしゃらないんじゃないかなと(笑)。

あってなきような中身空っぽのストーリーや、ノー天気すぎる登場人物といったアウトラインは程度の差はあれ、どんなミュージカルにも共通するもの。

とはいえこの映画のそれは際立っていて、心情表現にはメリハリというものがない。

逆にいえばそんな葛藤や悲しみのないミュージカルほど難しいものはないわけで、それを撮るにはよほどの力量がなければならない。

が、この監督にはそんな力量みじんもなく・・・。

とにかく撮り方が大雑把でガサツで下手っww!

ハジけるというよりは弾んでいるといった方が正しいダンスも、ピアース・ブロスナンの歌の下手さも笑って許せるけど、この演出の下手さだけは目をつぶれない。

舞台版と同じ演出家の起用が凶と出たかんじだな。

でも、これを失敗作と呼ばせないほど、アバの曲に求心力があるのもたしかなわけで、んなゴチャゴチャ言わずに楽しめっていう映画なのは百も承知なんだけどさw。

オイラ的にはもっと美味いカレーライスが食べたかったてことで。。

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NINE(2009年・アメリカ・118分)WOWOW

 監督:ロブ・マーシャル

 出演:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレン

 内容:待望の新作「イタリア」の制作を発表した映画監督グイド。ところが、撮影は遅々として進まず脚本も未完成状態。プレッシャーに耐え切れなくなったグイドは愛する女性たちに慰めを求めるが・・・。イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニの「8 1/2」をもとにしたブロードウェイミュージカルの映画化。

評価★★★/60点

正直中身はあってないようなもので、より取り見取りキラ星のごとき女優陣のミュージカルパフォーマンスを延々楽しむだけの118分間。

はっきりいってそれ以上でも以下でもない作品だと思うのだけども、いまいちノリきれないのは、せっかくの豪華な女優陣のミュージカルがほとんどすべてソロパートだけで、絡みがないということ。なんつーもったいない使い方しちゃってるんだよっていう・・・。

ケイト・ハドソンの“シネマ・イタリアーノ”はパンチ力があってインパクトがあったけど、結局印象に残ってるのってこれしかないんだよね

そういう意味ではホントもったいねぇーていう感想しかないんだけど、話自体が面白くないからなぁ・・・w

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メリー・ポピンズ(1964年・アメリカ・140分)NHK-BS

 監督:ロバート・スティーヴンソン

 出演:ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク、デイヴィッド・トムリンソン

 内容:アニメーションなどの特殊技術を取り入れたディズニー製作のミュージカル・ファンタジー。1910年のロンドン。2人の子供のことは使用人に任せっきりの銀行家のパパと、ウーマン・リブ運動に熱を上げるママのところに、ある日、左手にパラソルを差し、右手にはカバンを提げたメリーという若いお手伝いさんが風に乗って空から舞い降りてきた。彼女が指をパチッと鳴らしておまじないの歌を歌うと、散らかっていた部屋もあっという間に片付いてしまう。そんな彼女に子供たちはたちまち夢中になっていく・・・。

評価★★★/60点

“CGでは絶対出せない味わい深い職人技に酔う。”

ストーリーは正直興味が全く湧かなかったけど、ロンドンの街並みをはじめとする背景にはド肝を抜かれた。

聞くところによると、あれはガラスの上に描かれたマット・ペインティングということらしいけど、ホントまるで童話の絵本の世界を歩いているような味わい深さが醸し出されていた。CGでは絶対あの味わいは出せないでしょ。

浮遊感も意外にあっちゃったりして、そういう技術的な職人技には感嘆&拍手っス。

2010年2月 8日 (月)

夢のシネマパラダイス235番シアター:松本清張サスペンス

ゼロの焦点(1961年・日本・96分)WOWOW

 監督:野村芳太郎

 出演:久我美子、高千穂ひづる、有馬稲子、南原宏治、西村晃、加藤嘉

 内容:お見合い結婚した禎子と憲一。が、新婚7日目で憲一が出張先の金沢で行方不明になってしまう。夫の行方を追って金沢へ向かった禎子は、得意先の室田社長のもとを訪ねる。そこで禎子は、若い社長夫人・室田佐知子と受付嬢の田沼久子と出会うが・・・。

評価★★★/55点

能登の断崖から見下ろす深い深い海の寄せては返す厳しい荒波のごとき激しい情念が、終盤のダラダラと続くネタバレ告白シーンでかえって雲散霧消してしまった感が・・。

なんというか、律儀に作りすぎているというか、お行儀が良すぎるんだよね。

野村芳太郎―橋本忍―川又昴―芥川也寸志という黄金スタッフの初顔合わせともいえる作品だけど、この後「砂の器」や「鬼畜」が作られることを考えれば今回の映画の見る価値はあるのかも。山田洋次も脚本に加わってるし、そういう点でも貴重ではある。

しかし、なんだろ、、、エロスが足りなかったのかな。映画化するのが10年早かったか・・・。

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霧の旗(1965年・日本・112分)WOWOW

 監督:山田洋次

 出演:倍賞千恵子、滝沢修、露口茂、新珠三千代

 内容:殺人罪で投獄された兄の弁護を頼もうと東京の高名な弁護士のもとを訪れた熊本の女性。しかし、弁護士は多忙と高い弁護料を払えないであろうことを理由に依頼を断る。やがて、死刑判決を受けた彼女の兄は獄中死してしまい・・・。

評価★★★☆/70点

処女膜を破ってまで遂行される女の復讐、そのブレのない毅然とした意志は、見終わった後に何の余韻も残さないほど寒々とした感情を抱かせる。

しかもそれを演じているのが倍賞千恵子というのが意外で、お兄ちゃんといえば寅さんという印象しかないから、まさか兄貴が殺人犯だなんてビツクリしたんだけど、あのキリッとした目が曲げない意志を貫いていて見応えがある。

また、これを撮ったのが山田洋次というのもこれまた意外で、こういうサスペンスもやってたんだとビツクリしてしまった。

監督としては初期の頃の作品だけど、目を見張るようなカットもあれば、凡庸な演出も散見され、まだ若き頃の初々しさを見ることができるのもそれはそれで見所のひとつだろう。

そしてその初々しさを倍賞千恵子はもとより、重鎮・滝沢修の名演がしっかり補っていて映画としての完成度はかなり高い。

ただ、老婆殺しの真犯人はサウスポーの元野球選手の男で、そいつが杉田殺しもやったのか!?という真相には目もくれず復讐に身を焦がす女というのはある意味スゴイと思うんだけど、その動機付けが頼みにしていた弁護士が兄の弁護を断ったからというのはあまりにも直情的でどうも腑に落ちないというか感情移入しづらいというか・・・。

九州から上京してきて高名な弁護士のもとに押しかける冒頭からかなり一方的で意固地な女性像が提示されているけど、貧乏人の金持ちに対する復讐というには痛快さが全くないし、そもそも無理からぬ理由で依頼を断った弁護士の方としてはたまったもんじゃないと思うんだけどw。

そこらへん、もっと突っ込んで、例えば桐子と兄の間には実は兄と妹以上のただならぬ関係にあったとか描いてくれればwwなんてね・・。

結局、強い女に弱い男が飲み込まれちゃった恐~いお話てことで。。

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影の車(1970年・松竹・98分)WOWOW

 監督:野村芳太郎

 出演:加藤剛、岩下志麻、岡本久人、小川真由美、芦田伸介

 内容:旅行代理店に勤める浜島幸雄は、家庭を持ちながら泰子という未亡人を愛するようになった。彼女には前夫との間に生まれた息子がいたが、なかなか幸雄になついてくれない。そして次第に幸雄は、いつかこの子に殺されてしまうのではないかという恐怖に取り憑かれるようになる・・・。

評価★★★☆/70点

「疑惑」(1982)が桃井かおりの桃井かおりによる桃井かおりのための映画だとしたら、これは紛うことなく岩下志麻の映画だろう。

クールで清楚、なおかつ上品な佇まいの昼の顔と、白い柔肌をさらけ出し、淫靡なあえぎ声をあげる夜の顔、そして母と女という、世の一般女性が持つ表と裏の顔(といったら失礼!?)を艶っぽく演じた岩下志麻が絶品!

エロティシズムでは「心中天網島」(1969)も印象的だったけど、この作品の岩下志麻はピカ一

きりりとした端正な顔立ちゆえ、より二面性が露わになってエロさが際立つんだよね。当分頭から離れそうにありません・・・ww

そんなエロ満開の夜の秘め事を透明なガラス戸越しに垣間見なければならないなんて、映画見てるオイラの方が悶々としてるっちゅうのに、6歳の子供にとってはショック以外の何ものでもなかろう。しかも相手は見知らぬオッサンでっせ。

そして、そこからにわかにサスペンスが湧き立ってくるわけだけど、オイラ的にはもっとサスペンス的な恐さでゾクゾクさせてほしかったような・・。

毒団子や包丁などガジェットとしてはありきたりなかんじで、ナタとガスは恐かったけど、もっと精神的に加藤剛が追いつめられていく様が見たかったかな。音楽が非常に良かっただけに惜しかったなぁと。

ま、しかし、とにもかくにも岩下志麻につきるわな、この映画は。子供が見たらいろんな意味でトラウマ間違いなし!

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砂の器

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 出演:丹波哲郎、森田健作、加藤剛、島田陽子、加藤嘉、緒形拳、山口果林、佐分利信

監督:野村芳太郎

(1974年・松竹・143分)DVD

 内容:東京・蒲田の国電操車場で50代の男性の絞殺死体が発見された。捜査は難航するが、警視庁のベテラン刑事・今西と蒲田署の若い刑事・吉村は、遺体発見前夜に駅前のバーで被害者と飲んでいた男がいたことを突き止める。2人は東北訛りで話し、「カメダ」という言葉が繰り返し出てきたという。やがて捜査線上に天才音楽家・和賀英良の名が浮かび上がった。。松本清張のベストセラーを原作に、殺人事件の真相を執念で追い続ける刑事の姿と、暗い過去を背負った犯人の悲劇を描くヒューマン・サスペンス。

評価★★★★/80点

“かくも美しく哀しく厳しく胸がしめつけられる情感豊かな春夏秋冬を持った日本に生まれて本当に良かったと思う。”

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鬼畜(1978年・松竹・110分)WOWOW

 監督:野村芳太郎

 出演:緒形拳、岩下志麻、小川真由美、蟹江敬三、大竹しのぶ

 内容:小さな印刷屋を営む宗吉は、妻との間に子供ができないこともあって、料理屋の女中・菊代と恋仲になり、3人の子供をもうけた。しかし、煮え切らない宗吉に愛想をつかした菊代は、子供を置いて姿を消し、宗吉はしぶしぶ子供を引き取る。しかし、冷たい妻の仕打ちは容赦なく子供たちに降りかかり、末っ子の次男が衰弱死してしまう。そして、それを機に宗吉も鬼畜の道を進み始めるのだった・・・。

評価★★★★★/100点

岩下志麻&小川真由美の咆哮合戦の狭間であたふたするばかりのダメ男を演じた緒形拳が出色の出来で、世の男性諸氏はこれを見ていたたまれなくなってくるはず(笑)!?

あとはなんといっても岩下志麻だよなぁ。凄絶ここに極まれりというかんじで、演技の域を超えた鬼っぷりには思わず唖然

1歳くらいの末っ子の口にご飯を押し込むシーンなんかは見てるこっちが苦しくなってくるかんじで、これまた頭から離れそうにない。。

そしてその妻の圧力に屈する形で罪悪感を感じながら我が子を捨て去っていくダメ夫の焦燥感には息を飲むし、それ以上に、親の原理に依存し愛されることを待つ以外にない子供たちの姿は見ていてやりきれないばかり。

さらに、ひどい仕打ちを受けても無条件で親を愛する彼らの眼差しに、もう最後はボロ泣きしてしまいますた。

また、監督の野村芳太郎の演出が上手いんだ。

東京タワーに娘を置き去りにするシーンとか、末っ子の顔にシートが覆いかぶさり足だけが出ているシーンとか、どのシーンも映画の教科書にできるものばかり。そこに役者陣の熱演が融合して片時も目を離せない、それでいて心震わせる作品になっているのだと思う。

とにかく凄い映画を見てしまった、、という一言しか思いつきませんわ・・・。

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わるいやつら(1980年・松竹・129分)WOWOW

 監督:野村芳太郎

 出演:片岡孝夫、松坂慶子、神崎愛、藤真利子、梶芽衣子、宮下順子

 内容:総合病院の院長・戸谷信一は妻子持ちながら3人の愛人を囲っていた。それでも貪欲な彼は新たに新進デザイナーの槙村隆子に目をつける。が、その矢先、愛人2人の夫が立て続けに死亡する。そしてこの時から彼の人生の歯車に狂いが生じ始めることに・・・。

評価★★★/60点

藤真利子の喘ぎ声、梶芽衣子のスレッからしの艶姿、宮下順子のエロフェロモン

ときて、松坂慶子の美乳といきたいところだったんだけど、脱がねぇし(笑)。。前者3人に比べると槙村隆子(松坂慶子)のキャラがイマイチ弱かったような・・。

でも、オイラの名前と女ったらしの主人公の名前が同じ「しんいち」だったもんだから、しんいちさんしんいちさんと言いながら白衣を脱いで迫ってくる婦長さんには悶々とせざるを得ませんですた・・。

音楽を含め80年代の安っぽい要素がふんだんに取り込まれていて、今見るとかなりイタイんだけど、土曜ワイド劇場が好きな人ならおススメできるかなww。

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疑惑

1010993_m_5 出演:桃井かおり、岩下志麻、小沢栄太郎、山田五十鈴、三木のり平、仲谷昇、柄本明

監督:野村芳太郎

(1982年・松竹・127分)CS

内容:北陸のとある埠頭で車が海に転落し、乗っていた夫が死亡、妻の球磨子だけが助かった。夫には3億円の生命保険がかけられていたため、警察は後妻の球磨子を、保険金目当ての殺人犯として逮捕する。マスコミも彼女が犯人と決めつける中、国選弁護人の律子は事件の謎を根底から見つめ直す。。

評価★★★★☆/85点

“本当の桃井かおりを初めて目撃してしまった気がする。”

今まで見てきた桃井かおりは本当の桃井かおりではなかった。

「自分にとって演じるとは、毒を吐くことだ」という桃井かおりの桃井かおりたるゆえんを、この映画を見て初めて理解した、、そんな衝撃を味わってしまった。。

四方八方に毒を撒き散らす史上最凶の性悪女・鬼塚球磨子、通称オニクマ(これまたスゴイ名前!)。

今まで見た映画の中で1番タチの悪い悪女といっても過言ではない!もちろんオニクマよりもっと残忍な女はいれどオニクマのふてぶてしさには敵うまい。

それはもしかしてご近所にこういう女いるかもしれないという生々しさを感じさせる桃井かおりのハマリっぷりによるところが大きいと思うんだけど、ホント圧倒されてしまいますた。

また、決断力のないナヨ男を演じた仲谷昇や、貫禄たっぷりの存在感をみせつけた山田五十鈴、うっさんくさいチンピラ役が板についていた鹿賀丈史、そしてラストの姐御ブチキレ対決が目に焼きついて離れない岩下志麻と、役者の凄みだけでも見る価値は十二分!

これら登場人物がみせる強烈な“情”に対し、検察と弁護側にオニクマが絡む丁々発止のせめぎ合いの中で、限りなくクロに近い状況証拠を“理”で崩していく法廷劇からも目が離せない。

一度見たら絶対に忘れられない映画。必見です!

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天城越え(1983年・松竹・99分)NHK-BS

 監督・脚本:三村晴彦

 出演:田中裕子、渡瀬恒彦、平幹二朗、伊藤洋一、吉行和子

 内容:老刑事の田島は30年前に担当した殺人事件に疑問を持ち、事件の目撃者・小野寺のもとを訪れる。当時14歳だった小野寺少年は、下田から天城峠を越えて静岡の兄を訪ねようとする道中に娼婦のハナと出会うのだが・・・。

評価★★☆/50点

天城越えというと石川さゆりの演歌を真っ先に思い浮かべちゃうんだけど、映画は“隠しきれない移り香”さえ染み渡ってこない凡作だったというオチ・・。

今村昌平ばりの生々しい濡れ場をあからさまに焼き付けるのはいいとしても、それに匹敵するあからさまな人間ドラマを描けなければ何の意味もない。

特に初老になった主人公(平幹二朗)の現代劇と彼が回想する天城峠を舞台にした少年時代の“性春劇”のトーンがあまりにも乖離しすぎていて、全く自分の情緒に響いてこないのだ。渡瀬恒彦の老け役ぶり、、あれはないだろ(笑)。。

松本清張といえば野村芳太郎監督という印象が強いせいもあるけど、監督が変わるとこんなにも違うのかとビックリしてしまった。

田中裕子でなんとかもっている映画だけど、ちょっとこれはガッカリしたな。。

2010年2月 1日 (月)

レアル・マドリー狂想曲第69番:18年ぶりに呪縛を解く!!

Photo 最後に勝ったのは91-92シーズン。

それから18年間1度も勝つことができず(5分12敗)にいた敵地リアソールは、レアルにとってバルサのカンプノウを超える鬼門中の鬼門だったわけだけど、マドリディスタになって10数年、遂に歴史を目撃する日がやってくるとは。

その立役者はグティ!!!

まずは、今日の布陣から。

            ラウル      ベンゼマ

                  カカ

            グティ              グラネロ                

                 アロンソ

    マルセロ                       アルベロア

           Sラモス      アルビオル

                カシージャス

ロナウド出場停止、ガライ&ラス&ラフィ&イグアインの主力組に加えてガゴにディアッラまでもが怪我ということで、これは今回も厳しいか・・と思ってたのだけど。

ただ、11試合ぶりの先発出場となったラウルと、監督とのいざこざから2ヵ月半隔離(表向きは怪我)され1月になって戦列復帰したグティの2人が久々の揃い踏みということで、不本意なシーズンを送っている両者にとってはなんとか意地を見せてほしいところだったんだけど、文字通りこの2人がマドリディスモを体現して18年ぶりの勝利に導いてくれました。

Guti_ejercio_genio 今日の布陣だと、中央突破が多くなる傾向が高まり、デポルの守備の網にハマってしまうと厳しいなぁと不安だったんだけど、カカやベンゼマがサイドに開いてボールを受けたり、両ラテラルをしっかり使うなどピッチをワイドに使ってバランス良くサッカーを展開していたなというかんじで非常に見ていて小気味良かった。

特に中盤でダブル司令塔の役割を果たしたアロンソ&グティが素晴らしく、パスを散らして散らしてバランスをとりながら、時にアロンソが有効なサイドチェンジパスを繰り出せば、グティは縦への蜂の一突きパスをお見舞いしと、デポルの守備者に的を絞らせなかったのが大きかった。

また、最高の時間帯に先制点をあげたグラネロや試合勘の鈍さを感じさせなかったラウルが黒子に徹して献身的な働きをしていたし、アルベロアの安定感も際立っていたし、チームとして言うことなし!

そんな中、前半39分に決まった2点目は鳥肌ものの得点ですた。

相手CKからのカウンターからカカ→グティのシュートかと思いきやヒールで後ろに流して→ベンゼマのゴラッソ!

その中で出た超絶プレーがグティのヒール

相手キーパーも完全にグティがシュート打つと思って体勢を倒してたんだけど、それを見計らったようにチョンとヒールで後ろに流し、走りこんでいたベンゼマが無人のゴールへドン!スイマセン、、オイラ完全にイッちゃいましたww

1264958331_extras_portada_0_2 ←見よ!このエクスタシーなシーンを

これを遊びじゃなく、大事な試合でやっちゃうグティ。カッコ良すぎるぜ。

首位バルサとの勝ち点差5。今のバルサの強さからするともうすでに最大限界差なので、このリアソールで勝てたのは今後に必ずつながっていくはず。

いやぁ、久々にええもん見たわ。          

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