レアル・マドリー狂想曲第66番:新生レアルの序盤戦
大型補強に300億円以上の大金を注ぎ込んだ我が愛しのレアル・マドリー。
開幕から1ヶ月以上経ち、8試合戦って7勝1敗、得点25、失点6と数字だけみれば上々の滑り出しを見せているが、その中身は完成形には程遠いものとなっている。
特に、今日のセビージャ戦は、1-2の完敗で、レアルの綻びと弱点がもろに露わになった試合となった。
序盤戦の基本フォメは、
ベンゼマ
ロナウド ラウル カカ
シャビ・アロンソ ラス
マルセロ Sラモス
ぺぺ アルビオル
カシージャス
ベンゼマのところにイグアイン、マルセロのところにドレンテ、Sラモスのところにアルベロア、ピボーテのところにガゴとマアマドゥ・ディアッラ、また中盤ではグティとグラネロ、CBのところにもガライ、メッツェルダーがバックアッパーとして控えている。
攻撃面では、ロナウド・ラウル・カカは流動的にポジションを変え、ベンゼマも1トップに張り付くというよりは、ボールを受けにサイドに開いたり動き回り、単純なフィニッシャーというタイプではないように見受けられる。
その中で、リーガで5点、CLで4点を叩き出し、その能力をいきなり見せつけているのが、ロナウドだ。
パスサッカーを身上とするぺジェグリーニ監督との相性に不安はあったものの、フタを開けてみれば完全にチームになくてはならない存在に。
途中交代させられて憤慨するなど、独善的な面もすでに出てきたものの、やはりその能力は規格外。その得点能力もハンパないし、序盤戦だけでマンU時代の活躍はリーガでも保証されたようなもの。
唯一恐いのは怪我なんだけど、先日のCLマルセイユ戦で相手に削られ、右くるぶしを痛めてしまい、セビージャ戦は欠場、そしてあえなく敗戦。昨シーズンはロッベン依存症だったレアルだが、今季はすでにロナウド依存症か・・!?
一方、もう一人のメガクラックであるカカもすでにチームにとってかけがえのない存在になっている。
どうやらぺジェグリーニはロナウドよりもカカの方を主軸に考えているようだけど、ロナウドは自由奔放にやらせて、イタリア仕込みの戦術理解度のIQが高いカカに中心的役割を与えようとしているのかも。
そして、中盤ピボーテのところには、活きたパスでリズムを生み出しタクトを振るうシャビ・アロンソがこれまたなくてはならない存在になっているし、守備陣でもぺぺ不在の穴を見事に埋めたアルビオルと、選手個々は合格点を上げてもいいかんじ。
、、なのだが、それがチームにうまく還元されているかというと、正直疑問符で・・。
1+1が2にしかなっていなくて、チーム力が増幅していかないんだよね。バルサという完成形がすぐそばに横たわっているだけに、どうしてもその違いがねぇ・・。
また、守備面では、上記の布陣でいえばロナウドとマルセロの間、カカとSラモスの間のスペースが弱点で、これはシュスター時代もそうだったんだけど、今日のセビージャ戦なんてその典型で、セビージャ十八番のサイド攻撃でいいように切り裂かれてしまった。
週2で試合をこなす過酷な日程の中で、運動量が落ちてきてチェック&チェイスが遅れ気味になってしまうのはあれど、そこは昨シーズンより格段に選手層が厚いので上手くターンオーバー使って乗り切って欲しいところ。
あと、今日の試合は散々だったけど、序盤戦で存在感を出しているのが、ラウルと並ぶレアル生え抜きのグティ。
カカがなんやねん!ロナウドどないなもんじゃい!アロンソ知らねぇ!といわんばかり(笑)に結構ガンバッてると思うな。
とにもかくにも、何かタイトルを取ってもらわないと。まぁリーガかCLなんだけど。
特にCLは決勝の舞台がサンチャゴ・ベルナベウだけに、ビッグイヤー獲りたいけどなぁ。
頑張れマドリー!アッラ・マドリーー!!
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