夢のシネマパラダイス82番シアター:往年名作劇場10番館
風とともに去りぬ
出演:クラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー、オリヴィア・デ・ハヴィランド
監督:ヴィクター・フレミング
(1939年・アメリカ・231分)NHK-BS
評価★★★/60点
内容:南北戦争から戦後に至るアメリカ南部を舞台に、情熱の女性スカーレット・オハラの半生を描く大河ドラマ。D・W・セルズニック製作、製作費600万ドル、総天然色、上映時間は前後編合わせて4時間弱という超大作で、アカデミー作品賞をはじめ8部門を獲得した。
“・・・こんな点数でいいのだろうか”
すごいスケール、これから先も決してリメイクされることはないであろう唯一無二の作品、こりゃ日本も戦争で負けるわな。
全部分かります。分かりますが★3つが限界なのです。
ぶっちゃけ言っちゃえば長い、ちんたらちんたらと。
私あの人が好きよ。あの人のこと愛してるわ。えっ、やっぱりダメなのね。でも愛してるの。あっ、あなたのことも好きになっちゃいそう。でもあの人のことが忘れられない。あっ、いつの間にかあなたのこと好きになってしまったわ。あなたのこと愛してるわ。でもあの人もまだ好きだわ。あの人のことが忘れられないわ。でもあなたのことは愛してるわよ。あっ、でもあの人のことが本当に好きで愛してるんだってことが分かったわ。そ、そんな、あの人は別な人を本当に愛してるのね。それじゃやっぱりあなたのことを愛することにするわ。そ、そんな、あなたもダメなんて。それじゃタラの地で作戦を練り直すわ・・・・
ということを4時間近くかけてやるわけだ。
こりゃリメイクされるわけもないな。
まぁとにかく、主役2人に感情移入できるどころか、嫌いなタイプなので如何ともしがたいし、その状態で4時間見続けるというのは正直ツライものがある。
ま、死ぬ前にあと1回は見てもいいかな。
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荒野の七人
出演:ユル・ブリナー、スティーヴ・マックィーン、ジェームズ・コバーン、チャールズ・ブロンソン、ブラッド・デクスター、ロバート・ヴォーン、ホルスト・ブッフホルツ
監督:ジョン・スタージェス
(1960年・アメリカ・128分)NHK-BS
内容:黒澤明の「七人の侍」に惚れこんだブリナーが翻訳権を買い取り、舞台をメキシコに置き換えて映画化した西部劇。メキシコの寒村イストラカンは、毎年やって来る野盗の襲撃に悩まされ続けていた。村の長老は野盗に対抗するために、助っ人として7人のガンマンを雇う・・・。
評価★★★★/75点
黒澤明の大傑作「七人の侍」のリメイクだけに、どうしても比較してしまわざるを得ないのだけど、これはこれでかなり楽しめる一品に仕上がっていると思う。
ユル・ブリナーをはじめとして、この映画をきっかけにスター街道をまい進していくことになるマックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンなどの7人のガンマンの顔ぶれは、三船敏郎を脇に回し、志村喬などの性格俳優をズラリと並べた本家本元にもひけを取らない豪華さで、しかも、それぞれが流れ者の一匹狼的なキャラクターであるがゆえ、キャラが存分に立っているし、演じる役者も華を全てかっさらわんとするばかりの勢いで前に出てくるので、調和はなくともかえって分かりやすくて見やすい。
また、黒澤版との最大の違いといえるのが、盗賊団の首領を顔の見える饒舌なボスキャラにしたことだと思うのだけど、この点でもよりオーソドックスで分かりやすい映画になっているし、このカルベラという男のキャラを魅力的に引き立たせることで、盗賊団と7人のガンマンは流れ者の無法者という点では同じ穴のムジナであり、善人か悪人か不明瞭で立場が容易に入れ替わってしまうということを描いていたのは面白いと思った。
また、侍と農民という決定的な身分制度のない西部劇の国において、舞台をメキシコに設定したことで、ガンマンにとっては弱者でしかない農民、農民にとってはよそ者でしかない流れ者という性格付けを自然に描けていたし、音楽もかなり「七人の侍」を意識してたし、リメイクとしては非常にこなれたかんじのする娯楽作に仕上がっていると思う。
時代劇と西部劇、フォーマットは変わっても「七人の侍」は傑作だった!結論。。
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裸の島(1960年・日本・96分)NHK-BS
監督・脚本:新藤兼人
出演:乙羽信子、殿山泰司、田中伸二、塚本正紀
内容:自然と闘いながら生きる夫婦の姿を描いた叙情詩。瀬戸内海の小さな島に住む中年夫婦は2人の子供と一緒に、春は麦をとり、夏はサツマイモを植えて暮らしている。島では水が出ないため、労働の大半は隣の島から舟で水を運ぶことだった・・・。わずか13人のスタッフと4人の出演者だけで完成させた小品。モスクワ国際映画祭グランプリ。
評価★★★☆/70点
1時間過ぎるとさすがに見るのもツライなぁという飽きが・・・。
でも、ラストの咆哮を見てそれは吹き飛んだ。
ツライのはオイラなんかじゃない。いや、ツライと自分が言うこと自体おこがましい。
納得したよ!受け取りましたよ、新藤監督!
でも、また見るかと言われたら、、ちょっと困るけど・・w
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ある愛の詩(1970年・アメリカ・100分)NHK-BS
監督:アーサー・ヒラー
出演:ライアン・オニール、アリ・マッグロー
内容:富豪の御曹司で弁護士を夢見るオリヴァーと、イタリア移民の貧しい家庭に育った女子大生のジェニーは、大学の図書館で出会って恋に落ち、やがてオリヴァーの両親の反対を押し切って、2人だけの結婚式を挙げる。2人は貧しいながらも幸福な日々を送っていたが、ある日突然、不治の病がジェニーを襲う・・・。
評価★★★/65点
“この映画のテーマ曲が歯医者でかかっている時ほどイヤなことはない・・・。”
自分だけかもしれないけど、なんで歯医者ってこういう切ないBGMばっかりかけるんだろう・・?待合室で麻酔に怯える小心者にとってはホント嫌なんだよね。。
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家族の肖像(1974年・伊/仏・121分)NHK-BS
監督・脚本:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:バート・ランカスター、シルヴァーノ・マンガーノ、ヘルムート・バーガー
内容:ローマの豪邸に住む老教授は外界との接触を断ち、“家族の肖像”と題する絵画コレクションと少数の使用人に囲まれて静かに暮らしていた。しかし、知人の実業家夫人が娘や愛人の美青年を連れ込んで強引に2階を占拠したことから、老教授の生活は一変。そしていつしか教授は美術や古典音楽に精通している美青年と親しくなっていく。。。
評価★★/40点
名匠ルキノ・ヴィスコンティの映画にこの点数付けるのけっこう勇気いるんだけど・・・。
う~ん、ようするにセフレの集まり?みたいな。。
こういう映画は全く自分の趣味ではないけれど、なんとなく良さも分からんでもないような。。その程度。
だって、勝手に壁ぶっ壊しておいて、それに対してランカスター爺さん、、、「今の若者との接点がつかめない。」とぬかしよる。は~~?ってかんじ。。果ては3Pですかアレは・・・。
この映画との接点がつかめないままジ・エンド。。
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アニー・ホール(1977年・アメリカ・93分)DVD
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、ダイアン・キートン、トニー・ロバーツ、シェリー・デュバル
内容:NYのナイトクラブで活躍する漫談師のアルヴィは、テニスクラブで歌手志望のアニーと知り合い、間もなく一緒に暮らし始める。同棲生活は最初は快適だったが、次第にお互いの短所ばかりが目につくようになっていった。そんな頃、アニーがカリフォルニアで仕事をするチャンスをつかみ、2人の仲に決定的な危機が訪れる。。アカデミー作品賞を受賞したウディ・アレンの代表作。
評価★★★★/80点
ウディ・アレンのニューヨーカーズクラブの会員になることは、間違いなく映画を見ていく上での一流のステータスシンボルになる!そのことが確約できる一品。
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フォレスト・ガンプ 一期一会(1994年・アメリカ・141分)
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス、サリー・フィールド、ロビン・ライト・ペン、ゲイリー・シニーズ
内容:知能指数は低いがピュアな心を持つフォレスト・ガンプ。ビートルズブーム、ベトナム戦争、ウォーターゲート事件など、アメリカの現代史に関わりながら駆け抜けた主人公の半生を描いた人間ドラマ。アカデミー賞作品・監督・主演男優・脚色賞受賞。トム・ハンクスは2年連続でのオスカー受賞となった。
評価★★★/60点
なんともいえない不思議で憎めない魅力を持つフォレスト・ガンプ。
しかし、穢れも罪も闇さえもない人間の物語を見るのは決定的に自分の映画観とは相容れない・・・。
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