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2009年9月14日 (月)

夢のシネマパラダイス52番シアター:我が最大のヒーロー!インディ・ジョーンズ!

レイダース失われた聖櫃《アーク》

Raiders0出演:ハリソン・フォード、カレン・アレン、ウォルフ・カーラー

監督:スティーブン・スピルバーグ

(1981年・アメリカ・115分)

内容:1936年、考古学者インディアナ・ジョーンズ博士は、軍情報部の依頼で、モーゼの十戒を収めた伝説の秘宝、聖櫃探しの旅に出る。ヒマラヤで恩師の娘マリオンと会い、埋蔵地の手掛かりを得るが、ナチスのスパイに邪魔をされてしまう。カイロへと飛んだジョーンズは、遂に埋蔵地をつきとめるのだが・・・。

評価★★★★★/100点

10歳の頃のBEST1は間違いなくインディシリーズだった。初見は懐かしの水野晴郎の饒舌ぷりが懐かしい金曜ロードショーだったと思うが、まさにバイブルだった。

どれほど夢と楽しさを与えてくれたか計り知れない。

あれから長い月日を経た今でもそれは変わらないし、聖櫃のように封印されることなく今後もこの気持ちは変わることはないだろう。

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インディ・ジョーンズ魔宮の伝説

Plx052235_1 出演:ハリソン・フォード、ケート・キャプショー

監督:スティーブン・スピルバーグ

(1984年・アメリカ・119分)

評価★★★★★/100点

内容:前作レイダースの1年前にあたる1935年。上海からインドの奥地にやって来たインディは、村人から聖なる石の奪回を頼まれる。そしてインディは、ジャングルの奥地にある魔の宮殿に向かう。

“古き良き時代の映画を全く恥じることなく踏襲しているからこそ、広く観客の支持を集めた映画。そして観る側にも作る側にもそれを許す土壌があった最後の時代・・・その時代に出てきたまさに伝説たりうる映画。”

インディ・ジョーンズシリーズで古典ものの影響をこれ見よがしにさらけ出してみせたのはこの映画が1番だろう。のっけから往年のミュージカルを思わせるレビューショーから始まるのだから。

特に踊り子たちを真上から撮るショットなんて「四十二番街」でのいわゆるバークリー・ショットといわれる有名な手法。

さらにインドの邪教集団が出てくる活劇は「ガンガ・ディン」そのもの。その他にもいろいろ影響を受けてる映画はあると思うけど、大体がインディシリーズの舞台となった1930年代に公開されてる映画だ。

まさに古典、クラシック。

この映画のスゴイところは、往年の古典的な要素をベースとしてツボを押さえたSFXを随所に散りばめて展開させている点で、まず最初に特撮ありきという映画ではないということが長く人気を保っている所以なのだと思う。

そういう点では同年に公開された「ゴーストバスターズ」と比べれば一目瞭然。当時のSFXをふんだんに駆使した「ゴーストバスターズ」はただ新しいだけの映画であり、20年経った今ではただ古いだけの映画・・。では、インディ・ジョーンズはどう形容できるかといえば、“古くて新しい”といえるのではないかなと。

“古くて新しい”という一見水と油ともいえる要素をくっつけることだけでもスゴイことなのに、この映画ではうまく調和させてるんだからホント脱帽もの。

具体的なシーンを挙げれば、セスナ機からゴムボートをパラシュート代わりに使って飛び降りるという合理的に考えればこんなんあり得ないだろというシーン。

このシーンは時代は下ってしまうけど、おそらく007から来ていると思うのだけど、007映画もスパイ映画という1ジャンルを確立したいわば古典(ただ、スパイ映画の本流をたどれば間違いなくヒッチコックに行き着くが)。007なんか今でも平気でああいうシーン出すけど、007だから許される手法だと思うわけで。今の映画ではまずあり得ないシーンでしょ。

ともかくそういう古典的要素を踏襲しながら新しい要素を付け加える。このシーンでいえば、ゴムボートが着地した後、さらに谷底に落ちていくという息もつかせぬ二段落ちを見せる。ここで特撮を使ってて、まさに古くて新しいという典型だと思うわけで。

だから全く嫌味にならずに楽しく見れるのだと思う。さらに同じ手法をとっているシーンが随所に見られるわけで、“完璧なご都合主義”とでも形容すればいいだろうか。

さて、この映画が公開された1980年代というのはSFXが映画自体に占める割合が格段に大きくなるまさに初期段階。

もちろん火付け役となったのは1970年代の終わりにつくられた「スター・ウォーズ」と「エイリアン」だけど、ちょうど魔宮の伝説が公開された84年には「ターミネーター」と「ゴーストバスターズ」が公開され、画期的ともいえるSFXがクローズアップされた年。

そしてだんだんと映画自体そのものよりもSFXという技術に目がいくようになり、しまいには映画自体がSFXに食われてしまうという悲惨な映画も次々に生まれてきたりして・・。

つまり、古典的な要素と新しい要素の均衡が取れなくなっていくわけで、まさに1984年あたりの時代はそういうアンバランスが現出してくるちょうど境目にあたる時代だといえる。

要するにこの魔宮の伝説というのは、古い要素と新しい要素のバランスが取れていた時代の最後の作品なのではないかな、と。。

85年には「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でしょ。まさに境目に位置する伝説たりうる映画だよね、この2作は。

そしておそらく「ターミネーター2」の1991年あたりでバランスは完全に崩壊した。前年の1990年に「BTF3」、1989年に「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」だからね。

となると、当然インディ・ジョーンズ4作目の製作が進まなかったという理由も分かる気がするんだよね。古典的要素と新しい要素のバランスがとれなくなった90年代そして2000年代。

例えば「ハムナプトラ」なんかを見てもインディ・ジョーンズ4作目は作らない方がいいのではないかなと思わざるをえない。

「ハムナプトラ」はあれはあれで面白いのだけど、古典的要素と新しい要素のバランスはとれないんだ!と最初から開き直ってるからね。インディ・ジョーンズがああなったら困るなぁ。不安。。

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インディ・ジョーンズ最後の聖戦

Indiana6 出演:ハリソン・フォード、カレン・アレン、ケート・キャプショー、ショーン・コネリー、リバー・フェニックス

監督:スティーブン・スピルバーグ

(1989年・アメリカ・127分)

評価★★★★★/100点

内容:ナチス・ドイツが猛威を奮っていた1938年。インディは行方不明の父親と、キリストが最後の晩餐で使ったという“聖杯”を探しにベニスへ飛ぶ。

“インディ・ジョーンズを子供の頃に観て、考古学者になる夢を抱き、実際に考古学の道に進んだくらいだから、もう言葉では言い表せません。ちなみに実際の考古学はあそこまで命がけではありません。あしからず。”

今見返してみると、香港映画にも負けず劣らずのご都合主義のオンパレードなんだけどね(笑)。そのことについては魔宮の伝説で述べた通りです。

ま、逆にそれを見るのがうれしくて楽しいんだよねw

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インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

20080712_180743 出演:ハリソン・フォード、シャイア・ラブーフ、レイ・ウィンストン、カレン・アレン、ケイト・ブランシェット

監督:スティーブン・スピルバーグ

(2008年・アメリカ・124分)盛岡フォーラム

評価★★★★/75点

内容:1957年、米ソ冷戦の真っ只中。女諜報員スパルコ率いるソ連秘密部隊は、インディを捕らえ、宇宙の神秘を解き明かす力を秘めているというクリスタル・スカルの探索を強要する。スキをみて脱出したインディだったが、今度は母親を誘拐されたという青年マットと出会い、南米に向かうことに・・・。

“X-ファイル・ザ・ムービー/ファイナル・ディシジョン!?”

X-ファイルのモルダーとスカリーが出てくる映画かと見紛うばかりのオチには少し引いてしまったところもあったけど、まずは自分にとっての最大のヒーローの復活を素直に喜びたい。

冒頭のシルエットと後ろ姿の登場シーンには我が身が打ち震えちゃったもん。

とともに、ハリソン・フォードあってのインディ・ジョーンズなのだということも痛感。おなじみの服とムチを身に付けたハリソンの出で立ちは19年前よりもよりいっそうしっくりきているかんじで、ラストにシャイア・ラブーフからトレードマークの帽子をひったくるシーンに象徴されるように、まだまだ現役バリバリのインディの姿を見れたことはファンにとっては嬉しいかぎり。

また、VFX技術最盛の今にあって、30年代冒険活劇映画を意識した程よいローテク感と、“スピード感のない”マンガ的なアクションをオリジナルからしっかりと継承し、インディ・ジョーンズの世界観を壊さなかったのもファンとしてはひと安心。

ジェイソン・ボーンやダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドのようなリアルな肉弾アクションはインディ・ジョーンズには必要ないわけで、そこらへんは変に欲を出さずに演出してくれて良かった。

ヤヌス・カミンスキーの映像にどうしても硬さが出てしまうのはちょっと気になったけども。。

さて、どうしても触れないわけにはいかない“グレイ”なオチの内容だけど、旧約聖書に登場する神秘のアーク、インドの邪教集団の黒魔法、キリストの聖杯という今までのネタからみても、オカルト超常現象+トレジャーハンター+アドベンチャーという要素を満遍なく取り入れた本シリーズが、いわゆる超古代文明のオーパーツと切っても切り離せない宇宙人来訪説ネタに行き着くのは今までのシリーズから脱線してるわけでは全然ないんだけども、、、真正面からおなじみのグレイの姿をバン!と出す必要があったかどうかは疑問ww。

まぁ、インディも年を食って50年代を舞台に設定せざるを得なかったことで、50年代B級SF映画の要素を取り入れるには格好の題材であることには違いなく、巨大アリの襲撃とか空飛ぶ円盤なんてその象徴のようなものだしね。

ただ、B級のつくりでバリバリのA級であることがインディシリーズの強みであったとすれば、今回はあのオチでホンマもんのB級になっちゃった感が強く、伝説であり続けた30年代のインディがエルビス・プレスリーのロックとともに幕を開ける50年代で生きるのはギリギリ限界なのかなとも思ってしまった・・・。

ネバダの核実験に遭遇し、冷蔵庫に隠れて難を逃れるシーンなんてだいぶムリがあるし(笑)。。ここはB級に描くところじゃないやろと・・・。

しかし、その中で、敵役スパルコ大佐に扮したケイト・ブランシェットが、往年の大女優マレーネ・ディートリッヒを彷彿とさせる雰囲気を出していて、映画のバランスを保っていたのはさすが。

まぁ、とにもかくにも作られることはないだろうと思っていた4作目が作られたってだけでもありがたいこった。手ぐしを手放せないリーゼント頭のマット(シャイア・ラブーフ)へとバトンが受け継がれていくのかも気になるところだけどね。

ところで、インディがCIAの前身であるOSSに所属していたというのは意外。ようするにスパイ活動もしていたことがあるってことでしょ。

その頃を舞台にしたスピンオフ作品も見てみたいものだけど、ハリソンの年齢を考えるとやっぱムリか・・。

とにもかくにも「インディ・ジョーンズ~墓泥棒と冒険家と、時々、教授~」は永遠に自分の心の中に残り続けていくことだろう。

また、いつかその扉のカギを開く時がやってくることを願いつつ・・・。

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(おまけ)

トゥームレイダー(2001年・アメリカ・100分)日劇

 監督:サイモン・ウエスト

 出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・ボイト、ダニエル・クレイグ、ノア・テイラー

 内容:英国貴族の令嬢ララ・クロフトは、失踪した父の部屋で不思議な時計を見つけた。それは太陽系の惑星が直列に並んだときに生み出される無限のエネルギーを手に入れるための鍵で、世界を変える力を持つには十分すぎるほどのシロモノだった。その時計を執拗に狙う秘密結社から守るため、トレジャーハンター・ララが世界中を股にかけて飛び回る!

評価★★/45点

“水の中から上がったら透けスケじゃないとせっかくのタンクトップ着てる意味がないじゃん!”

ガキの頃見た「ポリスアカデミー」で女教官がプールから上がったときのシーンが思い出されたりとかなんとか、、、ワレは何を見とるんじゃ。。

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トゥームレイダー2(2003年・アメリカ・117分)ヴァージンシネマ六本木

 監督:ヤン・デ・ボン

 出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジェラルド・バトラー、シアラン・ハインズ、クリス・バリー

 内容:大地震の影響で、海底に沈んでいたアレキサンダー大王の神殿「ルナ神殿」が2300年ぶりに姿を現した。人類に災いをもたらす“パンドラの箱”の所在を示した黄金に輝く珠をめぐり、英国女王から依頼を受けたララと悪の一味の闘いが繰り広げられる。

評価★★★/60点

“ますます盛り上がる!

しかし兵馬俑は破壊しまくるわ、万里の長城をバイクで疾走するわ、わたくし考古学畑を歩いてきた者といたしましては遺憾千万!断じて許すことはできない

文化遺産に傷をつけるなんてトレジャーハンターとしての資格すらない最低女だ!

こりゃお仕置きしないとダメだな(笑)。

でもなぁ、サメに素パンチで勝っちゃう女だもんなぁ・・・。勝ち目はないか。

いやはやララさん、いよいよ盛り上がっちゃって。オイオイ・・

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