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2009年8月15日 (土)

夢のシネマパラダイス299番シアター:往年名作劇場9番館

大いなる幻影

Gra 出演:ジャン・ギャバン、ピエール・フレネー、エリッヒ・フォン・シュトロハイム

監督・脚本:ジャン・ルノワール

(1937年・フランス・114分)NHK-BS

評価★★★★/80点

内容:フランス軍のボアルデュ大尉とマレシャル中尉がドイツ軍の捕虜となり収容所へ移される。収容所の所長ラウフェンシュタイン大尉は同じ貴族階級出身のボアルデュに親近感を抱いていた。しかし、捕虜たちが脱走計画を進める中で、ボアルデュは仲間を逃がすため所長に撃たれて犠牲となってしまう。一方、収容所の脱走に成功した労働者出身のマレシャルとユダヤ財閥の出のローゼンタールは、ドイツ人の農民にかくまわれる。。第1次世界大戦を背景に、敵味方の国境を超えた人間性を謳い上げる戦争ドラマ。1937年のパリ万博に合わせて公開され、フランスはもとよりアメリカでも大ヒットを記録した。ちなみに所長役のエリッヒ・フォン・シュトロハイムはサイレント時代の大監督としても有名。

“「もう撃つな。奴らは国境を越えてしまった!」、、戦争って何なんだろう。。”

深雪積もる山の中を必死こいて逃げていくマレシャルと相方の後ろ姿を映して終わるこの映画。

逃げていく彼らを撃ち殺そうとドイツ兵たちが発砲する場面で、その中の一人が冒頭のセリフを言って発砲するのをやめる。

このシーンで面白かったのは、目に見える形で国境線など何ら引かれておらず、周りは一面雪で覆われている山の中だったということ。

逃げてるマレシャルたちもどこからがスイスなのか分かろうはずもない。ただおそらくこっちの方向に進んでいけばスイスへの国境を越えられるだろうという推測のもとに逃げているにすぎない。

なんだかラストのマレシャルたちの逃げる姿(しかも雪が積もってるせいでなかなか速く走れない)と、撃つのをあきらめたドイツ兵たちの姿を見て感動するというよりもなんとも滑稽な姿として映ってしまった。

そしてその滑稽な姿はそのまま国と国との戦争そのものの滑稽さ、無意味さへと転化できるものとして自分の中に映ったのだ。

非常に子供じみた話なのだけど、子供の頃「サウンド・オブ・ミュージック」を見たとき、マリア一家が国境を越えてスイス側に逃げようとアルプスを越える時になんで国境を越えたスイス側に行けば大丈夫なの?と子供心に疑問を覚えたことがある。

そんなの今となっては説明するまでもないことなのだけど、しかし一方では戦争の無意味さバカらしさをもっともよく表しているのではないかとも思うのだ。

シュトロハイム扮するラウフェンシュタインとボアルデュ大尉との国境を越えた友情と人間関係を通して見えてくる戦争の無意味さ。そしてラストに象徴されるような国境を越えたことにより戦争の当事者同士の関係が一時的に(*)チャラになってしまうということから見えてくる戦争の無意味さバカらしさ。

戦争っていったい何なのという無常観みたいなものに駆られてしまわずにはいられない。

この映画は間違いなく素晴らしい反戦映画だ。

(*)一時的にとは、つまり収容所からうまく逃げおおせたマレシャルたちはしかし結局再び戦場へと赴くことになるはずで、再びドイツ軍と対峙し戦う。もしかしてまた捕虜になることだってあるかもしれない。

逃げ切った彼らにとっては、あれで終りなのではないということだけは確かなのだ。

さらなる彼らの物語が続いていくのでしょう。

そう思わせてくれる映画は実はあまりないと思うが、そのように思わせてくれる映画が好きだし評価したいです。

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黄金(1948年・アメリカ・125分)NHK-BS

 監督・脚本:ジョン・ヒューストン

 出演:ハンフリー・ボガート、ウォルター・ヒューストン、ティム・ホルト

 内容:メキシコ深く、砂金採りに励むドブス、カーティン、ハワードの3人の男。金を掘り当てた3人は山賊に襲われ下山するが、欲深い性格を露呈し始めたドブスは、ハワードの金を奪おうとカーティンに持ちかける・・・。砂金採りの男たちが次第に物欲の権化となっていく様をリアルかつ非情なタッチで描く。アカデミー監督賞、脚本賞を受賞。

評価★★★☆/70点

一攫千金の夢に憑かれた男たちの欲望の果てを荒々しく乾いたタッチで描いた人間ドラマといえばそれまでだけど、とにかくハンフリー・ボガートがエグくて強烈!

「カサブランカ」や「マルタの鷹」での紳士面よりも、「アフリカの女王」や本作での無精ひげを生やした薄汚い強欲男の方がインパクトがあって好きかも。

しかし、ナタでぶち殺されてしまうボガートの顛末は衝撃的だったなぁ・・

今でいえばトム・ハンクスとかジョージ・クルーニーあたりになるんだろうか。それを考えるとボガートの豹変ぶりは特筆ものだと思うのだけど、アカデミー賞ではウォルター・ヒューストンの方に軍配が上がったんだよね。まぁ、ラストの軽快な高笑いが全部持ってっちゃったからねぇ。

いやはや、往年の黒澤明に撮らせてみたい題材でなかなか面白かった。

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オリエント急行殺人事件(1974年・イギリス・128分)NHK-BS

 監督:シドニー・ルメット

 出演:アルバート・フィニー、イングリッド・バーグマン、ローレン・バコール、ジャクリーン・ビセット

 内容:難事件を解決してイスタンブールからロンドンへの帰途、名探偵エルキュール・ポワロは大陸横断鉄道のオリエント急行一等寝台に乗り込み、身分も国籍も違う13人と乗り合わせていた。しかし、ユーゴのザグレブに差し掛かったあたりで、列車が雪のため立ち往生。一夜明けた朝、乗客の一人ラチェットが刺殺体で発見される・・・。アガサ・クリスティの傑作ミステリーを、オールスターキャストで映画化した娯楽大作。

評価★★★/65点

どう見てもポワロの髪の毛は油性マジックで塗っているとしか思えないww

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木靴の樹(1978年・イタリア・187分)NHK-BS

 監督・脚本:エルマンノ・オルミ

 出演:ルイジ・オルナーギ、フランチェスカ・モリッジ、オマール・ブルニョーリ

 内容:19世紀末の北イタリア、ロンバルディア地方のベルガモ盆地の農場。小作人のバティスティは、神父の勧めで息子のミネクを学校に通わせていた。ある日、ミネクが学校の階段で木靴を割ってしまったので、新しい靴を作ってやるためにバティスティは地主所有のポプラの小さな立ち木を1本切った。が、それが原因で、彼らは村から追い出されてしまう・・・。バティスティ一家の話を中心に、彼らとともに働いていた4,5軒の家族たちの日常を淡々と描いた人間ドラマ。カンヌ国際映画祭作品賞。

評価★★★☆/70点

生きるということの全てが詰まっている。

ゆえに、エロいんでッス

そんな印象しか残っていない映画。おいおい・・

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愛と青春の旅立ち(1982年・アメリカ・124分)WOWOW

 監督:テイラー・ハックフォード

 出演:リチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、ルイス・ゴセット・ジュニア

 内容:幼い日に母が自殺し、酒に溺れる水兵の父に育てられたザックは、暗い過去と決別するため、海軍士官養成学校の教練に参加する。黒人鬼教官のフォーリー軍曹の訓練は厳しく苛酷を極める。基地と市民の交流パーティで、現状から脱しようともがくポーラという娘と出会ったザックは、家庭的な彼女に魅せられながらも、恋は遊びと割り切っていたのだが・・・。

評価★★★☆/70点

“アカデミー賞からつまはじきにされる男リチャード・ギア。そのジンクスはここから始まった・・”

恋愛パートの軸に据わるデブラ・ウィンガーと、青春パートの軸に据わるルイス・ゴセット・Jrが良かったからなんとか見れる映画であって、リチャード・ギアのピン芸だけではやはり苦しい・・。

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ドライビング・ミス・デイジー(1989年・アメリカ・99分)NHK-BS

 監督:ブルース・べレスフォード

 出演:モーガン・フリーマン、ジェシカ・タンディ、ダン・エイクロイド、パティ・ルポン、エスター・コール

 内容:緑映える南部の町アトランタ。頑固で誇り高い老未亡人デイジーは、長年務めた教職を引退し余生を送っていた。高齢になっても自らハンドルを握っていたデイジーだったが、ある日交通事故を起こしかけ、母の身を案じる息子は、運転手として60歳の黒人ホークを雇うことにする。。。アカデミー賞では作品、主演女優賞(撮影当時80歳のジェシカ・タンディ)など4部門で受賞。

評価★★★★/80点

“朝もやがだんだん薄れてきて澄んだ空気に快晴の青空が見えてくるような、そんな穏やかさと爽快感にゆったりと包み込まれていく映画”

この映画はシナリオという基本設定に役者がどんな肉付けをしていくかにかかっている典型的なタイプの作品だと思うのだけど、そこはさすがのお2人さん。まさにいぶし銀の芸を見させていただきますた

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午後の遺言状(1995年・日本・112分)NHK-BS

 監督・脚本:新藤兼人

 出演:杉村春子、乙羽信子、朝霧鏡子、観世栄夫

 内容:大女優とその別荘の女管理人との人間関係を軸に、老人の生きる意味を問う問題作。新藤監督の愛妻でもあった乙羽信子の遺作としても有名。

評価★★/45点

あそこの水飲んでみたいってことと、浜辺のシーンが北野武の「HANA-BI」と似てたってことと、乙羽信子に田中絹代の面影を見たってことくらいしか・・・

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