夢のシネマパラダイス542番シアター:ベスト・フレンズ・ウェディング
出演:ジュリア・ロバーツ、ダーモット・マルロニー、キャメロン・ディアス、ルパート・エヴェレット
監督:P・J・ホーガン
(1997年・アメリカ・105分)仙台セントラル劇場
評価★★★★/80点
内容:大学時代の恋人から結婚すると知らされたキャリアウーマンのジュリアン。花嫁の付添い人となって、彼の心を再び引き戻そうと画策するのだが・・・。
“こんなに面白おかしく、ちょびっツ切なく哀しく、しかしもの凄く心が暖まって感動できる失恋映画をオイラは他に知らない。”
ハリウッドで勝ち組街道を邁進し、映画で共演した男優を落としまくり、まさにハリウッドの女王の座に君臨するまでに至ったジュリア・ロバーツは映画の中でも負けを知らない男勝りの女王そのもので通してきた。
今回の作品より時代は下るけど、「エリン・ブロコビッチ」(2000)でバツ2の子持ちで預金残高16ドルという社会的弱者&負け組下流女性に扮し、寄せて上げた胸とデカイ口をフル活用して、まくし立てにじり寄っていきながら勝利を勝ち取る姿にアカデミー賞が贈られたのはいわば自明の理であった。
そんな負けをも力ずくで勝ちにしてしまう女王ジュリア・ロバーツが、今回の映画においては、元カレの結婚を破談させようとアノ手コノ手で妨害破壊工作を展開するという、女王の風格に似つかわしくない大人げない作戦に打って出るという設定がまずは面白い。
しかも、その恋敵はジュリアになりかわって女王の座につくことになるキャメロン・ディアス!
新旧ロマコメ女王対決といってもいいゴージャスな配役であり、ジュリアとキャメロンが同じフレーム内に収まっているのを見るだけでも嬉しくなってしまう。特にジュリアン(J・ロバーツ)とキンバリー(C・ディアス)の初対面シーンは絶品です。
さらに、この映画がうまかったなと思うのは、キャメロン扮するキンバリーを気立ての良いお嬢様天然系として描いたこと。勝ち気で口八丁手八丁な猛者であるジュリアンを、ジャイアンも耳をふさいでしまうくらいの音痴な歌で制圧しちゃうのだからタダ者ではない(笑)。
日本でいったら、さしずめ篠原涼子vs蛯原友里といったところか。でも、話が進むにつれ篠原涼子が杉田かおるに見えてくるのがこれまた最高なんだよね。
新旧女王対決、数々の妨害工作がことごとく裏目に出て結果では負けたけど、内容ではボロ勝ちだったジュリアの勝ちーー!
いや、しかし、キャメロンも捨てがたい・・・。というか付き合うなら断然キャメロン。。
あ、そうそう、裏MVPはレストランでバート・バカラックの「小さな願い」を熱唱して店中大合唱にさせてしまったジョージ(ルパート・エヴェレット)に決定!
なにげにミュージカルな映画だったのもヨロシイ。
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幸せのポートレート(2005年・アメリカ・103分)NHK-BS
監督・脚本:トーマス・べズーチャ
出演:サラ・ジェシカ・パーカー、ダイアン・キートン、クレア・デーンズ、ダーモット・マルロニー
内容:NYマンハッタンでバリバリに働くキャリアウーマンのメレディスは、クリスマスに恋人エヴェレットの実家に招かれることに。が、なかなか馴染めず家族に気に入られないメレディスは、妹のジュリーを呼び寄せるが・・・。
評価★★★/60点
そりゃサラ・ジェシカより断然クレア・デーンズの方だろ。その一言に尽きるわ、この映画は(笑)。
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理想の恋人.com(2005年・アメリカ・98分)WOWOW
監督・脚本:ゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ
出演:ダイアン・レイン、ジョン・キューザック、エリザベス・パーキンス、クリストファー・プラマー
内容:幼稚園の先生をする30代後半でバツ1の女性サラ。男っ気のなくなった彼女に家族たちは何かと縁談を探そうと躍起になり、姉と妹が勝手にサラになりすまして出会い系サイトにプロフィールを登録してしまう。しかし、それが功を奏してか、デートの申し出が次々と舞い込んでくるのだが、まともな相手が一向に現れず・・・。しかし、そんな時、ジェイクという好感の持てそうな男性とめぐり会う。
評価★★★/65点
“コンドーム調達に狂ったように東奔西走するダイアン・レインに5万点!”
結局見つからず、、、そしたっけば、え?サ、サランラップをかぶせるんですか、、、いや、巻くの(笑)?ローション使わないと入らないだろ・・・そこらへんでやめておけオレww。。。
あ、それ以外はいたってシンプルなラブコメでございました。。
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ラブソングができるまで(2007年・アメリカ・104分)NHK-BS
監督・脚本:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア、ブラッド・ギャレット、キャンベル・スコット
内容:80年代に一世を風靡したバンドの元ボーカル、アレックス。アイドル的人気も今は昔、現在ではすっかり忘れられた存在となっていた。そんな彼のもとに、今をときめく人気歌姫コーラからラブソングの新曲提供を依頼される。が、作詞が大の苦手のアレックスは悪戦苦闘。そんなある日、観葉植物の手入れに来ていたアルバイトのソフィーが口ずさむフレーズを耳にしたアレックスは、これだ!と確信、渋るソフィーをなんとか説得し曲作りをスタートさせるが・・・。
評価★★★☆/70点
「ラブコメができるまで」に題名を変えた方がいいのではないかというくらいの王道中の王道、また男女に扮するのもヒュー・グラント&ドリュー・バリモアという鉄板中の鉄板ということで、ハズレなしの安心して見ていられる作品になるのは当たり前っちゃあ当たり前なんだけど。
ドリューはもちろんのこと、80’sポップカルチャーを自虐ネタに歌い踊るヒュー・グラントは最っ高の一言。
まだまだ引き出し持っとるやんこの男(笑)。しかも歌うまいのねぇ。サントラ思わず聴いたくなっちゃったわな。
人気アイドルのコーラや、ドリューの姉もよさげなキャラで面白かったし、まさにハズレなしのラブコメですた。
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イルマーレ(2006年・アメリカ・98分)NHK-BS
監督:アレハンドロ・アグレスティ
出演:キアヌ・リーヴス、サンドラ・ブロック、ショーレ・アグダシュルー、クリストファー・プラマー
内容:静かな湖畔に建つ一軒家。ここに住む女医のケイトは、シカゴの病院に着任することになり引っ越すことに。彼女は次の住人に自分宛の手紙の転送を頼もうと、郵便受けにメッセージを残した。そして、それを受け取ったのは建築家のアレックス。しかし、ここにはもう何年も誰も住んでいないはず・・。やがて2人は、お互いが2006年と2004年にいるということを知る・・・。
評価★★★☆/70点
孤独と情緒がキーワードのオリジナル作がハリウッドに行くとこうなっちゃうのかという点ではかなりのギャップを感じてしまうし、タイムパラドックスを完全無視したガサツな展開には少々面食らってしまうけど、個人的には受け身のオリジナル作より押しの強いハリウッド作の方が好きかも。
さらに、なにより「スピード」(1994)のベストカップルであるキアヌとサンドラの共演を再び見れたことだけでも一見の価値があり、キアヌが「スピード2」(1997)出演を蹴って、すれ違ってしまった2人が12年もの時を経て再会を果たしたというのは、ファンとしては感慨深いものがあり。
そういう点も含めて、オイラにとってはこの映画、買いでっス。
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マイ・ビッグ・ファット・ウェディング(2002年・アメリカ・96分)DVD
監督:ジョエル・ズウィック
出演:ニア・ヴァルダロス、マイケル・コンスタンティン、ジョン・コーベット
内容:両親の営むギリシャ料理店で働く30歳の独身女性トゥーラは、一念発起してイメチェンを決行。見違えた彼女は叔母の会社に就職し、充実した日々を送っていた。そして、以前店で見かけた憧れのイアンと再会し、2人は急速に恋に落ちていく。トゥーラにとっては夢のようにステキな恋人をゲットすることに成功したのだが、しかしイアンが典型的なアメリカの白人男性だったことから、伝統を重んじる両親や親戚を巻き込んでのカルチャーギャップ騒動が勃発してしまう・・・。
評価★★★☆/70点
アメリカにたった8ドルで降り立った親父さんの苦労と家族への一途でうざっったいほどの想いw、、オイラは分かるなぁ。
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パンチドランク・ラブ(2002年・アメリカ・95分)NHK-BS
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:アダム・サンドラー、エミリー・ワトソン、ルイス・ガスマン、フィリップ・シーモア・ホフマン
内容:ロスの倉庫街でトイレの詰まりを取るための吸盤棒を販売しているバリー・イーガンは、情緒不安定でキレやすい性格の持ち主。そんな彼の関心事は食品会社のマイレージ特典でタダで飛行機に乗ることで、そのことばかり考えている。そんなある日の朝、出社した彼は、隣の修理屋へ車を預けにきたという女性レナと出会う。。
評価★★★/60点
かなり好き嫌いが分かれる作品だと思うけど、オイラはちょっとこういうのは食わず嫌い・・。
映像と音楽の高質なエッセンスの抽出に彩られた演出の上手さはピカイチだし、情緒不安定な主人公もアダム・サンドラー以外に考えられないハマリっぷりだし、エミリー・ワトソンも不思議系と大人系の狭間で絶妙なバランスをとっていたし。そういうディテールは細かいとこまで唸らされるんだけど・・。
なんだけど、ひねくれてるんだかひねくれてないんだか、複雑なんだか単純なんだかすらあやふやなシナリオにあまりノリきれなかったんだよなぁ。。いまいちハジケてくれないというか・・・。
こういう小品はヴィンセント・ギャロあたりに任せて、PTAにはやっぱ3時間くらいの映画がお似合いなんじゃないかしらw。
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あなたが寝てる間に・・・(1995年・アメリカ・103分)NHK-BS
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:サンドラ・ブロック、ビル・プルマン、ピーター・ギャラガー
内容:地下鉄の改札で働く明るいシングルウーマンが憧れの男性の命を偶然助け、彼の家族に婚約者だと勘違いされる。そのうち彼の弟と親しくなりお互い惹かれ合うが・・・。
評価★★★/60点
根っから明るいサンドラ・ブロックとアメリカの古き良き家庭像が結びついて、素直に心温まる映画になっていたとは思うが、いかんせん男優陣に魅力がないのがイタイ。。
ビル・プルマンはナヨってしてるし、ピーター・ギャラガーはゲジ眉だし。そりゃ家族がセットでもれなく付いてこないと見れんわなぁw。
いや、クリスマスあたりに見るぶんには最適な映画であることには違いないんだけどさ。
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フォー・ウェディング(1994年・アメリカ・118分)NHK-BS
監督:マイク・ニューウェル
出演:ヒュー・グラント、アンディ・マクダウェル、クリスティン・スコット=トーマス
内容:自分の気持ちを素直に表現することが苦手なイギリス人のチャールズは、32歳の独身男で、ハンサムで女性にもモテモテなのに結婚となると逃げ腰になってしまう。ある日、友人の結婚式に招かれたチャールズは、アメリカ人女性キャリーと出会い、ひと目で恋に落ちるが・・・。
評価★★★/60点
アタシの名前はキャリーですモデルで美人のアメリカ人
富豪と婚約!人生バラ色!男性経験豊富なの
アタシの自慢教えてあげる
どんな男も一夜でコロス33人斬り凄いでしょって、、、、言うじゃな~~い
でも、アンタ、33人斬りしたおかげで、日頃から明らかなスケベ顔になっちゃって、誰も寄りついてきませんからーー残・念!
男というエサを漁るタレ目に注意ーー斬りッ!!
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