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2009年7月31日 (金)

夢のシネマパラダイス215番シアター:夜のピクニック

夜のピクニック

Cinema_045 出演:多部未華子、石田卓也、郭智博、貫地谷しほり、加藤ローサ

監督:長澤雅彦

(2006年・松竹・117分)WOWOW

内容:夜を徹して80kmを歩き通す高校生活最大のイベント“歩行祭”。3年生となり、今年が最後の歩行祭となる甲田貴子は、ひとつの賭けを胸にこの日を迎える。それは、一度も話したことのないクラスメートの西脇融に話しかけること。実は2人には、友人たちも知らない秘密があった・・・。

評価★★☆/50点

高校生が24時間かけて80キロを歩き通すただそれだけの物語。

しかし、恩田陸の原作は素晴らしく、原作とは別なとこだけどオイラも北高ていう名前の高校に通っていたので、なんかあの頃の甘酸っぱい青春の記憶がある種のせつなさと共にリンクして甦ってきて、懐かしくも清々しい余韻に浸ることができる原作だった。

しかし、これを映画化すると聞いたときは、映画になるのかこれ?と思ってしまったけど、なんかNHKの土曜ドラマ枠で十分なかんじだったな、、と。

「みんなで夜歩く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに特別なんだろう。」と銘打ってるわりに、どうしてこんなにフツーなんだろうと思ってしまう映画になってて、ま、ある程度予想はしてたけど・・・。

ゴールを新たなスタートと重ね合わせて描いたラストなど、ところどころでは秀逸なシーンもあったけど、それに比例するかのようにセンスのない絵が多くていまいちダメ××。

もっと映像で観る側の気持ちを喚起してくれないと、文字通りツマラナイだけやん。原作にはそれがあったのに。。

ましてや、アニメを使ってくるなんて・・・。こっちが求めてたベクトルと違っててちょっと付いていけなかったなぁ・・・。

そこに変わらずあり続ける風景という“静”の中で、未来に向かってひたすら歩き続けるという“動”というものを映像としてもっとうまく捉えてほしかった気がする。

その点でいえば、北野武なんか適任ちゃうの、、、というのはありえないかww。。岩井俊二あたりだったらねぇ。

ま、原作はヨカッタということで・・。

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