レアル・マドリー狂想曲第59番:ぺぺやっちまったなぁ・・
首位バルサとの勝ち点差6を保ったままなんとか食らいついているレアルの第32節、ヘタフェ戦。
ラウル フンテラール
ファンデルファールト イグアイン
グティ ガゴ
マルセロ Sラモス
カンナバーロ ぺぺ
カシージャス
スナイデルは今季絶望、ロッベンは足の状態が思わしくなく、大事をとって控えに。
試合は、前半早々からヘタフェペースになってしまい、9分にはグラネロの右からのクロスをソルダードに決められて先制されてしまう。2人ともレアルのカンテラ出身なのでなんとも苦々しい失点・・。
しかし、それに奮起するわけでもなくジリ貧サッカーを繰り広げたレアルは前半何も出来ず・・・。
今世界一美しいサッカーを披露しているバルサや、先日のリバプール×アーセナルを見てもそうなんだけど、ハーフコートでフットサルかミニゲームでも見せられてるかのようなコンパクトなサッカーを展開してるんだけど、今のレアルはそういう視点で見るとかなりユルユルで、選手個々の距離感も間延びしちゃってるんだよね。だから1つ1つのプレーに無理が出てきて、個の力のみで打開せざるをえない窮屈なサッカーになっちゃってるんだわさ。
ロッベン頼みのサッカーから脱却できないのも今のレアルのサッカーを見ると致し方なしか。。ロッベンをスタメンから外した今日の試合の前半なんてその典型的な例になっちゃったしな。
そんなことをファンデラモスも感じたのだろう、前半終了間際にイグアインのゴールで同点としたものの、このままでは試合が動かないと業を煮やした監督は後半初めからロッベンをラフィに代えて投入。
すると途端にレアルのサッカーが好転しちゃうんだから、サッカーてのは面白いねぇ。と同時に様々なドラマが待ち受けていようとはこのとき誰も想像だにしなかった・・。
後半11分、その後に起きる大惨事の伏線となるぺぺに対するイエローカードが出され、14分にはカンナバーロを下げてハビガルシアを入れるという冒険に打って出たファンデラモス。これで、カンナのスペースにガゴが下がったものの、ぺぺの役割はより重大なものになった。
16分にはゴール前でアルビンに倒されたのに何もお咎めなしの判定に対し審判に抗議するぺぺ。さらにその1分後には、ロッベンがまさかの負傷退場で、ドレンテ投入。
そして、後半38分に、アルビンに豪快に決められて1-2となってしまったが、これは完全にカンナを下げたことによるカバーリングミスによる失点で、カンナがいれば防げた失点だった。
が、個人的にはファンデラモスの采配を責める気にはなれない。ここまでのリスクを負わさせないとレアルのサッカーが動かなかったのは事実だったと思うわけで、勝ち点3をもぎ取らなければならなかった中で点を取りに行くためには、この監督の賭けは有りだっただろう。というかけっこうお堅い監督さんだと思ってたので、こういうある意味運否天賦的な面白い采配をするとは思わなかったな。
まぁマルセロをラテラルからハーフに上げたり、けっこう的確かつ面白い采配するんだよね。とはいえ契約は今シーズンまでで、今夏には会長選挙もあるしほぼクビになることは間違いないだろうけど。。
後半40分にグティが直接FKを決めてすかさず同点にするが、その2分後にぺぺの問題のシーンとなった。
ヘタフェのカウンターから抜け出したカスケロを、カバーリングに追いつけなかったぺぺがペナルティエリア内で押して倒してしまう。
が、我を忘れたぺぺはその直後、カスケロを2度に渡って蹴り上げてしまったのだ。
1回目の蹴りはボールを外に蹴り出そうとしたとも見れなくもなかったが、この2回目はそういう言い訳では済まないサッカー選手としてあるまじき行為。
ドイツW杯でのジダンの頭突き以来の、有り得ないプレーを見せられてしまったわな・・。
って、笑い事じゃないんだけどさホンマ。
30億円かけてポルトから獲った昨シーズンは怪我がちで思うような働きができなかったぺぺだけど、今シーズンはまさにDFの中心として、特に後半戦は目覚しい活躍を披露していただけに、この結末は悲しい・・・。最低6試合出場停止ということだから、今季はもう出られないってことじゃん。ガ^^^^~~ン
←だってこんなことまでしでかしてるんですよ。。ノックアウト・・。
相当に沸々とアドレナリンが出まくってたんだろうなぁ・・。この時のことはあまり覚えてないってアータ、、泥酔状態の草彅くんじゃないんだからさぁ(笑)。
まぁ、今日の報道では、蹴り入れたカスケロと、1発食らわせたアルビン両者に電話で謝罪したそうなんで、ぺぺも十分反省してると思うな。
さあ、これで今日の試合はジ・エンドかと思いきや、なななんと聖カシージャスが見事PKストップ!!
ヨッシャーーーーッ!!!
窮地に立たされたときのレアルの勝負強さは、06-07シーズンの人智を超えた奇跡の連続を思い起こさせるけど、ありえへん展開でっせ。
後半ロスタイムにイグアインが左足で豪快に突き刺し3-2。
まさかまさかの残り10分の顛末ですた。
バルサはセビージャをものともせずに4-0で粉砕し勝ち点6差は縮まらず。
次節からはついにレアルもアングリル峠に突入するが、その第1戦はセビージャと敵地といういきなりの超難関。しかも、ロッベン、スナイデル、ぺぺ、イグアインがいないなんて、、もう無理か・・。
いや、信じるしかない!アッラ・マドリー!!
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