夢のシネマパラダイス513番シアター:歓びを歌にのせて・・
ヘアスプレー
出演:ジョン・トラボルタ、ニッキー・ブロンスキー、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、クイーン・ラティファ、ザック・エフロン
監督:アダム・シャンクマン
(2007年・アメリカ・116分)DVD
内容:1962年、ボルチモア。16歳のおデブちゃん・トレーシーは、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演し、憧れのリンクと踊ることを夢見ていた。そして、そのソウルフルなダンスが番組ホストの目に留まり、レギュラーメンバーに抜擢されたトレーシーは一躍注目の存在になるが・・・。
評価★★★★/80点
一見するとお笑いコンビ・アンタッチャブルの山崎の妹かと見間違えてしまうほどの重量級娘、、って柳原可奈子でええやん(笑)。。
まぁとにかくだ、その娘ッコ、トレーシーが早朝一番ニワトリの掛け声のごとく“グッドモーニング・ボルチモア”を歌い踊り、ゴミ収集車の上に乗って登校するオープニングを見たオイラは、問答無用でこの映画の中に引きずり込まれてしまった。
すさまじき妄想力と天然パワーで突き進んでいく最強カン違い女トレーシーに、わたくし恥ずかしながらハマってしまいますた。いや、やっぱアンタッチャブルの山崎の妹だよ、あれは(笑)。。
差別用語である「ニグロ」という言葉が行き交い、あからさまな人種差別というかなりヘビーなテーマを扱っていると思うのだけど、黒人と付き合うことがアタシたちって世の中より進んでるわよね!と豪語するトレーシーにかかれば、そういう問題も簡単にブチ破ってくれる愛すべきハチャメチャ楽しいお話になってしまうのだ。
もちろんそれは悠長な問題では実際はないんだけども、この映画の中では全く嘘臭さを感じさせないところがスゴイと思うんだよね。
ジョン・トラボルタの女装ママも完全になりきってて違和感ないしw。クリストファー・ウォーケンとのダンスコラボも最高ですた。
そして、なによりミュージカルシーンの楽しいこと楽しいこと。
こういうコメディ要素の強いミュージカル映画って意外に少ないもので、あまりお目にかかることがないのだけど、やっぱ楽しく面白く見られるのが1番だよねってことを実感したな。
元気をもらえました
でも、あのバリバリにアメリカンナイズされた集団の中には入れないよねぇ、我々日本人は・・w。
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カンナさん大成功です!
出演:キム・アジュン、チュ・ジンモ、イム・ヒョンシク、イ・ハヌイ
監督・脚本:キム・ヨンファ
(2006年・韓国・116分)WOWOW
評価★★★★☆/85点
内容:身長169cmにして体重95キロという女性カンナ。歌が激ウマの彼女は歌手を目指しているが、結局スター歌手アミの舞台裏で声をあてるゴーストシンガーに甘んじる日々。そんな彼女がゴーストシンガーを続けていられるのは、秘かに想いを寄せる音楽プロデューサー、サンジュンの存在があるからだった。しかしある日、サンジュンの冷酷な本音を聞いてしまったカンナは、失意の中、全身整形で別人に生まれ変わることを決意する・・・。
“人は見た目が9割”
ってところに行き着いちゃうのか結局は、と思いつつも、起承転結の過程がしっかりとしていて全くあざとくなく引っ張っていったので、ラストでは感動の涙を流すまでに至ってしまいますた。。
そして、なによりもカンナ役のキム・アジュンのキュートなこと可愛いこと美しいこと。もうメッロメロ
そりゃ車でオカマを掘られても許すわなぁ(笑)。
そういう意味では、やっぱ人は見た目が9割なのか・・・。
しかし、出てくる曲がどれも80’s90’s洋楽のカバーというのは何でだろというのはいいとして、「ドリームガールズ」(2006)では、歌はうまいが太めのジェニファー・ハドソンが、ルックスの良いビヨンセにリードボーカルを交代させられるという話もあれば、「ヘアスプレー」(2007)ではおデブの女子高生ニッキー・ブロンスキーが所狭しと歌い踊るというのもあったけど、R&Bやジャズならまだしも、やっぱアイドル歌手というジャンルだけはおデブってのは解禁にはなりえないのかもね。95キロのアイドルってのはさすがになぁ(笑)。
ただ、この映画、整形して痩せれば全てハッピーオッケーとならないところがミソで、整形後に高飛車ブス女になっていくのかと思いきや、不安や後ろめたさといった心の痛みを抱えたまま、やはり相変わらず他人の目線を気にして生きていかなければならない苦悩と、整形によって失ったものの大きさの方にスポットを当てて描いており、“整形して大成功”というよりは、“整形して奈落の底”という方に舵を取っている。
しかし、その中でラブコメの体裁を崩さないシナリオの上手さ、脇役に至るまでのキャラクターの面白さ、そしてキム・アジュンの美しさ以上に目を見張る挙動不審ぶりが際立つラブコメ女優としての立ち位置の上手さが、結果的に全て丸く収まる結末に自然な流れで持っていってるのは上手いなぁと感嘆してしまった。
映画のつくりとしては、百点満点といっても言い過ぎではないだろう。
惜しむらくは、ヒール役に徹したアミがエピローグでも完全に蚊帳の外に置かれていてあれっ?と思ったんだけど、カンナからサウナで歌の練習すればいいよとアドバイスされてたシーンもあったから、改心して自分で歌ってるシーンなんかを1カットでも出してくれればよかったのに。
まぁ結局は、人は見た目が9割だけど、残りの1割が何よりも大切なのだね、、ってことでいいのか??
とはいえ、『女は見た目が10割』って本も出てたっけ・・・(笑)。
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ハイスクール・ミュージカル(2006年・アメリカ・98分)CS
監督:ケニー・オルテガ
出演:ザック・エフロン、ヴァネッサ・アン・ハジェンズ、アシュレイ・ティスデイル、ルーカス・グラビール
内容:大みそかのパーティーでカラオケを歌わされたガブリエラとバスケ少年トロイはすっかり意気投合。新学期が始まり、ガブリエラがトロイの学校に転校してきて、2人はミュージカルのオーディションを受けることに。が、主役を狙う学園の女王様・シャーペイが黙っているはずはなく・・・。
評価★★★/65点
高校が舞台の学園天国に元気ハツラツぅ~なミュージカルが加わり、万人が楽しめる青春ムービーになっていて、時代の世相や社会問題を盛り込んでなんぼの最近のミュージカル映画の中ではかなり偏差値の低いバカ脳天気さがかえって心地良かったりする。
夢の世界を体験させてくれることにミュージカル映画の魅力の本質があるのだとすれば、夢と希望とパッションしか持ちえない怖いもの知らずの高校生がハイスクールという楽園で歌い踊るというのは最も理にかなっているともいえるし、演劇部のミュージカルオーディションというプロットとも相まって違和感なく安心して見ていられる作品になっていると思う。
絵に描いたような悪役もキャラがちゃんと立ってて憎めないところもあったしね。コミカルさもあって良かった。
とにかく、若いってことはいいことだよ(笑)。うん。。しみじみ
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レッスン!(2006年・アメリカ・117分)WOWOW
監督:リズ・フリードランダー
出演:アントニオ・バンデラス、ロブ・ブラウン、ヤヤ・ダコスタ、アルフレ・ウッダード
内容:NYで社交ダンス教室を運営するピエール。ある夜、地元高校生が車をボッコボコにしている現場を目の当たりにしたピエールは、彼らの更正に一役買いたいと校長に掛け合い、社交ダンスの課外授業をすることに。しかし、ヒップホップしか知らない落ちこぼれ生徒たちに全く相手にされず・・・。
評価★★★★/75点
“信念は最強の秘密兵器なのだ!”
このてのワルを立ち直らせる映画は大体お決まりのパターンなのだけども、ヤンクミの「ごくせん」と同じで、まるで水戸黄門のごとく安心して見られてしまうのが強み。
この映画もそのド真ん中をいくような作品で安心して見られるし、社交ダンス&ヒップホップがネタだけにおもしろ楽しく見れてしまう。
粋なスーツとダンスで紳士丸出しの冷静沈着なバンデラスも新鮮でカッコ良かったし、なによりもダンスの極意はエロスではなく人を信じること、そして自分を信じることにあった!ということがよく伝わってきて、映画のテーマにしっかり説得力をもたせているのもヨロシイ。
コンテストの規定を無視したトリプル・タンゴは必見です!
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