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2009年3月30日 (月)

我が愛しのアクセラ、1万キロ突破!!

20070513_254472 我が愛しのアクセラ坊主も今年で早3年目。次の冬に初車検ということになるけど、先日遂にというか、やっとで走行距離1万キロを突破いたしましたぁっshine!!

といっても2ヶ月ほど前までは7千キロくらいしかいってなかったんだけど、この2ヶ月で一気に3千キロ走っちゃったよオイ。。

というのも、今まで通っていた職場が、家からたったの2,3キロしか離れていなかったもんで、CD1曲分にもならない間に着いちゃう距離だったから、走行距離もほとんど伸びなかったんだけど、2ヶ月前から通う新たな職場が片道28キロ/往復56キロという長距離になっちゃって、一気に伸びたというわけ。

だって、10日で560キロ、月の出勤日数22日で1230キロ、年間にすると約1万5千キロでっせアータ。どっひゃーーsweat01

こりゃコマ目にオイル交換なんぞしていかないとな。

でも、走りたくてウズウズしていた我がアクセラ坊主にとっては、待ってました!といわんばかりに快調快速そのものの走りをして、アクセラの真髄―運転することの楽しさ―を日々楽しむ毎日。

往復1時間半はかかるんだけど、朝眠い中の運転はフツーはツライものだけど、アクセラだと良い眠気覚ましになるのねfuji

さらに、なんといっても仕事終りの夜の運転がテンション上がって最っ高なのよこれが(笑)。仕事の疲れも吹っ飛んじゃって、運転するのがこんなに楽しいなんて、アクセラ最高っス!!

盛岡市内中心部から外れた郊外の裏街道が出勤コースなので、信号もほとんどないので、フルスロットルでカッ飛ばしております。。

前に乗ってたオンボロ車ではパッシングされてたオイラが、今度はパッシングする身になるとは。。おいおい・・。

帰路は明るいうちは前方左手に岩手山、右手には姫神山を見ながら走るので、ちょっとしたドライブ感も味わえるし。今はまだ春になったばかりだからあれだけど、夏秋の夕焼け時にはキレイだろうなぁ。

でも、先日、仕事の同僚が同じ道で警察にスピード違反でパクられちゃったので、オイラも気を付けないと・・w。

2009年3月29日 (日)

夢のシネマパラダイス281番シアター:攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL

Mainvisual 声の出演:田中敦子、大塚明夫、家弓家正、山寺宏一

監督:押井守

(1995年・松竹・80分)

評価★★/40点

内容:2029年の企業集合体国家に、謎の天才ハッカー“人形使い”が出現。精鋭サイボーグによる特殊部隊・攻殻機動隊がその捜査にあたった。隊長の草薙素子は、電脳に侵入し人格まで操作してしまう人形使いの能力を知って、自らの存在意義に疑念を抱き始める・・・。近未来の超高度ネットワーク社会を舞台に、公安警察の特殊部隊の活躍を描いたサイバーパンクアニメ。アメリカでビデオチャートの1位を記録したことでも有名。

“自分の知識欲を刺激し、煽る映画は好きだが、知識欲を麻痺させる映画を観るのははっきりいって嫌い。”

この作品を始めて観たのは公開数年後、大学に入ってからだったと思う。

原作マンガを読んでいなかったとはいえ、おバカなオイラなんかは「ろっか」というところだけですでにな、何?みたいな・・・。

ロッカなのか六家なのか六課なのか、、、と思ったら「きゅうか」という言葉が。。

旧家?九課?

もうよほどレベルが低かったんだね、、、我ながら。。

まぁそんなところで立ち止まってしまうぐらいだから、内容にもほとんどついていけず、デジタル技術の海の中で創造されたアニメ、そのデジタル情報の渦の中でただただ溺れているだけだったのです。

でもまぁやっぱり原作マンガを読んでから見るべきものだったのかなという感じはする。

なんてったって士郎正宗だからなぁ。

押井守には悪いけど、この映画もまた士郎正宗の“攻殻機動隊”の1つのパーツとしてみるべきものなのかな、とは感じた。

1個の独立した作品としてはなんだか見れへんなあと。

自分がおバカなのを加味してもちょっとこの映画は情報量が少なすぎる。

だからまぁ何回か観ないと分からないのかもとは思うのだけど、これって士郎正宗のマンガの読み方とは全く逆じゃないだろうか。

後に攻殻を読んだりしても思うけど、士郎正宗の印象はとにかく情報量が多い。欄外に注釈がわんさか書かれてるし、絵の情報量もあふれていて1ページ読むのにけっこう時間がいるんだよね。読めば読むほど理解が深まるというかんじで。

情報量が多いから何回も読む、しかし映画の方は情報量が少ないから何回も見るというそういう違いがあると感じたかな。

あと士郎正宗マンガの楽しみ方って「アップルシード」なんかだとデータブックとかイラスト集などの副読本も出てて、それらを見ることによってさらにそのマンガの世界を楽しめてしまうといういわば副教材になってるわけで。

だからそういう副教材を含めて1つの作品世界として楽しむ、それが士郎正宗マンガの独特の面白さだと思うのですが。

なんかこの映画を観ると、これも士郎正宗攻殻の副教材の1つなんじゃないかなと、逆にいえば副教材にしか見えないということをすごく感じてしまったのだった。

それがいいのか悪いのかといえば★2つ付けてるくらいだから言わずもがなだけど。

ただどうなんだろう。押井守の側からすると、この作品は単なる実験的な作品だったのかもしれない。押井守自身はまだ過渡的な段階にいるのかなぁなんてことを当時はふと思っていた・・・。

ま、「イノセンス」観てその思いは見事に裏切られたけどね(笑)。

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イノセンス

051106_innocence

声の出演:大塚明夫、田中敦子、山寺宏一、竹中直人

監督:押井守

(2004年・東宝・99分)2004/03/16・MOVIX仙台

評価★★☆/45点

内容:2032年の日本。世の中は、人とサイボーグ、そしてロボット(人形)の共存が進んでいた。と同時にテロも各地で続発。そんな犯罪を取り締まる政府直属の機関・公安九課の刑事バトー。彼は、身体全体がサイボーグで、純粋な部分はわずかな脳だけ。そして彼を人間たらしめているのは、かつて想いを寄せていた草薙素子の記憶と、愛犬バセットハウンドへの無償の愛情だけだった。そんなある日、暴走した少女型のロクス・ソルス社製の愛玩用ロボットが所有者を惨殺する事件が発生。さっそく相棒トグサとともに捜査に乗り出すバトーだったが、その過程で彼の脳を攻撃する謎のハッカーの妨害に見舞われていく・・・。

“この映画からは魂(ゴースト)を感じない。それゆえこの作品を観る意味という根源的なところで何も見出すことができない。”

「マトリックス・リローデッド」でも感じたことだけど、娯楽としての映画に、より強いエンタメ性を付加しなおかつ補強していくものが、作り手と観客の相互理解の強化のためのストーリーと映像のバランス取りと補完性ではなく、徹底した圧倒的映像体験の強化なのだとすれば、それは自分の感性とは本質的に合わない。

というかもともと自分の好みではなくて、あまりやってもらいたくない手法だということは前もって言っておく。

観てる時は面白いが、それは決まって一過性で、結局心の中に何も残していかないのだから。

そして、攻殻もそうだし、本作イノセンスもまたしかり。と個人的には感じてしまったのだった。

まずもってこのシリーズからは“情”を感じることができない。

人間と機械の境界が曖昧になっている世界観とそこから来る自分という存在定義への言い知れぬ不安を描こうとしているのは、特に前作よりも顕著で、そのため“情”が定まらないというのも無理やり理屈づけて考えれば分からないでもない。。

そうでなくとも本作では、ゴーストを持たないロボットの暴走事件を扱っているわけで、その愛玩ロボット「ハダリー」に“情”がないのは言うまでもない。

そして、そこから我々が認識し得るものは、ただ恐怖それのみである。

だが、この映画のある意味信じがたい点は、「ハダリー」が我々の内に呼び覚ます恐怖というただ一面でのみ完全に立ち止まっているところで、この愛玩ロボット「ハダリー」を作ったヤツも出てこなければ、所有するヤツも出てこないという欠陥を平然とやってのけている。

魂(ゴースト)がないのではなく、魂(ゴースト)を描いていないのだ、と自分勝手に解釈させてもらった。

では、“情”の対極にある“理”はどうかといえば、これがまた悲惨そのもの。

孔子やら何やらいろいろご立派な比喩やら理屈やらの数々を次々にひけらかしてくるが、それらが自分の中に残すものは空虚と倦怠だけ。

この映画はあれなのか?人間と機械の境界線というよりか、理屈と屁理屈の境界線を彷徨う映画を目指しているのか?

しかもこの決められたような通り一遍の“理”が、不器用なバトーやトグサの微かな“情”の灯を消してしまいもはや風前の灯だし、1つの型に嵌めてしまい自分の中で何も震えず。

オイラは映像よりもまずストーリーとキャラクター重視、“情”と“理”の融合と“魂”を見たいタチなので、この点は看過できない。

しかし、ただひとつ、映像だけはスゴイことは認めよう。

映画のオープニングでヴィリエ・ド・リラダンの「未来のイヴ」の一説が引用されているが、この「未来のイヴ」に出てくる人造人間ハダリーの、まだ髪の毛や人工肉、皮膚が付着される前の内部系統。また、その製作者であるエディソンのハダリー内部の身体組織の詳細な驚くべき解説などから想起される造型描写を見事に再現してくれた。

とはいっても、1880年代にこの「未来のイヴ」を書き上げてしまったリラダンの魔術師ぶりには到底かなわない。

ちなみに前作で、ネットの海に消えた草薙素子の本作における守護天使ぶりも、「未来のイヴ」でものの見事に表現されている。

さすがにネットという概念は出てこないけど、それに似たものとして、神経流体や流体電導網といった言葉でソワナ(本作にも名前だけ出てくる)の魂と意志が距離を無視して飛んでいくといった驚きの描写がなされている。

押井はリラダンになれるのか。。

概念や世界観は今までの作品で飽きるほど見てきた。

今度はこちらが身震いするほどの“魂”をもしっかり描いてみせてもらいたい。

一応は期待しとるのよ・・・。

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アップルシード

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声の出演:小林愛、小杉十郎太、松岡由貴、藤本譲

監督:荒牧伸志

(2004年・東宝・103分)DVD

評価★★☆/45点

内容:西暦2131年、世界中を巻き込んだ非核大戦は人類に大きな爪あとを残して集結した。そんな荒廃した世界の中で、人々に唯一の希望を与えたのは、最後の理想郷“オリュンポス”。だが、その人口の50%は、ヒト社会の安定を目的に造られたクローン人間“バイオロイド”が占めていた。そのオリュンポスに大戦を生き抜いた若き女性兵士デュナン・ナッツが連行されてくる。そして彼女の前には大戦で死んだはずの恋人ブリアレオスが現れる。しかし、彼は戦争で重傷を負った体の大半を機械化されており、かつての面影をなくしていた・・・。「攻殻機動隊」の原作者としても知られる士郎正宗の「アップルシード」を3Dライブアニメという世界初の手法で映像化した近未来SFアクション。

“最初は新鮮な映像に引き込まれるが、所詮はゲームショウの特設ブースで初体験映像として流してた方がまだマシなレベル。”

手塚治虫の「火の鳥 未来編」に出てくる電子頭脳ハレルヤを想起してしまったけど、その点においても本作は描写が致命的に浅い。

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べクシル2077 日本鎖国(2007年・松竹・109分)WOWOW

 監督:曽利文彦

 声の出演:黒木メイサ、谷原章介、松雪泰子、朴路美、大塚明夫

 内容:バイオ&ロボット技術で市場を独占していた日本は、国際協定に反発し国際連合を脱退、ハイテク技術を駆使した完全なる鎖国を開始する。それから10年後の2077年、日本を牛耳る企業・大和重鋼の暗躍を危惧した米国特殊部隊SWORDは潜入作戦を決行する。そして女性兵士べクシルが潜入に成功し、レジスタンスを率いるマリアと行動を共にするが・・・。

評価★★☆/50点

1ヌキ2スジ3ドウサ(映像・シナリオ・演技)という映画の評定マニュアルに照らしてみると、、、映像、スゴイ。シナリオ、薄っぺら。演技、大根・・・。

プレステ3でメタルギアソリッドやってる方が断然面白いっちゅうレベルです。。

なんつーか、作り手の技術屋として志向するベクトルと、観る側が求めるベクトルというのがかなりかけ離れちゃってるなと。「ファイナル・ファンタジー」もそうだったけど。

3DCGなどの専門的なことがホメられて、それがいい映画とか完成度の高い映画なんだというベクトルじゃなくて、自分にとって、また誰かにとって好きな映画、愛すべき映画というのを作ってもらいたいんだわなぁ。。

クールじゃなく子供っぽくていいから、そんな映画を観たいんだよオイラは。

ま、だから、ピクサー映画は大好きなんだけどさ。そんなオイラがこの“大人な”映画を語る資格なんてないのかもしれないけど、大丈夫かなと思っちゃうよジャパニメーションの将来・・・。

しかし、、「砂の惑星」のサンドワームをここで見ることになるとはね(笑)。

夢のシネマパラダイス513番シアター:歓びを歌にのせて・・

ヘアスプレー

Image 出演:ジョン・トラボルタ、ニッキー・ブロンスキー、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、クイーン・ラティファ、ザック・エフロン

監督:アダム・シャンクマン

(2007年・アメリカ・116分)DVD

内容:1962年、ボルチモア。16歳のおデブちゃん・トレーシーは、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演し、憧れのリンクと踊ることを夢見ていた。そして、そのソウルフルなダンスが番組ホストの目に留まり、レギュラーメンバーに抜擢されたトレーシーは一躍注目の存在になるが・・・。

評価★★★★/80点

一見するとお笑いコンビ・アンタッチャブルの山崎の妹かと見間違えてしまうほどの重量級娘、、って柳原可奈子でええやん(笑)。。

まぁとにかくだ、その娘ッコ、トレーシーが早朝一番ニワトリの掛け声のごとく“グッドモーニング・ボルチモアnote”を歌い踊り、ゴミ収集車の上に乗って登校するオープニングを見たオイラは、問答無用でこの映画の中に引きずり込まれてしまった。

すさまじき妄想力と天然パワーで突き進んでいく最強カン違い女トレーシーに、わたくし恥ずかしながらハマってしまいますた。いや、やっぱアンタッチャブルの山崎の妹だよ、あれは(笑)。。

差別用語である「ニグロ」という言葉が行き交い、あからさまな人種差別というかなりヘビーなテーマを扱っていると思うのだけど、黒人と付き合うことがアタシたちって世の中より進んでるわよね!と豪語するトレーシーにかかれば、そういう問題も簡単にブチ破ってくれる愛すべきハチャメチャ楽しいお話になってしまうのだ。

もちろんそれは悠長な問題では実際はないんだけども、この映画の中では全く嘘臭さを感じさせないところがスゴイと思うんだよね。

ジョン・トラボルタの女装ママも完全になりきってて違和感ないしw。クリストファー・ウォーケンとのダンスコラボも最高ですた。

そして、なによりミュージカルシーンの楽しいこと楽しいこと。

こういうコメディ要素の強いミュージカル映画って意外に少ないもので、あまりお目にかかることがないのだけど、やっぱ楽しく面白く見られるのが1番だよねってことを実感したな。

元気をもらえましたwink

でも、あのバリバリにアメリカンナイズされた集団の中には入れないよねぇ、我々日本人は・・w。

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カンナさん大成功です!

Kanna 出演:キム・アジュン、チュ・ジンモ、イム・ヒョンシク、イ・ハヌイ

監督・脚本:キム・ヨンファ

(2006年・韓国・116分)WOWOW

評価★★★★☆/85点

内容:身長169cmにして体重95キロという女性カンナ。歌が激ウマの彼女は歌手を目指しているが、結局スター歌手アミの舞台裏で声をあてるゴーストシンガーに甘んじる日々。そんな彼女がゴーストシンガーを続けていられるのは、秘かに想いを寄せる音楽プロデューサー、サンジュンの存在があるからだった。しかしある日、サンジュンの冷酷な本音を聞いてしまったカンナは、失意の中、全身整形で別人に生まれ変わることを決意する・・・。

“人は見た目が9割”

ってところに行き着いちゃうのか結局は、と思いつつも、起承転結の過程がしっかりとしていて全くあざとくなく引っ張っていったので、ラストでは感動の涙を流すまでに至ってしまいますた。。

そして、なによりもカンナ役のキム・アジュンのキュートなこと可愛いこと美しいこと。もうメッロメロheart04

そりゃ車でオカマを掘られても許すわなぁ(笑)。

そういう意味では、やっぱ人は見た目が9割なのか・・・。

しかし、出てくる曲がどれも80’s90’s洋楽のカバーというのは何でだろというのはいいとして、「ドリームガールズ」(2006)では、歌はうまいが太めのジェニファー・ハドソンが、ルックスの良いビヨンセにリードボーカルを交代させられるという話もあれば、「ヘアスプレー」(2007)ではおデブの女子高生ニッキー・ブロンスキーが所狭しと歌い踊るというのもあったけど、R&Bやジャズならまだしも、やっぱアイドル歌手というジャンルだけはおデブってのは解禁にはなりえないのかもね。95キロのアイドルってのはさすがになぁ(笑)。

ただ、この映画、整形して痩せれば全てハッピーオッケーとならないところがミソで、整形後に高飛車ブス女になっていくのかと思いきや、不安や後ろめたさといった心の痛みを抱えたまま、やはり相変わらず他人の目線を気にして生きていかなければならない苦悩と、整形によって失ったものの大きさの方にスポットを当てて描いており、“整形して大成功”というよりは、“整形して奈落の底”という方に舵を取っている。

しかし、その中でラブコメの体裁を崩さないシナリオの上手さ、脇役に至るまでのキャラクターの面白さ、そしてキム・アジュンの美しさ以上に目を見張る挙動不審ぶりが際立つラブコメ女優としての立ち位置の上手さが、結果的に全て丸く収まる結末に自然な流れで持っていってるのは上手いなぁと感嘆してしまった。

映画のつくりとしては、百点満点といっても言い過ぎではないだろう。

惜しむらくは、ヒール役に徹したアミがエピローグでも完全に蚊帳の外に置かれていてあれっ?と思ったんだけど、カンナからサウナで歌の練習すればいいよとアドバイスされてたシーンもあったから、改心して自分で歌ってるシーンなんかを1カットでも出してくれればよかったのに。

まぁ結局は、人は見た目が9割だけど、残りの1割が何よりも大切なのだね、、ってことでいいのか??

とはいえ、『女は見た目が10割』って本も出てたっけ・・・(笑)。

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ハイスクール・ミュージカル(2006年・アメリカ・98分)CS

 監督:ケニー・オルテガ

 出演:ザック・エフロン、ヴァネッサ・アン・ハジェンズ、アシュレイ・ティスデイル、ルーカス・グラビール

 内容:大みそかのパーティーでカラオケを歌わされたガブリエラとバスケ少年トロイはすっかり意気投合。新学期が始まり、ガブリエラがトロイの学校に転校してきて、2人はミュージカルのオーディションを受けることに。が、主役を狙う学園の女王様・シャーペイが黙っているはずはなく・・・。

評価★★★/65点

高校が舞台の学園天国に元気ハツラツぅ~なミュージカルが加わり、万人が楽しめる青春ムービーになっていて、時代の世相や社会問題を盛り込んでなんぼの最近のミュージカル映画の中ではかなり偏差値の低いバカ脳天気さがかえって心地良かったりする。

夢の世界を体験させてくれることにミュージカル映画の魅力の本質があるのだとすれば、夢と希望とパッションしか持ちえない怖いもの知らずの高校生がハイスクールという楽園で歌い踊るというのは最も理にかなっているともいえるし、演劇部のミュージカルオーディションというプロットとも相まって違和感なく安心して見ていられる作品になっていると思う。

絵に描いたような悪役もキャラがちゃんと立ってて憎めないところもあったしね。コミカルさもあって良かった。

とにかく、若いってことはいいことだよ(笑)。うん。。しみじみ

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レッスン!(2006年・アメリカ・117分)WOWOW

 監督:リズ・フリードランダー

 出演:アントニオ・バンデラス、ロブ・ブラウン、ヤヤ・ダコスタ、アルフレ・ウッダード

 内容:NYで社交ダンス教室を運営するピエール。ある夜、地元高校生が車をボッコボコにしている現場を目の当たりにしたピエールは、彼らの更正に一役買いたいと校長に掛け合い、社交ダンスの課外授業をすることに。しかし、ヒップホップしか知らない落ちこぼれ生徒たちに全く相手にされず・・・。

評価★★★★/75点

“信念は最強の秘密兵器なのだ!”

このてのワルを立ち直らせる映画は大体お決まりのパターンなのだけども、ヤンクミの「ごくせん」と同じで、まるで水戸黄門のごとく安心して見られてしまうのが強み。

この映画もそのド真ん中をいくような作品で安心して見られるし、社交ダンス&ヒップホップがネタだけにおもしろ楽しく見れてしまう。

粋なスーツとダンスで紳士丸出しの冷静沈着なバンデラスも新鮮でカッコ良かったし、なによりもダンスの極意はエロスではなく人を信じること、そして自分を信じることにあった!ということがよく伝わってきて、映画のテーマにしっかり説得力をもたせているのもヨロシイ。

コンテストの規定を無視したトリプル・タンゴは必見です!

2009年3月27日 (金)

夢のシネマパラダイス293番シアター:殺人の追憶

ゾディアック

20071111_256484 出演:ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr、アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス

監督:デヴィッド・フィンチャー

(2006年・アメリカ・157分)CS

評価★★★★/75点

内容:1969年7月4日、カリフォルニアで若いカップルが銃撃され、男性は一命をとりとめたものの、9発もの弾丸を浴びた女性は絶命、警察に通報してきた男が自分が犯人だと言い残した。それから約1ヵ月後の8月1日、新聞社に一通の手紙が届いた。それは、のちに自らを“ゾディアック”と名乗る者からの犯行声明で、差出人に通じる暗号文も添えられていた。そして、その暗号文を新聞の一面に載せなければ大量殺人を決行すると脅迫してきたのだった。以来、新聞記者エイブリーと風刺漫画家グレイスミスはこの事件に没頭していくことになる・・・。

“「ダーティハリー」のハリー・キャラハン刑事の行動が初めて理解できた気がする。。”

1968年のクリスマスに幕を開けた“ゾディアック”による連続殺人事件と、その最も危険なゲームに翻弄されつづけた4人の男の人生。

10日後、、1ヵ月後、、3ヵ月後、、半年後、、1年後、、1年半後、、2年後、、4年後、、7年後、、、と矢継ぎ早かつ淡々と時間と場所を飛ばしていき、結局1991年にロバート・グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)が本を出版するまでの23年間にわたる長いスパンを描いていくのだが、2時間40分の長尺の中でデヴィッド・フィンチャーにしてはかなり単調な構成になっていて、観る側にかなりの労苦と忍耐を強いるものになっている。

しかし、それが逆に泥沼にはまって抜け出せなくなった事件捜査関係者の徒労と疲弊、そして人間の知への果てなる探求心やマニアックなまでの欲求をも体感させるものになっていて、最後までジッと見入ってしまった。

そして、ドッと疲れた・・・。

掴めそうで掴めないジレンマ、解かれることを望まない謎、限りなく黒に近い灰色、トークショーに生出演したシリアル・キラー、、、追えば追うだけハマる迷宮。。そして、2時間40分咀嚼し続けなければならない徒労感。

しかし、結局映画を通して最も見せつけられたのは、1番この事件にのめり込んだのは間違いなくオレなんだ!と自信をもって豪語しているデヴィッド・フィンチャーの自己顕示欲だったというオチ・・・。

「セブン」や「ゲーム」などとはまた違った形で今回またそれを見せ付けられたかんじがして、胸くそ悪くなってきた(れっきとしたホメ言葉ですので・・・w)。

しかし、「ダーティハリー」でイーストウッドが44マグナムを問答無用で犯人(ゾディアックがモデルになっている)のどてっ腹にブッ放し、警察バッジを投げ捨てたのも分かるわなぁ、今回のを見ちゃうと。。

あな恐ろしや・・・。オイラはこんなんハマりたくありません。。。

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殺人の追憶

Mom出演:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル、キム・レハ

監督・脚本:ポン・ジュノ

(2003年・韓国・131分)2004/04/06・とうきゅうスクエア

内容:1986年、ソウル。若い女性の変死体が発見された。その後も同じ手口の殺人事件が連続して発生。特別捜査本部が設置され、個性も操作方法も全く違う2人の刑事が事件の解明にあたる。韓国を震撼させた実際に起こった未解決連続殺人事件をもとにしたサスペンス。

評価★★★/65点

時代の空気や背景、歴史といったベースをかなり意識したつくりになっている映画だと思うが、それらがDNAに刻み込まれている韓国の人々にとっては自分と社会、時代とのつながりや関わりを事件を通して追体験するという側面もあると思うわけで、彼の国の人にとってはまさに追憶たりうる映画だと思う。

しかし、韓国で行われていた防空訓練なぞ知りもしないオイラみたいな日本人にとっては、この映画で残るものといえば拷問フェチの暴力変態デカをはじめとするただの韓国変態オトコ図鑑のインデックスだけで、、はっきりいえば。

手の込んだ残虐な殺人や暴力、またそれに対する怒りをただなぞって見ていくことはできても、時代を追憶していくことなんてまずもってできないわな。下手すりゃ妄想でっせ。。

まぁでも、終盤からラストにかけての圧倒されんばかりの描写力をはじめとして最後まで見せきる力をゆうに持った作品であることは確かだけども。

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インソムニア

Pac2_2 出演:アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムス、ヒラリー・スワンク、モーラ・ティアニー

監督:クリストファー・ノーラン

(2002年・アメリカ・119分)2002/09/22・MOVIX仙台

評価★★★/60点

内容:24時間太陽が沈まないアラスカの町ナイトミュートで、爪を切られ洗髪された17歳の少女の全裸死体が発見される猟奇殺人事件が発生。ロス市警から派遣された不眠症の刑事、地元の女性刑事、犯人の三つ巴の心理劇が繰り広げられる。

“インソムニアって体長10cmくらいのムカデかなにかの虫の学術名かと勝手に思ってた。とにかく足がいっぱいあるやつ・・・?”

予備知識は猟奇殺人ものということしか知らなかったので、何なんだろうインソムニアってと考えてたら、なんか古生代や中生代あたりから生き永らえている虫の名前にありそうだなと勝手に思ってしまったんだい。

そして死体からそのムカデが出てくる。。プチプチッて。ウゲェッ、オェッ。

でもなぜ死体からムカデが、、どうやって死体にムカデを入れた、、いやもしかして生きている間に体内に?、、とかなんとか勝手に想像してしまったんだい。

そしたらなああんだ、、、不眠症かよっ・・・。

しかも冒頭からすでに、あ、犯人ってロビン・ウィリアムスだとすぐに感づく。

となるとアル・パチーノら捜査陣はいかにしてロビンにたどりつくのか、そのプロセスを丹念に追っていく久々の正統派路線をとるんだろうな、と序盤の作り込みを見てて勝手に思った。

が、しかし、、あ゛っ、仲間撃った・・・え?

と霧の中の事故からいきなりそれまでの路線を脱線して別路線へと乗り換えてしまった。

オイラは正直とまどってしまった。

だって「セルピコ」であんなに熱血で正義感の塊の新米警官だったパチーノが、30年後には自己保身に奔走してるんだもの。そんなのありってかんじ。。

でもラストで警官としての道を再度取り戻したので良しとするか。

ただこれだけは確実にいえるな。

「セルピコ」のときからずっっと不眠症だったと(笑)。

あ、「セルピコ」のラストでも死ぬんだった・・・。

2009年3月26日 (木)

夢のシネマパラダイス327番シアター:アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー

Ahiru_kamo 出演:濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、松田龍平、大塚寧々

監督・脚本:中村義洋

(2006年・日本・110分)2007/07/11・盛岡フォーラム

評価★★★☆/70点

内容:大学入学のため仙台へ引っ越してきた椎名(濱田岳)。ボブ・ディランの「風に吹かれて♪」を口ずさみながら荷物の整理をしていると、アパートの隣室の住人・河崎(瑛太)に声をかけられる。そして椎名に奇妙な計画を持ちかける。それは、同じアパートに住むブータン人留学生に広辞苑をプレゼントするため、本屋を襲うというものだった・・・。伊坂幸太郎の同名小説の映画化。

“実はボク、住んでました。あそこに。”

仙台生まれの仙台育ちのオイラとしては、懐かしさに包まれながら、かなり入れ込んで見入ってしまった。

なんてったってオイラ、椎名らが住むアパートがある泉区歩坂町に2年ほど住んでましたからっ!そして、椎名が通う東北学院大学(映画では青葉学院大学)にも通っていたので。

立地的には仙台市北部にある大学の泉キャンパス(1・2年は泉で、3・4年になると仙台市中心部の土樋キャンパスに移るんデス)の真後ろに歩坂町はありまして、その名の通り坂、坂、坂だらけで、その坂のてっぺんにドデカイ鉄塔タワーがドッカンドッカン立ってて、よく友達と「電磁波に侵されて病気になっちゃう~shock」て言ってたっけ。

そんな歩坂町は、ほとんどが色とりどりのアパート群で占められておりまして、学生タウンのようなかんじになってるんです。

だから、歩坂町のアパートと泉キャンパスなんて徒歩5分くらいで着く距離なので、椎名がバスに乗って帰るというのはありえないんだけどね(笑)。

まぁ、そういう細かいとこは置いとくとしても、原作は読んだことないんだけど、仙台の情景もあいまってかなり心に染み入るせつない映画に仕上がっていたと思う。

最初の方は、家賃4,5万のアパートに住んでるくせして広辞苑目当てで本屋を襲うというどこかミステリアスな河崎という男がよく分からないキャラクターだったし、ドルジ(田村圭生)も本当にブータン人なのか?というかんじで、全体的にしっくりこなくて、2年前と現在のプロット、ペット殺傷事件と本屋襲撃がどういうふうに繋がって着地するんだろう、と思いながら見ていたのだけども。

ところが、な、なぬっ!?とおもわず後ろにのけぞってしまうほどのネタ晴らしが明らかになったあとは、すべての伏線がつながり、まるで流しそうめんがスルスルと落ちてくるように一気に引きずり込まれてしまった。

久々に身震いするほどのどんでん返しに気圧された気がする。こりゃ原作も読んでみないとイカンな。

ていうか、“となりのとなり”をそう解釈する奴はおらへんよなぁ(笑)。やられますた。。

キャラクターを見事に演じきった瑛太をはじめとして、役者陣も大変よろしく、松田龍平の存在感は抜群だったし、あとは特に人の良いドギマギ系の椎名を演じた濱田岳がヨカッタな。

もう一回見たいと思わせる作品です。

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(おまけ)

青の炎

Aonohonou 出演:二宮和也、松浦亜弥、鈴木杏、秋吉久美子、中村梅雀、山本寛斎

監督:蜷川幸雄

(2003年・東宝・116分)2003/03/20・新宿武蔵野

評価★★★★/75点

内容:湘南の高校に通う17歳の少年・秀一は母・友子と妹・遙香との3人で穏やかに暮らしていた。ところがある日、母が10年前に離婚した男・曽根がひょこっと現れ、家に居ついてしまったことから平和だった家庭は一変する。曽根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで手を出そうとする始末。やがて警察や法律では問題が解決できないと悟った秀一は、自らの手で曽根を殺害する決意を固め、完全犯罪計画を練り始めるのだった・・・。

“どう思い返してみてもサブリミナルとしか考えられない映像が2,3コマ入ってた気がするんですけど・・・”

竹中直人その人。

それまでの流れや空気を一瞬断絶させた張本人。

青の炎が一瞬ねずみ色に変わってしまった・・・。

そのサブリミナル映像以外は、北野ブルーともまた違う、はたまたガタカブルーとも違うれっきとした蜷川ブルーで包まれた非常に印象的な映画になっていたと思う。

アヤヤは天然オーラを発しているからまだしも、二宮があれだけの雰囲気を醸し出せるヤツだとはちょっと驚いてしまった。

まぁクストリッツァの映画が好きっつうトンデモ男だからなぁ秀一という男は・・・。あとなんだっけ、トム・ウェイツの声?おい、お前は昭和何年生まれだよ。。

自分が共感できたのはカリカリに焼けたベーコンとジダンのボールさばきくらいだな。

P.S.

あ、あれって自転車だろ秀一さんよ。

お亡くなりあそばしたお前さんの事故がもしニュースになったら、キャスターはロードレーサーにダンプカーが追突しましたなんて言わねえよ。絶対自転車って言うと思うぜ。

いくらお前が天国で、違う!ロードレーサーだ!と文句を言おうともう意味なしだぞ。それでも不満があるなら死ぬんじゃねぇよボケ。

今頃になって自分の内なる炎がメラメラ燃え出してきた・・・。

(初記)2003/03/22

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サイダーハウス・ルール(1999年・アメリカ・126分)DVD

 監督:ラッセ・ハルストレム

 出演:トビー・マグワイア、シャーリズ・セロン、マイケル・ケイン、デルロイ・リンドー

 内容:孤児院で生まれ育ったホーマーは、院長ラーチの下で分娩と当時禁止されていた堕胎手術を手伝っていた。ある日、堕胎手術にやって来たキャンディとその恋人に刺激され、ホーマーは孤児院を出ることを決意する・・・。巨匠ジョン・アービング自らが自身の原作を脚色。アカデミー助演男優賞と脚色賞を受賞。

評価★★★★/80点

“親友ディカプリオを軽々と飛び越えてしまった瞬間”

監督ラッセ・ハルストレムは早熟ディカプリオを見出し、大器晩成マグワイアを開眼させたというところなのかな。

2009年3月23日 (月)

夢のシネマパラダイス228番シアター:世界中がアイ・ラブ・ユー

ラブ・アクチュアリー

Love_2 出演:ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、コリン・ファース、キーラ・ナイトレイ

監督・脚本:リチャード・カーティス

(2003年・英/米・135分)2004/02/18・仙台フォーラム

内容:「ブリジット・ジョーンズの日記」の脚本家R・カーティスが初監督に挑み、人種も職業も異なる19人の人々が織り成す様々な恋愛模様と愛情の物語をクリスマスと絡めてロマンティックに描いた群像ラブ・コメディ。豪華キャストはもちろんだが、劇中で流れる絶妙な選曲は必聴。必ずやサントラを買いたくなるはず!

評価★★★★★/100点

“今オレにどんな憎しみや怒りを買う言葉をかけても無駄だぜ。映画を観終わった今この時だけは、さすがのオレも愛であふれかえってるからな(笑)!”

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ホリデイ

Holidaybt3 出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック、イーライ・ウォラック、エドワード・バーンズ

監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ

(2006年・アメリカ・135分)WOWOW

内容:ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)とロスで映画の予告編製作会社を経営するアマンダ(キャメロン・ディアス)。クリスマス前に共に失恋した傷心の2人は、インターネットを介して出会い、お互いの家を交換して2週間の休暇を過ごすホーム・エクスチェンジをすることに。やがてアイリスはアマンダの仕事仲間マイルズ(ジャック・ブラック)と、一方のアマンダはアイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)と出会い恋に落ちるのだが・・・。

評価★★★★/75点

涙を一滴もしぼり出すことができない不器用な女アマンダが涙を流すまで、そして涙がドボドボと溢れ出てくる哀れな女アイリスが笑顔を取り戻すまでを、ホーム・エクスチェンジという環境の変化とそこで始まる恋愛模様を軸に同時並行で描いていくのだけど、休暇も女もおらへんオイラからすると、イイ男とイイ女の道楽にしか見えないのが悔しいところ・・・weep

ジャック・ブラックまでシャウトを封印して好感度上げようとしちゃって、、何やってんだよって言いたくなったけどさ(笑)。

でも、キャメロンは相変わらず音痴だったし、ケイトはますますキャシー・ベイツっぽくなってたし、ジュード・ロウは子持ちのパパという役どころを新鮮味たっぷりに演じてくれたし、結局のところ映画としては面白楽しく見れてしまった。

また、ハリウッドの生き字引きで90歳の元脚本家アーサー爺さんとアイリスの交流もかなり良い話に仕上がっていて、映画自体も下ネタ描写を除けばハリウッドの往年のロマコメ映画の小洒落た香りを漂わせており、そこらへんは女性監督ならではの味わい深さと品の良さがあったように思う。

ただ、せっかくイギリスを舞台にしているのだから、もっとなんかこうイギリス特有のユーモアセンスを織り込んでもらいたかったように思うんだけど、まぁハリウッドそのものというべきキャメロンにそれを求めるのは酷だよな。

しかし、現実を忘れさせてくれる、いわば非現実空間に身を置くのが休暇の理想とするならば、これほど夢のようなホリデイはないだろう。羨ましいかぎりっス。。

オイラにそんな夢のようなホリデイがやって来る日は訪れるのだろうか、、、と考えると鬱になってきた・・・。

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ノッティングヒルの恋人

3001243 出演:ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント、リス・エヴァンス、ジーナ・マッキー

監督:ロジャー・ミッチェル

(1999年・アメリカ・123分)1999/09/15・ジョイシネマ1

評価★★★★/80点

内容:ロンドンのノッティングヒルで本屋を営むウィリアムと美しいハリウッド女優のアナ。偶然の出会いから始まった2人の恋の行方は如何に!?

“シュールだけど素敵!”

アナ・スコット(J.ロバーツ)がたとえ一般人だったとしても、あのヒステリックで高飛車度満点な女はオイラは願い下げでっす。。。

だって、けっこう最低な傷つけ方してない?この女。“ヘナヘナ”ウィリアム(ヒュー・グラント)くんも従順すぎるよちょっと(笑)。

ただ、ハリウッド大物女優とつぶれかけた本屋の店主であるごく平凡な男という、まるでジュリア・ロバーツを一躍スターダムにのし上げた「プリティ・ウーマン」の逆バージョンのような体裁を取りながら、終始ハリウッドから遠く離れたロンドンの下町・ノッティングヒルを舞台に、しかもウィリアムの現実的視点からあくまで逸脱せずに夢のような恋物語を紡いでいるのが素直に共感できる所以なのではないかな。

さらにそこに英国ユーモアがたっぷりと振り掛けられて全体的にセンスの良い小粋な作品に仕上がったと思う。ジュリア・ロバーツが出ているにもかかわらずね・・・(笑)。

アメリカが舞台だったら面白くなかっただろうね。

ウィリアムの取り巻き連中も、同居人スパイクをはじめとして妹ハニーや友人たちなど皆よかった。アナ・スコット以外はね、、、おいおい。

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ユー・ガット・メール(1998年・アメリカ・119分)仙台フォーラム

 監督・脚本:ノーラ・エフロン

 出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、グレッグ・キニア

 内容:小さな絵本店を切り盛りするキャサリンの目下の宿敵は、大手書店チェーンの御曹司ジョー。彼女のストレス解消法はメル友とのEメールのやり取りだったが、なんとその相手は・・・。

評価★★★★/75点

自分の生涯ベスト1映画である「ゴッドファーザー」をベタ褒めしている映画を貶めるなんてそんなこと僕にできるはずがないじゃありませんか。

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世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年・アメリカ・102分)仙台フォーラム

 監督・脚本:ウディ・アレン

 出演:アラン・アルダ、ウディ・アレン、ドリュー・バリモア、ルーカス・ハース、ジュリア・ロバーツ、ナタリー・ポートマン、エドワード・ノートン、ゴールディ・ホーン

 内容:NYのリッチな弁護士一家を中心とする人々の恋愛模様を綴ったミュージカル・コメディ。ウディ・アレンが往年のミュージカル映画にオマージュを捧げ、演技派役者を揃えつつ吹き替えなしの歌声に彩られた一作に仕上げている。

評価★★★☆/70点

かなり鼻につくウディ・アレンが出てなければ★4っつにしたのに・・・(笑)。。

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フレンチ・キス(1995年・アメリカ・111分)Video

 監督:ローレンス・カスダン

 出演:メグ・ライアン、ケヴィン・クライン、ティモシー・ハットン、ジャン・レノ

 内容:パリでフランス美人と恋仲になってしまった婚約者を取り戻すため、極度の飛行機恐怖症と闘いながらパリへ飛んだアメリカ女性ケイトは、途中で何やら怪しげなフランス人男性リュックと出会う。性格もなにもかも違う2人はやがてひょんなことから一緒に婚約者を探し始めることになるのだが・・・。

評価★★★★/75点

“メグ・ライアンとフレンチキスできるなら前の座席にいる奴にションベンかけることなんて容易い!!(一応ネタバレですw)”

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めぐり逢えたら(1993年・アメリカ・104分)NHK-BS

 監督・脚本:ノーラ・エフロン

 出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、ビル・プルマン、ロス・マリンガー

 内容:妻を亡くしたショックから立ち直れないシアトル在住の建築家。彼の8歳の息子がラジオの身の上相談に電話。それを聞いていたボルチモアに住むアニーは彼に運命の赤い糸を感じてしまい・・・。

評価★★★★/80点

映画の恋に恋している映画だけど、好き勝手にプロットを押し付けがましくするようなことはせず、さらりと笑いの要素も加えて描いたサジ加減は秀逸。

夢のシネマパラダイス144番シアター:包帯クラブ

包帯クラブ

I_n_image_20071217_191719 出演:柳楽優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほり、関めぐみ

監督:堤幸彦

(2007年・東映・118分)WOWOW

評価★★★/65点

内容:高校3年生のワラ(石原さとみ)は、家事の最中に誤って包丁で手首を切ってしまい病院に直行するが、リストカットと勘違いされてしまう。ブチ切れた彼女は、思い余って屋上のフェンスを乗り越えるが、そこに変な関西弁を話すディノ(柳楽優弥)が現れ、フェンスに包帯を巻き始めた。身体の傷と同じように心の傷も包帯で治すために、と。数日後、ワラは失恋して落ち込む親友のタンシオ(貫地谷しほり)の話を聞き、公園のブランコに包帯を巻く。その行為に感動したタンシオは、包帯クラブを発足させネットで広げてゆくが・・・。

“やらない善より、やる偽善の方が良い”

オイラ的には、正直興味や共感がわくようなお話とはいえなかったのだけど、柳楽優弥と石原さとみの存在感極まる演技に引き込まれて最後まで見入ってしまった。

柳楽くんに関しては、「星になった少年」(2005)で役者として成長していく過程をリアルタイムで見せられるという、例えば田中麗奈の「がんばっていきまっしょい」(1998)もそうだったんだけど、貴重な映画体験をさせてもらい、将来が楽しみだなと思ってて、今回の映画を見て役者として本当に大きく成長したんだなぁということを実感させてもらった。

石原さとみは、柳楽くんとは違って、すでに女優として出来上がっちゃってるなという印象で、どこにでもいそうな女の子をピンポイントで演じることで逆にそれが際立って見えたかんじ。

まぁ、映画の内容やテーマに関しては、ディノたちとは世代が一つ違うせいか、理解できるようなできないようなよく分からないかんじだったんだけど、でもあの年頃の子って皆なんかよく分からない不安だとか痛みを持ってるものなんだよね。

いや、もしかして社会全体がよく分からない不安定さに覆われているといった方がいいのかもしれない。

五木寛之が言うところの「現在は鬱の時代なのだ」と。だから癒しがブームになるのだろうし。

しかし、若者の鬱屈したエネルギーのやり場の対象となるとともにそれを受け止めてくれるはずの大人の世界が鬱きわまれりになっちゃってるもんだから、傷や悩みなんて持って当たり前の世代の若者にとってはこれほど生き辛い時代もそうはあるまい。

そして、そういう時代の空気を敏感に感じ取ってしまうのも、また若者なわけで、その意味ではディノたちの行動は、今を変えるには自分を変えなければならないという純粋な心の発露といえるのかもしれない。

人の痛みを自分の痛みだと感じられなければ世界は変えられないのだ、と。

そう考えると、実はすごくイイ映画なのかも、と思っちゃうんだけど、でもまさか高田延彦の「出て来いやーッ!!」のマネをビルの屋上で豪快にされても、、ねぇ(笑)。。

感化されるまでには至らなかったかなぁ・・・。うーん。。

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ペイ・フォワード

Payit 出演:ケビン・スペイシー、ヘレン・ハント、ハーレイ・ジョエル・オスメント

監督:ミミ・レダー

(2000年・アメリカ・124分)DVD

評価★★☆/50点

内容:「世界を変えたいと思ったら何をする?」という問いに対し11歳のトレバー少年は、“ペイ・フォワード”=受けた厚意をその相手ではなく周りの人へと贈る、と答えた。彼のこの奇想天外なアイデアは着実に広がっていき、奇跡を巻き起こす。

“次へ渡せるような映画じゃない。”

「めぐり逢えたら」と「フィールド・オブ・ドリームス」ガンガン引用しとるやんけ。ていうか引用を超えとるよあれじゃ。盗用ってやつ?

肝心の映画の中身もなんちゅうか、シモネット先生風に言えば、「非常に婉曲した恋愛映画」ってかんじ。

しかも恋愛映画としてのエピソードがSEXするかしないかだけだもんよ。。7回以上ディナーしたらHしなきゃならないのかよ、、みたいな。

7回かぁ・・・。

ハッ、、、いかんいかん。。

ま、いいや。とにかくもっと他に描くことあるだろよ、と。

おかげで終盤は地滑り的に中途半端なネタが押し寄せてくる。

ボン・ジョヴィのリッキーしかり、ホームレスのオバハンがいきなりアーリーンの母親だと!?

しまいには唐突に刺されるって!?さらにはいつの間にかロウソク持っている人々・・・?

Hの話よりこっちの話を膨らませてくれよな。泣くに泣けませんよあれじゃ。

“可能な王国”じゃなくて、“可能なかぎり詰め込んだ映画”になっちゃったよ。しかもぎゅうぎゅう詰め・・・。

扱ってる題材はすっごく良いのに。あれじゃ台無し。

もっとネタを絞ってアメリカ映画らしくあざとく描く方がまだかえって許せるのに。

とにかく周りの人にはペイ・フォワードしたくない映画です。。。

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フィッシャー・キング(1991年・アメリカ・137分)NHK-BS

 監督:テリー・ギリアム

 出演:ロビン・ウィリアムス、ジェフ・ブリッジス、アマンダ・プラマー、マーセデス・ルール

 内容:過激なトークが売り物だった人気DJジャックは、「ヤッピーたちを殺せ!」という彼の言葉を真に受けた孤独なリスナーが、レストランで銃を乱射し7人の犠牲者を出したことですっかり落ちぶれてしまっていた。3年後、ジャックは恋人の経営するビデオショップに居候していた。そんなある日、泥酔したところを暴漢に襲われたジャックは、ホームレスの奇妙な男に助けられる。

評価★★/40点

“まったく同じ題材とストーリーをコーエン兄弟で見たい・・・。”

2009年3月21日 (土)

夢のシネマパラダイス252番シアター:冬山に行く人の気が知れない・・

ミッドナイト・イーグル(2007年・松竹・131分)WOWOW

 監督:成島出

 出演:大沢たかお、竹内結子、玉木宏、吉田栄作、袴田吉彦、石黒賢、藤竜也

 内容:かつて戦場カメラマンとして世界を駆け巡っていた西崎は、戦場でのトラウマから一線を退き、今では山岳カメラマンとして星空を撮り続ける日々を送っていた。そんな彼はある日、山中で赤い閃光を目撃する。やがて、米軍の戦略爆撃機ミッドナイトイーグルが北アルプス上空で消息を絶ったとの極秘情報が入り、政府は自衛隊を現場へ向かわせる。一方、西崎も、後輩の新聞記者・落合とともに厳戒の現場へ向かうが・・・。

評価★★☆/50点

猛烈な吹雪が吹き荒れる真冬の北アルプスを舞台にした視界のきかない山岳アクション、東京で事件の真相を追う週刊誌記者の私怨の入り混じったサスペンス、米軍ステルス機が墜落したにもかかわらず、全く蚊帳の外の米軍を差し置いて指令を下しつづけるリアリティのない国家安全保障会議室。

この3つが並行して描かれるのだが、しかしてこの欠点ありまくりの3つが足を引っ張り合って全くもって弛緩しまくった映画になってしまっている。

ラストの快晴の北アルプスの空撮シーンを見せたかったのはミエミエだけど、そこに至るまでの過程がいろんな意味で視界ゼロじゃあ全く体を成さない。

邦画版クリフ・ハンガーの道はまだまだ遠い、、らしい。。

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バーティカル・リミット

Image2171 出演:クリス・オドネル、ビル・パクストン、ロビン・タニー、スコット・グレン

監督:マーティン・キャンベル

(2000年・アメリカ・124分)2000/12/17・MOVIX仙台

評価★★★/65点

内容:世界最高峰のひとつ“K2”を目指すアタック隊が遭難。女性クライマー、アニーら3人が取り残されてしまう。そしてアニーの兄ピーターら6人のレスキュー隊が氷壁爆破用のニトロを背負って救出に向う。肺気腫の危険が迫り、残された時間は22時間。想像を絶する決死の救出作戦が始まった。

“ゼェゼェゼェ・・・ハァ、ゼェ、ゼェ、、、こっちまで息苦しくなってくる。。”

肺水腫になってるわけじゃないのになぜかこっちまで呼吸が息苦しくなってきた。

こ、、呼吸困難!?ちゅ、注射をく・だ・さ・い・・・。

冗談はさておき、息苦しくなったのはマジよマジ。

この映画についていうと、うーんなんだろう、余計な要素が多すぎるんだよねぇ。

神聖なK2もそりゃ吹き荒れるわな。

特に人間関係が変に入り乱れているというのは余計だと思うのですが。一応山岳レスキューアクションという触れ込みなのは分かるけど、ボーンのような憎まれ役は必要なのだろうか。。

ホントに憎むべきは自然の偉大なまでの力であって、それに比べたら人間関係のしがらみなんて小っぽけなもんでしょ。

そんな小っぽけな要素がこの映画では大々的に描かれ吹き荒れるわけで・・・。

なんかねぇ。。

ボーンへの復讐を見事に完遂してしまうウィックのラストや、ボーンがトムを殺す場面だとかホント安っぽく見えてしまうわけ。

こんなん描いてるヒマあったらもっとアニーのキャラを掘り下げてもらいたかった。どうもアニーの気持ちとか掴めなかったし、ボーンに1人が死ぬか3人全員死ぬかと言われて苦しむトムに、結局薬を打たないアニーの行動。明らかにそれまでの彼女の言動からすると矛盾してるわけでしょあれって。

なんかアニーってよく分からない女だったんだよね。。

だからこの映画はアニーとピーターにもう的を絞っちゃってやってもらいたかったなと思う。

それができないというのは、はっきりいえば作り手に自信がなかったということっしょ。

いろいろ飾りつけてそれらしく見せるというやり方はあまり好きじゃないですな。

しかもK2という荘厳さに何を飾り付ける必要があるのか、もうちょいよく考えてもらいたい。

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ホワイトアウト(2000年・東宝・129分)日劇東宝

 監督:若松節朗

 出演:織田裕二、松嶋菜々子、佐藤浩市、石黒賢

 内容:辺り一面、雪に覆われた12月。日本最大の貯水量を誇る新潟県奥遠和ダムの作業員・富樫は、遭難者の救出の途中、猛烈な吹雪による“ホワイトアウト”に遭遇し、共に救出に向かっていた同僚を亡くしてしまう。それから2ヵ月後、富樫は、ダムの爆破をネタに政府に50億円の要求を突きつけるテロリストグループによるダムジャック事件に巻き込まれてしまう・・・。

評価★★☆/50点

“これってあれでしょ、吹雪はハリウッド並みだってことをやりたかったんでしょ?”

まぁ頑張ったとは思うんだけど、いかんせん雪と吹雪にアクションを含めた映画そのものがうまくカモフラージュされてるなというかんじが強いんだよね。。

なんかまん丸太っている羊の毛を剃ったら、めちゃか細い羊だったみたいな。

アクションなんかあまりどうってことない出来だったし。

だからってインパクト出すために平田満や河原崎建三をあっけなく殺しちゃう使い方っていうのもなんだかなぁ。しまいには松嶋菜々子の足を容赦なく撃っちゃうてのもなんだかなぁ。あげくのはてに、その松嶋菜々子を酷寒の中に置き去りにして行っちゃう織田裕二もなんだかなぁ。

それより何より、ダムの放流で流された織田裕二の服が速攻で乾いちゃうのもなんだかなぁ。

粗を探せばキリがないけど、これだけは言いたい。

寒い中ホントご苦労さんね(笑)。

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クリフハンガー(1993年・アメリカ・113分)DVD

 監督:レニー・ハーリン

 出演:シルベスター・スタローン、ジョン・リスゴー、マイケル・ルーカー

 内容:同僚の恋人を救えずに登山レスキューを断念したゲイブだったが、旅客機を墜落させた犯罪集団についに怒り爆発!再び山に向かうゲイブだったが・・・。

評価★★★/60点

オープニングがクライマックス!以上です。。。

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八甲田山(1977年・東宝・169分)DVD

 監督:森谷司郎

 出演:高倉健、北大路欣也、栗原小巻、三國連太郎、秋吉久美子、緒形拳

 内容:明治35年、日露戦争に備えた耐寒訓練と国威発揚のために、真冬の八甲田山越えに挑むことになった徳島大尉率いる少数精鋭の弘前第31連隊27名は、綿密な計画のもとに十和田湖を迂回して八甲田を踏破する11日間の日程で弘前を出発。一方、3日遅れで青森を発った神田大尉率いる青森第5連隊は、大隊長の指示により210名という大編成になったばかりか、案内人もいない状態だった。かくして自然を力でねじ伏せようとした神田隊は寒波の中で立ち往生してしまう・・・。

評価★★★☆/70点

“ラストでガックリ・・・”

結局、死の行軍を生き残った連中も日露戦争で全員戦死かよっ!

今まで3時間ぶっ通しで見続けてきたのはいったい何だったんだ・・・。ものスゴッ虚しくなったんですけど。。

2009年3月17日 (火)

夢のシネマパラダイス599番シアター:学校シリーズ

学校

N_617da2791ps 出演:西田敏行、竹下景子、中江有里、裕木奈江、田中邦衛

監督・脚本:山田洋次

(1993年・松竹・128分)DVD

内容:東京下町にある夜間中学。卒業式を控え、教師の黒井が生徒たちとの思い出を振り返る。不良少女、登校拒否児、在日韓国人女性、労働者、移住してきた中国人など多種多様な生徒たち。その時、級友イノさんの突然の訃報が届く・・・。

評価★★★★/80点

ものスゴッ青臭いセリフとシーンのオンパレードに普通なら辟易してしまうのだけど、山田洋次と思って見ればなんてこたぁない。役者陣の奮闘と熱意に心に染み入ってくる名作ドラマに仕上がっている。

ま、あんな先公いるわけないんだけどさ・・・。

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学校Ⅱ(1996年・松竹・122分)NHK-BS

 監督・脚本:山田洋次

 出演:西田敏行、吉岡秀隆、神戸浩、いしだあゆみ、永瀬正敏

 内容:北海道の高等養護学校に舞台を移し、学校に集う人々の心の交流を綴ったシリーズ第2作。竜別高等養護学校に通う知恵遅れで心を閉ざす高志と、障害の重い佑矢が安室奈美恵のコンサートに出かけたまま失踪してしまった。リュー先生と新任の小林先生は慌てて捜しに出るが・・・。

評価★★★★/75点

あの頃はアムラー現象が吹き荒れてたんだなぁ、、、そして浜崎あゆみの貴重なショットも。。

ってことはどうでもいいとして、養護学校という知っているようで全くといっていいほど知らない教育現場が舞台になっていて、興味深く見たけど、おもわずドン引きしてしまう一歩手前で映画の世界にとどまらせてくれる演出術にはうならされた。

特に、養護学校に赴任することは本意ではなかった新人教師・永瀬正敏の成長ぶりがしっかりと観る側にリンクしてくるし、彼をさんざん手こずらせる佑矢役の神戸浩がこれまた素晴らしく、観る側がおもわず抱いてしまう壁みたいなものを完全に取っ払ってくれたと思う。

地方を味わい深く描くことにかけては天下一品の山田洋次の安定感、そしてその中で北海道のだだっ広い風景の中を「風になりたいnote」をみんなで歌いながらワゴン車で疾走するシーンや、熱気球が雪原を空高く舞い上がるシーンなど印象的なシーンも多く、心に残る作品になっていたと思う。

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学校Ⅲ(1998年・松竹・133分)NHK-BS

 監督・脚本:山田洋次

 出演:大竹しのぶ、小林稔侍、黒田勇樹

 内容:実話をもとにしたエピソードを織り込み、下町の技術専門校に集まった中高年の生徒たちの姿を描くシリーズ第3作。自閉症の息子を持つ紗和子は、リストラで解雇され、再就職に必要な資格を得るため職業訓練校に入校した。失業したオッサンたちに混じって学ぶ彼女は、やがてクラスの異端児・高野と心を通わせるようになる。。

評価★★★★/80点

「失楽園」なんかよりもよっぽどこっちの方が生々しい・・(笑)。

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十五才 学校Ⅳ(2000年・松竹・120分)NHK-BS

 監督・脚本:山田洋次

 出演:金井勇太、麻実れい、赤井英和、秋野暢子、笹野高史、小林稔侍、丹波哲郎

 内容:中3の川島大介はいわゆる登校拒否状態。そんな彼がある日、屋久島にある縄文杉を見に行こうと、両親に内緒で初めての一人旅に出る。。

評価★★★★☆/85点

草原にまっすぐ伸びる道/

みな馬を駆って先を急いでゆくが/浪人はゆっくりと歩いていく/

早く着くことが目的じゃない/雲より遅くていいんだ/

それよりもこの地球が人間にくれたものを見落としたくない/

葉に光る朝露/草原の緑/鳥や虫の呟き/

それを見るたび浪人は立ち止まり/そしてまた歩き始める

なんていい詩なんだ。

そしてこの詩のメッセージがロードムービーの形をかりてしっかりと観る側に伝わってくる。

なんていい映画なんだ。

ロードムービーには人間の成長というテーマが根底にあるわけだけど、十五才という最も多感な青春まっさかりの中学生の一人旅ということもあって、そのお手本みたいな映画になっていたと思う。

大阪弁が印象的なトラックの運ちゃん、女手ひとつで家族を支える母親、先の戦争でシベリア抑留から生きて帰ってきたことを意気盛んに語るものの老いには勝てず介護が必要な老人、そんな彼らから生きるエネルギー、一人前の人間になるためのエネルギーを充電された十五才の少年は、7千年ただそこに立ち続ける縄文杉と対峙する。

しかし、この映画のスゴイところは、十五才の少年がエネルギーをただ譲り受けるのではなく、彼らにもエネルギーを分け与えてあげる力を持った存在として描かれていることで、これは「学校Ⅱ」でリュー先生(西田敏行)が、「子供たちから学んでそれを返してやる。それが教師の仕事なんだ。」と言っていることにも繋がっていくのだと思う。

ただ、今回はそれを学校ではなく社会の日常の現実の中で描いていくわけだが、それが意図したものかどうかは分からないけど、ラストに出てきた学校の教室の風景が逆に異様なものに見えてしまった。

画一化された学校というものがいかに非日常的な空間なのか、そこに閉じ込められ柔軟な心や感性を押し込められた世間的には不器用に映る子供が、そこに拒否反応を示すのももしかして自然なことなのかもしれないな、なんてことを考えてしまった。

ラストで一段成長して帰ってきた少年は学校に戻っていくわけだが、ヒッチハイクの旅を通して、今の自分を好きになること、今の自分を受け入れることを自覚したことで成長し、現実を受けとめるだけの力が備わったのだと思いたい。

いい映画でした。

それにしても、屋久島の縄文杉を見るには、往復10時間というかなり本格的な登山をしなきゃならないなんて初めて知ったな・・・。

2009年3月16日 (月)

夢のシネマパラダイス240番シアター:天然コケッコー

天然コケッコー

1005558 出演:夏帆、岡田将生、柳英里沙、藤村聖子、夏川結衣、佐藤浩市

監督:山下敦弘

(2007年・日本・121分)DVD

内容:山と田んぼが広がる木村町。中2の右田そよは、小中学生合わせて全校生徒たった6人という小さな分校に通っていた。そんな新学期のある日、東京からイケメンの男子生徒・大沢広海が転校してきて、そよの心は波立つ。が、そんな彼女の期待とは裏腹に広海は自己チューでクールなワンマン男で・・・。

評価★★★★/80点

ああ、いい映画だったぁ、、以外の言葉が思いつかない典型的な作品。

おそらく大人の視点でこの田舎を描いていくと「松ヶ根乱射事件」(2006)になるのだろうけど、今回のは徹底的に子供視点オンリーで描くことで大人の出来事が完全にほったらかしになっているのが面白く新鮮で、あらためてこの監督さんの器用さに舌を巻いてしまった。

とはいっても、右田そよ(夏帆)の中2・中3という時期は子供から大人へさしかかる微妙な分岐点であり、天然の世界から打算の世界を垣間見てしまう恐怖や距離感というのはうまく描かれていたと思う。

天然の世界がずっと続いていけばいいのに、、という願望が、いわばノスタルジーなわけだけど、しかし成長するにしたがっていつしかその世界は大人の諸事情とその世界の外にある残酷なほどの“真実”に飲み込まれてゆく・・・。

それは例えば、小学1年生のさっちゃんが1学年上のカッちゃんに厳しいツッコミを入れられてジュース屋さんごっこを拒否られるシーンにも何気なく、しかし印象的に描かれているのだ。

そういうどこにでもある風景、どこにでもある日常、ここではないどこかはいつもここにあるということをこれだけ自然に描けてしまうのだから、この監督さんはスゴイし、なによりも映画というものの素晴らしさにまで気付かせてくれたこの作品にオイラは拍手を送りたい。

ようするに、イイ映画なんです。。

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瀬戸内少年野球団(1984年・日本・143分)WOWOW

 監督:篠田正浩

 出演:夏目雅子、郷ひろみ、佐倉しおり、大森嘉之、岩下志麻、伊丹十三、渡辺謙、大滝秀治

 内容:敗戦直後の淡路島、江坂国民学校5年生の竜太とバラケツらは、新学期になって転校してきた都会風のマドンナ少女に心ときめかせる。一方、彼らの担任の駒子先生は、戦死したと思っていた夫・正夫が実は生還していたことを知るが、正夫の弟との過ちから再会を思いとどまっていた。そんな中、子供たちの野球チームを結成することになるが・・・。

評価★★★☆/70点

野球という題を付けてるのに、まったく野球が描けていないのは小学生の時に少年野球団に入っていたオイラとしては受け入れがたいものがあるし、それぞれのエピソードもユルユルのペラペラで、それを中継ぎ投手を矢継ぎ早に投入してくるかのごとく詰め込むのも映画としては拙いものがある。

、、のだが、時代の変化にもブレない駒子先生(夏目雅子)の清廉な芯の強さと、それとは逆に時代の変化の波に呑まれていく理髪店主トメ(岩下志麻)のイイ加減っぷりをはじめとする人物像はなかなかに魅力的で、楽天的な程良いお味の映画であったこともたしかだ。

山下敦弘の「天然コケッコー」(2007)や、それこそ篠田監督の「少年時代」(1990)もそうだけど、大人の視点を捨てて完全に子供視点で描いて一本化した方がよりまとまった作品に仕上がったのではないかとも思うけど、まぁこれはこれとしてありなのかな。

こういうのこそ連続ドラマでやってもらいたいんだけどねぇ。。

生まれ変わるならこの国だ!?

コネタマ参加中: 生まれ変わるなら、どこの国の人がいい?

生まれ変わるなら、、、

アメリカは、最凶の自己責任国家なので、オイラみたいな底辺人間は軍隊に入る以外に食い扶持を探せなさそう。あげくの果てにPTSDになって・・アメリカは真っ先に除外やな(笑)。

イギリスは食べ物が不味いし、いつも霧に包まれている薄ら寒いイメージがあるのでダメ・・。

中国は、生まれた地域によって人生の格差がかなり生じると思うし、なによりトイレが汚いのでダメ・・。

韓国は、兵役があるし、なによりも激辛は相容れないのでダメ・・。

インドは、あの暑苦しい所に人が密集しているイメージがあるし、ジョジョの奇妙な冒険のイメージそのままに不衛生なイメージがあって、今でも手でメシを食ってそうなのでダメ・・。

ロシアは、冷酷無比なイメージがあるのでダメ・・。同様の理由でドイツもダメ・・。

フランスは、しゃべる時に舌が疲れそうなのでダメ・・。

イタリアは、石田純一のような人間になることを考えただけで憂鬱になるのでダメ・・。

オーストラリアは、とにかくハエが激ヤバに多くて顔にたかられるのでダメ・・。

ギリシャは、夫婦間のエッチの回数が世界一らしくww、しかし四六時中それも疲れるなぁってことでダメ・・。

イスラエルは、キリスト受難以来2千年に渡ってキリスト教徒から蔑まれ、あげくの果てにイスラム教徒からも嫌われるユダヤ人の境遇を想像しただけでダメ・・。

エジプトは、個人的には訪れてみたい国No.1だけど、あそこで一生涯暮らすというのは、、ちょっと無理があるかも・・。

スウェーデンは、素っ裸天国だし、社会福祉が充実しているので良さげだけど、猛烈な冬のイメージがあるのでダメ・・。北欧諸国やカナダも同様の理由でダメ・・。

ブラジルは、「シティ・オブ・ゴッド」の記憶が鮮烈に残っているのでダメ・・。

中東諸国は、反米国民になることはそれはそれでいいんだけど、なんといってもハリウッド映画が見れなくなりそうなのでダメ・・w。

セルビア諸国は、キレると我を忘れるのでダメ・・。ピクシーを挙げるまでもなく、サッカー選手でプッツンする有名選手の数を上げればきりがないほどだもんw

スイスは、安全中立な平和国家と思われがちだけど、実は一家に一丁必ず拳銃を所持することが憲法で定められているがゆえ、アメリカに次ぐ銃社会問題を抱えていて、あまりにもアブナイのでダメ・・。

メキシコは、太陽の国と言われるごとく乾燥で干からびてしまうイメージがあるのでダメ・・。

ってことで、結局オイラが行き着く結論は、、

我が愛しのレアル・マドリーを生で堪能できるスペインに決定!!、、って初めから分かってたことだけど・・。

ニュージーランドも良さげだけど、日本と同じ島国というのが唯一の難点で・・。

スペインだと、生活水準はだいぶ下がるとは思うけど、例えばアンダルシアはイスラム芸術のエキゾチック、パンプローナはキリスト教の巡礼の道、カタルーニャはダリ・ミロ・ピカソを輩出した創造性というふうに個性豊かな地域性と文化を兼ね備えた面白さがあるし、東は地中海、北は大西洋に囲まれたビーチリゾートも目白押しで、気候も温暖だし、なにより本場のサッカー三昧に浸れるし。。

食も、パエーリャなどお米を使った料理も多いし、肉から野菜、魚介類に至るまでなんでもござれ、しかも世界3大ワイン国ということで、、スペイン以外考えられないじゃん!!

生まれる場所は、まぁバレンシアあたりが住みやすいんだろうけど、熱狂的マドリディスタになるためには、やはり首都マドリードに生を受けなければ(笑)。。

2009年3月15日 (日)

祝★探偵ナイトスクープ★初ゴールデン!

東の横綱が読売放送「笑点」なら、西の横綱は朝日放送「探偵ナイトスクープ」!

とオイラは勝手に思っているんだけど、毎週欠かさず見る番組は?と訊かれたら真っ先に挙げるのがこの番組。

なんと22年目を迎えた長寿番組で、大阪・関西地区では金曜プライム帯にもかかわらず視聴率が20%を超える驚異的な数字を常に叩き出すお化け番組なのだけど、なぜか東に行けばいくほど、また北に行けば行くほど知名度がガクンと落ちていく番組でもあり、まさに最強のローカル番組ともいえる。

そういう点では、DVD発売やリターンズと銘打った再放送で全国に名を広めた北海道発の「水曜どうでしょう」と同じかんじだけど、ナイトスクープは歴史が違うからね(笑)。

そんなナイトスクープにオイラが初めて出会ったのは、大学で仙台で一人暮らしを始めた1996年のこと。金曜夜11時枠という完全ノーマークだった時間帯にやっているナイトスクープをバイト仲間から薦められて見るや、完全にハマッてしまい、それから十数年、金曜夜のルーティンとなるに至っている。ちなみに「水曜どうでしょう」も大学の親友に薦められて見始めたんだっけ・・。

が、今住んでいる盛岡では、ナイトスクープを同時ネットしてくれずweep、金曜深夜に細々と3ヶ月くらい前のを時差ネットでやっている状況なんです・・。日本一面白いTV番組なのに・・・。

しかししかし、ついにこの日がやってキターー!

日曜夜ゴールデンに1回こっきり初進出~~shine

っつってもやってることはいつもと同じなんだけど(笑)。

視聴者からの様々な依頼に、西田敏行(00年まで上岡龍太郎が局長だった)を局長とする探偵たちが調査をするという番組内容なんだけど、素人視聴者参加型に関西人特有の面白さがミックスされた笑いあり涙あり何でもありの最っ高に面白い番組なのでっス。

今日の初ゴールデンも笑いに笑ったわhappy02

異常に涙もろい女、間寛平にそっくりの犬、ゾンビと戦う三姉弟、97歳ブッ飛びマジシャン、目も当てられない携帯便器etc..と抱腹絶倒ネタのオンパレードで、余は大満足!

これからもずっと見続けていくであろう探偵ナイトスクープは、永久に不滅です!!

2009年3月13日 (金)

夢のシネマパラダイス598番シアター:ホタル

ホタル

Hotaru02 出演:高倉健、田中裕子、夏八木勲、原田龍二、中井貴一、井川比佐志

監督:降旗康男

(2001年・東映・114分)NHK-BS

評価★★★☆/70点

内容:鹿児島の小さな港町で漁師をして静かに暮らす元特攻隊員の山岡秀治(高倉健)と腎臓を患っている妻の知子(田中裕子)。時代が昭和から平成に変わったある日、同じ元特攻隊員だった藤枝洋二(井川比佐志)の自殺の報せが届く。時を同じくして、金山という朝鮮籍の特攻隊員の遺品を故郷の韓国に届けに行って欲しいと頼まれた山岡は、ある決意を胸に妻を連れて海を渡るのだった・・・。

“桜島のぽっぽや”

北海道の“ぽっぽや”ならぬ南の国の“ぽっぽや”を彷彿とさせる夫婦愛を縦軸に、そして昭和天皇崩御による昭和という激動の時代の終焉を横軸にとり、過去の戦争による癒しきれない傷と悔恨、特攻から生きて帰ってきてしまったことによる複雑な様々な思い、戦争に翻弄された朝鮮人の特攻兵、そして夫婦の絆のドラマが淡々と綴られていく。

、、のだが、他愛のない純粋な夫婦愛が前面に出てきてしまい、根底にあるべき大事なテーマが裏に隠れて埋没してしまったような、そんな物足りなさは正直感じてしまう。

例えば、高倉健が朝鮮半島に渡って謝罪するというのは、ものスゴッ画期的なことだと思うんだけど、そこに至るまでの過程がやや平板に過ぎて現実感に迫ってくるものが乏しいというか、、、健さんと田中裕子の存在感だけでなんとか立脚していたかんじで、ちょっと残念だったかな。。

そういう意味ではすごい不器用な映画。高倉健だけに・・。

ただ、こういう過去の戦争を語っていこうとする真摯な映画はもっと多く作られていくべきだとは思った。

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俺は、君のためにこそ死ににいく(2007年・東映・140分)WOWOW

 監督:新城卓

 出演:岸惠子、徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆、多部未華子

 内容:太平洋戦争末期、鹿児島の知覧飛行場から敵艦目指して片道燃料で飛び立っていく特攻隊の若者たちの儚い青春模様を、彼らから母のように慕われていた富谷食堂の女主人・鳥濱トメの視点で描く。ちなみに製作総指揮・脚本を手がけたのは石原慎太郎。

評価★★★/55点

“葛藤を描けない戦争映画ほど怪しいものはない。”

石原慎太郎が岸惠子を迎えるにあたって、あまりにも無難なところに軟着陸しちゃったなという印象。

歯に衣着せぬ暴言でおなじみの石原慎太郎としてはかなり控え目なかんじで、それがかえって映画として芯にまとまりと力強さがない印象を与えてしまっている。

また、食堂のお母さん・鳥濱トメの視点を一応借りてはいるものの、視点としてはかなり俯瞰的で、事象を細めに切り取ってただエピソードを羅列しているだけというかんじで、なかなか人物に入り込んでいくことができない。

そういう点では群像劇にすらなっていない散漫さばかりが目につき、なんというかもっと人物を絞って寄り添って描いていってもらいたかった。

つまるところ、葛藤を描けない戦争映画ほど怪しいものはないのだから。

そのため、特攻隊員が軍神と人間との間で宙ぶらりんになっている様相を呈している中で、「靖国で待ってるぜ!」なんざ連発されても、はたしてその意味するところは、“理不尽な犬死にという悲劇”なのか、それとも“「あなた」ではなく「君」のために儚く散っていった美談(美しい日本人の姿)”なのか、かなり意図的に曖昧にされているかんじでかえって不気味だし、バックにいる石原慎太郎がどうこうは別にしても映画としての重心の弱さにもつながっていて、なんとか岸惠子がつないでいたからいいものの、映画としての出来ははっきりいって悪いと言わざるをえない。

もっとバシッと、右なら右、左なら左と舵を切ってほしかったような、、、立ち位置はまるで違えど石原慎太郎が朝日新聞のような切り抜け方をしてどないすんねん(笑)。

(追記)

これをWOWOWで見たちょうどその日に民放で「千の風になってスペシャル 戦場のなでしこ隊」というスペシャルドラマがあって、おもわず見入ってしまった。

特攻隊員たちの身の回りの世話をするなでしこ隊については、映画の中でも鳥濱トメ(岸惠子)の次女(多部未華子)がその一員として描かれているけど、TVドラマの方は、なでしこ隊のリーダーだった前田笙子さん(当時15歳)の視点から、彼女がつけていた日記や、まだ御生存の方々の証言を交えて描いた証言ドラマで、映画の中でも「智恵子、会いたい。話がしたい、無性に、、、」という手紙の引用でちらっと出てきた穴澤少尉などにスポットを当てていた。

250キロの爆弾と片道燃料で敵艦に体当たりしていく特攻隊員たちの軍神などではない若者の本当の姿と23日間で106人もの若者を見送った彼女たちの苦痛と嘆きがよく伝わってくるドラマだった。

エピソードというエピソードを満タンに詰めこんで絨毯爆撃してしまった映画とピンポイントに絞って描いたTVドラマ。こりゃ映画の完全な負けだわ・・・。

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メンフィス・ベル(1990年・アメリカ・107分)NHK-BS

 監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ

 出演:マシュー・モディン、エリック・ストルツ、テイト・ドノヴァン、D・B・スウィーニー

 内容:数多くの戦火を潜り抜けてきた爆撃機メンフィス・ベル。若者たちの守り神ともなっているこの爆撃機が、今度はナチスの軍事基地爆撃という危険きわまりない任務に飛び立つことに・・・。

評価★★★/65点

そっちがメンフィスで出会った女の名前付けてくるのなら、こっちはYAMAGATAアキコって付けてやる(笑)!!

2009年3月 8日 (日)

レアル・マドリー狂想曲第58番:マドリードダービー

Realmadridvsatleticomadrid ここ最近ずっとカモにしてきたアトレティコをベルナベウに迎えたマドリードダービー。ミッドウィークにCLリバプール戦を控えていることを考えると、楽に勝ちたいところだったけど、そう簡単にはいかなかった、、てか。。

布陣は、、

                カシージャス

           Sラモス      カンナバーロ

  ラス                             エインセ

            グティ       ガゴ

   ロッベン                       マルセロ

          フンテラール     ラウル

 VS     VS     VS     VS    VS    VS

            アグエロ    フォルラン

   シモン                         マクシ

            カマーチョ   アスンソン

  Aロペス                        ハイティンハ

           ウイファルシ    パブロ

                レオ・フランコ

我が愛しのレアルは、ぺぺとスナイデルが出場停止で、ぺぺの抜けた所にはメッツェルダーやエインセではなく、スピードに強いSラモスをもってきて、ラスを右ラテラルに起用。ガゴ&ラスのドブレピボーテの一角を崩し、グティを使ってきた。

Photo 、、が、そのグティが前回に引き続きイマイチで・・。

アリバイ守備を補うべき攻撃面でも働けないとなると、後半早々に交代させられたのも納得の出来。右ラテラルに入ったラスが中盤の穴埋めまでせざるを得ず、その空いたスペースをアグエロやシモンに突かれるんだから、最初からガゴ&ラスで行けって話になっちゃうんだよな。

こりゃ敵地でのリバプール戦にはグティは出せへんなぁ・・。使うとしても後半ギリギリの切り札としてだな。

Photo_2 しかし、アグエロは凄かったなぁ。DFとしては破格の身体能力を有するSラモスが吹っ切られるほどのスピードと、エインセの当たりにも動じない体幹の強さには度肝を抜かれちゃった。あの小柄な体格でよくもまぁ。。

まぁ、決定的シーンをことごとく外してくれたのも凄かったけど(笑)、まぁレアルとしては助かったけど。

義父であるアルゼンチン代表監督マラドーナが勧めるインテルや、我がレアルも狙っているといわれるアグエロだけど、アトレティコから出てCLの常連であるメガクラブに移籍する頃合いではあるのかもね。

アトレティコが常時優勝争いできるクラブであればいいんだろうけど、ちょっとそれは望めそうもないし・・。リバプールに行って本物に化けたフェルナンド・トーレスのようになるのか、それともアトレティコに残るのか。。レアルにおいで~~手招き手招き( ̄ー+ ̄)キラーンshineムフフ

Photo_3 さて、試合の方は、前半37分に、レアルのCKから一気に逆襲をくらってアトレティコがフォルランのゴールで先制。

しかし、ファンデラモスは後半10分にグティ→イグアイン、エインセ→サルガドとカードを切り、マルセロを左ラテラルに下げ、ガゴ&ラスのドブレピボーテに戻した、、その直後にフンテラールが同点弾!

その後はかなりオープンな撃ち合いになったものの、どちらも決定機を決められずに1-1のドローと相成りますた。。

ラウルのオーバーヘッドが決まってればなぁ・・。

Photo_4 さぁ、次のミッドウィークにはファンデラモス曰く「生きるか死ぬか」のリバプールとの一大決戦を控えているレアル。

カピタンラウルのゴールに全てを賭ける!!

勝つ勝つ勝つ勝つ勝つ勝ーッsign03         

2009年3月 4日 (水)

夢のシネマパラダイス68番シアター:“グローリー・トゥー・ザ・フィルムメーカー”北野武vol.1

HANA-BI

Hanabi 出演:ビートたけし、岸本加世子、大杉漣、寺島進、渡辺哲

監督・脚本:北野武

(1997年・日本・118分)WOWOW

評価★★★☆/70点

内容:逮捕劇の失態から後輩を死なせ、同僚の堀部を下半身不随に追いやった刑事の西は、その責務を果たそうとしていた。銀行を襲って得た金を堀部らに渡した彼は、死期の近い妻と最後の旅に出るが、警察とヤクザの双方から追われることに。一方、無気力だった堀部は、絵を描くようになって生きる力を取り戻していくが・・・。ヴェネチア国際映画祭作品賞受賞。

“上手いんだけども、美味いとは言えない・・・。”

映画公開当時、ヴェネチアでグランプリを獲ったことでイの一番に劇場に走ったのだけど、えっなんでこれが賞獲るん?と面食らってしまったことを覚えている。

つい先日久方ぶりに見たのだけど、時間軸をズラした編集だとかモンタージュの使い方、省略の妙、またサイレントのパントマイムでも見ているような言葉を交わさない夫婦の道行きの情景など映画のつくりとしては本当に上手いし、ラストの「ありがとう、、、ごめんね、、、」という、映画の中で妻が発した唯一の言葉と打ち寄せる波の音にジィ~んときてしまうのも確かで、賞を獲る獲らんは別にして映画としてはかなり良く出来てるということだけは再認識できた。

しかしだ。

そういう映画的な上手さはあるんだけど、それが自分の中で美味さとして伝わってこないのが玉にキズで、やはり自分にとっては何かもうひとつ味が決定的に足りないのだ。

なんというか「花-美」じゃなくて「HANA-BI」になっているように、日本じゃなくて外国にある日本料理屋ってかんじで、あっちの人には受けるような味になっているというか・・・。

ギリギリの間が作り出す乾いた暴力と死への焦燥、、、「死」というものに対するあまりにも冷めた視線がどうも肌に合わないというのもあるし。なんかね。。

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Dolls ドールズ

R031031 出演:菅野美穂、西島秀俊、三橋達也、松原智恵子、深田恭子、武重勉

監督・脚本:北野武

(2002年・松竹・113分)2002/10/16・シネマヴェーラ渋谷

評価★★★★/80点

内容:近松門左衛門の「冥途の飛脚」の出番を終えた忠兵衛と梅川の人形が何かを囁きながら静かに遠くを眺めている・・・。結婚の約束を交わしていながら、社長令嬢との縁談が決まった男と、その男に捨てられたショックで自殺未遂の末、記憶喪失に陥ってしまう女。年老いたヤクザの親分と、彼をひたすら待ち続けるひとりの女。事故で再起不能になった国民的アイドルと、彼女を慕い続ける盲目の青年・・・。残酷な運命に導かれた3つの愛の物語を、文楽の人形を語り部に、美しくそして切なく描いたラブストーリー。

“浄瑠璃。。正直いうと何それ?人形。。NHKでやってた三国志の?文楽。。三遊亭?Dolls。。すごく良くない?、、、こんなんでいいのか・・・?”

マメミムメモnoteマメミムメモnoteマメミムマジカルビームnoteマメミムメモnoteマメ、、、耳から離れない。こんなんでいいのか・・・?

冗談はさておき、、って冗談じゃないんだけどねホント、、、奇しくも北野映画で1番好きな映画になってしまったりして。。。

たしか監督はベネチアで、これは好き嫌い分かれる映画だと言ってたが、どうやら自分の肌には合っていたらしい。

ではどこが?と言われると、、う~ん、、全体的にとか抽象的な言葉になっちゃうんだけど。なにせホントに浄瑠璃とか文楽の世界はほとんど知らないから、監督がこの映画でやりたかったことというのが大雑把にしかつかめないわけで。。

まぁ、道行きくらいは知ってるし、浄瑠璃に出てくる人形と登場人物を重ね合わせて描いているということくらいは菅野美穂の歩き方ひとつとって見ても一目瞭然で分かる。

しかし、その真に監督の意図するところまでたどり着けなかったというのが正直なところで。

はたしてこの映画の終着地点にあるものを例えば究極の愛という言葉で単純に呼んでいいものかどうか、それすら自分の中では解しきれていない。

では、この映画の何が自分をそこまで引き込ませてしまうのか。

そもそも究極の愛とは何かと考えてみると、女にとっては男が浮気をしないこと、男にとっては女が年を取らないことに行き着いてしまうと思うのだが、そうやって見るとこの映画はその法則をしっかり踏襲している気はする。

西島&菅野コンビでは、赤い紐で結ばれているわけだから男は浮気できないし、ラストで死んじゃうから年の取りようがない。三橋&松原コンビでは、撃たれて死ぬ&どこかイカレちゃって時が止まったままということで成立。深キョン&追っかけ男コンビでは、アイドルは年を取らないことと男が自分の目を潰してしまったこと&車に轢かれたかなんかして男死亡ということで成立、、、ということには一応なる。

とにかく究極の愛=死という図式は往々にして成り立つし、死というキーワードは避けて通れないものである。

しかし、ここでやっかいな問題にブチ当たる。

北野武は“死”を描くのが好き!という問題に。

北野映画において“死”というのは同じく避けて通れないものである。しかもその“死”の描き方は非常に暴力的かつ非常に乾いた描き方である。空虚な拳銃の音で“死”を表現してきたといっても過言ではないだろう。

その北野映画が道行きや情死に代表されるような男女の死をはたして描けるのか。北野映画に出てくるヤクザものとは違うんだぞってことを分かってんのかなぁという不安は、この映画を観ている間もあった。

だって相も変わらずヤクザ出てくるし・・・。えっ、なんでヤクザなの?みたいな。

、、が、ゴメンなさい。全くの杞憂ですた。自分が甘ちゃんですた。監督に謝らなければ・・。

まず、明確な道行きの場面を描いているということと、北野映画には死がつきものという自分の中に刷り込まれた常識によって死者の世界、黄泉の世界への入り口をいやが上にも垣間見てしまう感覚が肌にヒリヒリと伝わってくる。

自然の美しさに息を飲むというよりも、肌にヒリヒリ伝わってくるようなこの感覚に息が詰まりそうというのが正直なところ。

そういう点でいえば、佐和子(菅野美穂)の見た悪夢で、祭りの帰りに男たちに引きずられ、おそらく暴行を受けているであろうシーン、しかも遠景ショット、が描かれていたのは自分自身の息が詰まりそうな気持ちを代弁してくれたという意味でもまさに的を射た描写であった。

また、筆致が「あの夏、いちばん静かな海」により近く、その筆致がブレない範囲で“死”を描いてくれた。

三橋親分の死は赤い一片の紅葉によって、追っかけファンの死は警察によって洗い流されていく赤い血と、幻のごとく浮かび上がってくる彼の姿によって表現される。

おもわず唸ってしまうような描写であった。

そして西島&菅野コンビだが、うわっと思ってしまうほどの唐突さにビックリはしたけど、なるほどなという収め方。

オープニングが浄瑠璃を上演している舞台ならばラストのカットも舞台、しかも壮大な舞台装置、で幕を下ろしたというのは上手いと思った。

ようするに、映画を彩っていた息もつまるような死の感覚と柔らかな死の描写に引き込まれ、またそれに感心あるいは感嘆までしてしまったわけである。

でも待てよ。ヤバクないかこれって・・・。

死への憧憬を抱いてしまうなんて。あまりにも美しすぎるがゆえの、あまりにも北野映画の常識にとらわれてしまっている自分自身ゆえの。本当はとてつもなく残酷なはずなのに。

やはりどうもオイラは監督が設けた終着地点とはかけ離れたところに不時着してしまったらしいし、自分がなんとかたどり着いた地点の相当先を北野武という監督は進んでいるらしい。

こりゃまだまだ北野映画とお付き合いしていかないとダメらしいや・・・。

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監督・ばんざい(2007年・日本・104分)WOWOW

 監督・脚本:北野武

 出演:ビートたけし、江守徹、岸本加世子、鈴木杏、吉行和子、宝田明、内田有紀

 内容:ギャング映画を得意とする映画監督キタノ・タケシは、ある時、ギャング映画を封印することを宣言し、これまで撮らなかったタイプの映画に挑戦することにする。そして、小津映画風、昭和30年代もの、ホラー映画、恋愛映画、時代劇、SFなどに挑むが、ことごとく途中失敗に終わってしまう。そこでキタノ監督は最後の切り札として、詐欺師の母親が、政財界の大物の息子らしき男に娘を嫁がせようとするコメディを撮ることにするが・・・。

評価★★☆/50点

江守徹や吉行和子をはじめとして豪華役者陣が芸人ビートたけしのグダグダなネタ見せのためだけに放り投げられている惨状を見せつけられて、いったい何がおもろいねん!という一言に尽きるんだけど・・・。

「座頭市」という定型的なフォーマットを与えられた中で興行と評価両面で成功を収めてしまったことによる反動であることには違いないんだろうけど、この映画はそういう定型的なフォーマットをおバカにぶち壊してしまうことで、自分を枠の中に押し込めようとする人々の野望から映画作家“北野武”を取り戻そうとするためのリハビリ映画といえばいいだろうか。

でも、そんなん見せられるこっちの身にもなってみろってんだバカヤロー(笑)。

いや、まぁ前作よりは元気そうでなによりなんだけどさ。。

2009年3月 2日 (月)

夢のシネマパラダイス338番シアター:“グローリー・トゥ・ザ・フィルムメーカー”北野武vol.2

キッズ・リターン

Kids 出演:安藤政信、金子賢、石橋凌、森本レオ、山谷初男、寺島進、丘みつこ

監督・脚本:北野武

(1996年・日本・108分)仙台フォーラム

評価★★★★/75点

内容:偶然に再会したシンジとマサルの高校時代の回想から物語は幕を開ける。2人はいつも授業をさぼって悪ふざけをしていたが、けんかで負けたことをきっかけにマサルはボクシングを始める。が、素質を見出されたのは彼にくっついて入門したシンジの方だった。マサルはボクシングをあきらめ、ヤクザの道に進む。それぞれに成功をつかんだ2人だったが、やがて運命に引きずられるようにして転落していった。。

“親が出てこないのが少々気になるくらい。”

まぁ、先公があのバカ共はほっとけとサジを投げてるくらいだから、それ以前に親は投げ出しちゃってるはずなんだろうけども。

でも、家庭を描かないことでこの映画がパーソナルな映画になっているかといえばそうともいえない。

なぜなら同じかていでも過程の方も描いていないわけだから。

その手法が北野流といえる特徴ともいえるし、北野映画の独特な味と色を醸し出していて個人的には好きなのだけども、ただあのラストの「まだ始まってねえよ。」という決め台詞。

少なくとも彼らが家庭・ファミリーと過程・プロセスを顧みることをしなければ同じことの繰り返しにしかならない何の意味も成さない言葉になってしまうことだけは確かだ。

まぁ北野映画には一貫して家庭の影が皆無だし、過程に関してもいかに排除し省略していくかが第一にあるから、北野映画の手法も諸刃の剣ではあるのかもしれない。

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菊次郎の夏

Kikujiro 出演:ビートたけし、関口雄介、岸本加世子、吉行和子、細川ふみえ

監督・脚本:北野武

(1999年・日本・121分)1999/06/12・ルミエール1

評価★★★★/80点

内容:浅草で祖母と暮らす小学3年生の正男は、夏休みを利用して写真でしか見たことのない母に会いに行くことを決意。そんな正男を心配した近所のオバハンは、無職でブラブラしている夫・菊次郎を同行させることにする。嫌々引き受けた菊次郎は、正男との旅も右往左往でいい加減。だがそんな2人の間にもやがて交流が生まれ、ついに正男の母と対面の時を迎えるが・・・。

“映画監督北野武とお笑い芸人ビートたけしのバランスが加速度的な崩壊をみせていくのにもかかわらず、物語は破綻するどころか加速度的な面白さと求心力をみせていく。”

お笑いのネタやセンスだけを取り上げればはっきりいって古臭いのだが、ビートたけしだからこそ許される、ビートたけしだからこそ笑えるギャグの数々が映画の中でほとんど暴走気味といっていいくらいに発揮されている。

まぁようするに面白いんですわ。

しかも映画がちゃんと成立しちゃってるんだもんなぁ。

実は暴走しているかに見えたビートたけしは、映画監督北野武の手のひらでちょこまか動き回っているにすぎなかったと、そういうことなのかもね。

笑いのセンスは言わずもがな、映画のセンスもやっぱ相当あるわなと再実感。。

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あの夏、いちばん静かな海。

Anonatsu 出演:真木蔵人、大島弘子、河原さぶ、藤原稔三

監督・脚本:北野武

(1991年・東宝・101分)NHK-BS

評価★★★★/75点

内容:耳が不自由な青年と少女の淡い恋を、台詞の少ない簡潔な映像や、北野監督独特の編集技術で描き出したラブストーリー。清掃車のアルバイトをする聴覚障害者の茂は、壊れたサーフボードを拾ったのを機にサーフィンを始めた。同じ障害者で茂の恋人の貴子は、いつも浜辺で彼を見守っている。やがて茂はサーファー仲間とも親しくなっていき、大会にも出場するようになったのだが、夏が終わるとともに茂の姿は海辺から消えていた・・・。

“オレンジの皮むきならオイラにまかせろ!”

だって下手なんだもんあの人たち。

ま、そんなことよりこの映画はあれだな、記録には残らないけど記憶には絶対残る映画だな。

バックグラウンドで波の音ってのはすごく好きだし。だからサザンの“チャコの海岸物語♪”も好きなのです、、映画と関係ねぇー。

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その男、凶暴につき

Sonootoko 出演:ビートたけし、白竜、岸部一徳、川上麻衣子、芦川誠、佐野史郎

監督:北野武

(1989年・松竹富士・103分)WOWOW

内容:人気タレントのビートたけしが本名の北野武名義で初監督に挑戦した暴力性みなぎるハード・バイオレンス。マイペースゆえに署内でも孤立している刑事の吾妻は、同僚の刑事を巻き込んだ麻薬組織の暗躍を知り、後輩の菊池とともに事件の真相を追った。売人を締め上げて、表向きはレストランの経営者である黒幕の仁藤に接近した吾妻は、仁藤が差し向けた殺し屋の清弘に命を狙われる。。。

評価★★★☆/70点

まるでしなった鋭利な刃の上をヒタヒタと進むようなヒンヤリとした緊張感、そして静寂と暴力の不思議で刺激的な共存。

危険な美的世界。

1作目から北野映画たる世界観を完璧に確立してしまえるというのはやはりただ者ではない。しかし、当時それを見抜いていたのは淀長だけだった・・・。

夏祭り、海、車の後部座席、、、北野映画のベースがすでに詰まっているのも見所。

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ソナチネ

Sonatine 出演:ビートたけし、勝村政信、大杉漣、寺島進

監督・脚本:北野武

(1993年・松竹・93分)DVD

評価★★★/65点

内容:北嶋組の幹部・村川は、友好団体の中松組の助っ人をすることになり、弟分の片桐やケンらを連れて沖縄を訪れた。中松組と敵対する阿南組は村川たちが来たことでかえって刺激され、抗争はますます激化。村川たちは中松組幹部の上地とともに、海の近くの廃家に身を隠す。何もすることがなくなった村川たちはダラダラとした日々を過ごすが・・・。

“ダウンタウンのガキ使ばりの幼稚で過激な内輪遊びと夏休みごっこ。そこに死臭漂うフィルターをかぶせると身もすくむような美しさと熱さと冷たさが意味もなく押し寄せてくる。”

熱いものに触れて、パッと手を引いたら実はそれは異常に冷たいものだった。。

冷酷な凶気と内なるパッションは表裏一体。

それを燦々と太陽が照りつける灼熱の沖縄に焼き付ける。

暑いはずなのに、そぞろ寒い悪寒に襲われて見ていて怖くなってくる。

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BROTHER(2000年・日/英・114分)WOWOW

 監督:北野武

 出演:ビートたけし、オマー・エプス、真木蔵人、大杉漣

 内容:ヤクザ同士の抗争で組織を追われた男がアメリカのロスに移住し、そこで腹違いの弟と出会う・・・。北野映画おなじみのバイオレンス・アクションが繰り広げられる北野監督第9作目。

評価★★★/55点

世界標準という言葉が耳に痛い。指詰めより腹切りより何よりこの言葉が痛ぇーーwobbly。。

2009年3月 1日 (日)

レアル・マドリー狂想曲第57番:ラウル&グティ揃い踏み!!

先日のCLリバプール戦で0-1の敗戦を喫した我が愛しのレアル・マドリー。

今年も1回戦で敗退しちゃうのか・・・。5シーズン連続1回戦敗退の屈辱が現実的になってきてしまいました。しかも2ndlegはリバプールの絶対的な聖地アンフィールドだし・・。もう無理ポですweep。。

しかし、リーガの方では破竹の9連勝でバルサとの差を最大12差から一気に7差へ縮めてきたレアル。

今日の相手は、前節カンプノウで17年ぶりにバルサを屠った勢いに乗るエスパニョール。

Espanyolvsrealmadrid

布陣は、、4-1-4-1ぽいかんじ。

      フンテラール

         イグアイン                 ロッベン

             スナイデル  ラウル    

                  ラス       

    エインセ                        Sラモス

             カンナバーロ    ぺぺ

                   聖カシ

CLではフンテラールが登録外なため、ラウル&イグアインの2トップとなるけど、最近のリーガでは、フンテラールをトップにイグアインが衛星的に動き回り、ラウルが2列目から止めを刺すという形が事のほかハマッていて、これをCLで使えないというのは痛いんだけどねぇ・・。

さて、試合の方はホームで積極果敢に押してくるエスパニョールとそれを受けながら肉弾戦に臨むレアルというリバプール戦以上にタフなゲームになったけど、CLでの敗戦のショックを引きずることなく戦えたのはマドリディスタとしては嬉しいかぎり。まだまだ希望は持てるゾ!ってか。。

Photo そんな中、後半途中に入ったグティが22分にFKを直接決めて先制!!

リバプール戦でも後半に入ってきたけど、怪我明けということもあって何も仕事が出来なかったグティだったけど、今日はヤル気も出てきたようで(笑)、デ・ラ・ペーニャとのスルーパス対決で発奮したのか、それにしたってあまりお目にかかることのないグティのFK弾は最っ高です。

これはドローもあるか、という時間帯だったので、大きな仕事をやってくれました。

Photo_2 先日、レアルの象徴であるカピタンのラウルが2011年に引退を示唆したし、グティも2011年に契約満了後カタールやアメリカなどで海外挑戦して引退したいと言ったし、いよいよ“その時”が迫ってきたかというかんじもして寂しくなっちゃうけどねぇ。。

レアルの問題児だったヤンチャなグティももう三十路、最後の華を咲かせてCL獲っておくれーー!!応~\(^0^)/~援♪♪

そして、ラウルも記録をどんどん更新していって、レアルでデビューして15年、まさにレジェンドの道を突き進んでいってます。グティもレアルで14年目。

ラウル&グティとともに歩んできたオイラのレアルファン歴はこれからも続いていくだろうけど、2人のバトンは聖カシージャスやSラモスに受け継がれていくのでしょう。

Photo_3 後半27分には、ラウルが決めて2人のゴラッソ揃い踏み!!

この勢いで、次節のマドリードダービー、そして敵地でのリバプール戦に臨んでもらいたいでッス。

アッラ・マドリー!!

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