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2009年2月22日 (日)

夢のシネマパラダイス236番シアター:激動「中国」

さらば、わが愛/覇王別姫

94e89a495ca95p 出演:レスリー・チャン、チャン・フォンイー、コン・リー

監督:チェン・カイコー

(1993年・香港・172分)DVD

評価★★★★★/95点

内容:京劇の古典「覇王別姫」を演じる2人の役者の愛憎を、50年に及ぶ中国の激動の時代を背景に描いた大河ドラマ。幼い頃から兄弟のように育った段小と程蝶衣は、京劇「覇王別姫」のコンビとして人気を博していた。段小はある日、しつこい客に絡まれていた娼婦の菊仙を助けたことがきっかけで、彼女と結婚する。少年時代から段小にほのかな恋心を抱いていた程蝶衣は、二度と共演はしないと捨て台詞を吐いて彼の前を去るが・・・。

“恥も外聞もかなぐり捨てた人間の愛憎劇と、中国の恥部を赤裸々に描き出した歴史描写。恥の上塗りがこの映画を貶めてしまうのかと思いきや、全く別次元のレベルにまで映画を押し上げている。”

この映画を観てから知ったんだけど、京劇の歴史ってまだ200年くらいなもんだと知ってちょっと驚いた。中国5千年の歴史からすれば200年って、、、ね。

しかも「覇王別姫」の初演は1921,2年だという。

つまりこの映画はそのまま京劇、そして「覇王別姫」のたどった運命を描いているともいえるわけだ。

ときには時代の中でもてはやされ、ときには売国奴として、ときには旧体制の遺物として糾弾、迫害を受けるティエイーの姿は、そのまま京劇そのものの姿に置き換えることもできよう。

そして嵐のような時代の流れに呑み込まれていった京劇の歴史を考えたとき、京劇役者のティエイー、シャオロウ、そしてシェンが繰り広げた愛憎劇、そして彼らの悲劇はまさに運命としかいいようのないものであったといえる。

中国をたゆたう悠久の大河のごとく流れる歴史の中に呑み込まれていった京劇と京劇役者の人間たち。

映画を観終わって無常観を感じずにはいられなかった。

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長江哀歌

Flr_2 出演:チャオ・タオ、ハン・サンミン、ワン・ホンウェイ、リー・チュウビン

監督・脚本:ジャ・ジャンクー

(2006年・中国・113分)DVD

内容:中国悲願の一大国家事業、三峡ダム建設により水没することが決まっている古都・奉節。山西省の炭鉱夫サンミンは、16年前に別れた妻子を捜してこの街にやって来る。一方、2年前に三峡の工場に働きに出たっきり音信不通の夫グォ・ビンを捜しにシェン・ホンも山西省からやって来た・・・。愛する人を捜してこの街にやって来た男女の物語を軸に、ダム建設により移住を強いられ困難に直面してもなお懸命に生きる市井の人々の暮らしを描く。ヴェネチア国際映画祭グランプリ。

評価★★★★☆/85点

映画というものが持つ側面に、世界の現在ともいうべきものが色濃く影を落としているとするならば、今回の映画ほどリアルタイムの“今”を写し取った作品はないだろう。

北京オリンピックに湧いた華やかな中国は記憶に新しい。

しかし、この映画で描かれる中国は、開発独裁のもと急速な経済発展を遂げている中国の別の現実、悠久のロマンあふれる景色の裏側に横たわる厳しい現実を突きつける。

三国志の舞台にもなった長大な歴史の積み重ねを一瞬でジャラジャラポンにしてしまうくらいの奔流押し寄せる現代中国の不調和な光景が目の前に展開され、思わず息をのんでしまう。

しかも、その不調和でシュールな光景はなんとも映画的すぎるほどに映画的で、ラスト近くのビルの崩壊シーンなんかは、デヴィッド・フィンチャーの「ファイト・クラブ」(1999)がいとも容易く霞んでしまうほどの強烈な情景で、ただただ圧倒されてしまう。

もし、携帯電話が出てこなかったら、昭和3,40年代の頃の風景ととられてもおかしくないような情景なのだが、しかし、今の中国はまさにそういうアンバランスさの上に成り立っている状態なのかもしれない。

その点でいえば、ラストに出てくる綱渡りのロングショットはなんとも意味深げだ。

でも、ロケットビル??(建設途中で事業中止になり、未完成のまま実際に放置されていたらしい)とか、UFOには何の意味があったのだろう・・。

あとは、次々と船室の2階に上がってきた半裸の男たちが無言で大盛りの麺を一本ずつすするシーンだとか、京劇の衣装を着ながらポータブルゲームしてたりだとか、寂寥感漂う映画かと思いきや、どこかしこに変テコなユーモアが差し挟まれていて、いろんな意味で心に残る作品になってしまった。

いやぁ、、映画ってホントにいいもんですねぇ。。

2009年2月16日 (月)

レアル・マドリー狂想曲第56番:ラウル記録更新!!

ファンデラモスが就任してから10試合で3失点と格段に守備力が向上した我が愛しのレアル・マドリー。

Photo 中でも、レアルの守備の向上に1番貢献しているのが、冬の移籍市場で獲得したフランス代表ラッサナ・ディアッラ(ラス)。

チェルシー、アーセナルでくすぶり続け、ポーツマスに渡っていたラスが、ベンゲルが言うところのレアルへの“ミラクル移籍”で一気に才能を開花させたかんじ。

本家マハマドゥ・ディアッラよりも小回りが利くし、チェイス&チェックもただ闇雲に飛び込むだけではない判断の良さも顕著で、まさにレアルの救世主になった。

Photo_2 ガゴ&ラスのドブレピボーテが鉄板になりつつある中で、今日の試合でリーガ初出場を果たしたパレホやグティがどう絡んでくるか。スナイデルもここで使えるし、戦術の幅が増えていけばいいけども。

パレホはまだ19歳だけど、グティの後継者は十分務まりそうな逸材で、後半残り10分からの出場だったけど、才能の片鱗は垣間見えたかなと。来季ピボーテの補強はいらないな。

ちなみに今日の布陣は、

          イグアイン      フンテラール

                 ラウル

  マルセロ

            ガゴ         ラス

 エインセ                          Sラモス

          カンナバーロ      ぺぺ

                 聖カシ

ロッベンが代表戦で負傷、スナイデルも怪我、ラフィが出場停止でいつものオランダ勢がいない中、試合に出られなくて不満を漏らしていたフンテラールと、マルセロがスタメン出場。

Photo_3 そして、その2人が立て続けにゴールを決めちゃいました!少ないチャンスをものにして、激しいポジション争いに勝つというチーム内好循環も生まれているようです。

フンテラールも初得点の呪縛から解き放たれて、CL登録はラスの方がされたけど(冬の新加入選手で前クラブで欧州カップ戦に出ていた選手は基本的に新クラブでは出られないが1名だけは出られる。ラスとフンテラールは前クラブでUEFAカップに出ていた。)、リーガの方でこれからより一層頑張って欲しいっス。

イグアインがエースの自覚を持ってきたし、ラウルはカピタンとしての役割を今まで以上に全うしているし、フンテラールはやっとで馴染んできたし、来季はニステルも戻ってくるし、、、ここも補強いります(笑)!?

Photo_4 ←しかし、今日はなんといってもラウルやね。

前半15分にSラモスの無回転高速クロスを軽~くボレーで合わせてゴラッソ!!さらに、後半31分にもラウルらしいごっつぁんゴールを決めて2得点。 

これで、レアルでの通算得点記録を309にし、ディステファノを抜いて堂々1位に上りつめました!

ちょっと今、絶好調かもレアル(v^ー゜)ヤッタネ!!

このままの調子でCLリバプール戦に臨んでもらいたいです。

2009年2月15日 (日)

うたばん狂想曲第25番:オイラが初めて買ったCD&マイ・ベスト50

コネタマ参加中: 初めて自分で買ったCD(レコード)を教えて!

オイラが初めて買ったCD。

それはZARDの「OH MY LOVE」だす!

94年だから、高2の時かな。

音楽を聴き始めたのは、小田和正/ラブ・ストーリーは突然に(「東京ラブストーリー」)や、チャゲアス/SAY YES(「101回目のプロポーズ」)など、TVドラマの主題歌がミリオンを連発し出した91年なんだけど、当初はラジオと録音カセットが主体で、そもそもCDコンポ自体持ってなかったからなぁ。。

そんな中、ついに初CDを手に入れたのがZARDの5thアルバム「OH MY LOVE」で。10曲入りで捨て曲いっさい無しのZARDといえばこれ!と言えるアルバムだと思います。

90年代、オイラの青春を彩ったZARDは、自分の記憶の中に一生残り続けていくことでしょう。

その後、CDを買い続けて10数年、「淀川長治映画音楽劇場」などの通販ものを含めると500枚を超えるCDを持つまでになったのだけど、500枚もあるとさ、どれを聴くか自分では決めかねてくるのね(笑)。

なので、優柔不断なオイラはくじ引きでその日聴くCDを決めてたんだけど、今年に入ってから、一気に200枚近くを売っ払ちゃいました。。

くじ引きで当たったとき、あ゛っ、あまり聴きたくないの当たっちゃったなぁと思ってたのを処分整理してスリム化を図ったわけです。

さて、これで締めるのも面白くないし、マイ・コレクションの中のベスト50を一気に発表しちゃいまっかー(0゜・∀・)ワクワクテカテカ

さっそく第50位から!

50位:カーペンターズ/イエスタデイ・ワンス・モア(発売年1993年)*2枚組ベストで、95年に出てミリオンを達成したベストよりも前に出たやつ。27曲入り。個人的にはビートルズよりもカーペンターズの方が好きです。映画「マンマ・ミーア」でアヴァがクローズアップされてるけど、カーペンターズのミュージカルも見たいな。

49位:ダイアナ・トリビュート~ダイアナ元英皇太子妃追悼アルバム(発売年1997年)*97年、交通事故により他界したダイアナを追悼するため、英米のビッグ・アーティストが贈る珠玉の36曲。

48位:中島美嘉ベスト(発売年2005年)*とにかく聴かせます!!

47位:BOW WOW TV(1996年)*オムニバスものにハマるきっかけになったのはMAXシリーズやNOWシリーズなどがあるけど、中でも決定的だったのがこれ。TVドラマやCMでかかっている洋楽を集めたコンピで、幅広く洋楽を知るにはオムニバスにかぎるというのはオイラの鉄則となりました。

46位:ラブ・ライツ3(2002年)*洋楽オムニバスの中でも、かなりセンスのいい選曲をしているラブ・ライツシリーズ第3弾

45位:加藤ミリヤ/Rose(2005年)*ここ最近オイラの中でフィーバーしている加藤ミリヤの1stアルバム

44位:hitomi/huma-rhythm(2002年)*いっときは小室ファミリーの落ちこぼれとも揶揄されていたが、小室プロデュースから離れてから良作をコンスタントに連発。中でもこの6枚目アルバムは完成度高し。

43位:鬼束ちひろ/インソムニア(2001年)*00年代前半に超安定株だった彼女の1stアルバムとは思えないほどの必聴品!

42位:浜崎あゆみ/Duty(2000年)*アユのアルバム全作持ってまっス。

41位:サザンオールスターズ/バラッド3(2000年)*サザンの87年~00年までのラブソングベスト。かゆい所に手が届く選曲は素晴らしいの一言。

40位:加藤ミリヤ/Diamond Princess(2007年)

39位:浜崎あゆみ/LOVEppears(1999年)*自分の中でアユが鉄板となった記念すべき1枚

38位:Kiss~dramatic love story~(2002年)*80年代後半から00年代のトレンディドラマを彩った主題歌たちを集めたコンピ。恥ずかしげもなく聴ける1枚です。

37位:浜崎あゆみ/A Song for XX(1999年)*アユの1stアルバム

36位:ZARD BEST(1999年)*もう何も言うことはありません

35位:The Piano Songs(2004年)*メロディラインにピアノが使われている洋楽を一同に会したコンピ第1弾!ギター・ソングシリーズともに全作ご購入。。

34位:ZARD/揺れる想い(1993年)*ZARDの3rdアルバム。大ヒット曲の黄金リレーに垂涎!

33位:加藤ミリヤ/TOKYO STAR(2008年)

32位:リンドバーグ/フライト・レコーダー1989-1992(1992年)*最初に好きになったバンドがリンドバーグ。珠玉の名曲を凝縮したベストです。

31位:セリーヌ・ディオン/celine dion(1992年)*洋楽のオリジナルアルバムを集めてたのはセリーヌ、マライア・キャリー、ペット・ショップ・ボーイズの3組だけ。その中で、セリーヌのここぞの1枚といえばこれ。せつな系が好きなオイラにとってはまさにドツボにはまる1枚です。

30位:1〔ONE〕(2007年)*“みんなで聴いて熱くなる曲”“一人で聴いてグッとくる曲”を集めた2枚組洋楽コンピ。38曲オンリー・ワンの名曲揃い踏み!

29位:Your Song PREMIUM(2005年)*38曲入り洋楽コンピ

28位:ケツメイシ/ケツノポリス4(2005年)*ケツメイシの最高傑作!例えサザンが休止してもそこにはケツメイシがいるのだ!そうなのだ!

27位:小田和正/自己ベスト(2002年)*70年代から00年代にわたる名曲選

26位:サザンオールスターズ/海のYeah!(1998年)*サザンの黄金ベスト

25位:ZARD/OH MY LOVE(1994年)*オイラが初めて買ったCDでっス。

24位:THE BEST OF ME(2002年)*80~90年代を席巻したプロデューサー、デビッド・フォスターの作品を集めたコンピ。セリーヌ・ディオンからマドンナに至るまで名曲がズラリと並ぶ。

23位:B’z The Best Treasure(1998年)*最も好きなモンスターバンドB’zのベストが入らないわけがないやろという。。

22位:ラブ・ライツ2(2001年)

21位:バックストリート・ボーイズ/BLACK&BLUE(2000年)*ポップでノリノリ、しかも爽やか。ポップチューンの王道です(笑)。

20位:max5(1999年)*98年の大ヒット曲を集めた輸入版洋楽コンピ

19位:安室奈美恵/BEST FICTION(2008年)*安室健在を如実に示した00年代の集大成!

18位:B’z The Best Pleasure(1998年)*ジャケの色と一緒でまさに黄金ベスト

17位:DEEN/SINGLES+1(1998年)*カラオケの定番コース!DEENの曲って実は1番歌いやすいし、思わず車の中でもハモっちゃうんだよねぇ。。

16位:安全地帯ベスト(1988年)*ウチのオカンが大ファンで、子供時代に否応なく聴かされてきた安全地帯。オオカミ男みたいなケバイ化粧しやがって、とナメて見てたのも今は昔。安全地帯のバラード、、良いです・・。

15位:Sweet Heart 80’s(2003年)*その名の通り、80年代の洋楽ヒットを集めたコンピで、もう手放せましぇん!

14位:ペット・ショップ・ボーイズ/哀しみの天使(1987年)*ペット・ショップ・ボーイズを初めて知ったのは、名曲GO WESTが収録されている「ヴェリー」(1993)。高校で東京に修学旅行に行ったときにずっと聴いてたペット・ショップ・ボーイズ懐かっスィ~~。

13位:t.A.T.u.(2003年)*ロシアが送り込んできた子悪魔娘ユニットのポップチューンは耳から離れない。買ったのは輸入版。

12位:GLAY/HEAVY GAUGE(1999年)*GLAYのオリジナル・アルバム最高傑作だと勝手に思ってます。

11位:スピッツ/リサイクル グレイテスト・ヒッツ(1999年)*スピッツを嫌いな人はこの世にいないでしょうと思わせてくれるベスト。

10位:矢井田瞳/シングル・コレクション(2004年)

9位:竹内まりや/インプレッションズ(1994年)*誰もが一度は耳にしたことがある名曲がズラリと並ぶ15曲入りベスト。家に1枚置いときましょ。

8位:マライア・キャリー/ミュージックス・ボックス(1993年)*90年代歌姫といえば断然マライア!とにかく歴史に残る名盤。

7位:B’z/IN THE LIFE(1991年)*B’zの名盤といえば外せない一品。

6位:バックストリート・ボーイズ/ミレニアム(1999年)*I Want It That WayでBSBに出会った時の衝撃は今でも覚えてます。キターーッてかんじだったな(笑)。これからも王道路線でお願いいたします。

5位:DRIVIN’(2003年)*ドライブにもってこいの洋楽を集めたコンピで、ドライブ好きなオイラには待ってました!の1枚です。

4位:Superfly/Superfly(2008年)*2008年最大の収穫。オイラの音楽志向の何もかもをズキュンと突いてきた衝撃!

3位:B’z/The Ballads(2002年)*B’zのバラードを集めた15曲入りベスト。全曲熱唱できるのが最っ高!B’zの入門編としては他のベストよりも最適かも。

2位:映画「グラディエーター」サントラ(2000年)*アカデミー作品賞を受賞したリドリー・スコット監督&ラッセル・クロウ主演の「グラディエーター」のサントラで、ハンス・ジマーの映画音楽が好きなこともあって、いたくお気に入りの1枚。他にも「タイタニック」「プライベート・ライアン」などのサントラ、「ブリジット・ジョーンズ」「ラブ・アクチュアリー」のサントラコンピもの、ジブリアニメのサントラなど持ってるけど、なんでか分からないけど、「グラディエーター」のこれ好きなんだよねぇ。。

堂々1位:The Best of Ballads Melodies(2004年)*全ての洋楽ファンに贈るスーパーベストといっても過言ではない2枚組。洋楽入門としても最適でっス!!

2009年2月 2日 (月)

夢のシネマパラダイス169番シアター:広島カープは永久に不滅です!

がんばれ!ベアーズ(1976年・アメリカ・103分)NHK-BS

 監督:マイケル・リッチー

 出演:ウォルター・マッソー、テイタム・オニール、ヴィク・モロー

 内容:元マイナーリーグの投手で、今はアル中のプール掃除人のバターメイカーは、落ちこぼれたちが寄せ集められた弱小少年野球チーム・ベアーズのコーチに就任した。第1戦で26点も取られ惨敗したチームに呆れ返ったバターメイカーは、以前からピッチングを教えている元恋人の娘アマンダをチームに参加させ、不良少年のケリーもスカウトしてチームを強化していく。

評価★★★★/75点

少年野球をやってたオイラから言わさせてもらうと・・・

面白いですこれ。

笑える笑える!一瞬ギャグ映画ですかと思っちゃうくらい。

わざとデッドボールになれと命令する監督。試合中相手チームのピッチャーに中指おっ立てるおデブくん。監督に反抗して退場するヤンキースのピッチャー。

ま、相当にレベルの低いリーグだわな。

でも野球をやってたからこそ分かる面白さと、あの少年たちに対するシンパシーは永久に不滅です!

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ナチュラル

Natural 出演:ロバート・レッドフォード、ロバート・デュバル、グレン・クロース

監督:バリー・レヴィンソン

(1984年・アメリカ・138分)NHK-BS

内容:ネブラスカにある農家の青年ロイは、父に教わった野球の腕が認められ、20歳でプロにスカウトされる。しかし、キャンプ地に行く途中でアクシデントに巻き込まれ、体に銃弾を受けてしまう。時を経て、35歳の新人選手としてロイはメジャーリーグ入りを果たすのだが・・・。

評価★★★★/75点

野球映画ほど予定調和の定まっているジャンルもない。いかに映画を盛り上げていくかが作り手の腕の見せ所。

その中でこの映画、主人公のキャラ設定がまさに沢村賞なみ。他は全部2軍キャラ。

そしてこの映画のスゴイところは、この主人公キャラだけで映画を9回完投してしまうことなのだ。

他のチームメートに話の視点が向くことはない。ただひたすら少年の心を持ったままのロイ・ホッブスの夢を追い続ける姿を描くのみなのだ。

フィクションとしての野球映画では珍しい手法だが、この映画の輝かしい勝利といえる。

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ミスター・ベースボール(1992年・アメリカ・110分)NHK-BS

 監督:フレッド・スケピシ

 出演:トム・セレック、高倉健、高梨亜矢

 内容:体力的に疲れが見え始めた現役メジャーリーガー、ジャックが日本の中日ドラゴンズにトレードされる。始めのうちはカルチャー・ギャップもなんのそのの活躍をみせていたものの、次第にスランプに陥り始め、大リーグ時代のプライドを捨てきれずに監督の内山と事あるごとに対立。しかし、日本に来ての唯一の理解者であるヒロ子との愛が彼の辛い日々を忘れさせてくれるのだった、、、、が、なんとヒロ子は内山監督の一人娘で、、、。

評価★★★/60点

まあ、いわゆるひとつのですね、ま、ミスターと呼ばれてきた長嶋茂雄さんもですね、この映画のことは大目にみてくれるんじゃないでしょうかねぇ、ええ、ウへへへ、ハイ・・・

まぁいわゆるひとつのですね、、、、??ん?あっ、Hey!カール!Hey!カール、コングラッチュレイション!大会史上3度目の、おめでとうございます。。。

話をもとに戻しますと、まあいわゆるひとつのですね、ま、この映画におきまして、フランス料理のレストランが出てくるわけですけども、なんていうんですか、そこでウエイトレスをしている女性がですね、着物を着ているのにはわたくしも少々ウケましたですけどもね、ええ、ハイ、ウヘッヘエ・・・・あ、そこにバットあるの?あったら振ってみて、うん。

以上、神奈月のものまねでお送りしました、、、。

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プリティ・リーグ

Leagueoftheirown 出演:トム・ハンクス、ジーナ・デイヴィス、ロリ・ぺティ、マドンナ、ロージー・オドネル

監督:ペニー・マーシャル

(1992年・アメリカ・125分)NHK-BS

評価★★★☆/70点

内容:第二次世界大戦真っ只中のアメリカ、メジャーリーガーたちが次々と戦場へ駆り出され、大リーグの運営は危機を迎えていた。そこで全米女子プロ野球リーグが発足することになり、全米から選ばれた64人の選手が4チームに振り分けられる。その中の1つのロックフォード・ピーチズを率いるのは、昔は大リーグの強打者だったが怪我で引退し、今は酒浸りの生活を送っているジミーだった。1943年から1954年にかけて実在した全米女子プロ野球リーグの選手たちの奮闘を描いたスポーツコメディ。

“プリティじゃないことだけは確かです。。”

初代ピーチズスターティングメンバー!

 1番センター “やりまくり”メイ

 2番サード  “チームのムードメーカー”ドリス・フーフィー

 3番キャッチャー “伝説のキャプテン”ドティ

 4番セカンド   “ノートルダムの傴僂女”マーラ・フーチ

 5番ファースト  ヘレン・ヘーリー

 6番レフト  “サインは読めるが字は読めない”シャーリー・ベイカー

 7番ショート   エレン・スー

 8番ライト   “子連れ狼”エブリン

 9番ピッチャー  “打倒姉貴!”キット

 監督      “飲んだくれ”ジミー

 プリティ度   限りなくゼロ!!

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メジャーリーグ3(1998年・アメリカ・100分)NHK-BS

 監督・脚本:ジョン・ウォーレン

 出演:スコット・バクラ、コービン・バーンセン、テッド・マッギンリー、石橋貴明

 内容:前2作のインディアンズに代わって、3Aのサウスカロライナ・バズが舞台。最下位独走のバズの監督は、元インディアンズのペドロとタカを招き、選手にベースボールの素晴らしさを教える。バズはたちまち連勝を重ねるが、オーナー指令でメジャー球団とエキシビジョン試合をやるハメになり・・・。

評価★/25点

「クール・ランニング」(1993)みたいに、野球を知らないような国のド素人たちがメジャー軍団に挑むとかさぁ、、、最低限の新機軸を打ち出さないと3作目ともなると、文字通りただの消化試合だよ、これ。。

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ラブ・オブ・ザ・ゲーム(1999年・アメリカ・138分)NHK-BS

 監督:サム・ライミ

 出演:ケビン・コスナー、ケリー・プレストン、ジョン・C・ライリー

 内容:引退をかけてマウンドに上がる大リーグの名投手。完封試合のプレッシャーの中、彼は自らの野球人生、彼から去った最愛の女性との日々を思い返していた・・・。「さよならゲーム」「フィールド・オブ・ドリームス」と野球映画でもお馴染みのK・コスナーの本領発揮作!?

評価★★☆/45点

、、、試合中あんなに回想にふけれるほど大リーグは甘くないと思うんですけど・・・。

さらにさ、桑田でもあんなにマウンドでブツブツ独り言しゃべらないと思うんですけど・・・。

ま、どうでもいいんだけどさ・・・(笑)。

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オールド・ルーキー(2002年・アメリカ・128分)NHK-BS

 監督:ジョン・リー・ハンコック

 出演:デニス・クエイド、レイチェル・グリフィス、ブライアン・コックス

 内容:’99年に35歳でメジャーリーグの投手となったジム・モリスの半生を映画化。怪我でメジャーを断念した過去を持つジムは、高校で弱小野球部の監督を務めていた。しかし、生徒たちの励ましで、デビルレイズの入団テストを受けることに。今なお150キロを超える剛速球は、スカウトの目を釘付けにして・・・。

評価★★★☆/70点

“ケビン・コスナーよりも上手いということだけは確かだ。”

構成とかスゴイ無器用な映画なんだけど、夢とベースボールに対するひたむきさは直に伝わってくる。

モリスのメジャー初登板のごとく直球、直球、直球勝負の映画だったな。だから素直に評価できるのかも。

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バッテリー

I_n_image_20070815_104454 出演:林遣都、山田健太、蓮沸美沙子、天海祐希、岸谷五朗、菅原文太

監督:滝田洋二郎

(2006年・東宝・118分)WOWOW

内容:中学入学を控えている天才ピッチャー原田巧(林遣都)は、病弱な弟(鎗田晟裕)の療養のため、祖父(菅原文太)の住む岡山へ家族と引っ越してきた。天才ゆえに他者を寄せ付けない気難しい一面を持っていた巧は、彼の才能に惚れ込んだキャッチャー永倉豪(山田健太)と中学の野球部に入部するが・・・。

評価★★★/60点

野球を扱った作品って、例えば漫画でいえば「巨人の星」からはじまり「ドカベン」「タッチ」、そして今オイラがハマッている「おおきく振りかぶって」に至るまで、やはり長期連載という長いスパンの中で、野球にかける思いや一球にかける思いというのを丹念に紡いでいく中で、その良さがジワジワと伝わってくるものだと思うんだよね。

たった一球投げるのに時には3,40ページ割かないとダメな世界、それが野球を扱った作品だと思うわけ。

で、それをたった2時間足らずでササッと描かれたってたかが知れてるわけで、、、底がどうしても浅くなってしまう。。

でも、これだけ野球オンリーでストレートな青春映画って実はそうあるわけではないので、まぁ新鮮ではあったかな。

ただなぁ、、いかんせん主人公・巧がいけ好かないんだわ(笑)。、、って、そこかよっ。

いや、そこなんですよ。イマイチ乗れなかった理由は・・・。

オイラ、ああいう奴、嫌(笑)。。

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