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2008年11月11日 (火)

夢のシネマパラダイス237番シアター:山田洋次&藤沢周平時代劇

たそがれ清兵衛

Twilight_samurai2 出演:真田広之、宮沢りえ、小林稔侍、大杉漣、吹越満、田中泯、岸恵子

監督・脚本:山田洋次

(2002・松竹・129分)2002/11/19・丸の内ピカデリー

評価★★★★/75点

内容:幕末の庄内、海坂藩の平侍・井口清兵衛は妻を病気で亡くし、2人の娘と痴呆の進む老母の3人を養っている。生活は苦しく、下城の太鼓が鳴ると付き合いは断って一目散に帰宅し、家事と内職に励む毎日。そんな清兵衛を同僚たちは“たそがれ清兵衛”とからかっていた。そんなある日、清兵衛は親友の飯沼倫之丞から、清兵衛と幼なじみの妹・朋江を夫の酒乱が激しいので嫁いだばかりなのに離縁させたことを聞かされる。数日後、その朋江がひょっこりと清兵衛の家に姿を見せる。それ以降2人の関係はイイかんじで進んでいくのだが、彼女と離縁させられた元夫に果し合いを申し込まれてしまい・・・。藤沢周平の短編時代小説「たそがれ清兵衛」「竹光始末」「祝い人助八」の3作を基に映画化した、山田洋次監督初の本格時代劇。

“岸恵子の後日談は余計だと思う・・・”

岸恵子が正真正銘の大女優だからこそ余計にジャマに思えてならないラストの後日談。

清兵衛の娘(岸恵子)の語りで物語が進んでいくのは何ら違和感も異論もないのだが・・・。

しかしやはりラスト、岸恵子に、「そして朋江さんは私たちのお母さんになりました。」と言わせしめて間髪入れずに「しかし幸せな日々も3年足らずで終わりました、、、が、2人にとってはこれ以上ない幸せな日々を送ったのです、、、云々。」ときたもんだ。。

観てる側に想像させる余裕を与えてくれないばかりか余韻に浸ることすらやんわり拒絶されてしまったかんじ。

特に朋江が清兵衛の妻になったことをナレーションで言わせたのは全くもっていただけない。

ダウンタウンの松ちゃんが指摘してたけど、朋江が痴呆バアさんに「あんたはどこの身内のもんかえ?」と訊かれた時に「清兵衛の妻です。」と朋江に答えさせるべきだった。

しかしここであえなく「幼なじみの朋江です。」と答えさせたもんだから。。。

でも朋江が清兵衛の妻になったことをどこかで観客に示さなければならないわけで、結局ナレーションに言わせる面白おかしくもない愚行を犯して余計なものがラストにくっついてくる結果となった。

もしあそこで「清兵衛の妻です。」と答えさせていれば、それが伏線となってナレーションに言わせることはしなくてすんだし、後日談だってなくて済んだでしょ。おそらく。

痴呆バアさん相手だとウソ、要するに朋江にとっての素直な願望や希望も言えちゃうわけで、ここで朋江がウソを言ったのかホントのこと、心の中の決心、を口に出したのかは関係ない。

要はラスト、清兵衛が生きて家に帰ってきたシーンの映像、その映像力だけで十分伝わるし、またその映像力で勝負するべきなのだ。

ナレーションの言葉なんていらない。観客の想像力にまかせるべきでした。

観てる側はそんなにバカじゃないっスよ、山田監督。

とにかくこの映画は岸恵子で締めるべきではないと思ったな。それほど真田広之、そして宮沢りえの演技は素晴らしかった。

って別に岸恵子を非難してるわけではないのであしからず。起用法が悪かったということを言いたいのです。

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隠し剣 鬼の爪

Oni2_4 出演:永瀬正敏、松たか子、吉岡秀隆、小澤征悦、田畑智子、高島礼子、田中泯、小林稔侍、緒形拳

監督・脚本:山田洋次

(2004年・松竹・131分)DVD

評価★★★★/75点

内容:時は幕末。東北の小藩、海坂藩。3年前に母を亡くし、いまだ独り身の下級武士・片桐宗蔵はある日、かつて宗蔵の家に奉公に来ていた百姓の娘きえと再会するが、商家に嫁ぎ幸せに暮らしているものと思っていた彼女のやつれて寂しげな姿に唖然とする。数ヵ月後、妹の志乃から、きえが病に伏せっていると聞いた宗蔵は、ついに商家からきえを強引に連れ帰るのだった。日に日に快復していく彼女を見て、喜びを実感する宗蔵だったが、そんな時、藩の江戸屋敷で謀反が発覚。首謀者の一人、狭間弥市郎と宗蔵はかつて戸田寛斎の道場で剣を学び竜虎といわれていたのだが、戸田は秘伝“隠し剣鬼の爪”を宗蔵のみに伝えていたという浅からぬ因縁を持っていた。宗蔵は藩家老に狭間を斬れと命じられ・・・。藤沢周平の「隠し剣鬼の爪」「雪明かり」を基に映画化。

“カミさんに/一度命令/してみたい”

隠したい 隠せるわけない 鬼の妻

ハハハ、、、はぁ・・・。

この作品に別な夢を抱いていた世のお父さんがたは多かったはず。

えっ?オレ?

、、、ノーコメントで。。

きえさん、、「それは、ご主人様の命令でございますの?それならば仕方がないですわね。」だと。。カーーーーッ、、罪なお方だよ、きえさん。

こんなこと言えるのはアンタと電車男のエルメスと秋葉のメイドさんだけだよ(笑)。。トホホ・・。

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武士の一分

K0610ichibun 出演:木村拓哉、檀れい、笹野高史、岡本信人、桃井かおり、緒形拳、坂東三津五郎

監督:山田洋次

(2006年・松竹・121分)2006/12/14・盛岡フォーラム

評価★★★/65点

内容:東北の小藩で藩主の毒見役を勤めていた下級武士、三村新之丞。美しく気立てのいい妻・加代とつましくも幸せな日々を送っていたが、ある日、毒見で貝の毒にあたってしまい失明してしまう。武士としての勤めを果たせなくなった以上、藩の沙汰次第では三十石の家禄が召し抱えられてしまうかもしれない。そこで、加代は藩の実力者の島田藤弥に相談を持ちかけるのだが・・・。

“そろそろ山田時代劇も潮時かと・・・”

藤沢周平原作&山田洋次監督による時代劇3作目ということで、いつもながらの山田洋次の手堅い職人技に安心して見ていられる一本。

しかし、オーソドックスに過ぎるストーリー仕立てのためか、3作目ともなってくるとなにか「男はつらいよ」化してきてるような感も・・・。

なんだろう、心をわしづかみにされて映画の中にグワッと持っていかれるようなシーンに欠けるというか、そういう点では可もなく不可もなくという出来なのだろうけど。

あとはまぁ、頑張ったことは大いに認めるとしても、木村拓哉に生活力が感じられないのはイタイ。

おそらく所帯持ちの役はTVドラマ「華麗なる一族」と今作だけだと思うのだが、「華麗なる一族」の万俵鉄平役は華麗なる財閥一家だけに生活力なんてはなから必要ないだろう。それはいいとしても、今回の三村新之丞は打って変わって東北は山形の下級の田舎侍。う~ん、、、木村拓哉というよりも“キムタク”という表現がピタッとくるところでオイラなんかは受け取らざるをえなかったなぁ。。

いや、ホント彼お得意の射抜くような眼力演技を封印して懸命に頑張ってるのはスクリーンからちゃんと伝わってきたけどね。

ただ、檀れいと笹野高史という脇がこれまた凄かったから。。この2人に支えられた部分も相当あると思う。

あと気になったのは、撮影なのだけど、どう見てもこれってセット&スタジオ撮影が主じゃん。どうも全体的に小ざっぱりしちゃってて、そこら辺も生活力が前2作に比べると感じられない理由なのかも。

山田洋次の一分もだんだん薄まってきたか!?

次は現代劇でお願いいたします。

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コメント

おじゃまします。

自分は映画は最近行っていませんが、「武士の一分」の壇れいのうなじには一瞬ですがドキッとしました。あれが色香というものでしょうか?

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