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2008年10月26日 (日)

夢のシネマパラダイス537番シアター:GOAL!ゴール!

20060516_62937 出演:クノ・ベッカー、スティーヴン・ディレイン、アンナ・フリエル、アレッサンドロ・ニヴォラ

監督:ダニー・キャノン

(2005年・米/英・118分)2006/06/06・盛岡フォーラム

内容:メキシコの貧しい家庭に生まれた少年サンティアゴ・ムネス。家族と共にロサンゼルスへ移住した彼は、サッカー選手になることを夢見て、草サッカーをしながら働いていた。やがて20歳になったサンティは、イングランド・プレミアリーグのニューカッスルのスカウトの目に留まり、単身英国へと渡る。が、夢にあふれるサンティをリザーブリーグでの苦闘の日々が待ち受けていた・・・。

評価★★★★/75点

ロビーニョのぺダラーダを織り交ぜた軽快なフットワークのごとくトントン拍子で話が進んでいくのは少々安っぽさを禁じえないが、純粋にこの手のサッカー選手サクセスストーリーが今までなかったことを考えると、期待を裏切らない内容で、サッカー好きとしては十分楽しめる映画に仕上がっている。

ここ最近泣かず飛ばず状態のニューカッスルだけに、優勝争いではなく、チャンピオンズリーグ(CL)出場権争い(プレミアリーグでは4位以内に入れば次シーズンのCLに出場できる)という現実的に最大限背伸びできるところでお話を作ったのはリアルがあって良し。

要するにリーグ最終節でリバプールと4位の座を賭けて戦ったわけやな。現実問題4位と5位とでは雲泥の差があるからねぇ。CLに出れるか出られないかはホントでかいっスよ。

それはさておき、ニューカッスルの選手たちも“レジェンド”シアラーをはじめとしてジャーメイン・ジェナスやキーロン・ダイアーなど錚々たるメンバーが出てきましたな。

その中でも1番興奮・感動したシーンは、リザーブチームにいたサンティアゴが、トップチームの練習に呼ばれたときの場面なんだけど、トップチームに昇格できた喜びとともにトップチームの錚々たる名手たちの中に入っていって一緒に練習することができるという、、、そりゃ興奮しまくりでっせアータ。思わず身震いしちゃったもん。

サッカー好きなら誰もが一度は夢見たことある画がホンモノ感覚十分な映像で眼前で繰り広げられるのだから、もうホントたまらんよね。。

また、ちょっと活躍しただけでハゲワシのごとく狙いをつけてくる低俗な代理人だとか、イングランドフットボールの悪しき慣習である(今はそれほどでもないが)酒浸りと女漬けの放蕩三昧であるとか、この映画の作り手は欧州サッカー界やイングランドフットボールの取り巻く環境や背景などよく分かっていらっしゃる。

何の奇もてらわないシンデレラストーリーではあるけど、そういう背景とか細かいところのリアル感がよくできていて、そういう意味ではしっかりとした作品にはなっていると思う。

ちょっと不満だったのは試合シーンかな。カメラアングルがほとんどアップやズームばっかりで、フツーにTVで見るサッカーの試合とかスカパーで見るプレミアリーグの試合のかんじがほとんど出てなかったのは消化不良だったな。

さあ、PART2は、我が愛しのレアル・マドリーが話の舞台になるっちゃ!

サンティアゴよりもなによりも世界一のメガクラブであるマドリーがどう描かれるのか、という方にマドリディスタのオイラは注目しちゃうんだけど。とにかく楽しみだ。

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ゴール!2(2007年・イギリス・114分)スカパー

 監督:ジャウム・コレット=セラ

 出演:クノ・ベッカー、アレッサンドロ・ニヴォラ、スティーヴン・ディレイン、アンナ・フリエル、レオノラ・バレラ

 内容:ニューカッスルで頭角を現してきたサンティにスペインの強豪レアル・マドリーから移籍のオファーが舞い込む。そして一躍<銀河系軍団>の一員になったサンティだったが・・・。

評価★★★/60点

“レアルファンのための映画!それ以上でも以下でもない・・・。”

我が愛しのレアルマドリディスタとしては嬉しいかぎりの企画なのだけど、映画としては凡作以外のなにものでもなかった。レアルファン以外にはどうなんだろう、この映画って(笑)。

さて、この映画撮影時、すなわち2005-06シーズンのレアルは、銀河系が崩壊し、マスコミには“銀河系”どころか“廃墟”とまで揶揄されていた最悪の時期で、映画オープニングに出てきたクラシコ(永遠のライバルであるバルセロナとの伝統の一戦)ではホームのサンチャゴ・ベルナベウでの試合にもかかわらず、ロナウジーニョにコテンパンにやられまくり、0-3の敗戦を喫した屈辱の一戦として刻み込まれている。

このレアルの危機的状況をオープニングにもってきて、これではいかんゾとニューカッスルからサンティを移籍期限ギリギリで獲得するというくだりは現実味があって面白く、しかもサンティのレアル入団会見で当時のレアル会長だったフロレンティーノ・ペレス(05-06シーズン中に銀河系軍団瓦解とともに辞任した)と、入団会見でレアルのユニホームをその選手に渡す役目を実際につかさどる名誉会長のディ・ステファノがちゃんと出てくるのもレアルファンとしては嬉しいかぎり。

ようこそ、レアル・マドリーへ!!

サンティのかわりにニューカッスルへトレードされたのがオーウェンというのも現実的だし(ていうか実際05-06シーズン直前にニューカッスルへ移籍した)、なぜかコーチ役でレアルOBのマクマナマンが出てくるのも嬉しいかぎり。

また、2001-02シーズン以来遠ざかっているチャンピオンズリーグ優勝を映画の中だとはいえ味わえるというのも最っ高、、、なのだけど、撮影に使われた実際のアーセナル戦ではレアルは敗れ、ベスト16で散ったんだよねぇ・・・。。

しかもこのシーズン優勝したのはバルサだし・・・。ホロ苦というか皮肉というか。。

ま、そういうレアルファンとしての見所は多々あったのだけれど、映画ファンとして見た場合は見所は何にもなかったな、と。はっきりいってヒドすぎるよ、このシナリオは。

ダラダラとしたサイドストーリーには緊張感のかけらもなく、なんか1作目から一気にガタ落ちになってしまった感が強い。

レアルと同じ末路をたどるのか、、、いやいや、その後レアルはスペインリーグで2連覇してっからね。PART3は持ち直すやろ。。

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