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2008年10月23日 (木)

夢のシネマパラダイス533番シアター:「下関三部作」

チルソクの夏(2003年・日本・114分)WOWOW

 監督・脚本:佐々部清

 出演:水谷妃里、上野樹里、桂亜沙美、三村恭代、淳評

 内容:70年代後半の下関を舞台に、日韓高校生の淡い恋と友情を描いた青春ドラマ。1977年夏、姉妹都市である下関と韓国・釜山は親善事業として陸上競技大会を毎年交互に開催していた。釜山での大会に出場した長府高校の陸上部員・郁子は、そこで同じ高跳び競技に出ていた釜山の高校生・アンと出会い、郁子はアンに淡い恋心を抱く。帰国前夜、2人は来年のチルソク(七夕)に再会しようと約束をかわす。携帯もメールもなく、両国の関係も親密ではなかった時代、日韓にまたがる前途多難な恋の行方は・・・。

評価★★★★/75点

下関~釜山間、200km足らず。

東京~浜松、新潟~富山、姫路~広島、仙台~宇都宮間と同じでっせ。

織り姫と彦星の時代はもう古いっ!

、、とホントに思える日が来るといいな。

韓流を引っ張るのは40代以上のオバハン連中だけど、若者世代が盛り上げればもっと良くなるのにね。といっても、サッカーくらいしかないからなぁオイラは。。

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四日間の奇蹟(2005年・東映・118分)WOWOW

 監督:佐々部清

 出演:吉岡秀隆、石田ゆり子、尾高杏奈、西田敏行、松坂慶子

 内容:発育障害を患いながらも天才的なピアノの才能を持つ少女・千織は5年前、ロンドンで暴漢に襲われそうになったところをピアニスト・如月敬輔に助けられる。が、その時の銃撃で敬輔は指の神経を断裂し、ピアニスト生命を絶たれてしまった。その後、日本各地の施設へ慰問演奏の旅をして回っていた2人は、とある島の療養センターを訪れることになったが、そこには敬輔の初恋の女性が働いていた。。

評価★★☆/50点

深刻な表情をよりいつにもまして深刻にしてブッ通す吉岡秀隆+ファンタジーを撮るには、佐々部清監督はあまりにも実直かつ地味すぎて、その合わせ技が悪い方に炸裂してしまっている。

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カーテンコール

Katen_2 出演:伊藤歩、藤井隆、鶴田真由、奥貫薫、藤村志保、夏八木勲

監督:佐々部清

(2004年・日本・111分)WOWOW

評価★★★★/80点

内容:東京の出版社に勤めていた香織は、自分の記事がきっかけで福岡に都落ちするハメに。そこのタウン誌で彼女は、読者から投稿された「懐かしマイブーム」を取材する担当をさせられるが、そこで1通のハガキに目が留まる。それは、昭和3,40年代に下関の映画館で幕間芸人をしていた人を探して欲しいというものだった。彼女はさっそく「みなと劇場」という映画館に足を運ぶが・・・。

“ニュー・シネマ・パラダイスか、いやいやこれは探偵!ナイトスクープだ!”

昭和30~40年代に映画の幕間に形態模写をやったり、ギター片手に歌ったりしていた幕間芸人がいたことなんてこの映画を観るまで全く知らなかったので、映画黄金期の頃の昭和の匂いがプンプンする映画館の様子がとても新鮮に目に映った。

さらに、ニュー・シネマ・パラダイス調から大阪朝日の人気番組「探偵!ナイトスクープ」調へと変わっていったのはご愛嬌としても、「ALWAYS三丁目の夕日」のように昭和ノスタルジー一点張りで押し通し記憶をただ懐かしむだけかと思いきや、懐古の情だけではない悲しみも歓びも愛憎入り混じった人生の記憶をたどっていく旅として現在にしっかりつなげて描いていることに好感をもてた。

また、過去と現在のつながりの結節点として、父と娘という親子と家族の切っても切れない唯一無二のつながりと深い絆という普遍的なテーマでしっかり支えているのもよろしい。

済州島でやっとのことで安川修平にたどり着いた香織が思わずもらした「遠かったぁ・・・。」という言葉と涙が心に響きます。

あとはさっきも述べたけど、昭和の映画全盛時代の古き良き映画館<みなと劇場>のにぎわいが、あの時代には生まれてもいないオイラにもグッとくるものがあり・・。

左右の通路にまで立ち見が出るほど満杯になった劇場で夢中になって映画を観る人々、その幸せな空気で満たされた世界に触れてオイラは思わず泣きそうになってしまった。

映画は幸せを運ぶ青い鳥。

映画って、やっぱりイイなぁ、と再確認しました。

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