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2008年10月 8日 (水)

夢のシネマパラダイス523番シアター:愛をかけたネバー・ギブ・アップ!

チャンプ

Mp223 出演:ジョン・ヴォイト、フェイ・ダナウェイ、リッキー・シュローダー

監督:フランコ・ゼフィレッリ

(1979年・アメリカ・123分)NHK-BS

評価★★★☆/70点

内容:ビリーはかつて世界チャンピオンの座に就いた男だったが、7年前に妻のアニーに去られてからは酒とギャンブルに溺れ、今は競馬場の厩舎の作業員として働いていた。そんな彼を、一人息子のT・Jはチャンプと呼んで誇りにし、いつの日か父親が栄光の座に返り咲いてくれると信じている。そして息子の期待に応えようと一大決心をしたビリーは、再びチャンピオンを目指してトレーニングを開始するのだった。

“MGM世界シネマ級タイトルマッチ落涙決定戦チャンプvsオイラ!結果は惜しくもオイラの12回TKO負け・・・。”

序盤は肩透かしをくらうようなストレート一本槍、中盤は見えすいたジャブ攻撃を余裕で受け止めていたオイラ。

しかし、終盤10回あたりからチャンプの強引なラッシュと必殺技シュローダーパンチの連発をくらい、ついに最終12回落涙で目が見えなくなる傷を負い、無念のドクターストップとあいなった。

「こ、堪え切れんかった・・」我が敗戦の弁である。

ビリーが親子3人でまた暮らしたいと願ったのも分かるし、アニーがビリーを捨てて出て行ったのも分かるし、T・Jがチャンプじゃなきゃ嫌だぁッと泣き叫んだのも分かるし、、、笑顔で終わらせてあげたかった物語です。。

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シンデレラマン

129 出演:ラッセル・クロウ、レニー・ゼルウィガー、ポール・ジアマッティ、クレイグ・ビアーコ

監督:ロン・ハワード

(2005年・アメリカ・144分)2005/09/25・MOVIX仙台

評価★★★★/75点

内容:愛する妻メイと3人の子供に囲まれて暮らすジムは、将来を嘱望されたボクサーだった。しかし、時代は恐慌を迎え、ジムも右手を故障してからは引退寸前まで追い込まれてしまい、家計のやり繰りにさえ困窮してしまう。そんなある日、元マネージャーのジョーから、一夜限りの復帰試合の話が舞い込んでくるのだが・・・。1930年代に活躍し、「シンデレラマン」と呼ばれた実在のボクサー、ジム・ブラドックの伝記映画。

“親の背中を見て子は育つ”

まるで教会のミサで見せられるようなベタで真摯で実直な家族愛を謳い上げた裏表のない映画なのだが、裏表のありすぎる今の世の中と次々に起きる陰惨な家族の事件をニュースで日々目の当たりにしていると、こういうストレート一本槍の映画が無性に愛おしくなってきてしまう。

ベタもベタで定型的なシナリオの中でロン・ハワードの演出が決して見えすいたお膳立て通りの低レベルなものに陥っておらず、しっかりツボをおさえてバランスが取れているのもよろしい。

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ロッキー

Jkpzwgeey 出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バージェス・メレディス

監督:ジョン・G・アヴィルドセン

(1976年・アメリカ・119分)DVD

評価★★★★/80点

内容:4回戦ボクシングで日銭をかせぐ街のチンピラ、ロッキー・バルボアは、30歳になった今もうだつの上がらぬ毎日を過ごしている。ロッキーは近所のペットショップに勤める娘エイドリアンに恋心を抱いていたが、内気な彼女はなかなか心を開いてくれない。そんなある日、彼に思わぬチャンスが転がり込む。世界ヘビー級チャンピオンのアポロが無名のボクサーと戦うと発表し、その対戦相手にロッキーが選ばれたのだ。このチャンスは逃がせないとロッキーは必死のトレーニングを積む・・・。不遇を囲っていたスタローンが100万ドルという格安の製作費で自作自演した本作は大ヒットを記録し、アカデミー賞でも作品・監督・編集賞を受賞し、まさにアメリカンドリームを体現した作品となった。

“オイラが以前勤めていたスーパーでは、夕方の1番の売り時のタイムサービス時にロッキーのテーマ曲を店内中ガンガン響き渡らせていた。。”

店長曰く闘争本能をかき立てられ購買意欲が増すのだという。おもろい店だった(笑)。でもその成果なのか、グループ内で全国一の売上げを誇っていたんです。これマジっス。

それはさておき、この映画、オイラが生まれる前の映画ということもあってか、個人的にはロッキー3くらいからの印象の方が強いのだけど、今回久しぶりにあらためて見返してみて、ちょっとビックリしたというか。

ヤクザの下働きでなんとか食いつなぎ、みすぼらしいおんぼろアパートの部屋で夢も希望もない暮らしを続けている三十路の落ちぶれ男ロッキー・バルボア・・。

オイラの記憶に残るロッキーは、すでにスーパーヒーローになった姿だっただけに、こんな負け犬街道を突き進んでる寂しい男だったとは、、、さらに驚いたのがエイドリアンってこんなブサイクだったっけ、、みたいな。。

あ、あと記憶に全く残っていなかったといえば、ヘビー級王者アポロとのタイトルマッチの結果。てっきり勝利して「エイドリアーーン!」と叫ぶのかと思いきや、判定負けだったのね。いい加減だなぁ、、記憶って。。

でもって結局、、、スンゲェ感動した!心にグッときたァッ!っス。何も言えねー。

第2作以降は、さっきも言ったようにヒーローに上りつめたロッキーのいわば勝者の栄光の輝きを保つための予定調和の見せ場作りともいえるわけで、その点でいえば、この1作目は全く趣を異にするテイストだといえると思う。

光も何も当たらない無名の幕下力士が東の横綱に挑むような夢の企画、いや無謀ともいえる企画はまさにアメリカンドリームそのもの。

しかし、世界最強といわれたヘビー級王者モハメド・アリに挑んで善戦したチャック・ウェブナーの試合にいたく感動したスタローンが、たった3日で脚本を仕上げただけあって、粗雑な中にも当時の売れない役者スタローン自身の渾身の思いの丈が込められたといっても過言ではないアツい勢いがストレートパンチのごとく炸裂し、無謀ともいえる企画に挑んでいくロッキー、そしてスタローンに等身大のリアリティと奇蹟の輝きをもたらしている。

脚本が良いんだ、これがまた。

ぶっきらぼうなロッキーと内気なエイドリアンがおんぼろアパートの部屋で愛をかわすシーンとか、老トレーナーのミッキーを罵倒して追い返した後に思い直したロッキーが追いかけていって仲直りするシーンとか。

よーし、こうなったら「ロッキー・ザ・ファイナル」まで一気に見返しちゃろか!

P.S.

ロッキーの代名詞である“イタリアの種馬”てのも考えてみれば、スタローンのスクリーンデビュー作ってポルノ映画の絶倫男の役なんだよね(笑)。

スタローンの実人生を相当ダブらせてるんだろうね、ロッキーには・・。

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ロッキー・ザ・ファイナル

Rocky_final_1_1a 出演:シルベスター・スタローン、バート・ヤング、アントニオ・ターヴァー、タリア・シャイア

監督・脚本:シルベスター・スタローン

(2006年・アメリカ・103分)2007/04/28・盛岡フォーラム

評価★★★★★/90点

内容:ロッキー・バルボアも今では引退し、地元フィラデルフィアで小さなイタリアンレストランを経営していた。妻エイドリアンはすでに他界し、親の七光りに反発する息子のロバートは独立し疎遠になっている。もはやかつての栄光とエイドリアンとの思い出にすがって生きるのみだったロッキー。一方、無敵の現役ヘビー級チャンピオンのディクソンは、その強さゆえに対戦相手に恵まれず、マッチメイクに苦しんでいた。そして、彼の陣営は伝説の王者ロッキーとのエキシビジョンマッチを企画する・・・。

“心は年をとらないのだ!”

オイラはこの映画で2度泣いた。

冒頭、ロッキーがエイドリアンの命日に墓前でイスに座って語りかけながら佇んでいるシーンと、ラストでロッキーコールの中、試合会場を後にしようとするロッキーが手を高々と上げて歓声にこたえる姿とその上げた手が観客の手としっかり触れ合ったワンカット。

その瞬間、オイラは受け取った!

ロッキーの信念、生きざま、チャレンジ精神、夢をあきらめない、そのすべてを。

そしてつづくエンディングロールで、フィラデルフィア美術館の階段を颯爽と駆け上がって飛び跳ねたい気分を抑えながらも流れる涙をこらえることができなかった。

久々にイイ涙を流させてもらいました。

映画のつくりとしては、ほぼ過去作品(特に1作目)をなぞった懐古主義丸出しの形で、映画の評価としては低評価に終わるのかもしれない。

でも、そんなのオイラにはどうでもいい。

もともと、今回の作品に関しては変な飾りつけとか小細工はしてもらいたくなかったというのもあるし、、少なくともロッキー5のようなグダグダなつくりにだけはなってもらいたくなかったから。

エイドリアンを失った悲しみの中で回想にひたり、過去の記憶に生きる孤独な老兵。その彼が、くすぶっていた炎を再びメラメラと燃えたぎらせ、卵一気飲みといったお決まりの特訓を経てリングに上がり、脇腹をおもいっきりブッ叩かれて身体がねじれ上がってマットに沈もうとも不屈の精神で立ち上がり、ロープにしがみつこうとも強靭なタフネスで最後まで闘い抜く。

そうだ。それが見たかったんだ。オイラが見たかったのはこれなんだ。これだけでいいんだ!

だって、これがロッキーの生きざまなんだもの。

茶番だと言われようが駄作と言われようがそんなことどうでもいい。

まるで自分がサンドバッグであるかのごとく、ロッキーの思い、そしてスタローンの思いと気持ちが重ったいパンチとしてドッカンドッカンと打ち込まれる。

心が揺さぶられる映画だ。

オイラの炎は、、、まだ消えてないよな。。

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遥かなる大地へ

108001p 出演:トム・クルーズ、ニコール・キッドマン、トーマス・ギブソン、ロバート・プロスキー

監督:ロン・ハワード

(1992年・アメリカ・140分)NHK-BS

内容:19世紀末、アイルランドの片田舎で暮らす貧しい小作農ジョセフは、地主の収奪によって亡くなった父親の復讐を果たそうと地主の屋敷へ乗り込むが、あえなく失敗。が、そこで地主の娘シャノンと出会い、新天地に憧れて家出したシャノンと一緒にアメリカへ渡ることに。しかし、賭けボクシングで日銭を稼ぐ2人のアメリカでの新生活は苦難の連続だった・・・。

評価★★★★/80点

身分違いの恋といい、気の強い勝ち気なヒロイン像にアイリッシュの青年、ヨーロッパからアメリカへの渡航と、まるで「タイタニック」の原型を見ているようなかんじだけど、その「タイタニック」で号泣した自分にとっては今作もものすごく心に残るものとなっている。

しかし、やはりこの映画のキモはジョセフ(T・クルーズ)とシャノン(N・キッドマン)の腐れ縁ともいうべき運命の人とのロマンスを、アイルランドの寒風吹きすさぶ貧しい土地から新天地アメリカ西部の豊穣な緑の大地を目指す遥かなる夢と希望という冒険ロマンとチャレンジ精神に絡めて、壮大でありながら決して重くならずにおとぎ話のようなとっつきやすさで描いてくれたところにある。

特にトム・クルーズとニコール・キッドマンの反発し合いながらも磁石のように心を通わせていくさまは、古典的なボーイ・ミーツ・ガールのハリウッド恋愛喜劇の流れを巧みに取り込んでいて、なかなか楽しく魅力的に見ることができる。

まぁなんてったって2人の結婚直後の新婚ホヤホヤの共演作品だったからな。この頃は2人の息の良さも合っていたんでしょうな。

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