夢のシネマパラダイス70番シアター:SPIRIT
出演:ジェット・リー、中村獅童、スン・リー、原田眞人、ドン・ヨン
監督:ロニー・ユー
(2006年・香港・103分)2006/03/26・盛岡フォーラム
評価★★★★/75点
内容:1910年中国。植民地にしようと進出してきた西洋・日本列強に蔑まれていた清朝末期の上海で、世界中から戦いの猛者が集い、世界初の異種格闘技戦が開催されることになった。そこで、隠遁生活を送っていた天津一の格闘家・霍元甲が人々の誇りを取り戻すべく立ち上がる!
“ヤバ、、、アクション映画観てて初めて泣きそうになった。”
実在の人物フォ・ユァンジャの壮絶怒涛な人生を通して真の強さ・力とは、真の武術とは何なのかを照らし出していく物語は、「ラスト・サムライ」が武士道の精神世界をひも解いていったように、武術家精神とも呼べる真のSPIRITスピリット、そのルーツを語り伝えようとしていく。
これは明らかにチャン・イーモウ&ジェット・リーの「HERO」で描かれた“知己”と“平和”をより具体的かつシンプルに掘り下げていったものともいえるが、それもこれもジェット・リー渾身の演技によるところが大きい。
特にリー・リンチェイ時代を全くといっていいほど知らず、「リーサル・ウェポン4」の悪役から始まり、ヒップホップのリズムの中でアメリカナイズされていくハリウッド俳優ジェット・リーとして知っていくようになったオイラにとっては、初めてジェット・リーのルーツである本場中国でのカンフーアクションに触れられたわけで、オイラが知っているジェット・リーはそこにはおらず、この人はリー・リンチェイだ!と初めて体感できた気がする。
それはまさしくオイラに涙を流させるほどの変容と変身だったのだといえよう。
「HERO」の時の来日会見でジェット・リーは、「平和な世界ではヒーローはいらないはずなのだから僕はヒーローは見たくない、そんな世界になればいい」と言っていたが、その彼の精神がそっくりそのまま受け継がれているのが今回の作品だったのだと思う。
自身最後のカンフーアクション映画と銘打った決意にふさわしい全身全霊の映画だといえよう。
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少林寺(1982年・中/香・100分)NHK-BS
監督:チャン・シンイェン
出演:リー・リンチェイ(現ジェット・リー)、ユエ・ハイ、デイン・ナン
内容:古き動乱時代の中国。父を虐殺され少林寺で育てられた少年は厳しい鍛錬を経て成長し、非道な将軍を滅ぼす役目を担う。中国の広大な風景をバックに、少林寺の修行風景や合戦場面が壮大なスケールで描かれる武術映画。
評価★★★/60点
“犬も歩けば丸コゲになる!”
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リーサル・ウェポン4(1998年・アメリカ・127分)DVD
監督:リチャード・ドナー
出演:メル・ギブソン、ダニー・グローバー、ジョー・ぺシ、レネ・ルッソ
内容:バディ・ムービー最強コンビ、リッグス&マータフにシリーズ最強の敵が挑む!その名はジェット・リー!今となってはリー・リンチェイ改めジェット・リーのハリウッドデビュー作としての方で有名な作品。
評価★★★/60点
どうしてもジェット・リーがナイナイの岡村とかぶってしまう・・・。そのせいなのかなぁ、正真正銘の悪役に見えないんだよなぁ。。
それはさておき、冒頭の火炎放射器のシーンで、あ、このシリーズはもう完全にコメディものへと華麗なる進化を遂げたなと確信してしまった。いや、すでにPart3でお笑いへと進化していたのは言うまでもないし、それはつまりかつて自殺願望を抱いて心の病と闘いあえぎながら刑事という職業に就いているという、どう見てもアブない男だったリッグスが完全に病から立ち直ったことと無関係ではないだろう。
そんな中で今までの作品とPart4の決定的な違いが、ジェット・リーの悪役である。が、しかし、これが個人的にはしっくりこなかったんだよね。もっといえば中途半端。
動のリッグス&マータフコンビと静のジェット・リー。
せっかくの進化を遂げた映画の勢いがどうしてもジェット・リーのところで停滞してしまう。それゆえどうも中途半端な感が否めなかった。
どうせならジェット・リーを味方側につけた方が面白かったと思うのは贅沢だろうか・・・。
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ロミオ・マスト・ダイ(2000年・アメリカ・115分)WOWOW
監督:アンジェイ・バートコウィアク
出演:ジェット・リー、アリーヤ、イザイア・ワシントン、ラッセル・ウォン
内容:チャイニーズ・マフィアと黒人系ギャングの抗争が、何世代にもわたって続いているオークランド。ある日、チャイニーズ・マフィアの首領の息子ポーが殺された。彼の死を知った兄のハンが、服役していた刑務所から脱獄し、事件の真相に迫る。
評価★★★/60点
アリーヤは本当にジュリエットになっちゃったんだね。。
そう思って観ないと・・・。
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ブラック・ダイヤモンド(2003年・アメリカ・101分)WOWOW
監督:アンジェイ・バートコウィアク
出演:ジェット・リー、DMX、アンソニー・アンダーソン、ケリー・フー
内容:「金庫の中の何を盗んでもいいが、ブラック・ダイヤモンドだけは置いていけ。」その警告を無視してトニーはブツを盗むが、犯罪組織のボスに娘を誘拐され、取り引きを要求される。娘を取り戻し、ブツの謎を解くため、トニーは謎の男スーと手を組むが・・・。
評価★★/40点
ラストのカットでジェット・リーが画面からハミ出してるのがこの映画のいい加減な性格を如実に表わしている・・・。香港でいっちょ禊した方がええんちゃうか。。
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