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2008年10月25日 (土)

夢のシネマパラダイス535番シアター:妄想が現実に勝ったとき・・・

ファイト・クラブ

1716  出演:ブラッド・ピット、エドワード・ノートン、ヘレナ・ボナム・カーター

監督:デビッド・フィンチャー

(1999年・アメリカ・139分)新宿文化シネマ

評価★★★/65点

内容:ヤング・エグゼクティブのジャックは不眠症と鬱状態を抜け出せず、カウンセリングに通う日々を送っていた。が、カリスマ性のあるタイラーと知り合い、秘密の組織“ファイト・クラブ”に入会。最初は殴り合うことでお互いを認め合うという集まりに過ぎなかったのだが、次第に社会に不満を持つ男たちが集まってきて、遂にはテロ行為をおっ始め・・・。偽善に満ちた現代を挑発するD・フィンチャー監督の衝撃作。

“ていうか不眠症のヤツがこれ観たらすぐ寝れると思うんだよね・・・”

2時間恍惚感と倦怠感がいっしょくたに脳みそに押し寄せてきて、頭だけがパニくってグッタリきます。

それが当ファイト・クラブの強みでございます。

それでも眠れない方は神通力も失せてきた教祖デビッド・フィンチャーの“パニック・ルーム”をご利用いただきますと倦怠感だけをジワジワと感じることができますので、こちらと合わせてご利用ください。

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ベティ・サイズモア

Ssahogma 出演:モーガン・フリーマン、レニー・ゼルウィガー、クリス・ロック、グレッグ・キニア、アーロン・エッカート

監督:ニール・ラビュート

(2000年・アメリカ・110分)NHK-BS

評価★★★★/80点

内容:ウェイトレスとして働くベティ。ある日、彼女は夫が殺し屋に惨殺される瞬間を目撃。パニックを起こし、いつも夢中になって見ていた昼メロを、現実の世界だと思い込んでしまう・・・。

“妄想が現実より勝ってしまうほどの最強天然ボケかませキャラ祭り!”

コーエン兄弟の例えば「ビッグ・リボウスキ」に出てくるホワイトロシアンとマリファナを常用しているような奇人変人ほどナンセンスかつデフォルメされ作り込まれているわけではなく、また、ヴィンセント・ギャロの「バッファロー’66」の主人公ビリー・ブラウンほど傷つきやすくて切なくて痛いほどの極端な純粋培養なわけでもなく、ちょうどその中間に位置する程よい天然ボケかませキャラなのが、観る方としても変に身構えなくてもいいので安心して見れて良い。

ベティの周りもほどよく皆イッちゃってるというのもイイしね。

また、その天然を自然に見させているレニー・ゼルウィガーのこれは表現力なのかそれとも地なのか分からないけど、とにかく自然体な姿がすっかりハマってて、そこに引き込まれちゃうんだろうな。

「アメリ」のオドレイ・トトゥもそんなかんじだけど、レニー・ゼルウィガーに勝るものはいないだろう。

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奥さまは魔女(2005年・アメリカ・103分)WOWOW

 監督・脚本:ノーラ・エフロン

 出演:ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル、シャーリー・マクレーン、マイケル・ケイン

 内容:人間世界に舞い降りてきた魔女イザベルだが、ある日、落ち目俳優ジャックが再起を図ろうとしているTVドラマへの出演を依頼される。そのドラマは「奥さまは魔女」だった・・・。往年の人気TVドラマを現代風にアレンジして映画化。

評価★★★/60点

“103分間ニコールを凝視して時間をやり過ごす作戦・・・”

ストーリーにひとひねり利かせてはいるけど、ニコールが魔女役を演じている「プラクティカル・マジック」同様、御年ウン歳のキュートなニコールを凝視するしか他に道がない、そういう映画です・・・。

落ち目の映画俳優ジャックも、演じたウィル・フェレルはアメリカでは大人気らしいけど、日本ではほぼ完全にスルーされてる俳優さんなので、オイラもさえない役者やなぁという目線でどうしても見てしまう。

それゆえ、ただでさえロマコメとしても純粋なラブ・ストーリーとしても求心力が低いのに、感情移入さえままならないとなると、もうニコールを凝視してるしか時間をつぶしていく方法がないねやんか。

ウィル・フェレルに合わせてもうちょっとハジケてもよかったかな、なんてことをニコールに感じてしまったりもしたのだけど、脇をマイケル・ケイン&シャーリー・マクレーンが固めていただけにね。

それこそ「望みがかなわない普通の生活が憧れ」というのであれば、フツーに日常生活でのドタバタをやった方が良かったような気もするけど。。

でも、ま、いいか。別にこれ以上深入りしていっても何の収穫もない映画だし(笑)。

にしても、ヘルボーイにどこか似ているオッサンのどこにホレたんだ・・・?

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ミセス・ダウト

D110475870 出演:ロビン・ウィリアムス、サリー・フィールド、ピアース・ブロスナン

監督:クリス・コロンバス

(1993年・アメリカ・126分)NHK-BS

内容:7色の声を使い分ける声優のダニエルは、ボスと揉めて仕事をクビになってしまい、妻のミランダから離婚を宣言されてしまった。裁判の結果、ダニエルは週に一度しか子供たちに会うことができなくなる。ミランダが家政婦を探していることを知ったダニエルは、特殊メイクアップ・アーティストの兄の協力によって初老の婦人になりすまし、ミセス・ダウトと名乗ってミランダに雇われることになったが・・・。

評価★★★★/80点

ラストってこんなんだっけ・・・

リアルタイムで観た当時は子供心になんてヒドイ妻なんだと完全にR・ウィリアムスに感情移入して観ていたけど、あれから十数年経って久々に観たっけ、離婚されて当然だろ、このウザ親父ッと思うようになっている自分がいた・・・。

また、当時観ていた記憶からスッポリ抜け落ちていたのがラスト。えっ?こんなシリアスな終わり方だっけとビックリしちゃった。

それまでの抱腹絶倒ドタバタコメディからいきなりせつない現実へ引き戻されちゃったような。。

夫としては最低だけど、父親としては最高なダニエル。

こういう時ってどうすりゃいいんだろうな。同情しちゃうよ妻のミランダに(笑)。

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スプラッシュ(1984年・アメリカ・109分)NHK-BS

 監督:ロン・ハワード

 出演:トム・ハンクス、ダリル・ハンナ、ユージン・レビー

 内容:ある夜、海で溺れかかっていた少年アレンが人魚に命を救われる。20年後、彼は兄と青果市場を経営する実業家となったが、恋愛はさっぱり。ある日、泥酔して海に転落した彼を再び人魚が助ける。やがて、人魚は海底でアレンの身分証が入った財布を見つけ、人の姿でニューヨークへとやって来るが・・・。NYを舞台に人魚伝説を描いたロマコメ。水をかけられると人魚に戻るというアイデアは秀逸。

評価★★★★/75点

“この映画で描かれたNYにだったら住んでみてもいい。”

NYの様々なロケーションが満遍なく出てきてしっかりとNYが描かれているのが意外ではあったのだけど、満月とエンパイアステート・ビルの幻想的な組み合わせなんかも、人魚との恋というファンタジックなラブストーリーを大いに盛り上げるのに一役買っている。

人魚の尾びれが付いていても何ら違和感のないダリル・ハンナ、一生独身で独り寂しく死んでいくんだろうなと嘆くサエない独身男を軽いノリで演じれちゃうトム・ハンクス、青く暖かい海、そして80’sテイスト満載のあっけらかんとしたコメディタッチが、映画全体を、そしてNYの街を幸福感いっぱいで満たしてくれる。

泳げなかった主人公アラン(T・ハンクス)がマジソン(D・ハンナ)のつないだ手に引っ張られるように深海の人魚世界へ入って行くというラストも魅惑的でよろしい。

80’s映画の幸福感を象徴するような作品だ。

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ジャック・サマースビー(1993年・アメリカ・114分)NHK-BS

 監督:ジョン・アミエル

 出演:ジョディ・フォスター、リチャード・ギア、ビル・プルマン

 内容:南北戦争で死んだと思われていた夫が6年ぶりに帰還する。別人のような優しさに疑いと戸惑いを持ちながら、妻はその偽者らしき男を愛してしまうが・・・。

評価★★★/65点

高校時代デートで劇場で観たときの印象が強く、かなり心に残っている作品なのだが、十数年ぶりに見てみたら、あれっ?こんなどうしょーもない映画だっけ?と肩透かしをくらった気分・・・。

南北戦争から帰還した夫が実は別人だった!?という設定は非常に魅力的なのだが、うまく生かしきれていない。

舵をサスペンスに取るのか、それとも恋愛に取るのかはっきりすればちゃんとまとまった作品になったと思うのだけど、この作品は二兎を追っちゃったかんじで、ちょっとそこらへんが中途半端というかヌルイ印象を与えてしまったような。。

特に裁判のシーンは、、、まぁ高校生の頃はこの展開にものめり込んだんだろうけど、今見ると何なんだこのイイ加減さはと思わず笑いがこみ上げてくる始末。

だって被告人であるジャック(リチャード・ギア)にオレはジャックだァーーッと大演説をぶたせて、あげくの果てにこの人はジャックじゃないと主張する妻ローレル(ジョディ・フォスター)に「だって夫とはこんなにエッチの相性よくなかったもの!女の私にしか分からないことよ!」と言わせちゃうんだから、それを言っちゃあオシマイよw。

裁判官ジェームズ・R・ジョーンズのアポーンとした表情がこれまたツボにハマッてしまったが、サスペンスを解決するには映画としてあまりにも強引な手法にオイラもアボーーン・・・。

ジャック・サマースビーとして絞首刑になるという結末は悪くはないとしても、もうちょっとちゃんとした見せ方、撮り方ってもんがあるだろうに。。

まぁ、また十数年後に見たときはまた違った印象と感想になるのかもね。それもまた映画の楽しみ方なのかな。

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