夢のシネマパラダイス503番シアター:往年名作劇場6番館
アパートの鍵貸します
出演:ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン、フレッド・マクマレイ
監督・脚本:ビリー・ワイルダー
(1960年・アメリカ・125分)NHK-BS
評価★★★★/80点
内容:出世のために自分のアパートを上司たちの浮気場所として提供しているしがないサラリーマン。しかしある日、部長がアパートに連れ込んだ愛人は、彼が恋するエレベーター嬢だった・・・。
“このシャーリー・マクレーンは、はっきりいってタイプ”
ロマコメの女王メグ・ライアンやリーズ・ウィザースプーンの原点はここにいた!
そう、その名はシャーリー・マクレーン!!
90年代以降のお婆ちゃん姿しか見たことなかったから、まさかこんなにもキュートだったなんて。妖精オードリーよりも、こっちの方が好みかも。。うん。
気さくで闊達で小生意気なんだけど、実はすごくデリケートでナイーブというキャラは、ストライクど真ん中!
そんな彼女が、自分の部屋の自分のベッドの上で他の男とシッポリやってるなんて・・。絶対に耐えられない。
せつないどころの話じゃないでこれは。
しかも上司たちの不倫フェスティバルに露骨な出世競争に自殺未遂と、かなりお下品な中身なのだけど、これがビリー・ワイルダーの手にかかればシニカルな味を効かせたロマコメになっちゃうのだからスゴイ。
また、映画を味わい深いものにしているジャック・レモンの絶妙な演技も見逃せない。
でも、テニスラケットをざる代わりにして作ったパスタは食べたくないし、ラブホと化した自分のベッドでは絶対に寝たくない・・(笑)。
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山猫
出演:バート・ランカスター、アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレ
監督・脚本:ルキノ・ヴィスコンティ
(1963年・イタリア・161分)NHK-BS
内容:1860年のイタリア統一革命を背景に、時代の流れに抗して生きる人たちの波乱の生きざまを描いたヒューマンドラマ。山猫の紋章に象徴され、300年もの間、シチリア島に絶大な権力を誇っていた公爵家は、激しい時代の波に押し流され始めていた。革命軍が進撃を続ける中、公爵の甥にあたるタンクレディは義勇軍に身を投じる。公爵が盛大に開いた晩餐会の席に現れたタンクレディは、そこで野性的な娘アンジェラと出会う。。カンヌ国際映画祭作品賞。
評価★★★/65点
よく話が飲み込めない。なのに映画にいつの間にか飲まれてる。魂持ってかれたかんじで、疲れちった・・・。
しかし、タンクレディという名前、どうにかならなかったのかね。。アメリカ西海岸の砂浜を悠々と歩くブロンド水着美女というイメージしか湧かなくて思わず笑いがこみ上げてくる場面が多々あったんですけど・・。だってアラン・ドロンよ(笑)。
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地上<ここ>より永遠<とわ>に(1953年・アメリカ・118分)WOWOW
監督:フレッド・ジンネマン
出演:バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、デボラ・カー、フランク・シナトラ
内容:真珠湾攻撃直前のホノルルを舞台に、アメリカ軍隊生活の苛酷な現実を厳しく描き、アカデミー作品賞など8部門を受賞。
評価★★☆/50点
ボクシング部が優勝すれば休暇がもらえるのでボクシング強い奴を入部させようとするが、そいつがボクシング部に入りたくないと言ったので、何としてもボクシング部に入部させようと画策する話が、なんでアカデミー賞獲るの(笑)?
はては、傷めつけられているのに「俺は軍を愛している!」ときたもんだ。
ドナ・リードの「じゃあ、あなたは軍に片想いなのね。」という言葉に「それが男の愛ってもんだ。」
なんじゃそりゃ・・・。マゾかゲイじゃないのかこいつ。。おいおい・・
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大いなる西部(1958年・アメリカ・166分)NHK-BS
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:グレゴリー・ペック、チャールトン・へストン、キャロル・ベイカー
内容:1870年代のテキサス州サンラファエル、東部から1人の紳士ジム・マッケイが、有力者テリル少佐の娘パットと結婚するためにやって来た。出迎えた牧童頭のスティーヴはひそかにパットのことを想っており、ジムに敵意を示す。。巨匠ワイラーが『西部の男』以来18年ぶりに手がけた大型西部劇。
評価★★/40点
“荒々しく広大な西部の何もない風景の中で3時間近くにわたって繰り広げられる大ゲンカ”
しかし、それは、、ちゃちく見えてしかたなかった。。
もしそれが争いの無意味さを表現するための作り手の狙いだったとしても、その中に颯爽と闖入してきた海男グレゴリー・ペックとその対極にいる牧童頭チャールトン・へストンに何ら変化が見られないステレオタイプのままだったのは自分にとっては致命的なツマラなさで・・。
まぁ、そもそもこの2人の決闘シーンに至るまでに1時間50分くらい要してるんだから、、男と男の挨拶に2時間かいっ。。しかも何の化学反応も起こさないときたもんだ。
耐えられない・・・。
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草原の輝き(1961年・アメリカ・124分)NHK-BS
監督:エリア・カザン
出演:ウォーレン・ベイティ、ナタリー・ウッド、パット・ヒングル、ゾーラ・ランバート
内容:ハイスクールの同級生バッドとディーンは、互いに愛し合っていたが、それを確かめ合おうとはしていなかった。ディーンはセックスを罪悪視する母親の影響を受け、バッドの方は女遊びの激しい実業家の父親に対して反発している。2人とも身体での結びつきを夢見てはいたが、なかなか合体に至らない(笑)。しかし、そんなイライラがついにバッドを他の女のコに向かわせてしまい・・・。
評価★★★★/75点
“青春劇とは甘酸っぱいものだとばかり思っていたが、これはもの凄く辛かった・・・。”
半エクソシスト状態のナタリー・ウッドに女優魂を見た気がする。
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キネマの天地(1986年・松竹・135分)WOWOW
監督・脚本:山田洋次
出演:中井貴一、有森也実、渥美清、すまけい、松坂慶子、倍賞千恵子、笠智衆
内容:浅草の活動写真小屋で売り子をしていた小春は、映画監督に見出されて蒲田の大部屋女優となった。彼女はすぐに演技の難しさに落ち込むが、周囲の人々に励まされ、女優の道を歩み続ける。やがて、大作の主演に決まっていた大スター川島澄江が愛人と失踪し、小春に代役が回ってきた。。日本映画がサイレントからトーキーに移行し始めた頃の、映画に情熱を傾けた人々の姿を描いた松竹大船撮影所50周年記念映画。
評価★★★/60点
渥美清が出てなかったらとてもじゃないが見られない作品だったと思うと、やっぱり唯一無二の存在感なんだなと今更ながらに実感。
亡くなってからその良さと凄さに気付いた大バカ者です。。
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