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2008年8月 8日 (金)

夢のシネマパラダイス477番シアター:太陽がいっぱい

Hqfixbkp 出演:アラン・ドロン、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレ

監督・脚本:ルネ・クレマン

(1960年・仏/伊・122分)

評価★★★★★/100点

内容:貧乏なアメリカ青年のトムは、金持ちの放蕩息子フィリップを連れ戻して欲しいと彼の父親に頼まれ、ナポリにやって来た。真っ青な海とまばゆい太陽の輝きに包まれる中、トムはフィリップが婚約者とエッチしているのを見て、妬みと憎悪から彼を殺そうと考える。トムはナイフでフィリップを刺殺し、死体を海に投げ込む。そして、彼の名を騙って1人2役を演じながら金と女を手に入れるのだった。しかし・・・。

“華麗なる悪魔に憑かれる。”

サスペンスに満ち充ちた娯楽映画としての要素と、トム・リプリー=アラン・ドロンのパーソナルな映画としての要素が絶妙に絡み合った作品といえるが、この2つの要素が混在両立する映画というのは実はそう多くはない。

しかもこの映画におけるサスペンスというのは、殺人者の迫り来る魔の手から逃れる恐怖と緊張感ではなく、殺人者がいかにうまく自分の罪を隠すかという緊張感と、またそのために重ねていく罪の恐怖であるわけで、唯一無二の独特な醍醐味を醸し出している。

また、トム・リプリー=アラン・ドロンのパーソナルな映画としての要素についていえば、両者をイコールで結んだが、ある面ではリプリー<アラン・ドロンという不等記号で結んだ方が正確なのかもしれない。

美形派で、実際に鏡の前でラブシーンを演じることが好きだったというナルシストな一面をもつアラン・ドロンには、バイ・セクシャルの噂やマフィアとの関わり合いなど常に影がつきまとっていた。

この作品では、そういうアラン・ドロン自身のパーソナルな部分が如実に滲み出ており、まさにアラン・ドロンの独壇場といえる作品になっている。

トム・リプリーとアラン・ドロン、鏡の世界と現実の世界、虚像と実像が密度濃く織り込まれた、やや危険な香りのする稀有な魅力にオイラは完全にとり憑かれてしまった。

しかし、他人を知るというプロセスを通じて本当の自分を知ることができ、その上で自分が変わっていく、その過程をドラマの俎上に乗せて描いた映画は数多い。しかし、そこを突き抜けて他人になってしまおうというのは、非常に映画的であるとともにある種の魅力的な悪夢といってもよい。

この悪夢とそれを見てリプリーを完全に応援してしまっていた自分の心の動きがリンクしてしまったのも、この映画のもたらす作用の大きさ、面白さと魅力を痛感せざるにはいられない。

傑作に触れるというのはこういうことをいうのかもしれない。

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リプリー(1999年・アメリカ・140分)DVD

 監督:アンソニー・ミンゲラ

 出演:マット・デイモン、ジュード・ロウ、グィネス・パルトロウ、ケイト・ブランシェット

 内容:貧しい青年リプリーは、NYの大富豪からイタリアで豪遊する息子を連れ戻すように頼まれる。しかし、リプリーは美しい恋人と優雅に戯れる御曹司に強く惹かれていき・・・。アラン・ドロン主演の名作「太陽がいっぱい」をリメイクしたミステリー。

評価★★★/60点

ハイ、よく出来ましたよく頑張りました。

でもねぇ、、、アラン・ドロン版が「あしたのジョー」なら、これは、、、何だろ・・?間違いなく言えることは、記憶には残らないってこと。。

マット・デイモンが頑張れば頑張るほど、イタリア警察が低脳でコキ下ろされればコキ下ろされるほど、アラン・ドロンの太陽が燦然とした輝きと灼熱さを増していく。

ま、良い引き立て役ということでおまけの★3っつ。

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青の炎(2003年・東宝・116分)BS

 監督:蜷川幸雄

 出演:二宮和也、松浦亜弥、鈴木杏、秋吉久美子、中村梅雀、山本寛斎

 内容:湘南の高校に通う17歳の少年・秀一は母・友子と妹・遙香との3人で穏やかに暮らしていた。ところがある日、母が10年前に離婚した男・曽根がひょこっと現れ、家に居ついてしまったことから平和だった家庭は一変する。曽根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで手を出そうとする始末。やがて警察や法律では問題が解決できないと悟った秀一は、自らの手で曽根を殺害する決意を固め、完全犯罪計画を練り始めるのだった・・・。

評価★★★★/75点

どう思い返してみてもサブリミナルとしか考えられない映像が2,3コマ入ってた気がするんですけど、、竹中直人その人ww

それまでの流れや空気を一瞬断絶させた張本人。

青の炎が一瞬ねずみ色に変わってしまった・・・。

そのサブリミナル映像以外は、北野ブルーともまた違う、はたまたガタカブルーとも違うれっきとした蜷川ブルーで包まれた非常に印象的な映画になっていたと思う。

アヤヤは天然オーラを発しているからまだしも、二宮があれだけの雰囲気を醸し出せるヤツだとはちょっと驚いてしまった。

まぁクストリッツァの映画が好きっつうトンデモ男だからなぁ秀一という男は・・・。あとなんだっけ、トム・ウェイツの声?おい、お前は昭和何年生まれだよ。。

自分が共感できたのはカリカリに焼けたベーコンとジダンのボールさばきくらいだな。

P.S.

あ、あれって自転車だろ秀一さんよ。

お亡くなりあそばしたお前さんの事故がもしニュースになったら、キャスターはロードレーサーにダンプカーが追突しましたなんて言わねえよ。絶対自転車って言うと思うぜ。

いくらお前が天国で、違う!ロードレーサーだ!と文句を言おうともう意味なしだぞ。それでも不満があるなら死ぬんじゃねぇよボケ。

今頃になって自分の内なる炎がメラメラ燃え出してきた・・・。

Posted at 2003.03.22

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(おまけ)

仁義(1970年・フランス・140分)NHK-BS

 監督・脚本:ジャン=ピエール・メルヴィル

 出演:アラン・ドロン、イヴ・モンタン、ジャン・マリア・ヴォロンテ、フランソワ・ペリエ

 内容:刑期を終えたばかりの男、脱走犯、元警官ら4人の宝石店襲撃とその挫折を描くフィルム・ノワール。

評価★★★/60点

哀愁漂ううすら寒い映像にピアノの旋律と言葉少ななセリフがかぶさり、独特の雰囲気を出しているが、いかんせんテンポが悪い上に小ざっぱりしすぎていてイマイチのりきれない。

“仁義”というくらいだから、もうちょっとドロドロしたものを期待していたのだけど。

そういう意味では、アル中のイヴ・モンタンが蜘蛛やら蛇やらトカゲやらに取り囲まれる幻覚を見るシーンが1番ドロドロしてたかも。

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