20世紀少年再読⑳
今日は20巻。あと一息・・。
ともだち暦3年、、、
厳道館道場というところで館長をしているユキジのところに、ともだちと決着をつけに行くというカンナ、オッチョ、ヨシツネがやって来る。
ユキジはカンナに、母親キリコと会うべきだと言う。
2015年、アメリカのミシガン湖畔のMGC製薬の工場が爆発し、そこでウイルスのワクチンを開発していたキリコは、駆けつけたケロヨンにより救出され、今現在は、東村山のケロヨン主宰の“カエル帝国”という共同体に匿われ、そこの研究施設で最終ウイルスのワクチンを生成している。
そこにマルオは向かっているという。
しかし、カンナはもうそんな時間はないと言って、“ともだち”本丸に乗り込んでいくのだった。
万丈目派の親友隊(地球防衛軍は現在の“ともだち”が率いる組織で、両者は対立している)の導きで“ともだち”タワーにすんなり入ることができたカンナ、オッチョ、ユキジ(ヨシツネは留守番)だったが、一人で決着をつけようとするカンナは、オッチョとユキジを地球防衛軍側に引き渡し、単独でともだちの元へ向かう。
そして覆面をつけたともだちと遂に対面するカンナ。が、とっさにこれは別人だと見抜く。
カンナ「あなた、、、誰?」
ともだち「何を言ってるんだい。ホンモノだよ。君のお父さんだよ。」
カンナ「あなたみたいな影武者が何人いるの?整形でもしてるの。」
ともだち「思った通りだ。頭のいい子に育った。そういう子に育つように、君のお母さんには妊娠中にいろいろ秘薬を投与して試したからね。」
カンナ「まさか、、、この力もそのせいで。。」とスプーンを超能力で曲げてしまうカンナ。
ともだち「僕の力が遺伝したんだ。偉大な力が・・・」
カンナ「ともだちがやったことは全部嘘よ!嘘!嘘!嘘!全部嘘!」
と激昂するカンナにともだちは「この娘、絶交」と言い放つ。
カンナは手榴弾を手にともだちを人質にとり、エレベーターに乗り込む。
ともだち「万博へは行ったかい?開幕してから3年、いまだに大勢の人々がやって来る。子供の頃、1970年の万博、行きたくて行きたくて行きたくて、、、人類の進歩と調和、本当にその通りだよね。万博は永遠に続くんだ。あれが人類の文明の完成形だ。そして、すべての文明が滅んだあと、あれだけが残るんだ。」
エレベーターを降りたカンナ「あなたは殺さないわ。本物の“ともだち”じゃないから。あなたは誰?」
ともだち「僕が誰だかケンヂが知ってるよ。僕が、僕こそが20世紀少年だ。」
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一方、残されたオッチョとユキジは、高須に連れられて万丈目のもとへ。
が、万丈目は高須により殺害されていた。
高須「あなた方が万丈目を暗殺した。それでクーデターを計画した親友隊のこともうやむやになる。すべて丸くおさまるわ。」
オッチョ「お前、万丈目にとってかわる気か、、」
高須「とんでもない。私は“せいぼ”になるのよ。それより脱出路を教えてあげる。あなた方には生きていてもらわないと。なにしろ地球を侵略するインベーダーなんだから。」
そして、地下へ逃げ込んだオッチョとユキジはそこで空飛ぶ円盤を見つける。
オッチョ「宇宙人襲来、、地球防衛軍、、火星移住計画、、最終戦争、、いつもの自作自演、、。」
空飛ぶ円盤が地球に侵略してきて、ウイルスを降り注ぎ地球は滅亡。人類は火星に移住するというともだちの最終計画・・・。
と、そこに科学技術省長官のマー坊が。。
万丈目派のマー坊は、2015年のウイルスで会社(Y&Mコーポレーション:ともだちと軍需産業と結びついて世界的大企業になった)創設以来ずっと一緒にやってきた長塚という仲間を亡くし、“ともだち”に反旗を翻したのだと言う。
そして彼らは2000年血の大みそかの時のロボットを制作した敷島教授のもとへ。
するとそこには新たなロボットが・・。
ともだちの予言を思いっきりひっくり返すために、ロボットで空飛ぶ円盤を撃墜する作戦!
マー坊「血の大みそかの仇討ちだ。」(お前が言えた義理かw)
オッチョ「あのロボットに乗る資格があるのは、ケンヂ以外いない。。」
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その頃、マルオはケロヨンと再会。ケロヨンは2000年血の大みそかの時に、ケンヂらに協力しなかったことをずっと悔やんでいたのだという。
マルオ「俺たちと戦おう。」
マルオとケロヨンは、別棟の研究施設にいるキリコのもとへ。
>キリコの記憶
カンナを産んだキリコの病室を訪れる父親「なんて可愛い子なんだ。人類が絶滅してもこの子だけは・・・」
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数ヵ月後
キリコ「サークル?あなたいつもサークルに出かけるっていうけど、いったい何なの?」
「別にたいしたことじゃないよ。ちょっとした友達の集まりだよ。あ、、君が作った例のワクチンなんだけどね、、厚生省の認可が遅れているんだ。じゃあ、行ってくるよ。」
不審に思ったキリコは後を追い、その集会で覆面をつけた“ともだち”が壇上で「西暦2000年、人類は滅亡します。でも私と共にある皆さんは救われます。」と言う異常な光景を目の当たりにしてしまう。
キリコはすぐ赤ん坊のカンナをケンヂに預け、失踪(1997年)。そして、“ともだち”の団体の資料を警察に持っていくが、それに対応したのはともだち一味のヤマさんだった・・・・・・・・・・・。
研究施設にマルオとケロヨンがやって来る。キリコは、自分を人体実験として、最終ウイルスのワクチンの効果を調べている。24時間経って何も起こらなければ成功。。。
マルオ「カンナの父親は、本当に“ともだち”なんですか?ともだちはフクベエ?」
キリコ「ええ。」
しかし、アメリカから帰国後、会った“ともだち”は別人だと言う。「声も姿もフクベエにそっくりだけど、あれは別の誰か・・・」
<注>この一連の場面により、大人のフクベエは実はカツマタ君であり、整形したのはカツマタ君の顔に似せたフクベエの方だった、というオイラの勝手で大胆な推理にはかなりの無理があることになる(笑)のだが、、、強行策のオイラはまだこの推理を捨てきることができない・・。
マルオ「オッチョが3年前に確認した遺体、、、フクベエはあの時死んだ、、、じゃあ、今いるあのともだちは誰なんです?誰か心当たりはいませんか。フクベエに代わって“ともだち”になりすます人間は・・・」
キリコ「“ともだち”のサークルの初期に、彼は誰かある人によく電話してたわ。同い年くらいの友人と話してるみたいな。。それより・・・あのコは誰・・・?」
>キリコの記憶
中学生か高校生のキリコが公園のベンチで微生物に関する研究書を読んでいると、フクベエ・山根・ナショナルキッドの少年が通り過ぎて、公園の片隅で何やら話しこんでいる。
、、と、キリコの前にもう一人、ナショナルキッドのお面をつけた少年がやって来て、「何読んでるの?ふーん、ミジンコの勉強してるんだ。」と言ってくる。
キリコ「お面くらいとりなさいよ。」
お面をとると、それはサダキヨだった。
「じゃあ、あそこにいるナショナルキッドの少年は、誰・・・?」
<注>このキリコの回想場面で、ヴァーチャルアトラクション以外で初めてフクベエの少年時代の顔が正面から描かれている。これで少年時代のフクベエはやはりこの顔でいいということになる。が、さっきも述べたように、相当の無理はあるかもしれないが、大人のフクベエの顔はカツマタ君だと思う。そっちの方が面白いし。。おいおい・・
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そして、24時間が経過し、ワクチンの人体実験は成功する。
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