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2008年8月23日 (土)

20世紀少年再読:21世紀少年上巻

校庭の上空で、田村マサオ操縦のヘリが円盤に激突!校庭に残骸が落ちてくる。サダキヨは重傷を負いながらもなんとかケンヂに救出される。

“ともだち”は残骸の下に押しつぶされている・・。ケンヂが覆面を取ると、、フクベエの顔だ。

マルオ「フクベエ、、そんなはずはない。整形か?お前は誰だ。」

ともだち「ケンヂが、、、知ってるよ。」と言いながら息を引き取る。

ケンヂ「お前が、こんなふうに死ぬとは思わなかったよ。ごめんな・・・」

マルオ「こいつが誰だか知ってるのか?」

ケンヂ「分からないけど、俺は・・・」

その後、別な円盤墜落現場で救出にあたっていたケロヨンと再会!ロボットのそばにへたり込んでいるオッチョとも合流。

カンナはサダキヨの看病につきっきりであたる。サダキヨは病床でうわ言のように「マンガが現実に、、仕掛けた、、あいつが、、あそこに、、反陽子ばくだん、、、」と言っている。

一方、蝶野将平は、東京拘置所に収監されている山崎元警察庁長官:ヤマさんの取調べをしている。

“ともだち”の遺体写真を見せる蝶野「間違いなくそれが“ともだち”ですか?」

ヤマさん「そっくりだが違うな。いや、俺が入信した時の“ともだち”じゃないってことさ。こいつは本当の“ともだち”が死んだ時にすりかわった。“ともだち”のコピーだよ。俺が信じたのはこいつじゃない。」

そして、チョーさんを絶交した後、チョーさんの残したメモを見たらそこにはすべての謎の答えが書いてあったという。あの時点ですでにともだちにすりかわった人物も突き止めていた・・・(第2巻)。(詳しくは“20世紀少年の最終回にボー然”および“20世紀少年再読②”にて

ともだち亡き後、日本に国連軍が進駐してくる。

そして、国連軍司令部は人類を未曾有の危機に追い込んだ“ともだち”の内面を調査する過程で、しんよげんの書の最終ページに“反陽子ばくだんで世界は滅びるだろう”と書かれているのが何を意味するのか調べるため、ヴァーチャルアトラクションにケンヂを送り込むことに。

その頃、万博会場の太陽の塔の内部にともだちマークの巨大な風船が見つかる・・・。

                 ・

                 ・

                 ・

ヴァーチャルアトラクション、、、1970年、、、

駄菓子屋ジジババのババァが宇宙特捜隊のバッヂが1個足りないのを見つける。「犯人は、、、誰だ。」

、、とナショナルキッドの少年が通り過ぎていく。胸にはバッヂが・・・。「あ、、あいつか~~。」

とそこに、当たりくじを持ったマルオがやって来て、バッヂと交換する。

                 ・

                 ・

(20巻第11話、キリコの回想と重なるシーン)

公園のベンチで本を読んでいるキリコ。そこにナショナルキッドのお面を付けたサダキヨが。一方、公園の片隅ではフクベエ・ヤマネ・ナショナルキッドのお面を付けた別な少年が何か話し込んでいる。

フクベエ「でさ、これがスゴイ計画なんだ。」

ヤマネ「教えてよ。“ともだち”が考えてることもっと知りたいよ。」

フクベエ「くくく、、、どうしようかな。」

お面の少年「ねえ、僕、夢見たんだ。君たち2人が出てきたんだ。学校の教室に2人がいてさ、君(ヤマネ)が、、君(フクベエ)を殺しちゃうんだ。」

ヤマネ「何ふざけたこと言ってんだ?おまえ、いつからそんな口きけるようになったんだ?」

フクベエ「山根行こう。理科の実験しない?」

ヤマネ「いいね、行こう。」

2人が立ち去った後、少年は何か独り言をつぶやいている。「円盤が飛んできて、巨大ロボットと対決だ。ドカーーン。人類の平和はそれで保たれました。ところが、、、これがすごい計画なんだ。くくく、、、最後の爆弾があるんだ。反陽子ばくだん、、それで世界は終わり。、、、て夢の中の大人の僕が言うんだ。」

                  ・

                  ・

夜、、、

神社の鳥居の前にケンヂ、マルオ、ヨシツネがいる。5組の河本と西尾が落武者みたいなオバケを見た(その正体はヴァーチャルアトラクションに入っている最中に高須に撃ち殺され、思念のみが残ってしまい現実に戻りたくても戻れなくてさまよっている万丈目)というので、確かめにやって来たのだった。

マルオは当たった宇宙特捜隊のバッヂを付けている。

ケンヂ「当たったんだ、それ・・・」

マルオ「えへへ、いいだろー。」

マルオとヨシツネは鳥居の前で尻込みし、ケンヂだけが石段を登って境内へ・・・。

、、とそこに、ヴァーチャルアトラクションに入った途端、オバケ万丈目にブン殴られて昏倒してしまった大人のケンヂとばったり出くわしてしまう。

大人のケンヂ「反陽子ばくだんって知ってるか?」

ケンヂ少年「うん。スーパージェッターだよ。あと、W3(ワンダースリー)にも出てくるよ。」

ケンヂ「ネタ元はマンガか・・」

ケンヂ少年「地球がいい星だったら爆発しないけど、悪い星だったら、、、一瞬でボン!!」

下でマルオとヨシツネが呼んでいる。

ケンヂ「あ、おまえさ、、、あの、、宇宙特捜隊の・・・」

ケンヂ少年「何?」

ケンヂ「あの、、宇宙特捜隊の、、、まぁいいや、行け。」

なんだよ・・・と言いながらケンヂ少年は走り去っていく。

、と後ろの暗がりからオバケ万丈目が現れる。

万丈目「助けてくれ。現実の世界に戻りたい。この世界に入って、出口が見つからない。」

ケンヂ「いきなり殴りつけといて、今度は助けてくれかい。無理だよ。あんた、もう戻れない。現実の世界じゃ死んじまったんだから。」

茫然自失となる万丈目をスナックロンドンに連れて行くケンヂ。

ケンヂ「あんたがスプーンを曲げさせていたのはフクベエか?」

万丈目「ああ、、ハットリだ。他にハットリの取り巻きがいたな。ヤマネ。あと、いつもお面かぶってる奴がいた。」

ケンヂ「サダキヨか?」

万丈目「知らねえ。お面かぶってんだからよ。」

ケンヂ「2015年にともだちが死んだ後、ともだちになりすましていた奴、、、あれは誰なんだ?」

万丈目「知らねえ。」

ケンヂ「元々よげんの書は俺が書いた。フクベエがそれをマネしてしんよげんの書を作った。そのフクベエのマネをした奴が、反陽子ばくだんとか言い出したわけだ・・・」

万丈目「マネのマネか、、昔、俺がガキにした話だ、、、思い出したよ。そのガキは妙に熱心にその話を聞いてた、、、マネのマネが世界を取る・・・」

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                  ・

道端でレトルトカレーをNASAが開発した宇宙食だとダマくらかして子供たちに売ろうとしている若き日の万丈目。しかし子供たちは皆去っていき、一人ナショナルキッドの少年だけが残っている。

少年「ようするに、、本物のマネのマネか・・・」

万丈目「そうだよ。オリジナルは損する。そのコピーをした奴はまだまだだ。世界をつかむのは決まってコピーのコピーだ。」

少年「ふーん。マネのマネならケンヂのまねのフクベエのまね、、、あいつらは細菌兵器って言ってたけど、僕はちょっと違うな。僕だったら反陽子ばくだん仕掛けるね。」

万丈目「反、、、なんだって?」

少年「仕掛けるところは決まりだ。“ばんぱくばんざい。ばんぱくばんざい。”」

                  ・

                  ・

ケンヂ「そのガキは反陽子ばくだんをどこに仕掛けるって言ったんだ!!」

万丈目「1970年っていったら決まりだ。万博の・・・・」

“あそこしかないね。”

                  ・

                  ・

セミの鳴き声の下、道を歩いているナショナルキッドの少年。

と、同じくナショナルキッドのお面をつけ、しかも全く同じ服のサダキヨと出くわす。

サダキヨ「僕、今度転校するんだ。」

少年「ふーん。フクベエは知ってんの?」

サダキヨ「ん、、、うーん、まぁ・・・」

少年「そうか。あのさ。いいこと思いついたんだ。反陽子ばくだんってどう思う?」

サダキヨ「どう思うって・・・」

少年がサダキヨに紙を渡す。「これ、あげる。大切なものの隠し場所。反陽子ばくだんの、、リモコン。」

                  ・

                  ・

駄菓子屋ジジババの店の前を通り過ぎるフクベエとヤマネ。理科室での実験について話していると、後ろで「こらーー!!」と怒鳴るババァの声が。。

「ついに捕まえたぞーー!!」とババァがナショナルキッドの少年をひっつかまえている。

少年「何もしてないよーー!!」

そこにヨシツネ、マルオも通りかかる。

ババァ「じゃあ、これは何だね!!」と少年の胸についているバッヂを取り返す。

少年「当たったんだよ。当たりが出たから、、おばあさんがお店にいなかったから当たり券を置いて・・・」(22巻第10話にそのシーンがある)

ババァ「バァさんだからってなめんじゃないよ!だいたいこんなお面なんかかぶって。」と、お面をひっぺがす。

顔を手で覆ってうずくまる少年。

周りに集まってきた子供たちは「あ~あ、犯罪者だー。」「ハイ、それまでよ~♪」と嘲っている。

そこにケンヂが「どうしたー?」とやって来る。

ヨシツネ「宇宙特捜隊のバッヂ万引きしたんだって。マルオは本当に当たったのか?」

マルオ「バカ言うな。俺はちゃんと当たりました!」

ヨシツネ「だいたいあれ、当たりが出なさすぎ。いくらガム買っても当たらねえの、俺もケンヂも、、、なぁ、ケンヂ、、、あれ?」

何食わぬ顔で見ていたケンヂ(22巻や21世紀少年下巻などから実は万引きした犯人はケンヂ)だったが、いつのまにかいなくなっている。原っぱに行ったんだろうとマルオ、ヨシツネも走っていく。

ババァ「いつまでも泣いてないで立ちな。名前は?何年何組?」

と、フクベエが「4組。こいつ5年4組だよな。」と言う。

うずくまりながら少年は「僕はやってない、僕はやってない!!」と泣き叫ぶ。

フクベエ「んーー?どこからか声がするけど見えないな~。」

少年「僕はやってない・・・」

フクベエ「あれー。見えないなぁ。こんな悪いことしたんじゃ、死刑だな。おまえは今日で死にました。」

ヤマネ「きゃはははは!!」

去っていくフクベエとヤマネ。

                  ・

                  ・

現在。。

病室で危篤状態に陥っているサダキヨのところに国連軍が反陽子ばくだんのことを聞きにやって来るが、自白剤まで使おうとする関係者をカンナが制止する。

「あたしが聞いてくる。」

サダキヨの思念がカンナに伝わってくる・・・。

ヴァーチャルアトラクション内、、、駄菓子屋の前でうずくまっている少年を路地裏の影でじっと見ているサダキヨ。

少年からもらった紙を持って走っていくサダキヨ「これ、隠すんだ。」

・・・現実に戻るカンナ。「分かったの、隠し場所。反陽子ばくだんのリモコンの隠し場所!原っぱの秘密基地!!」

最終巻へつづく・・・

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