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2008年7月24日 (木)

夢のシネマパラダイス260番シアター:火垂るの墓

050806_hotaru 声の出演:辰己努、白石綾乃、志乃原良子、山口朱美

監督・脚本:高畑勲

(1988年・東宝・88分)

評価★★★★/80点

内容:野坂昭如の直木賞小説をもとに、ある兄妹がたどる不幸な運命を通して戦争の悲惨さを訴えた反戦アニメ。出征中の父の留守を守って、母と妹の節子と3人で幸せに暮らしていた14歳の清太は、神戸の大空襲で母を失い、家を焼かれて妹と2人きりで路頭に迷っていた。2人は遠縁の未亡人のもとに身を寄せたが、そこで邪魔者扱いされ、町外れの防空壕で暮らすようになった。しかし食料も底を尽き、節子は栄養失調で衰弱していく。。このあらすじ書いてる時点ですでに泣けてくるオイラ・・・。

“この映画はもう観ません。”

映画開始2分40秒、まだ題名が表示される前に涙腺が決壊してしまうというのはこの映画をおいて他にはない。

いや。それ以前に、金曜ロードショーの予告で、来週の金曜ロードショーは火垂るの墓ですというナレーションの後、節ちゃんの「なんですぐホタル死んでしまうん?」というセリフとシーンが流れるだけで、ジ、ジワーッときてしまうというのはもはや異常です。

完全にパブロフの犬です・・・。

だってどこで自分が泣いてしまうのかピンポイントで分かっちゃうんだもん。アッ、そろそろ来よるな、と。

ま、それだけ何回もテレビで見てきたということなわけだけど、なんだか純粋かつまっとうにこの作品をもはや観れなくなってしまっているというのは確かで、当分の間この映画とは距離をおこうと思っているわけです。

でも、いつか子供ができて、自分が初めてこの映画を観た小学校低学年くらいになったら一緒に観たいと思います。

それまでは封印!

そう、思えばこの映画を僕が初めて観たのは小学生の頃だった。

「となりのトトロ」と同時上映だったんだよね。

でも、今思えばこの同時上映という形でトトロと火垂るの墓を観たのは、当時小学生だった自分には正直言ってキツかったなとは思うんだよね。

弟と妹も一緒に観たはずだけどどう感じたのだろう。。

ともかくトトロ、火垂るの墓という順番で上映された両作は、ファンタジーと現実の戦争という180度異なる作風である上、カンタのお祖母ちゃんと西宮のババァという好対照キャラを出すまでもなく主人公たちを取り巻く登場人物も180度異なる。

しかもトトロで出てくる病気で療養していたオカンはラストまで引っ張っておいて無事快復し家に帰ってくるけど、火垂るの墓ではオカンは序盤であっけなく瞬殺・・・。

これらのギャップが当時観ていた僕に相当なダメージを与えたのは言うまでもない。

お互いの映画の良さを相殺し、消し合ってしまったのだ。

これは大人にはどうってことないことだろうし、ともすれば小学校高学年くらいにもなれば十分耐えられることなのかもしれない。

しかし小学生のたった1年の違いは自分の経験上からいっても、大人が考えるよりも全く次元が異なる心身の成長の度合いによる違いがあるんだよね。

運悪くその当時小学校低学年だった自分にはマイナスに働いてしまったのでした。

その後遺症なのか、特にトトロを後にピンで観た時にはどういうわけか火垂るの墓の心象風景が侵入してきてしまってこれまた純粋かつまっとうに観れないという時期があったんです。今はそりゃ大丈夫だけど。

それゆえ、やはり両作はピンで見せるべきだったのではないかなと、まぁ十何年も前のグチ話をここで述べても意味ないし完全に蛇足なんですけどね・・・。

あと、これまた話ついでに蛇足なのですが、この火垂るの墓を宮崎駿は徹底的に批判してるんですよね。

あれはウソだ!と。

巡洋艦の艦長の息子は絶対に死なないんだ!とのたまっているそうな。

ま、ファンタジーしか描けない人にそんなん言われたくないわという気もするんだけど。。

でも艦長の息子は死なないということよりさ、清太のおかんが銀行に7千円も貯金していたのにその7千円有効に使えなかったのかなぁと思うんだけど・・・。当時の7千円ってスゴイ額なんじゃないの?

西宮のババァに家賃払ってでもなんとかならんかったのかなぁ。

でも天国で節ちゃん、天ぷらとお造りとところてんとアイスクリームと、そして何より甘いドロップをたらふく食べとるやろ。

ウッ、、泣けてきた・・・

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コメント

巡洋艦艦長の息子の件ですが

宮崎監督が語っていたのは、稲葉振一郎 ●「ナウシカ解読 ユートピアの臨界」(窓社・97年)の巻末の対談において戦争論を語っていた際です。

この対談で宮崎さんは「火垂るの墓はウソです」と断言していますが、その理由として「巡洋艦の艦長の子供は死なない」からとしています。
理由として、かつての海軍の巡洋艦の艦長になるとは今の海上自衛隊の艦長になるのとは桁が違う超エリートなので海軍の管区(受持ち区域)のネットワーク、スタッフが手厚く家族を保護するから物語の兄弟の様な悲惨な結末になることはありえず、結局戦争で死ぬのは末端の兵士であったり金や資産の少ない一般平民でといった名も無き者たちであるといった格差に対する憤りの方が強い様に感じました。

まあ、作品の監督の高畑さんや原作の野坂氏に対する批判というよりも宮崎さんお馴染みの世に対する怒りみたいです。

とりあえず、火垂るの墓は「現実の戦争」じゃない。
脚色されてるのは確か。
それに反戦アニメではない

金曜ロードショーでつい先日みました。
何度か見てますが、この間は不思議と西宮のおばさんは昔思ってたほど極悪では無かったんだと思うようになってました。
働かない者は白飯なしの汁だけの雑炊。おばさんも同じく汁だけのを食べていたし清太君はお手伝いをしようともしなかった。
お坊ちゃんだったから仕方ないのかな…
私も中年といえる歳になってひねくれてきたのかもしれません。
昔はあんなに極悪鬼ババアって思ってたのに

7千円の貯金、私も疑問に思いました。
みんな今生きることにいっぱいでお金より物という状態だったのでしょうか

それとこの作品は中1ぐらいからがいいと思います。
初めて見たのが小6でしたが「両親の死」や「自分の死」について夜な夜な考えるようになってしばらく怖くて眠れない日が続きました。中1ぐらいなら親離れしだすので見せるならそのぐらいの時期かと思いました。
連投失礼しました。

コメントありがとうございます!
この前の金曜ロードショーもスルーしてしまいました・・w

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