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2008年7月27日 (日)

笑撃のFNS27時間テレビ

フジのFNS27時間テレビを見続けてきて23時間。。

今まで途切れ途切れにしか見てこなかった27時間テレビだが、なぜか今回はブッ続けで見ております、どうもボクです

ていうか、今回はお笑いの大御所、明石家さんまが19年ぶりに総合司会ということで、若手芸人だけではなく、ひょうきん族のメンツなどを前面に出してきて、ビートたけしを全国たらい回しにするなど、さんまでしか実現できない、かなり笑える面白いコンテンツになっていると思う。

もう今回でしか見られない超貴重ショットなどが満載で、チャンネル変えることも寝ることもできず、、今まで見続けてきてしまいました。。

ペース配分を考えずにはねトびでスタートダッシュを見せた後、ヘキサゴンでのさんまVS島田紳助のトークバトルと、さんまが司会している裏番組の恋のから騒ぎが始まる前に終わらせなければならない中でのジミー大西の暴走に爆笑。

そして、孫が生まれて早く帰りたい鶴瓶を仲介役に、さんまと大竹しのぶという超激レア2ショットが実現してしまい、寝るに寝られず。ていうかこれはホントに永久保存版ものですた。

東スポが期待していた鶴瓶に、眠らせない美女、若手芸人の地すべり大会と深夜のグッダグダを経て、夜が明けてしまった・・。

早朝、さんまの笑顔体操で仮眠を取り、爆笑列島カーペット第1部で素人お笑いに腹を抱えるとともに、素人にも容赦ないさんまのお笑い根性に戦慄を抱く(笑)。

そして、ビートたけし、北海道でまさかの落とし穴に転落!もう一生見られへんで、あのシーンは(笑)。んで新潟ではダッチワイフ背負って公共のお祭りに出ちゃってるし・・。ハハ。

その後、笑っていいともで十数年ぶりにさんま&タモリのテレフォンショッキングが実現。

ここら辺りからさんまの声がかすれ始め(笑)、キムタクとの生さんタクへなだれ込み、湾岸スタジオ屋上で文字通りサンマの天日干しになってしまう。

生携帯電話で中井貴一にTELしてしまうキムタクはさすがだったけど、ブラックデビルvsタクちゃんマンのダルマ落としで笑撃の転落!さんま疲労困憊(笑)。

そのままスタジオ戻って、ひょうきん族のザンゲコーナー復活も嬉しい企画ですた。

爆笑列島カーペット第2部はもういいよってかんじだったけど、その後ネプリーグのスタジオへ向かうためにお台場散歩をひょうきん族メンバーで決行。

そして、ネプリーグ収録スタジオの隣でやっていたHEYHEYHEY!の収録スタジオにさんま、まさかの殴り込み。ダウンタウンとさんまの今まで見たことないショットが実現。

ていうか浜ちゃんが頭叩かれてるの初めて見たんだけど。やっぱ、さんまはスゲェw。

あとは、ビートたけしが戻ってきて、さんまとの2ショットを見れれば言うことなしっス。

今回はホント、なにげに凄いと思うで。

(追記)

たけしさん、、やってくれましたね

15年ぶりにさんまの車を破壊しまくる暴走たけしが復活!

あの地獄絵図は衝撃だわホンマ。見れへんであんなん。ある意味、去年の鶴瓶の放送事故よりもヒドイ絵やで。

しっかし、岡村隆史のあの車ってアルファロメオやろ。なんつうことを(笑)・・・。

あの車の保障ってもちテレビ局持ちだよね?岡村さん可哀想。。

2008年7月26日 (土)

夢のシネマパラダイス465番シアター:アジアン映画祭

季節の中で

Jshbcxxzf 出演:グエン・ゴック・ヒエップ、チャン・マイン・クオン、ドン・ズオン

監督・脚本:トニー・ブイ

(1999年・米/ベトナム・108分)NHK-BS

評価★★★★/80点

内容:ハス摘みの少女と病に冒された詩人との心の交流。娼婦に心を寄せるシクロの運転手。都会の片隅で懸命に生きるストリートキッズ。ベトナム女性との間に生まれた娘を探す元米兵。現代ベトナムを舞台に、4つのストーリーが並行して語られていく。サンダンス映画祭史上初のグランプリ、観客賞をダブル受賞した。

“オイラの遺伝子がここだぁっ!とざわめき立っている。”

ベトナムというと、「青いパパイヤの香り」に代表されるように、原初的な東洋の香りとフランス、アメリカをはじめとする西洋の香りが渾然と混ざり合って、ベトナム独特のエスニックの香りを漂わせている。

そんな香りと雰囲気、感覚を思い浮かべる。タイにはない香りだ。

一方では、「地獄の黙示録」の冒頭のような狂気じみた暑さとどこか空ろな空気感、ある時点を境に未来を失って歩みを止めてしまったような無常な感覚をも思い浮かべてしまう。

この映画は、この3つの感覚をベトナムの四季とともに優しく掬い取っている。

それがイイ。

心の中にスーッと入り込んでくる香り。

暑さもコカ・コーラの看板の前でコーラを飲めばちょっとは忘れられるかもしれないし、シクロの運転席にもたれかかって本を読めばそこだけゆったりとした時間が過ぎていくのかもしれない。

そしてなにより自分のありのままを受け止めて、自分らしく生きていくこと、それがホントの幸せ。それがホントの強さ。それを理解してくれる人との出会い。

幸せの価値なんてのは人それぞれ。だけど1番大切なものだけは、どこかに置き忘れてきたくはない、自分もそんなことしてまで「あっちの世界」に行って生きたくはないなとは思ったかな。

あ゛っ、、でも日本はもうすでに「あっちの世界」か・・・。

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少女の髪どめ(2001年・イラン・96分)NHK-BS

 監督・脚本:マジッド・マジディ

 出演:ホセイン・アベディニ、ザーラ・バーラミ、モハマド・アルミ・ナジ

 内容:冬のテヘラン。建設現場で働く17歳のイラン人青年・ラティフ。ある日、その現場で転落事故が起き、不法に雇っていたアフガン難民の男が怪我を負ってしまう。翌日、その息子だという少年ラーマトが代わりにやって来るが、この少年にはある秘密があり・・・。

評価★★★/65点

“イランが描いた「アフガン零年」”

イギリスが描いたアフガン零年「イン・ディス・ワールド」では、パキスタンの難民キャンプに暮らすアフガン難民の少年がロンドンを目的地としてアジアを横断する。

そう、アジアは繋がっているんだ。

でも、アジアの東の片隅の日本までちゃんと繋がっているんかいな・・・。

こういう映画観ると、全く反対方向のアメリカ映画ばかりに目を向けてる自分が後ろめたくなってくるような、そんな気にさせられてしまう。

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北京好日(1993年・中国・93分)NHK-BS

 監督:ニン・イン

 出演:ホワン・ツォンルオ、ホワン・ウェンチェ、ハー・ミン

 内容:珠市口劇院の住み込み管理人ハンは、40年勤め上げ、退職の日を迎えた。翌日、死んだ妻の写真と少しの荷物を持って町へ出たハンは、ふらりと立ち寄った公園で自分と同年代の老人たちが京劇を楽しんでいる姿を目にする。老人たちの仲間に加わるうち、ハンはいつの間にか皆から一目置かれるようになり・・・。

評価★★★/65点

当時世界のトレンドだったマイケル・ジャクソンも中国の伝統ある京劇の歴史の体現者である頑固爺さんの手にかかれば一刀両断の瞬殺斬り!

そこにこの映画の強い信念と決意を見た。

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キャラバン(1999年・フランス・108分)CS朝日

 監督:エリック・ヴァリ

 出演:ツェリン・ロンドゥップ、カルマ・ワンギャル、グルゴン・キャップ

 内容:ヒマラヤの村。人々は冬を乗り切るために塩を麦と交換するためキャラバン(ヤクを運搬手段にして通商するネパール高原民族の商隊)を行っている。ある日、キャラバンが村に戻ってくるが、長老の息子ラクパが事故で命を落としてしまった。そこで次のキャラバンの隊長は、ラクパの親友で有能な若者カルマと思われていたが、長老がそれに猛反発。まだ幼い孫のツェリンこそ後継者だと言って譲らない。2人は対立したまま別々のキャラバンを率いて出発するのだが・・・。

評価★★★★/75点

あまりにも自分の日常とかけ離れた世界なので面食らってしまうが、こういう確実に記し残されてきた人間の営みをしっかりと焼き付けた映画と出会えるとスゴク嬉しくなる。

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リトル・ブッダ(1993年・英/仏・141分)WOWOW

 監督:ベルナルド・ベルトリッチ

 出演:キアヌ・リーブス、ブリジット・フォンダ、アレックス・ウィーゼンダンガー

 内容:シアトルに住む9歳のジェシーは、チベットの高僧からブッダの生まれ変わりだと告げられる。ブータン行きを勧められるのだが・・・。

評価★★★/65点

法事で2時間半正座して和尚さんのお勤めと説法を聞き続けたような、、、語り口は全く苦ではなかったのだけど、終わった途端にシビレを切らして立ち上がれないことに気付く、、時すでに遅し・・・。

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カンフーハッスル

Kungfuhustle 出演:チャウ・シンチー、ユン・チウ、ユン・ワー、ドン・ジーホワ

監督・脚本:チャウ・シンチー

(2004年・中/米・103分)2005/01/09・MOVIX仙台

評価★★★★/75点

内容:強さに憧れるチンピラ、シンの夢は冷酷非情なギャング団“斧頭会”に入会すること。ある時、悪事をしでかそうとアパート“豚小屋砦”に目をつけるが、住人はなんとカンフーの達人ばかりだった!チャウ・シンチーなど、「小林サッカー」のスタッフが再結集した痛快カンフー・アクション。

“足が回転している映像を見てオイラは今、モーレツに感動している。”

オッス!オラ、悟空!

おめぇ、チャウ・シンチーっていうのか?ぷはーーっ。おめぇ強ぇなぁ。かなりヤバかったなぁ。オラ、もっと強ぇえ奴と戦けぇてんだ。

おめぇ、オラといっちょやっか!

よーし!今なら誰にも負ける気がしねえ!!怖ぇえはずなのになんかワクワクすんぞ!

へへ、オラ、こんなスゲェ奴は初めてだぞ。

そいえばオメェ、サッカー日本代表の阿部勇樹に似てるなぁ。えっ?サッカーもやってたのか。オメェやっぱスゲェなぁ。

決めた!オラ、おめぇの映画に出る!

おめぇに全てを託す!

、、、ハリウッド版ドラゴンボール楽しみにしてまっせ。

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TUBE(2003年・韓国・116分)NHK-BS

 監督・脚本:ぺク・ウナク

 出演:キム・ソックン、パク・サンミン、ぺ・ドゥナ、ソン・ビョンホ

 内容:ソウル市内で地下鉄に爆弾を仕掛けた凶悪テロリストと一匹狼の刑事との因縁の対決を描いたサスペンス・アクション。

評価★★★/60点

殴る蹴るの暴行を受けてボコボコにされようとも顔色ひとつ変えずに凛と立ち上がるぺ・ドゥナの驚異的精神力に一票。

2008年7月24日 (木)

夢のシネマパラダイス260番シアター:火垂るの墓

050806_hotaru 声の出演:辰己努、白石綾乃、志乃原良子、山口朱美

監督・脚本:高畑勲

(1988年・東宝・88分)

評価★★★★/80点

内容:野坂昭如の直木賞小説をもとに、ある兄妹がたどる不幸な運命を通して戦争の悲惨さを訴えた反戦アニメ。出征中の父の留守を守って、母と妹の節子と3人で幸せに暮らしていた14歳の清太は、神戸の大空襲で母を失い、家を焼かれて妹と2人きりで路頭に迷っていた。2人は遠縁の未亡人のもとに身を寄せたが、そこで邪魔者扱いされ、町外れの防空壕で暮らすようになった。しかし食料も底を尽き、節子は栄養失調で衰弱していく。。このあらすじ書いてる時点ですでに泣けてくるオイラ・・・。

“この映画はもう観ません。”

映画開始2分40秒、まだ題名が表示される前に涙腺が決壊してしまうというのはこの映画をおいて他にはない。

いや。それ以前に、金曜ロードショーの予告で、来週の金曜ロードショーは火垂るの墓ですというナレーションの後、節ちゃんの「なんですぐホタル死んでしまうん?」というセリフとシーンが流れるだけで、ジ、ジワーッときてしまうというのはもはや異常です。

完全にパブロフの犬です・・・。

だってどこで自分が泣いてしまうのかピンポイントで分かっちゃうんだもん。アッ、そろそろ来よるな、と。

ま、それだけ何回もテレビで見てきたということなわけだけど、なんだか純粋かつまっとうにこの作品をもはや観れなくなってしまっているというのは確かで、当分の間この映画とは距離をおこうと思っているわけです。

でも、いつか子供ができて、自分が初めてこの映画を観た小学校低学年くらいになったら一緒に観たいと思います。

それまでは封印!

そう、思えばこの映画を僕が初めて観たのは小学生の頃だった。

「となりのトトロ」と同時上映だったんだよね。

でも、今思えばこの同時上映という形でトトロと火垂るの墓を観たのは、当時小学生だった自分には正直言ってキツかったなとは思うんだよね。

弟と妹も一緒に観たはずだけどどう感じたのだろう。。

ともかくトトロ、火垂るの墓という順番で上映された両作は、ファンタジーと現実の戦争という180度異なる作風である上、カンタのお祖母ちゃんと西宮のババァという好対照キャラを出すまでもなく主人公たちを取り巻く登場人物も180度異なる。

しかもトトロで出てくる病気で療養していたオカンはラストまで引っ張っておいて無事快復し家に帰ってくるけど、火垂るの墓ではオカンは序盤であっけなく瞬殺・・・。

これらのギャップが当時観ていた僕に相当なダメージを与えたのは言うまでもない。

お互いの映画の良さを相殺し、消し合ってしまったのだ。

これは大人にはどうってことないことだろうし、ともすれば小学校高学年くらいにもなれば十分耐えられることなのかもしれない。

しかし小学生のたった1年の違いは自分の経験上からいっても、大人が考えるよりも全く次元が異なる心身の成長の度合いによる違いがあるんだよね。

運悪くその当時小学校低学年だった自分にはマイナスに働いてしまったのでした。

その後遺症なのか、特にトトロを後にピンで観た時にはどういうわけか火垂るの墓の心象風景が侵入してきてしまってこれまた純粋かつまっとうに観れないという時期があったんです。今はそりゃ大丈夫だけど。

それゆえ、やはり両作はピンで見せるべきだったのではないかなと、まぁ十何年も前のグチ話をここで述べても意味ないし完全に蛇足なんですけどね・・・。

あと、これまた話ついでに蛇足なのですが、この火垂るの墓を宮崎駿は徹底的に批判してるんですよね。

あれはウソだ!と。

巡洋艦の艦長の息子は絶対に死なないんだ!とのたまっているそうな。

ま、ファンタジーしか描けない人にそんなん言われたくないわという気もするんだけど。。

でも艦長の息子は死なないということよりさ、清太のおかんが銀行に7千円も貯金していたのにその7千円有効に使えなかったのかなぁと思うんだけど・・・。当時の7千円ってスゴイ額なんじゃないの?

西宮のババァに家賃払ってでもなんとかならんかったのかなぁ。

でも天国で節ちゃん、天ぷらとお造りとところてんとアイスクリームと、そして何より甘いドロップをたらふく食べとるやろ。

ウッ、、泣けてきた・・・

20世紀少年再読⑰&⑱

ササッと17巻&ザクッと18巻。。

淀橋テレビセンターから逃走したオッチョ、サナエ、カツオは、神様の案内で地下に入る。そこで子供しか入れない大きさの通路を通って、サナエは氷の女王のアジトへ。

一方、カツオは歌舞伎町教会へ行き、仁谷神父をボウリング場で待つオッチョの所に連れて来る。

氷の女王(カンナ)一派のアジトであるソバ屋・喜楽庵で、サナエはカンナと出会い、8月20日の武装蜂起は敵に筒抜けになっているので、中止するようにという伝言を伝える。

が、カンナたちの意志は変わらない。

、、と、カンナのカセットから聴こえてくるケンヂの歌を、サナエはラジオで聴いたことがあった。そして、カンナからケンヂの歌が録音されているカセットがたくさん入ったカバンをもらって店を出る。

アジトから戻ったサナエから話を聞いたオッチョは、喜楽庵へ行きカンナと再会。ケンヂが生きている可能性があることを伝え、8月20日の武装蜂起を中止するように言う。

それでも言うことをきかないカンナにオッチョは、ラジオから流れてくる、カンナのカセットとは別バージョンのケンヂの歌を聴かせる。

それを聴いたカンナは、作戦中止の命令を出す。

が、カンナはケンヂを捜しに、オッチョはヨシツネを捜しに行こうとした矢先、アジトが地球防衛軍に急襲され、カンナは投降を勧告されてしまい、親友隊に見つかった2人は万丈目のもとへ連行される。

しかし、万丈目は、カンナの仲間の命と引き換えに“ともだち”を殺してほしいと依頼するのだった。

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1972年、テレビ番組「万国ちびっこビックリショー」は、イカサマスプーン曲げによって打ち切られ、スプーン曲げの少年を紹介した芸能プロダクション経営の万丈目は仕事を全部失くしてしまった。

フクベエ(の顔をしているが、おそらくカツマタ君)「イカサマなんかじゃない。みんなにテレビに出るって言ったのに、いつテレビに出るんだ、嘘つきっていじめられた。新聞に出てたあの児童Aってお前だろっていじめられた。例の計画実行するからね。僕を嘘つき呼ばわりした奴、僕をインチキ呼ばわりした奴、僕をいじめた奴に復讐する。実行する時は連絡するからね。例の計画。世界征服と人類滅亡計画。」

1980年、万丈目の事務所にハットリと名乗る青年(年齢でいうと21歳・大学3年だと思われる)が訪れる。

ピエール一文字のサークル活動(宗教団体)に入っているというが、ピエール先生のやり方ではダメだと言う。→21世紀少年上巻のチョーさんメモから、この青年はカツマタ君であることが推測される。となると、やはり大人のフクベエの顔をした人物はフクベエではなく、カツマタ君であるという個人的推測はますます強くなる。すなわちカツマタの顔に似せて整形したのはフクベエの方。

テーブルの上に忍者ハットリくんのお面、ナショナルキッドのお面、ともだちマークの覆面を置いた青年は、ハットリくんのお面を付けて「例の計画にとりかかろう。」と言う。

、、、そして、集会の壇上でワイヤーに宙吊りになって浮かぶ“ともだち”を見て、奇跡を目の当たりにしている陶酔、恍惚と尊敬の眼差しを向ける観衆。お前と組むとろくなことがない、と言っていた万丈目もこの光景を見て驚愕する。

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オッチョ「2015年の元日、小学校の理科室、奴はオレの目の前で撃ち殺された。お面をはずした遺体の顔は間違いなく、フクベエだった。」

「そう、服部だった、、、あれは服部の死体だった。」と言ってカタカタと震え始める万丈目。

3ヶ月前の定例会議で、ウイルス感染による被害が予想よりも小さいという報告がなされ、それを聞いた“ともだち”は、「そんなに生き残っちゃったのかぁ、、、もう一回何かやらなきゃダメかな・・・」と言い、そして小さな声でつぶやいたという。

「フクベエだったら、どうしただろう・・・」

今のともだちは、フクベエではない!?

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その頃、小泉響子は、街の路上でエロイムエッサイムズのダミアン吉田が一人で路上ライブをしているところに出くわす。

彼の歌っていた歌は、3年前、2015年のある日、西日暮里の十字路で、ある男から教えてもらったのだという。それは近頃各地で受信されているラジオから流れてくるケンヂの曲と同じものだった。

ダミアン吉田の話を聞いたマルオと春波夫は、2015年時点でケンヂは生きていたと確信。

そして、ラジオの曲を流している放送局を確かめるため、テレビ局に出向いた2人は、馴染みのアシスタントプロデューサーから発信地は、政府発表ではウイルスで全滅したと思われていた北海道(コンチと思われるDJがたった一人でケンヂの歌を流し続けている)だと知らされる。

さらに、そのスタッフから、『ローラーゲーム』という番組(1968年~70年、1972年~75年までテレビ東京で実際に放送されていた番組)のVTRを見ていたら、その中に見てはいけないものが映っていたという。

それは怪しげな興行主のチャック万丈目。

ハーバード卒業後、一流企業の経営コンサルタントをしていたという経歴の万丈目がなぜ出ているのか。

さらに、1972年放送の「万国ちびっこビックリショー」のVTRにも出てきて、番組の予告で「来週はスプーンを曲げる念力少年が登場します。」と言う万丈目の姿が。

しかし、児童Aによるスプーン曲げがインチキであることが判明し、番組が打ち切りになったという新聞の小さな記事まであったことが判明。

重大な事実をつかんだマルオと春波夫。

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一方、その頃、蝶野将平は、最果ての北方の地の検問所で、北から攻め込んでくる宇宙人の襲来から守るためという警備要員として配属されていた。

北朝鮮の金正日似のチョージャ様の圧政に苦しむ村人たちは、夜ごとラジオから流れてくる不思議な歌(ケンヂの歌)を聴いている。

そして、ある日、矢吹丈と名乗るバイクに乗った宇宙人がやって来て、フェンスを越えて中に侵入。

警備隊に取り囲まれる中、ギターを抱えた矢吹丈は、いきなり歌を歌い始める。カンナがカセットで聴かせてくれた歌だと気付く蝶野。

一発撃たれても起き上がってグータララ~~スーダララ~~と歌い続ける矢吹丈は、「歌、歌ってる奴を撃つな。」と言って、警備隊を圧倒。

、、とフェンスが破られ、大挙して“ヒッピー”が押し寄せてきて、もはや収拾のつかない事態に。

そして、ケンヂはバイクにまたがって、東京の家に帰るという。それを蝶野はチャリンコでついて行く。

2008年7月20日 (日)

夢のシネマパラダイス460番シアター:ハリウッド版海猿!

ザ・ダイバー

4_36896 出演:ロバート・デ・ニーロ、キューバ・グッティングJr.、シャーリズ・セロン、アーンジャニュー・エリス

監督:ジョージ・ティルマンJr.

(2000年・アメリカ・128分)DVD

評価★★★★/75点

内容:アメリカ海軍史上、初めての黒人ダイバーが誕生するまでを描く物語。貧しい小作農民の子だったカール・ブラシアは、その泳ぎの才能を生かそうと海軍に入隊し、ダイバーを志望する。しかし、そこで彼を待っていたのは、黒人はコックか雑用係という人種差別の厳しい現実だった。

“「海猿」にはなかったもの全てがこの映画にはある。”

また、キューバ・グッティングJr.の熱演ぶりを見られるという点においても、ただ叫んで撃ちまくるだけのキャラクターしか与えられなかった「パール・ハーバー」になかったもの全てがこの映画にはある。

この映画は人間がしっかりと描けているのだ。

父親の刻んだ言葉“ASNF”(生涯忘れない息子)と父親の写真を心の糧として人種差別吹き荒れる海軍の中で這い上がろうとするカール・ブラシア、しかし実は貧しい小作農民の父親という残像を払いのけるために這い上がろうとするようにも見える彼の姿は、時に傲慢で独りよがりで、時に痛々しくも映る。

そんなブラシアがラストに至って自分一人の力で生きてこられたのではないこと、省みることがなかった家族の大切さ、周りの人たちの大切さに本当の意味で気付いてくれたのは、こちらとしてもこの映画を観た甲斐があったというものだ。

デ・ニーロに関しても、ここ最近はコメディ映画での軽妙演技ばかりが印象に残っていたが、久々にマジな全力疾走熱血デ・ニーロを見られてこれまたこの映画を観た甲斐があったというものだ。

そっかぁ、「愛と青春の旅立ち」に出てきた海軍士官学校の鬼軍曹(ルイス・ゴセットJr.)にもそういう過去があったんだろうなぁ、なんてことまでふと思い浮かべてしまいましたわ。

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守護神

10014318867_s 出演:ケヴィン・コスナー、アシュトン・カッチャー、ニール・マクドノー、メリッサ・サージミラー

監督:アンドリュー・デイヴィス

(2006年・アメリカ・139分)2007/02/23・盛岡フォーラム

評価★★★★/75点

内容:沿岸救助隊に所属し、これまでに200名以上もの遭難者の人命を救ってきた伝説のレスキュースイマー、ベン・ランドール。しかしある時、任務中に大切な相棒を失い、心に深い傷を負ってしまう。第一線から退いた彼は、レスキュー隊員を育成するスクールに教官として赴任する。彼はそこで高校で水泳チャンピオンだったジェイクと出会う。。

“水ものケビン・コスナーの真骨頂”

「さよならゲーム」でバスタブの中でSEXに耽り、「ウォーターワールド」で文字通り水浸しになり、「コーリング」では川に飛び込み、と水ものには相性がいい(?)ケビン・コスナーが今度は海猿になる、ということで、これが面白くならないわけがない(笑)!

いや、実際のところはあんまり期待してなかったんだけど、今回ばかりは相性がホントに良かったみたいだ。

キャラの立て方は非常にベタで類型的だったけど、アシュトン・カッチャーの「愛と青春の旅立ち」を軸にして、自分の立ち位置をわきまえたケビン・コスナーの潔い新旧世代交代を描きつつ、自らを伝説にしてしまう話の作り方はなんとも心憎い巧さで、なかなか見応えがあったように思う。

まぁ両者の顔を立てるにはこういう展開にならざるを得なかったのかもしれないけど。。

ただ、何人救ったのかという記録にこだわるジェイク(アシュトン・カッチャー)に対し、救えなかったのは22人で救った人数はいちいち覚えていないと言うベン・ランドール(ケビン・コスナー)の対照的な答えは、海難救助に対する思いがよく伝わってきて印象的だったし、ベテランと新参者の対比、そして新参者ジェイクの成長という視点に絞って描いたのはハリウッドの定番とはいえ面白かった。

そこらへん、「海猿」よりもかえって良かったかなと。訓練シーンなんかも、より実践的だったし。

そういえば「LIMIT OF LOVE 海猿」で伊藤英明が、男を背負い妊婦を片手一本で掴みながらハシゴにぶら下がるシーンがあったけど、そういうところはけっこう似てたかもね。

2008年7月18日 (金)

20世紀少年再読⑯

第16巻どぇす。新ともだち=カツマタ君がヴァーチャルアトラクション(VA)で記憶をインストールするが、そのほとんどがどっからどう見てもフクベエ視点となっている。

ただ、この第16巻まで再読してあるひとつのことに気付いた。

それはフクベエの小学生時代の姿が、ヴァーチャルアトラクション(VA)内でしか出てきていないこと。第3巻・同窓会でのフクベエ(個人的推理ではこの人物はカツマタ君だと思う)の回想(サダキヨと出会うシーン)では後ろ姿のみ。第10巻・同じシーンのサダキヨの回想でもそう。第8巻VA内・首吊り坂の屋敷で初めて真正面の顔が出てきて、第14巻VA内・理科室お化け事件で、ドンキーに初名指しされてこの顔をした少年が初めてフクベエだと分かる。そして、この第16巻もVA内。何かがあるとしか思えないのだが・・・。

自分の推理だと、のっぺらぼう=カツマタ君だと思うので、フクベエ視点とカツマタ君視点が混在していると考えられるのだが、、、あくまで推理の域を出ない。。

ただ、突っ込んで大胆な推理をすれば、この少年フクベエはフクベエ本人の顔だが、中身はカツマタ君なのかもしれない。フクベエの顔を借りたカツマタ君・・。それが混在の理由。

以下VA内の世界・・・

1969年。

フクベエはケンヂ、マルオ、ヨシツネ、オッチョらと同じ4年3組。漫画を読みに家に遊びに来たケンヂたちが、よげんの書や秘密基地について話しているのを聞く。

こっそり秘密基地へ忍び込むフクベエは、そこに同じくこっそりやって来たナショナルキッドのお面をつけたサダキヨと出会う。

サダキヨ「友達になってくれる・・・?」

フクベエ「いいよ。ただし、二度と僕の名前を呼ぶな。僕はフクベエでもなければハットリでもない。僕はただの“ともだち”だ(=カツマタ君?)。」

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<注>このシーンは、第10巻でのサダキヨの回想と全く同じシーン。、、のはずなのだが、10巻ではサダキヨが小5で転校してきた時、つまり1970年の記憶として描かれているのに対し、今回のシーンは1969年となっていて、どう考えてもこれは矛盾している。

もし、1969年に2人が出合っていたのであれば、サダキヨが転校してくる前に2人はすでに知り合いだったことになる・・。いや、このシーンで名前をすでに知っていたということはそれより前から顔見知りだったことになるのだが・・。

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フクベエが文集に書いた大阪万博のことに飛びついたケンヂ。その話がクラスに広がり、万博の話で持ちきりになる。してやったりのフクベエ。

1970年。

大阪万博。

夏休みの間中、ずっと大阪の親戚の家から万博に通っているというウソをつき通すため、サダキヨからお面を借りることにするフクベエ。

その際フクベエはサダキヨにこんなことを言う。

「隣の学校でイジメにあって、今学期に僕らの学校に転校してきて、それでもやっぱりイジメられてるような気持ち悪い奴なんだ、お前は。僕はそんなお前と一緒にいてやってるんだぞ。“ともだち”と呼んでもいいって言ったけど、まだ友達なんかじゃないからな。僕がこの夏休み、東京にいることを隠し通すことができたら、本当の友達って認めてやるよ。」

このお面を貸した後、コマ割り・場面が繋がっているようでいて、実は繋がっていないのでは!?

ナショナルキッドのお面を借りたフクベエと思われる少年は、お面をつけて漫画を買いに行く。が、その途中で隣校の生徒にサダキヨと思われてボコボコにされてしまう。

そして、暑すぎてお面をとった少年(服はフクベエの)がガラス戸を見ると顔がのっぺらぼうになっている。。→やはりカツマタ君か?

8月11日。家の部屋の鏡の前にナショナルキッドのお面をつけた少年。

お面を外して、「顔、、あるよな。君は、誰?サダキヨ?くく、、違うよ。君は、、カツマタ君?くくく、違うよ。じゃあ、君は誰?君は誰だ?」と呟く。→これはつまり自分がカツマタなのかフクベエなのか混在してしまって自分でも分からないということを示しているのでは。

、、とハットリくーーん!と外で呼ぶ声が。「ま、まさか、、ケンヂ!?」

が、サダキヨだった。しかも怪我をしている。どうやら隣校の生徒にカツアゲされたらしい。

退屈を持て余すフクベエは、何か面白いことはないのかとサダキヨに言う。すると、サダキヨは、首吊り坂のお化け屋敷に幽霊が出るらしいことを告げ、2人で行くことに。フクベエはお面をかぶって行く。

フクベエ「幽霊なんていやしないさ。人間は死んだら、誰でもなくなるんだ。」

屋敷に忍び込んだフクベエは妙案を思いつく。シーツを持ってきて、顔のないテルテル坊主を作ってお化け代わりにしようというのだ。

夜、2人が張り込んでいる屋敷に若いカップルが忍び込んできて、のっぺらぼうを見たと言って逃げていく。(が、これはテルテル坊主を見て驚いたのではなく、その前の廊下にある鏡に映った自分を見て驚いた。)

廊下の鏡に映ったフクベエの顔がのっぺらぼうになっている。ということはこれもカツマタ君??

8月28日。ケンヂがフクベエの家にやって来る。大阪の万博に行っていることになっているフクベエは居留守を使う。どうやら、ケンヂたちは首吊り坂の屋敷の幽霊を夜中12時(8月29日)に見に行くらしい。

フクベエ“ケンヂが、僕の作ったあれを見てビックリするところを見たい!”

決心したフクベエは、ナショナルキッドのお面を付けて(サダキヨと思われるから大丈夫と考え)先回りして屋敷に行こうとするが、途中でケンヂと出くわしてしまう。

ケンヂ「お前、お面なんか取れよ。」

フクベエ「あ、ああ、、、あの、僕、さっき、万博から帰ってきたんだ・・。」

が、誰も(フクベエを含めて8人)気にかける様子がない。

フクベエ“誰も気にかけてない、、、夏休みの間中、万博に行ってる僕がここにいるのに、誰も、、、僕がここにいるのに・・・”

屋敷に忍び込むケンヂたち。

が、しかし、ただのバカでかいテルテル坊主に一同爆笑!

フクベエ、愕然、、失敗だ。失敗だ。失敗だ・・。

皆帰っていく中、何かがスーッと横切るのを見たケンヂとオッチョが階段を昇っていく。

フクベエ“サダキヨが見つかってしまう、、、あいつが全部しゃべっちまう!!”

サダキヨを見つけたフクベエは、「いいかサダキヨ、これはお前が全部一人でやったことだからな。お前のせいだからな!これかぶって僕一人でやりましたって言うんだ。おまえ、なんでこんなことしたんだって聞かれたら、うるさいな、なんだっていいだろって答えるんだ。それ以外一言も言うな!いいか、このことは絶対にしゃべるなよ。もししゃべったらもう友達じゃないからな。もししゃべったら、殺すぞ。」と一方的に言う。

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このシーンは第8巻で、小泉響子がヴァーチャルアトラクションで聞いているがその時の会話とは微妙なズレがある。

その時は、サダキヨらしき少年が「おまえ、なんでこんなことしたんだよ。」と言っている。

それに対しフクベエらしき少年が「うるさいな、なんだっていいだろ。」と答えている。あとはほぼ同じ。

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、、と戻ってきたヨシツネが階段下にいる。すると、2階の奥から一目散に駆け下りてくるケンヂとオッチョ「出たあ!本物の幽霊を見たー!!」

その隙にフクベエとサダキヨも逃げるが、全員いなくなったのを見計らってまた戻る。

2階の奥へ進む。そこには鏡が。。

と、サダキヨが鏡の前に立っているフクベエを見て、のっぺらぼうだぁーっと叫びだして、逃げて行く。鏡の前に立つフクベエは「君は、、誰・・?」と呟く。→これも上記と同様に、自分がカツマタかフクベエか分からないということ。

2学期の始業式。サダキヨがフクベエに何も言わずに転校している・・。

そして、万博の話で盛り上がることを期待していたフクベエだったが、首吊り坂の屋敷で幽霊を見たというケンヂやオッチョの話で盛り上がり、誰もフクベエに万博の話を聞きにくる人はいない。。

秋、、、。

いかさま露天商をしている万丈目と話をしている山根。

山根「ひ、久しぶりだね“ともだち”、、、あの、、もう“絶交”解いてくれるかな、、」

フクベエ「それよりさ、山根くん。このおじさんが悪い奴で、ビールスを運ぶセールスマンだったら・・・」

山根「面白いよそれ。やっぱり“ともだち”が一番だよ。」

フクベエ「でも山根君、きみはおしゃべりすぎるからな。僕らの秘密を平気でオッチョにしゃべったりするから(しんよげんの書のことか)。僕がやること信じないしさ。手品とか言うしさ。」

そして、万丈目の売り物のスプーンを曲げてしまうフクベエ。

1971年、、、

理科室でしんよげんの書のビールスについて話し込んでいるフクベエと山根。

フクベエ「僕の予言は当たるから、山根くんが頑張らないと人類は滅亡するよ。」

山根「僕、大学院でビールスの研究するよ。すごいよ。僕たち、本当に人類を救うんだ。」

フクベエ「僕は普通じゃないのかな。」

山根「普通じゃないよ。人間以上だよ。君のクラスで給食のスプーンが全部曲がっちゃっただろ。」→この会話と次に続くシーンから、給食のスプーン曲げ事件は1971年の春先に起こったと推測される。

、、と理科室にナショナルキッドの少年(カツマタ君か?)が入ってくる。

山根「サダキヨ・・・?」

フクベエ「転校先でもやっぱりイジメられたのか?もう一回仲間に入る?“ともだち”は僕しかいないんだ。」

桜咲く春。

しんよげんの書にある“彼は一度死んで蘇えるだろう”とある奇蹟を今度の夏休みの最後の日に見せると言うフクベエ。

夏休み、最後の日(8月31日)、、、。

理科室に入ってきたドンキーが窓から飛び降りて逃げていった後、、、首吊りのトリックの仕掛けが外れてしまう。

し、、死ぬ、、、。

ドンキー殺害や、ピエール一文字殺害、赤ん坊のカンナを抱き上げるシーンなどがオーバーラップする。

と、そこに「おまえがこんな風に死ぬとは思わなかったよ。」とケンヂらしきシルエットが言うイメージ(これは21世紀少年上巻でともだち=カツマタ君が死ぬ場面でケンヂが言うシーン)が現れ、ハッとヴァーチャルアトラクションから目覚める“ともだち”世界大統領ことカツマタ君。

「すべて過去の記憶のはずだ、、。それなら、あれはなんだ?最後に出てきたあのイメージは・・・。」

現在、ともだち暦3年、、、。

壁によって隔離された東京の街の中は昭和3,40年代のノスタルジー漂う街並みの世界になっている。

そこに暮らすサナエ、カツオの姉弟。彼らの家の物置に、2年以上本州一帯を歩き回っていたオッチョが隠れていて、彼らがかくまってあげる。

サナエによると、反ともだち組織は、ゲンジ一派(ヨシツネ)と、冷酷な氷の女王(カンナ)が率いる一派があるらしい。

深夜、テレビ放送が終わって砂嵐画面になるが、テレビを消そうとしたら女性の声で「8・20・午前0時武装蜂起せよ」という声がかすかに聞こえてくる。

翌日テレビが故障していて、リヤカーにテレビとオッチョを入れて淀橋テレビセンターに修理しに行くことに。オッチョは新宿の歌舞伎町教会に行くのだという。

センターに行くと、ともだち親衛隊が張り込んでいて、夜中、テレビ放送終了後に何か聞いたかと執拗に尋ねてくる。

と、リヤカーのテレビがいきなり燃え出して、その隙にオッチョが2人を連れて逃げる。

どうやら放送終了後テレビが受信状態のままだと、故障するようになっているらしい。

途中で、ボウリング(ガッツボウル)を見つけて中に入ると、そこには神様が。

神様「ともだちは、オモチャ箱をしまおうとしている。地球ごと・・・」

20世紀少年再読⑮

オッス!オラ15巻!サクッと行きまひょ。

2015年、、中央アジアでは一切の出入国が禁止されるなど、ウイルス感染による被害は世界を覆い始めていた。

そんな中、ローマ法王の訪日が決まり、万国博覧会の開会セレモニーに出席することが決まる。しかし、元ヤクザ者だったルチアーノ神父が法王が暗殺される可能性を見抜き、日本へやって来て歌舞伎町警察署で蝶野将平に取調べを受けるが、蝶野に必死でそのことを説明する。

それを理解した蝶野は、新宿歌舞伎町教会へ彼を連れて行き、仁谷神父やカンナ、オッチョらに法王が暗殺されることを告げる。

街で、死んだはずのともだち=フクベエを見かけたことが何か関係しているのかもしれないと考えるオッチョ。

しんよげんの書には、“ばんぱくばんざい、、、そして世界大統領が誕生するだろう。2015年西暦が終わるだろう。”とある・・・。

さっそくカンナはタイマフィアの首領チャイポンと中国マフィアのボス王暁鋒に話をつけ、自警団を結成し、旧知の仁谷神父に会いに新宿視察にやって来るローマ法王を守るべく立ち上がる。

ローマ法王来日。

案の定、法王を狙ってともだちの一団が新宿に張っていたが、ことごとく自警団が見つけていく。が、その一団はことごとく何かを口の中で噛んで即死してしまう。

そして、最も危険な人物“13番”=田村マサオだけが見つからない。

その頃、万丈目は、万博開会式セレモニーで“ともだち”の遺体と法王が対面することを知らされる。「史上最大のショーになる!!全人類の前で、あのニセモノがホンモノに変わる瞬間だ。」

開会のファンファーレが鳴り響き、すさまじい大歓声の中、新宿視察を無事終えたローマ法王が舞台上に現れる。

すると、舞台中央にあった奇妙なドームが静かに開き、“ともだち”が祭壇に祀られている。

、、、と、生き返ったともだち(とはいってもカツマタ君)が法王のもとに歩み寄っていくのを見計らって、太陽の塔のモニュメントの上から“13番”がライフルを向けて3、4発撃つ

と、舞台ではローマ法王を救ったともだちが瀕死の重傷を負い、倒れていた。ともだちは蘇えり、法王を身を挺して救ったのだ。。。

オッチョ「奴は永遠の命を与えられたどころか、本当の神になった・・・。」

そして、1週間後、ともだちは完全な復活を遂げた!

その頃、世界各地で防毒マスクにスーツ姿のセールスマンが数多く見かけられた。

カパッと開いたスーツケースから噴出された霧は、美しい虹になった。

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そして、世界は滅亡した・・・。

舞台はともだち暦3年へ移る。。。

20世紀少年再読⑭

ハイ。14巻さっそく行ってみよー!

ヴァーチャルアトラクションに潜入するヨシツネと小泉響子。カンナはもしもの時のために待機。

1971年(昭和46年)8月31日・・・秘密基地があった空き地がボウリング場になっている。しかし、響子が前にヴァーチャルアトラクションに入った時はこんな建物はなかったという。

ちなみにこのボウリング場を建てたのは、神永球太郎こと神さま。

ヨシツネ「これは本当の1971年なのでは・・・。」

ヨシツネによると、1969年(小4)の夏、秘密基地はオッチョ、ケンヂ、マルオ、ケロヨン、ヨシツネたちで作られ、翌年1970年も基地に集まり、そして1971年、ボウリング場建設で原っぱを追い出され、なんとなく皆それぞれの道を歩み始めていた。

オッチョは私立中学の受験勉強で、マルオとケロヨンは家業の手伝いで、ケンヂはラジオで洋楽を聴きまくり、皆ほとんど遊ばなくなっていた・・・。

ボウリング場でモンちゃんに出くわすヨシツネ。モンちゃんは、理科室の水槽の掃除当番で学校に行った帰りに寄ったのだという。

そう、今日8月31日は、水槽の電源を入れ忘れて、夜にその電源を入れに理科室に戻る日、そしてドンキーが理科室で何かを見た日。

その頃、万丈目もアトラクションに侵入してくる。「1971年のあの日、俺の人生が変わった日、、、そして、この日、ともだちの人生も、、、そう、私はこの日起きることを知っている。だが、これは私が知ってはいけない話のはずでは?それを今夜見せつけてどうするつもりなんだ・・・?」

夜、、、モンちゃん、ケロヨン、ドンキー、コンチの4人が学校の理科室へ向かう。モンちゃんがドンキーの家に押しかけて強引に誘う時に、ケロヨンが「カツマタ君が化けて出てフナの解剖してるから夜の理科室は怖い。」と言っている。→この時点で理科室にカツマタ君が幽霊となって出るという噂がすでに根付いていることがうかがわれるが、よほどカツマタ君という人物は影が薄かったのか・・・よう分からん。

後からついて行くヨシツネと小泉響子。

ケロヨン「4組の西尾って知ってるか?あいつの友達が給食の割ぽう着を理科室に置いてきちゃって、放課後ひとりで取りに行ったら、その割ぽう着が濡れてたんだって。んでそれを持ち上げたらその下に解剖されたフナがあったんだってよ!!そいつ、怖くなって走ってって教室から出るとき、一瞬振り返ったら、そこに立ってたんだって、、カツマタ君が、、、。」

モンちゃん「カツマタってどんな奴だっけ?」

ケロヨン「2組だっけ?」

モンちゃん「5組だろ。」

<注>ちなみにケンヂは6年3組。一方、モンちゃん・ケロヨン・ドンキー・コンチはこの場面の同様な会話から3組ではないことがうかがわれる。ちなみに、カツマタ君は第2巻のチョーさんが卒業アルバムを見る場面と、21世紀少年上巻のチョーさんメモからケンヂと同じクラス、すなわち6年3組であると推測される。

ケロヨン「なんで死んだんだ?」

モンちゃん「それがよく分からないんだ・・・」

ケロヨン「とにかくフナの解剖やりたかったのに、その前の日に死んじゃって・・・」

コンチ「ん?今、誰か後ろにいたみたいな。」ギャアアアアアア!!!

小泉「ねえ、今わたしも人影がひとつ多く見えたんだけど。」

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<注>1巻、ドンキーの通夜の席、モンちゃんの回想シーンでは校門から学校に入っていくシーンで人影は5人になっている(校門から逃げていくシーンは4人)。しかし、今回の14巻で、ヨシツネと響子が彼らを後ろから尾けていくシーンでは、前記のモンちゃん、ケロヨン、ドンキー、コンチの4人しかいないことから、やはりもともとこれは4人で行ったことで、この5人目は単なるミスリードなのか!?

ただ人影が見えたというセリフをわざわざ出してくるのは単なる釣りではないはずで、やはり5人目がいたのではないか(1巻でモンちゃんも5人と記憶しているし)。

その可能性としては、ヨシツネの「ヴァーチャルアトラクションは“ともだち”の嘘で作られているはず」というセリフから分かるように、自分の存在をアトラクション内で消し去りたい人物=新ともだち=カツマタ君(前記4人の会話からするとこの可能性は低いとはいえ)の線が濃厚だと思う。

モンちゃんたちがこの5人目を思い出せないのは、そこには存在しないはずの人間だと認識しているから、すなわちそれは死んだことにされてしまったカツマタ君。

あるいは、ヨシツネと響子と同じようにカツマタ君がひっそりとモンちゃんたちの後を尾けていたのではないか・・?

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お化けを信じないドンキーだけが学校の理科室にひとり向かっていく。後をつけるヨシツネ、響子と時を同じくして老いた万丈目もやって来る。

そして、ヴァーチャルアトラクションの構成を知りつくしていなければできない猛烈なスピードでもう一人、何者かが侵入してくる。

それを見たカンナもアトラクション内へ侵入。

理科室へ入ったドンキーは、水槽の電源が入っていることを確認するが、ふと誰かの気配を感じ、アルコールランプに火をともし奥をかざす、、、と、フクベエが首を吊っている・・・。

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<注>フクベエの少年時代の姿は第8巻・ヴァーチャルアトラクションでの首吊り坂の屋敷の幽霊事件で初めてちょこっと出てくるが、14巻のこのシーンでドンキーが、「フ、フクベエ・・」と言うセリフで初めてこの容姿の少年がフクベエだということが読者にも分かる。

また、ここで水槽の電源が入っているというのは、要は誰かがモンちゃんに電源入れ忘れの可能性を示唆した人物がいて、1回死んで生き返るという奇跡をモンちゃんたちに見せびらかしたかったのだろう。

それを示唆した人物はフクベエから命令されたカツマタ君なのではなかろうか。

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そして側にはサダキヨ(ナショナルキッドのお面をつけた少年)とヤマネがいる。

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<注>このナショナルキッドのお面を付けた少年を見たドンキーは、「サ、サダキヨ・・・!?」と言うが、ここでひとつの疑問が湧く。

それは、1970年、小5の1学期に転校(9巻byアトラクション内の子供時代のヨシツネの証言)してきて、同じく小5の1学期終了後、夏休みが終わる前(3巻byマルオの証言や10巻・11巻byサダキヨの証言)に転校していったはずのサダキヨがなぜ翌年の1971年、小6の時点でここの理科室にいるのか・・?

夏休みに遊びに来ていたのだろうか(10巻でサダキヨは“ともだち”フクベエの方か?のことを40年以上唯一の友達だと思っていたことから)。とはいえ次の日が始業式ということを考えると常識ではちょっと考えづらいのだが。

ということはこれはサダキヨではないのではないのか・・・。

つまり、この人物が先の5人目の人物=カツマタ君なのではなかろうか。

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首を吊っているフクベエを急いで助けようとするドンキー。

、、とその時、クワッと目を見開いたフクベエ。

ヤマネ「奇跡だよ。一回死んで生き返ったんだ。」

フクベエ「君(ドンキー)も証人になれよ。みんなに言いふらすんだ。奇跡を見たって。」

ドンキー「嘘だ。これはトリックだ。」

ナショナルキッドの少年「ぼ、僕もそう思ってた、、怖くて言えなかったけど。。」

フクベエ「いいのか、そんなこと言って。“絶交”だ!」

ドンキーに襲い掛かるヤマネとナショナルキッドの少年。ドンキーは一目散に2階の窓から飛び降りて逃げていく・・・。

ヨシツネ「こういうことだったのか。。」

フクベエ「そうだよ、こういうことだったんだよ。」

そこに万丈目とカンナも入って来る。

万丈目「で、どうなる、、、これからまだ続きがあるんだろ?これから起こることをオレに見せたいんだろ?それともこれは事実とは違うのか?私は知っているんだ、、この後何が起きるか、、、もういい、もう嘘をつくのはやめろ。本当に起こったことを見せろ。」

、、、と後ろからふいに、ともだちマークが記された覆面をかぶった“新ともだち”=カツマタが現れる。

フクベエ「そうだよ、、これでいいんだよ。」

が、その“新ともだち”=カツマタ君がフクベエの足を引っ張り、「お前はここで死ぬんだ。これが、、、真実だ。」と言う。

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<注>理科室でドンキーが見たものとは?そして“新ともだち”が言うところの真実とは?

まず、普通2階の窓から飛び降りるというのは、火事やよほどの事でもないかぎりあり得ないわけで、とするとやはり襲われそうになって逃げ場がなくなり飛び降りたというのは説得力がある。

ここまでは真実として、ドンキーが去った後の新ともだちの言う“真実”を真とみた場合、フクベエの「そうだよ、こういうことだったんだよ。」の方が嘘となる。

すなわち、フクベエの首吊り実験は結局失敗したorカツマタ君が実際にフクベエの足を引っ張って逆襲し殺そうとした。

そして、それを助けて蘇生させたかor脅迫したかなんかして、カツマタ君はフクベエとの間の力関係を逆転させた!?

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万丈目は強制的にヴァーチャルアトラクションから帰還される。そして、目の前には“ともだち”が・・。

ゆがみ出したヴァーチャルアトラクションからカンナらも脱出する。

このヴァーチャルアトラクションにカンナらが潜入していた同じ頃、オッチョやユキジ、そして高須らが死んだはずの“ともだち”を街で見かける・・・。

20世紀少年再読⑬

今日は第13巻。

2015年、元旦の夜。

ともだちはフクベエ=服部(ハットリ)だった。

ヨシツネ「学校の帰り道、あいつはいない。駄菓子屋ジジババ、あいつはいない、、秘密基地、、あいつはいない・・・。あいつは僕たちの子供の頃の記憶の中にはどこにもいない!!」「僕たちの子供の頃の記憶にいない男が、なんで僕たちのメンバーなんだ・・?」

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→これは20世紀少年再読③などで推理しているように、大人のフクベエはフクベエではないから。端的にいえば第3巻の同窓会で顔を思い出せないケンヂがフクベエと当てずっぽうに言ったことでこの男はフクベエになった。そして、ケンヂからフクベエと紹介されたオッチョやヨシツネらはフクベエと信じ込んだ。。

つまり、この大人のフクベエは、カツマタ君。死んだことにされている人間だから記憶にない。

ちなみに少年時代のフクベエはフクベエ本人だと推理する。一方、カツマタ君は死んだことにされている=顔は無い=のっぺらぼう。

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ヨシツネの秘密基地に集ったヨシツネ、オッチョ、カンナ、マルオ、ユキジ、小泉、角田。

ヤマネに撃たれたともだちは順天堂大学病院に運ばれ、心肺停止状態が発表される。

ヨシツネ「死んだってことか?」

オッチョ「俺が確認した。あの段階ですでに脈はなかった。」

ともだち亡き後に「狂信的なともだち組織」だけが残った。組織内部では、これ以上の計画続行に難を示す“ユダ”への血の粛清がすでに始まっていた。

これで全ては終わったのか・・・!?

、、、が、オッチョはヤマネから聞いた話から、まだ“ともだち”の人類滅亡計画は終わっていないと考える。

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その話とは、2003年大福堂製薬の研究室でウイルス生成に没頭していたヤマネのもとにキリコが現れた時のこと。

ヤマネがウイルスを進化させ、キリコがそのワクチンを作るというのを繰り返していたが、遂にヤマネは全人類の99%を死滅させる最強最凶のウイルスを作り出してしまったのだ。

ヤマネ「このウイルスに対抗できるワクチンを作るには10年かかる。」

キリコは「なんてものを、、つくりあげたの、、」と、呆然としながらもこの殺人ウイルスのワクチンを作ってみせる!と言い、研究データをひったくって出て行ったという。

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オッチョはそのことをカンナに告げ、たった一人、本当の戦いへと歩みを進めていく。

その後世界各地でウイルス感染による大量の死者が発生。その威力は2000年血の大みそかのそれをはるかに上回るものだった・・・。

所変わってアメリカ、ニューメキシコ州の片田舎町。

日本そばをアメリカ全土に広めようと移動車販売をしているケロヨンと息子が立ち寄った田舎町。しかしそこには少年がたった一人たたずむだけ。

少年によると、住人が全員体中から血を流して死んだのだという。ある女性が町を訪れその少年にクスリを打ってくれたのだという。

そして、その女性の弟の名前がケンヂだと聞かされたケロヨン。15年前、ケンヂの「打倒ともだち!」の誘いを断ったことを後悔していたケロヨンは、地球を救う決意を固める。

クスリを打ってくれたのはキリコ。アフリカでワクチンの試薬を作り、2014年の冬に、スイスの製薬会社で大量生産するためにワクチンを持ち込んだが、ともだちの妨害で失敗。追っ手からドイツに逃れてきた後、アメリカへ渡った。

舞台は再び日本。

彼氏(三流大学生)が浮気していると疑っている友人トモコと一緒に、彼が住むアパートへ同行する響子。

が、アパートの住人全員が体中から血を流して死んでいた・・。

通報後、一目散に家に帰り、着ていた制服を燃やしシャワーを浴びまくる響子。

アパートのあった世田谷は即刻封鎖される。また、同様の感染症被害の出た北海道の室別町も封鎖される。

アパートでウイルスをバラ撒いたともだちワールド出身のエリート森園滋勝に、響子は自宅住所を知られてしまうが、ヨシツネ一派にトモコともども助け出され、秘密基地へ。

基地に着いた早々、新たな任務が告げられる。

ヨシツネ「ともだちは死んだが、地球滅亡に向けて奴らは計画を進めている。それを阻止しなければ。」

春波夫(実は昔、ケンヂのバンドでドラムをやっていたことが明らかになる)とマルオは、北海道へ現地慰問と称する調査へ。

そして、ヨシツネとカンナは、死んだともだちの頭の中をのぞける唯一の手段である、ともだちランドのヴァーチャルアトラクションの中に入り込むことにする。

もちろん案内人は1回入って無事に生還してきた響子。「うっそぉっ!!」

つづく・・・

2008年7月17日 (木)

北京オリンピック野球・星野ジャパン代表決定!

本日7月17日、北京オリンピック野球代表24名が決定した。(打率などの数字は7月17日現在)

投手10名:ダルビッシュ有・日ハム防御率1.93・10勝3敗)、川上憲伸・中日2.41・7勝4敗)、成瀬善久・ロッテ(2.66・6勝4敗)、涌井秀章・西武(3.32・7勝7敗)、和田毅・ソフトバンク(3.97・8勝3敗)、杉内俊哉・ソフトバンク2.69・8勝5敗)、田中将大・楽天(3.37・6勝6敗)、上原浩治・巨人(6.46・2勝4敗)、岩瀬仁紀・中日(2.65・2勝2敗25セーブ)、藤川球児・阪神0.88・3勝1敗29セーブ

捕手3名:阿部慎之助・巨人(打率.261)、里崎智也・ロッテ(打率.274)、矢野輝弘・阪神(打率.294)

内野手7名:新井貴浩・阪神(打率.314・本塁打8)、西岡剛・ロッテ(打率.305・盗塁14)、荒木雅博・中日(打率.251・盗塁24)、川崎宗則・ソフトバンク打率.327・盗塁16)、中島裕之・西武打率.344・本塁打17・盗塁15)、宮本慎也・ヤクルト(打率.329)、村田修一・横浜(打率.296・本塁打24

外野手4名:G.G.佐藤・西武打率.316・本塁打20)、森野将彦・中日(打率.297)、青木宣親・ヤクルト打率.343・盗塁17)、稲葉篤紀・日ハム(打率.318・本塁打12)

まずは過去の記録として、昨年12月に激闘のアジア予選を戦った24人はどうだったかというと、

投手:ダルビッシュ、川上、成瀬、涌井、小林宏之(ロッテ)、長谷部康平(楽天)、上原、岩瀬、藤川

捕手:阿部、里崎、矢野

内野手:井端(中日)、西岡、荒木、新井、宮本、川崎、村田

外野手:青木、森野、稲葉、和田一浩(中日)、サブロー(ロッテ)

また、6月20日に発表された最終候補39人はどうだったかというと、

投手16名:川上、ダルビッシュ、成瀬、涌井、和田毅、杉内、田中将大、吉見一起(中日)、岩田稔(阪神)、渡辺俊介(ロッテ)、岩隈久志(楽天)、久米勇起(ソフトバンク)、久保田智之(阪神)、上原、岩瀬、藤川

捕手6名:阿部、里崎、矢野、相川(横浜)、石原(広島)、細川(西武)

内野手10名:小笠原(巨人)、井端、荒木、新井、村田、宮本、西岡、川崎、中島裕之、片岡易之(西武)

外野手7名:青木、稲葉、高橋由伸(巨人)、和田一浩、赤星(阪神)、サブロー(ロッテ)、G.G.佐藤

ということで、外野手に最終候補から漏れた森野将彦を入れて、あとはこの中から選んだと。

ただねぇ~、、上原→久保田田中→岩隈ちゃうのかフツー。今の状態やったら。

まぁオリンピック開幕前に最大5人を入れ替えることはできるらしいけどもさ。上原ヤバイだろ、どう考えても・・。

さて、オイラの勝手な予想オーダーはというと、、、

1.西岡(セカンド)          

2.青木(センター)          

3.中島(DH)          

4.新井(ファースト)           

5.GG佐藤(レフト)         

6.阿部(キャッチャー)

7.村田(サード)             

8.稲葉(ライト)                  

9.川崎(ショート)                                    

荒木は代走、森野は内外野できる代えの利く万能選手、宮本はベンチ監督ということで。

アジア予選では1番西岡、2番川崎、3番青木が不動だったけど、今回は新顔のGG佐藤とパリーグ首位打者の中島をどう組み込むかだと思うんだよね。

で、中島は守備がダメだからDHでいくしかない。んで走攻については青木をも凌ぐほどなので、3番DHでいいかなと。

まぁ川崎を2番にして、青木を9番に持ってくるというのも面白いかも。

対戦相手によっては、捕手に里崎を使う試合もあると思うし、新井がどこまで回復できるか、、ってファーストできるのって新井だけ??

まぁ何通りかオーダーはありそうだけど。

とにかく金メダル獲ってくることを願いながら応援したいと思います。頑張れ!!

2008年7月14日 (月)

北京五輪サッカーU-23日本代表メンバー予想

本日5月29日、トゥーロン国際サッカー大会に臨んだU-23日本代表は、3位決定戦でコートジボワールにPK戦の末敗れ、4位という成績で終わった。

しかし、オランダ、フランス、チリ、イタリア、コートジボワールと戦った5試合はいろいろな点で収穫のある有意義なものだったと思う。とともに課題も顕著に現れた。

特に日本について回る得点力不足、中盤のゲーム構築力の欠如はだいぶ気になった。

善戦はしたが、今のままではオリンピックでは勝てないという真実も浮き彫りになった大会になったともいえよう。

そこで出てくるのがオーバーエイジ(OA)枠。

なにせ、オリンピック代表枠は18人と他の大会に比べて4~5人は少なく、少数精鋭かつ複数のポジションをこなせるユーティリティ性とポリバレントに優れた選手で回さなければやっていけないというギリギリの人数だと思われる。

まずGKだが、2枠は確定で、そのうち西川周作(大分)は確定。残る1枠は松井謙弥(ジュビロ)か山本海人(清水)だろう。

西川のパフォーマンスはA代表に呼ばれてもおかしくないだけに、ここにオーバーエイジ(OA)は必要ないだろう。

次はDF陣。基本は4バックだと思われるが、3バック両方に適応できるユーティリティ性を考慮すると、青山直晃(清水)、水本裕貴(ガンバ)、内田篤人(鹿島)、長友佑都(FC東京)、伊野波雅彦(鹿島)、安田理大(ガンバ)、森重真人(大分)の7枠かと予想する。

伊野波はDFラインどこにも入れるし、森重はボランチがもともと本職であるにもかかわらず、CBでも遜色なくできるし。安田は1枚上がったサイドハーフでも使える。

基本的にDFラインに関してはOA枠は必要なしでもいいのではないかと思うがどうだろう。

と、次にMFだが、FWは4枠とるのが通例だけど、今のU-23メンバーで4枠というのはあまりにも無謀なので3枠とする。となると中盤MFは6枠ということになる。

まずは本田圭佑(VVV)、梅崎司(浦和)の2枚は確定かと。

問題はここから。

候補としては、細貝(浦和)、青山敏弘(広島)、本田拓也(清水)、上田康太(ジュビロ)、梶山(FC東京)、谷口(川崎)、水野(セルティック)、香川真司(セレッソ)、柏木陽介(広島)、家長(大分)、枝村(清水)、増田誓志(鹿島)etc..

しかし、家長は膝じん帯損傷の大怪我で間に合わず除外。また、柏木も右恥骨筋断裂で復帰が6月初頭ということで、非常に微妙な状況。

となると、左の本田の控えに安田を入れられるので、右で使える水野晃樹は当然入ってきてしかるべきなのだが、トゥーロンでのパフォーマンスを見たかぎりでは相当に厳しいかな、と。しかもセルティックは既にシーズンオフに入っているのでオリンピックまで仕上げていくことが出来ないのも痛い。

その点、梅崎と同等のタレントという点で、飛び飛び級でA代表にまで選出された香川真司は、将来性とポリバレントさという点でも選びたいところ。谷口がここに割り込んでくる可能性もある。

最大問題はボランチをどうするか。。。梶山はいまいちパッとせず、試合を作れる選手がいないというのが痛いんだよなぁ。いわゆるアンカー的(ディフェンシブハーフ)な役割とレジスタ的(オフェンシブハーフ)な役割というふうに区別するとすれば、レジスタタイプがあまりにも乏しい。パサーがいない!オランダでここのポジションに入っていた本田圭佑を使うというのも有りではあるのだが・・。

OA枠入れるとすればまずはここだな。

そういう点で考えてみると、ここでダイナミックな森重を使えるのはまずは大きく、ディフェンシブはあと1枚でいい。となると空中戦で無頼の強さを発揮する青山敏弘、細貝、本田拓也のうち1枚。

となると必然的にオフェンシブで計算できるのは梶山陽平しかいない。

残る1枚はズバリOA枠。中村憲剛か遠藤ヤットどちらか。

次はFW。ここは前述の通り3枠。

李忠成(柏)、カレン・ロバート(ジュビロ)、平山相太(FC東京)、岡崎(清水)、興梠(鹿島)、森島康仁(セレッソ)、エスクデロ(浦和)、森本(カターニャ)、萬代(仙台)といったところがU-23世代なのだが・・・。

ここから3枠選ぶとすると、、、李忠成しか期待できるのがいないというのが現状・・・難しい。エスクデロは正直連携面でまだまだ時間がかかるかな、と。

やはりここにもOA枠は必要か。。となると候補としては世代的にいっても大久保(神戸)、矢野貴章(新潟)、田代(鹿島)、田原(京都)あたりが挙がってくる。

平山矢野森本大久保。どうする!?

ということで、、、ここで整理すると、、、

GK:西川周作、山本海人

CB:青山直晃、水本裕貴、(森重真人)、(伊野波)

SB:内田篤人、長友佑都、(伊野波雅彦)、(安田理大

ボランチ:梶山陽平、青山敏弘OA枠、(森重)、(本田圭佑)

攻撃的MF:梅崎司、香川真司、本田圭佑、(安田)

FW:李忠成、平山相太、森本貴幸or平山、森本に代えてOA枠1枚ないし2枚

の計18人となる。

ただ、柏木が怪我から復帰して使える場合はまた違ってくるだろうし、6月に一気に4試合行われる苛酷なW杯アジア3次予選がどういう状況になっているのかによっても、OA枠の使い方は異なってくるだろうし。。どうなるか。

メンバー発表は7月上旬ということなので、6月末あたりにもう一度予想してみたい。

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(追記)

本日6月30日、最終予定候補20人が選出された。

そのメンバーは、

GK:西川、山本

DF:水本、青山直晃、森重真人、安田理大、内田篤人、吉田麻也、細貝

MF:遠藤ヤット、本田拓也、谷口、梶山、本田圭佑、梅崎司

FW:李忠成、森本貴幸、豊田陽平、岡崎、興梠

ボランチが本職の細貝をあえてDF登録にしているというのが意味深だけど、CBやSBもブッフバルト時代に浦和でやってたし、U-22代表時代に右SBで使われてた時もあったからね。まぁオイラの予想だとここに伊野波が入るはずだったんだけど。。

オイラの予想から外れたのは、長友、伊野波、香川、青山敏弘、平山、そして大久保もか・・。

長友は右足関節三角骨の全治1ヶ月の負傷で復帰が7月中旬ということで、香川などのJ2勢は日程を考慮して(といいつつ山形の豊田は選ばれてるんだけど)選出されなかったということだけど。

しかし、マジに水野は外れちゃったね。。平山も。予選とは様変わりやなホンマ。

さて、ここからさらに2枚削った最終登録メンバー18名は7月14日に発表される。

2枚削るとすると、やっぱ断然FWだと思うんだけどね。どうなるか。

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(再追記)

本日7月14日、北京五輪男子サッカー代表が発表された。

メンバーは以下のとおり、、

GK:西川周作(大分)、山本海人(清水)

DF:水本裕貴(千葉)、森重真人(大分)、吉田麻也(名古屋)、内田篤人(鹿島)、安田理大(ガンバ)、長友佑都(FC東京)

MF:本田拓也(清水)、谷口博之(川崎)、梶山陽平(FC東京)、細貝萌(浦和)、本田圭佑(オランダVVV)、香川真司(セレッソ)

FW:李忠成(柏)、森本貴幸(カターニャ)、岡崎慎司(清水)、豊田陽平(山形)

正直ドッヒェ~~ってかんじ。。

とにかくメンタル面での強さを第一に選んだということだけど、まぁまぁ青山直晃と梅崎司が外れるとは思いもよらず・・。

青山の代わりに怪我明けの長友、離脱した遠藤ヤットのところに守備力のある細貝を残して、梅崎・香川・岡崎を天秤にかけて後者2人をとったということらしい。

反町監督の話によると、中盤でも力を発揮できることとチームのムードメーカーであるということから岡崎を選んだということで、FW枠を3.5というふうに言ってたけども。FW4枚は完全に予想外でした。

予選の主力からは、青山直晃、平山相太、水野晃樹、柏木陽介、梅崎司、青山敏弘、カレン・ロバート、家長昭博(但し長期怪我)らが外れ、チーム立ち上げからはまさに様変わりの様相。

形としては、、

4-5-1           西川周作

           水本裕貴      森重真人

内田篤人                            長友佑都

           本田拓也      梶山陽平

  香川真司         谷口博之        本田圭佑

                  李忠成

あるいは、李と森本の2トップというのも考えられるし、フィジカル面で森重をボランチに置いて、吉田麻也をCBでという手もあり得る。

北京では、8月7日にアメリカ(2大会ぶり14度目)、10日にナイジェリア(2大会ぶり6度目)、13日にオランダ(14大会ぶり8度目)と対戦する。

3チームとも日本より格上で、特にオランダはU21欧州選手権を2連覇中で、日本は05年のワールドユースで対戦し圧倒的な地力の差を見せつけられている。

日本の利点としては一昨年、昨年と8月に中国遠征をしていて厳しい環境に慣れていることくらいだろうか。

オイラの予想はズバリ3連敗、、というのはあまりにも面白くないので、最大限譲歩して(笑)、アメリカ戦△、ナイジェリア戦○、オランダ戦×、勝ち点4でどうなんかなぁってかんじ。

まぁ頑張りや                 

2008年7月13日 (日)

夢のシネマパラダイス457番シアター:男はつらいよ第1章/寅さんの帰郷(1)~(2)

◇登場人物◇

車寅次郎(渥美清)・・・昭和15年11月29日生まれ。父は車平造。母は芸者のお菊(ミヤコ蝶々)で、妹のさくらは腹違いの異母妹。平造のもとで育てられていたが、16歳の時に葛飾商業学校を中退してそのまま家を飛び出した。その後、奄美大島でハブに咬まれて死んだとされていたが、約20年ぶりにとらやに帰ってくる。その間に平造と異母兄は死去。

さくら(倍賞千恵子)・・・父は車平造。母は早くに亡くしており、寅さんが家出した後に平造と秀才の兄も亡くしたため、平造の弟である叔父・車竜造ことおいちゃんに引き取られて暮らしていた。その後、朝日印刷所の工員、諏訪博(前田吟)と結婚。1年後に一人息子の満男が生まれる。

おいちゃん(森川信1~8作、松村達雄9~13作、下條正巳14~48作)・・・本名は車竜造で、車平造の弟。両親を早くに亡くしたさくらの育ての親。

おばちゃん(三崎千恵子)・・・本名は車つね。お見合い結婚でおいちゃんと結婚。料理が得意で、芋の煮ころがしを作らせたら右に出る者はいない。

諏訪博(前田吟)・・・さくらの夫。父親は北海大学の名誉教授・諏訪飈一郎(志村喬)。父親とそりが合わず、高校を中退してそのまま実家の岡山から家出して上京。そこを朝日印刷のタコ社長に拾われて工員として住み込みで働くことになる。その住み込み寮の隣にある<とらや>の娘・さくらに片想いすること3年、寅さんが帰ってきた同じ年に結婚するに至った。

諏訪満男(中村はやと・第2作~26作、沖田康浩・第9作、吉岡秀隆・第27作~48作)・・・葛飾高校を卒業後、一浪するが城東大学経済学部に入学。卒業して光陽商事に就職し、靴の営業をしている。高校の後輩・及川泉(後藤久美子)に想いを寄せている。

タコ社長(太宰久雄)・・・本名は桂梅太郎。中小零細企業・朝日印刷所のビンボー経営者で、常に金策に駆けずり回っている。お見合いで小春という女性と結婚し、二男二女に恵まれる。長女はあけみ(美保純)。

御前様(笠智衆)・・・柴又の帝釈天題経寺の住職で、寺の一角にある幼稚園の園長も務めている。妻を早くに亡くしている。ちなみに御前様の娘(第1作)や姪(第16作)に寅さんはゾッコンになっている・・・。

源公(佐藤蛾次郎)・・・寅さんの舎弟。

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第1作・男はつらいよ

313s1vhm4cl__sl500_aa192_マドンナ:光本幸子

出演:渥美清、倍賞千恵子、光本幸子、前田吟、三崎千恵子、森川信、志村喬、笠智衆

公開:1969年8月

舞台:京都府、奈良県

内容:世界にも類を見ない長寿シリーズとして、最終作となった1995年の「寅次郎紅の花」まで全48作が作られた「男はつらいよ」の記念すべきシリーズ第1作。今は亡き渥美清扮する車寅次郎の笑いとペーソスにあふれる活躍が、心地よいテンポで描かれる。家出をしてテキヤとなって全国を渡り歩いていた寅さんは、両親の死を風の便りに聞き、故郷の柴又へ帰ってきた。妹・さくらの見合いの席をぶち壊してしまった寅さんは、帝釈天のお嬢さんに失恋して、また旅に出る・・・。シリーズの基本パターンがすでに出揃った完成度の高い一本。

評価★★★★★/100点

今回のMVPは、文句なしにバッッターの御前様、そして奄美大島でハブに咬まれて死んだはずの寅さんこと渥美清に決定!

さくらのお見合いの席で大暴走して破談の原因になったり、所かまわず啖呵爆弾を投下するテンションMAXの寅さんが最高に面白い。

さくらをビンタするのには仰天したが、帰ってきた寅さんはすでに不動だった!

全てにおいて文句の付けようなし。

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第2作・続・男はつらいよ

P1004000310 マドンナ:佐藤オリエ

出演:渥美清、倍賞千恵子、佐藤オリエ、東野英治郎、山崎努、ミヤコ蝶々

公開:1969年11月

舞台:北海道、京都、三重県柘植

 

内容:寅さんが生みの母を訪ねる一編。中学時代の恩師の家で先生の娘・夏子に一目惚れした寅さんは、浮かれてしまい飲み食いしすぎて入院してしまう。が、病院で大騒動を巻き起こし脱走。旅先の北海道で優しい母親の夢を見た寅さんは、関西に探しに行くが、やっと会えた母は連れ込み宿を経営する元気なオバハンだった・・・。

評価★★★★/80点

今回のMVPは、バイブレーションベッドと鏡完備の怪しげなグランドホテルに決定!

男はつらいよ史上最も哀しい場面にカウンターパンチを食らった気分だが、寅さんの人間としてのルーツの深いところを見出した気がする。

ますます寅さんが好きになりましたとさ。

2008年7月12日 (土)

夢のシネマパラダイス456番シアター:男はつらいよ第2章/寅さん確立!(3)~(7)

第3作・男はつらいよ フーテンの寅

マドンナ:新珠三千代

出演:渥美清、倍賞千恵子、新珠三千代、香山美子、春川ますみ、河原崎健三

公開:1970年1月/観客動員:52万人

舞台:三重県湯の山温泉、鹿児島県種子島

内容:旅先の伊勢で病に倒れた寅さんは、そこでお志津さんという温泉女将に出会い一目惚れし、旅館の番頭をつとめることになるが・・・。森崎東がメガホンをとった異色作。

評価★★★/65点

今回のMVPは、寅さんをグーで殴れるのはアンタしかいない!の博に決定。

寅さん映画史上でも他に類を見ない冷酷なマドンナに寅さんもオイラも成すすべなし。

山田洋次が監督だったら、あそこまで露骨な顔をマドンナにさせたかどうか・・・。

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第4作・新・男はつらいよ

Da504 マドンナ:栗原小巻

出演:渥美清、倍賞千恵子、栗原小巻、財津一郎、横内正

公開:1970年2月/観客動員:48万人

舞台:名古屋

内容:競馬で当てた大金で、おいちゃん夫婦をハワイ旅行に招待しようとする寅さんの珍騒動とともに、とらやに下宿した美しい幼稚園の春子先生への恋心が描かれる。映画の前身であるTV版「男はつらいよ」のディレクター・小林俊一を監督に迎えた一編。

評価★★★★/80点

“寅さん映画の笑いが確立された記念碑的作品。”

寅さんの血が流れてる馬!?爆走!

<とらや>に忍び込むおいちゃんとおばちゃん!?さらに寅さん傷害罪!?

今回のMVPは、寅さんとの丁々発止で前半戦の笑撃のトリを務め上げた財津一郎に決定!

笑うことがなかったマドンナ先生が笑ったシーンに象徴されるように、人間にとって笑いがいかに大切なものなのかということを身をもって体感できる極上の逸品。

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第5作・男はつらいよ 望郷篇

マドンナ:長山藍子

出演:渥美清、倍賞千恵子、長山藍子、井川比佐志、杉山とく子、松山省二

公開:1970年8月/観客動員:72万人

舞台:千葉県浦安、北海道

内容:テレビ版でさくらに扮した長山藍子がマドンナ役で登場。かつて世話になったヤクザの親分を訪ねた寅さんは、すっかり落ちぶれた親分の姿と義理のすたれた任侠道に失望し、マジメな生活を送ろうと決心する。浦安の豆腐屋に就職した寅さんは住み込みで働くが、店の娘・節子に恋をしてまたも騒動を巻き起こす・・・。

評価★★★/65点

長山藍子のあらわな太股攻撃にますます顔が四角くなり、事あるごとに他人の首を絞めようとする寅。

今回のMVPは、寅さんの恋敵がこいつか!の井川比佐志に決定。

望郷とは名ばかりの<とらや>の自虐ネタは寅さん映画の常套手段ではあるが、今回は後半戦にイマイチつながらず、もう一段盛り上がりに欠ける。

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第6作・男はつらいよ純情篇

Otokoha6 マドンナ:若尾文子

出演:渥美清、倍賞千恵子、若尾文子、森繁久彌、宮本信子

公開:1971年1月/観客動員:85万人

舞台:長崎県、静岡県浜名湖

内容:旅先で助けた家出妻を実家へ送り届けた寅さんが柴又へ帰ってみると、おばちゃんの遠縁にあたる美しい人妻・夕子が寅さんの部屋に下宿していた。聞くところによると彼女は夫とうまくいかず別居中なのだという。それを聞いて一気にのぼせる寅さんだったが・・・。

評価★★★★/80点

“帰るところがあるってのは、つくづくイイもんだねぇ。”

エロ医者に診られまくるわ、寅さんにあらぬ妄想をかけられまくるわ、ここぞとばかりに若尾文子で遊ぶ山田洋次。

今回のMVPは、アンタ顔をハチに刺されたのかあッの宮本信子に決定。

「帰るところがあると思うからいけねぇんだ。でも帰っちゃおっかなぁ、、、いや、やっぱり帰らないオレ帰らないよ絶対、、、でもやっぱり帰ろっかなぁ、、、ダメだ帰らない帰らないって決めた、、、でも、帰ろっか、うん、帰っちゃう、オレ帰っちゃうもんねーー!」

前作望郷篇よりもこちらの方がそう呼ぶにふさわしい優れた本歌取り。

そうやって連綿と続いてきたんだね、ねぇ寅さん。

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第7作・男はつらいよ奮闘篇

Otokoha7 マドンナ:榊原るみ

出演:渥美清、倍賞千恵子、榊原るみ、田中邦衛、柳家小さん

公開:1971年4月/観客動員:92万人

舞台:静岡県沼津、青森県

内容:1年ぶりに生みの母親(ミヤコ蝶々)と再会した寅さんは、沼津のラーメン屋で津軽訛りの花子という少女に出会う。普通のコより知恵が遅れていると感じた寅さんは、とらやに帰ってきてもなにかと花子の面倒を見てやる。そんな寅さんに「あんたの嫁になりたい!」と花子はプロポーズし、寅さんも真剣に悩むのだが・・・。

評価★★★★/85点

寅の最臭兵器がとらやを猛爆!!さらに、いたいけな少女でもてあそぶエロタコ!

今回のMVPは、津軽の純粋培養娘・花子に決定。

今まで寅さんを見守る側にいた自分が、寅さんの真の姿を目にすることができた心に残る思い出の一品。

今回の寅さんはホンマにカッコ良かった。心強かった。心温まったわ。

でも、終わりはちょっとせつなかったね。

北の大地  寂しさ漂う  やませかな、、、

やませが吹きつけるごとく寅さんの心の中は悲哀でいっぱいだったんだろうけど、でも寅さんはいつも笑うんだ。

北風なんかに負けない太陽なんだ。そして皆を照らしてくれる。寅さんが元気じゃないと、さくらも元気出ないやろ。

そう、その笑顔が欲しかったんだよ。寅さん

夢のシネマパラダイス455番シアター:男はつらいよ第3章/寅さん純愛慕情(8)~(19)

第8作・男はつらいよ 寅次郎恋歌

00000604252l マドンナ:池内淳子

出演:渥美清、倍賞千恵子、池内淳子、志村喬、中沢祐喜、穂積隆信

公開:1971年12月/観客動員:148万人

舞台:岡山県備中高梁

内容:博の母親が死去し、お葬式の際に博の父である老哲学者から「一家の団欒こそ真の幸福である」と諭された寅さん。柴又帝釈天前に開店した喫茶店の未亡人ママ・貴子に入れ込んだ寅さんは、真剣に幸福な家庭を築くことを夢見て、彼女の息子の自閉症を治してやるまでに奮闘するが・・・。

評価★★★★/80点

“超強力ハリケーン寅ネード本州横断!!”

寅さん映画の中でも群を抜いてトゲトゲしい寅さんが今回は大いに暴れまくる。

また、受難の連続で悲痛の表情を浮かべっぱなしの妹さくらを見て、これほどいたたまれない気持ちになったこともない。

そして志村喬の「バーーッ」伝説は必見!

今回のMVPは、髪をふり乱しながら寅さんに最後の咆哮を挑み続けた、おいちゃんこと森川信に決定!

2時間という長さを微塵も感じさせない喜怒哀楽に富んだ至福の一品。

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第9作・男はつらいよ 柴又慕情

マドンナ:吉永小百合

出演:渥美清、倍賞千恵子、吉永小百合、宮口精二、松村達雄

公開:1972年8月/観客動員:189万人

舞台:石川県金沢

内容:“寅さんの憧れの人”ファン投票で1位になった吉永小百合をマドンナに迎えた作品。この年死去した森川信に代わり、松村達雄がおいちゃん役でレギュラー陣に参加。北陸を旅する寅さんは、そこで出会った娘・歌子に思いを寄せる。小説家の父親とその愛人との板ばさみで悩みながらも、ひたむきに幸せを求めようとする歌子を、寅さんはトンチンカンな言動で見守っていく・・・。

評価★★★/65点

“吉永小百合歓迎パーティー”

下ネタ大乱舞にとらや全員笑い死に。

そして御前様のネタをさも自分のネタであるかのように使いまくる寅。あげくの果てに悪徳不動産に<とらや>接収!?

今回のMVPは、土手を歩く後ろ姿がなんともいえない味を醸し出している歌子の父、宮口精二に決定。

映画自体は、なんか吉永小百合を物語の中でどう転ばしていくかについて持て余しちゃってるようなかんじで、イマイチ盛り上がりに欠ける。

歌子がとらやに遊びに来たけど、いざ皆で席に着いたら会話が続かないあの雰囲気そのままみたいな。

吉永小百合マドンナ参戦に対する映画スタッフ一同のおもてなしで終わっちゃったような気がする。だから再び「寅次郎恋やつれ」でマドンナに起用したのかなぁ。

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第10作・男はつらいよ 寅次郎夢枕

00000604254l マドンナ:八千草薫

出演:渥美清、倍賞千恵子、八千草薫、米倉斉加年、田中絹代

公開:1972年12月/観客動員:211万人

舞台:山梨県甲府、長野県奈良井

内容:死んだテキヤ仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅さんだったが、自分の部屋は大学教授に間借りされていた。むくれた寅さんの前に幼なじみで美しくなった千代が現れ、淡い恋心を抱くが、大学教授も秘かに好意を抱いており・・・。

評価★★★★/80点

“今回は頭が冴え渡る寅さん、たったひとつを除けば、、、冗談じゃないよ~~とこっちがヘタリ込みたくもなってしまう罪作りな一品。”

デカラッキョ&チビラッキョにニセ寅出現と思いきや、寅さん映画でなななんとマクスウェル理論!?どうなる<とらや>!!

そして、関東一円でその名を轟かすマカオの寅VSタバコが主食の東大理学部インテリ助教授のナンセンス対決の火蓋が切って落とされる。

今回のMVPは、問答無用にこの作品を名作にまで高めてしまったお千代坊に決定。

亀戸天神でのお千代さんの寅さんへの逆プロポーズシーン。

寅さんに冗談にゃにゃいよ~~と片付けられたお千代さんがひとり遠ざかっていく時に2回寅さんの方を振り返ってるわけなのよアータ!!寅さんに「ちょっと待ったぁ」と呼び止めてもらいたかったに決まっとるやんけワレー!寅のバカーー

消化不良、、、でも、ゆえに心に残ってしまう作品なのでした。。。

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第11作・男はつらいよ 寅次郎忘れな草

21hsfaa94xl__sl500_aa192_ マドンナ:浅丘ルリ子

出演:渥美清、倍賞千恵子、浅丘ルリ子、織本順吉、江戸屋小猫

公開:1973年8月/観客動員:239万人

舞台:北海道網走、釧路

内容:柴又に帰ってきた寅さんは、悪気はないのに法事の席をめちゃめちゃにして、とらやの面々と大喧嘩のあげく放浪の旅に出た。北海道へやって来た寅さんは、網走の街で安キャバレーを回っている歌手のリリーと知り合ってすっかり意気投合。やがて柴又に帰った寅さんを訪ねてリリーが突然とらやにやって来て・・・。歴代マドンナの中でも最高の人気を誇るリリーが初めて登場。その後、第15作「寅次郎相合い傘」、第25作「寅次郎ハイビスカスの花」、シリーズ最終作「寅次郎紅の花」と4度にわたって登場している。

評価★★★★★/100点

“「また来ちゃった」ととらやを訪れるリリーとそれを迎える寅さん。ああ、やっぱりこの2人が1番お似合いなんだよ。”

ご先祖様の仏壇を前にしてバカ騒ぎを繰り広げる寅さんをお天道さまはちゃんと見ていた!バチ当たりの寅、ついに過労死か!?

そして衝撃の事実が判明!なんと寅さん職安に行く&満男の初キスはリリーだった!

今回のMVPは、とらやの手にも負えない激しい気性でさすがの寅さんもタジタジの松岡清子ことリリーに決定!

花言葉「純愛」を身にまとった孤独な渡り鳥リリーと天下一の放浪人寅さんの運命の絆の扉が今開かれる。

忘れな草、、花言葉は「真実の愛」。

さくらもこんなこと言ってたっけ、、

「カラーテレビもステレオも持ってないけど、お兄ちゃんはお金で買えない素晴らしいもの持ってる。人を愛する気持ちよ。」

P.S.歌手をやめて堅気になったリリーの結婚相手が寅さんのように顔が四角くて似ている毒蝮三太夫なのは笑えるw

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第12作・男はつらいよ 私の寅さん

Image1143 マドンナ:岸恵子

出演:渥美清、倍賞千恵子、岸恵子、前田武彦、津川雅彦

公開:1973年12月/観客動員:241万人

舞台:熊本県

内容:柴又に帰った寅さんはある日、小学校時代の友だち・柳文彦と再会。彼の家で妹で独身の美しい女流画家・りつ子と出会うが、のっけから大喧嘩になってしまう。しかし、病気になったりつ子の看病に訪れるうちに彼女のことが好きになってしまった寅さんは、ゲージュツを鑑賞しようと足しげくアトリエに通うようになるのだが・・・。

評価★★★★/80点

“ミッション・インポッシブルin寅さん”

酒の飲みすぎであまりの茹で上がり具合に恐れおののいた茹でダコ社長、勢いあまって入水自殺か!?

一方、恋の重病にかかった寅さん改め熊さんがついに強行手段に打って出る!ななんと虫捕りの網で女を次々に捕獲!?

そして、さくらに魔の手が忍び寄る・・・。

今回のMVPは、この作品の中で最も心に残るせつないシーンで流れる「別れの曲」を作曲したショパンに決定!!

男はつらいよシリーズ史上最大の作戦、その作戦名は、、“お留守番”。寅さんの新たな一面が露わになる貴重な一品をとくとご堪能あれ。

「君の名は」で待つことにかけては右に出る者がいない岸恵子をマドンナに配しているのもなにか意味深なかんじがして面白い。

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第13作・男はつらいよ 寅次郎恋やつれ

マドンナ:吉永小百合

出演:渥美清、倍賞千恵子、吉永小百合、高田敏江、宮口精二、泉洋子

公開:1974年8月/観客動員:194万人

舞台:島根県

内容:寅さんは夫に蒸発されて苦しむ女性を助けたりで忙しい日々を送っていた。そんなある日、山陰の津和野で以前、片想いの相手だった歌子と再会。夫に死別した彼女の力になり、偏屈な父親との和解を仲介することに・・・。吉永小百合が「柴又慕情」に続いて登場。

評価★★★☆/70点

“恋やつれと命名しておきながら実は恋愛話がメインじゃないというのはいったい・・。”

ホレたハレたの年じゃない寅さん、世紀の重大発表に柴又大激震!!しかし結婚前の大事な体に傷をつけられた寅さん大暴走で<とらや>文字通り血の海に・・。

そして2年ぶりの再会をはたした歌子のやつれ顔を見て寅さん危篤状態に、、さらになぜかその責任をとらされて博も切腹!!

どうなる!とらや!?

今回のMVPは、未亡人という言葉に異常な反応を見せたと思いきや、歌子と父親の和解シーンでは大泣きしたりと、最後の意地を見せた松村達雄おいちゃんに決定!

歌子の孤独を和らげ、彼女の進むべき道にポッと明かりを灯して背中を押してやる、そんな寅さんの無償の愛を堪能できる大人な一品。

歌子・吉永小百合の黒子に徹した寅さんもそれはそれで一興か。

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第14作・男はつらいよ 寅次郎子守唄

マドンナ:十朱幸代

出演:渥美清、倍賞千恵子、十朱幸代、上條恒彦、春川ますみ、月亭八方

公開:1974年12月/観客動員:226万人

舞台:佐賀県唐津、群馬県磯部温泉

内容:旅先で見知らぬ男に赤ん坊を押し付けられ、背中におぶってなんとか帰京した寅さん。結局赤ん坊はとらや一家が育てることになるが、ある日、高熱を出した赤ん坊を連れて行った病院で美しく親切な看護婦・京子と出会って一目惚れ。彼女が参加している合唱サークルへ乗り込んでいって大騒動になってしまう・・・。

評価★★★★/80点

“寅さんの辞書に新たな文字が加わった。”

それは「貯金」と「キューピッド」だぁっ!

今回は衝撃づくし。

大黒柱の寅、なななんと貯金を始める!そして柴又を震撼させるさらなる衝撃が!!!

今回のMVPは、男は顔じゃないことを証明し、シリーズの中でも屈指の名シーンに数えられるであろう告白を見せた髭男爵・上條恒彦こと大川弥太郎に決定。

ドタバタあり笑いあり涙あり歌あり絆あり哀愁あり温もりあり、そして愛があり、ようするに味わいのある濃厚な一品。見なきゃ損損。

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第15作・男はつらいよ 寅次郎相合い傘

3928 マドンナ:浅丘ルリ子

出演:渥美清、倍賞千恵子、浅丘ルリ子、船越英二、岩崎加根子

公開:1975年8月/観客動員:200万人

舞台:北海道

内容:うだつの上がらない蒸発男・兵頭と旅をしていた寅さんは、北国の田舎町でキャバレー歌手のリリーとばったり再会。彼女は夫と離婚して、またドサ回りをしていた。ケンカと仲直りを繰り返す2人は結局柴又へ戻り、とらやの面々は2人の結婚を画策するのだが・・・。

評価★★★★★/95点

“波打ち際で寅さん、リリー、パパ(兵頭)が夕日に優しく包まれる場面をはじめとして名場面を挙げ出したらきりがない「青少年に及ぼす影響も大きい」(by御前様)傑作。”

オープニングは上條恒彦&米倉斉加年も出てくるオールスターキャストで送るパイレーツ・オブ・タイガーン!なんとエリザベス女王も友情出演!?

一方、とらやではメロン戦争勃発!冷え症のリリー最強本音爆弾投下により、チェリー連合軍の圧勝、海賊タイガー無残に敗走す。

今回のMVPは、会社では窓際族、家では濡れ落ち葉、渡り鳥である寅さんとリリーは持ちえることができない、身を定める所があることゆえの悲哀を絶妙な味わいで表現したパパ兵頭謙次郎こと船越英二に決定。

リリーのために足を温める、ことはしなかったが朝風呂を沸かす寅さん、リリーのために涙を流す寅さん、リリーのために夢を語る寅さん、リリーのために歌う寅さん、パパとさくらが話しているリリーとの結婚話にうれし笑いが止まらない寅さん、、、さくらが言うようなホントに仲の良い友だち止まりだったとしたらあまりにも悲しすぎる、せつなすぎるよ・・。

「アイツは渡り鳥よ」と言う同じ放浪者である寅さんだからこそ分かることなのか?「オレみたいなバカとくっついて幸せになれるわけねえだろ。」なんて・・・。

ああ゛ーーっ~ため息が。。(×д×;)↓↓ズーン↓・・

しかし、ラストでキャバレーの従業員の慰安旅行で温泉に行くバスに寅さんが乗り込んで終わるけど、第25作「ハイビスカスの花」のラストでは、寅さんがバス停でバスを待ってると、温泉に向かうバンドが乗ったマイクロバスが通りかかってリリーと寅さんが再会して終わるんだよね。

この2人の物語はずっと続いていくんだなぁ。しみじみ。

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第16作・男はつらいよ 葛飾立志篇

マドンナ:樫山文枝

出演:渥美清、倍賞千恵子、樫山文枝、桜田淳子、小林桂樹、大滝秀治

公開:1975年12月/観客動員:213万人

舞台:山形県寒河江、静岡県

内容:かつて想いを寄せた人の娘の面倒をみるうちに学問の大切さが身にしみてきた寅さん。ちょうど<とらや>に御前様の姪で、大学で考古学の助手をしている礼子が下宿することになったことから、寅さんは彼女を家庭教師役にして猛勉強する。と同時に彼女を好きになってしまう寅さんなのだったが・・・。

評価★★★/65点

“寅VSインテリ仁義なき戦いテキサス決斗篇!”

<とらや>バージニア州に移転か!?

さらに寅あらためタイガーキッドに隠し子発覚!!なんと四角い顔のトンビが鷹を産んでいた・・・。

今回のMVPは、団子を口にほお張り、お茶を飲みながらタバコを吸ってしまうという荒技を見せる田所教授に決定。

今回はお高尚なお話のためなのか、マドンナが恋愛に対して全くの無関心状態で、ややあっさりしすぎている感も。

寅さんの心の中に16年間行き続けていたお雪さんとの思い出話の方が心に残る。

大のインテリ嫌いだった寅さんがインテリになろうと悪戦苦闘するさまがなんともほほ笑ましい1作。

寅VSインテリは恋愛指南で圧倒的勝利を収めた寅さんの勝ち!にしても勉強のしすぎで寅さん、鼻声か・・・?

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第17作・男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

31v475b2t3l__sl500_aa192_ マドンナ:太地喜和子

出演:渥美清、倍賞千恵子、太地喜和子、宇野重吉、岡田嘉子、寺尾聰

公開:1976年7月/観客動員:168万人

舞台:兵庫県龍野

内容:飲み屋でみすぼらしい老人が無銭飲食するところに出くわした寅さんは、お金を払ってあげてとらやに連れて帰る。ところがこの老人、日本画の大先生・池ノ内青観だった。青観の生まれ故郷・龍野へ旅のお供をした寅さんは、地元の美人芸者・ぼたんにひと目惚れ。しかし彼女がレストランの社長にダマされて200万円を巻き上げられてしまい・・・。

評価★★★★/80点

“寅さーーん、この幸せ者っ!”

男はつらいよシリーズ史上最も凄惨な幕開けに少々面食らうも、さらなる事件が<とらや>を襲う。

なんと<とらや>、団子屋から宿屋に衣替えか!?さらに第一次七万円戦争で身も心もすさんだ<とらや>の面々にさらなる追い打ちをかけるように勃発する第二次二百万円戦争!

寅さんの怒りもついに頂点に達するが、寅さんのけなげな心が世界を、<とらや>を、そしてぼたんを救う!

今回のMVPは、実人生の生き様そのものから滲み出る存在感を見せた宇野重吉&岡田嘉子に決定。

そして、実はリリーの上をいく相性の良さを垣間見せる寅さんとぼたん。播州龍野で所帯をもった二人はおそらく今も幸せに暮らしていることでしょう。

そう思わせてくれる幸せな一品。

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第18作・男はつらいよ 寅次郎純情詩集

マドンナ:京マチ子

出演:渥美清、倍賞千恵子、京マチ子、壇ふみ、浦辺灸子

公開:1976年12月/観客動員:172万人

舞台:長野県別所温泉、新潟県六日町

内容:満男の担任の先生にのぼせた寅さんだったが、彼女の母親・綾を見てそっちの方に鞍替え。。綾は寅さんの幼なじみだったが、今では未亡人で病気がちの身だった。心配性の寅さんは身を固めて花屋になろうと決心するが・・・。シリーズ中で唯一マドンナが死んでしまう珍しい作品。

評価★★★★/80点

キレる博、母娘に手を出す寅さん、爆裂演技!京マチ子。

MVPは、おめかししたタコ社長に決定!

笑いと哀しみのペーソスが見事に融合しているシリーズ中でも上位に入るであろう佳品。

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第19作・男はつらいよ 寅次郎と殿様

マドンナ:真野響子

出演:渥美清、倍賞千恵子、真野響子、嵐寛寿郎、三木のり平、平田昭彦

公開:1977年8月/観客動員:140万人

舞台:愛媛県

内容:例によってとらやの面々とケンカした寅さんは愛媛へ。お墓参りのわけありの美しい未亡人と出会って慕情がつのる寅さん。そして、大洲城18代目当主だというヘンな老人と知り合った寅さんは、その老人に死んだ息子の嫁を東京で探してほしいと頼まれ・・・。

評価★★★★/80点

民主主義とウナギが好きだと豪語する博。

姫を訪ねて三千里、苦悩の旅を続けるゲンナリ寅さんとご乱心お殿さま。

MVPは、とらやの庭に糞をたれた愛犬トラあらためポチに決定!

寅さんの健気で純真な思いやりに胸打たれること請け合いの一品。

2008年7月11日 (金)

夢のシネマパラダイス454番シアター:男はつらいよ第4章/寅さん恋愛指南旅(20)~(28)

第20作・男はつらいよ 寅次郎頑張れ

311wcgwf0fl__sl500_aa192_ マドンナ:藤村志保

出演:渥美清、倍賞千恵子、中村雅俊、大竹しのぶ、藤村志保

公開:1977年12月/観客動員:188万人

舞台:長崎県平戸

内容:とらやに下宿している電気工の青年・良介と仲良くなった寅さん。彼が想いを寄せる食堂のウエイトレス・幸子との仲をとりもつ指南役を買って出る。が、失恋専門の寅さんのこと、万事裏目に出てしまい、良介は自殺未遂までしでかしてしまう始末。一方の寅さんは幸子の美しい姉に一目惚れし・・・。

評価★★★★/80点

“寅さんが言うところの初デートで見る映画おすすめ推奨作品。これを見れば文句なく好きな女を即日落とせます!?”

<とらや>まさかの大爆発!!保険金支払いでセレブに変身!?

さらにタコ社長、物干しざおに天日干しにされ、文字通りの干しタコに。。

今回のMVPは、この時からすでに稀有な実力を発揮していた大竹しのぶに決定。

現役を引退して恋の名アドバイザーへと華麗なる(?)転身を遂げた寅さんを楽しめる一品、かと思いきや前言撤回ですぐに現役復帰しちゃうところはご愛嬌。

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第21作・男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく

マドンナ:木の実ナナ

出演:渥美清、倍賞千恵子、木の実ナナ、武田鉄矢、竜雷太

公開:1978年8月/観客動員:190万人

舞台:熊本県田の原温泉

内容:さくらの幼友だちでSKDの踊り子・奈々子に夢中になった寅さんは、毎日浅草国際劇場へ通い詰め。その上、九州で知り合った青年が寅さんを頼って上京。彼も一緒になってレビュー狂いになってしまう。寅さんは徐々に恋の指南役へと立場を変えつつも・・。

評価★★★★/75点

とらや再建に乗り出し、タコ印刷工場乗っ取りをもくろむ寅さん。

風のように来て風のように去り、逆転クロスカウンターを寅さんに見舞う木の実ナナ。

MVPは「幸せの黄色いハンカチ」と同様に、素演技で女に手をのばす武田鉄矢に決定!

寅さん&武田の強力2トップが炸裂するオイシイ一品。

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第22作・男はつらいよ 噂の寅次郎

マドンナ:大原麗子

出演:渥美清、倍賞千恵子、大原麗子、室田日出男、泉ピン子、志村喬

公開:1978年12月/観客動員:200万人

舞台:長野県木曽

内容:旅先で人生の儚さに思い至った寅さんは、柴又に立ち寄り修行の旅に出ることを宣言するが、とらやのお手伝いさん・早苗の姿を見るや否やそんな決意はどこへやら。夫と別居中という彼女に同情する寅さんに周囲は冷や冷や。しかし、そこへ早苗の従兄弟・肇が現れ・・・。

評価★★★★★/95点

京成線飛び込み自殺かタコ社長、末期ガンか寅さん!?

MVPはマイ・ベスト・マドンナ、メロメロボイスの大原麗子に決定!

なんとも言えないもどかしさと遣り切れなさが残る忘れられない一品。

女難の相に苦しんできた寅さん、なんでなぜなんだーとメチャクチャ叫んでジタバタしたい気分。。

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第23作・男はつらいよ 翔んでる寅次郎

マドンナ:桃井かおり

出演:渥美清、倍賞千恵子、桃井かおり、布施明、木暮実千代

公開:1979年8月

舞台:北海道支笏湖

内容:北海道で出会った一人旅を楽しむ娘・ひとみは田園調布に住む良家のお嬢さん。その後彼女は、会社社長令息との結婚式を途中で抜け出し、寅さんを頼って柴又までやって来てしまい、とらやは大仰天!あげくの果てには結婚もしていない寅さんが仲人をやってしまうハメに・・。

評価★★★/60点

今回のMVPは、蛾次郎に無間地獄をあびせる御前様に決定!

翔んでるかおりんとナヨナヨ明に全然翔ぶことができない寅さんとオイラ、、悲しい一品。

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第24作・男はつらいよ 寅次郎春の夢

マドンナ:香川京子

出演:渥美清、倍賞千恵子、ハーブ・エデルマン、林寛子、香川京子

公開:1979年12月

舞台:和歌山県、京都

内容:ビタミン剤のセールスマン、マイケル・ジョーダンは遠くアリゾナからやって来たが、商品が全く売れずに帝釈天の境内で行き倒れ寸前に。御前様が連れて来て、とらやの面々が面倒を見ることになったが、寅さんは大のアメリカ嫌い。そこへ満男が通う英語塾の美しい先生とその母・圭子が顔を出してから事態は一変。圭子が未亡人だと知るや否やベタボレ状態になってしまい・・・。

評価★★★/65点

鬼畜米英を唱える寅とアリゾナの刺客NBAの神様が、<とらや>のシマを巡って仁義なき戦いを繰り広げる変わり種。

今回のMVPはアメ公のハゲたオッサンから愛の告白を受け大真面目に悩むさくらに決定!

思ったことを口にするアメリカ人と思いを胸に秘める日本人の異文化バトルも面白く見られる一品。

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第25作・男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花

Tora25a マドンナ:浅丘ルリ子

出演:渥美清、倍賞千恵子、浅丘ルリ子、江藤潤、新垣すずこ

公開1980年8月/観客動員:206万人

舞台:沖縄

 

内容:旅回り歌手リリーから沖縄で入院中という便りが届き、飛行機嫌いの寅さんはドタバタ騒動の末なんとか沖縄へ。看病した甲斐もあって快方に向かい、2人は猟師町で夫婦気取りの生活を始めるのだが・・・。

評価★★★★★/100点

公然と脱税をはたらくタコ社長。エコノミー症候群か!?寅さん。

今回のMVPは三線の調べに乗せて沖縄民謡を唄ってくれるお母さんに決定!

リリーの幸せな真夏の南の島の夢がシャボン玉のように儚く消えてしまう物悲しさ、そして今だ夢うつつの中で零れ落ちる寅さん一世一代のプロポーズに息を吞む。

そして現実の切ない余韻を引きずって終わりと思わせておいての夢のつづきを見せてくれる帰結が、この映画を真に名作たらしめている。

寅さん映画で唯一“夫婦生活”を描いているシリーズ最高傑作。

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第26作・男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

マドンナ:伊藤蘭

出演:渥美清、倍賞千恵子、伊藤蘭、村田雄浩、松村達雄、梅津栄

公開:1980年12月/観客動員:217万人

舞台:北海道江差、奥尻島

内容:北海道江差でテキヤ仲間の墓参りをした寅さんは、その娘・すみれと出会い、東京での勉学の世話をすることになった。定時制高校に通うすみれの生き生きとした姿を見た寅さんは、自分も入学願書を出してしまう。そんなある日、奥尻からすみれの恋人だと名乗る男・貞夫が現れ・・・。

評価★★★★/80点

今回のMVPは打倒お受験に燃える<とらや>の面々に決定!

国籍詐称、にせ札所持、拉致誘拐。今、男気ある寅さんの素顔が明らかになる。。ちなみに寅さんの生年月日は、1940年(昭和15年)11月29日。

寂寥漂う中にもホロリとさせる良作。

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第27作・男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎

マドンナ:松坂慶子

出演:渥美清、倍賞千恵子、松坂慶子、芦屋雁之助、大村崑、マキノ佐代子

公開1981年8月/観客動員:182万人

舞台:瀬戸内、大阪

内容:瀬戸内の小島で大阪新世界の美人芸者・ふみと出会った寅さん。彼女の生き別れの弟に2人で会いに行くが、弟はすでにこの世にはいなかった。柴又へ帰った寅さんは、ふみの影響ですっかり関西人気取り。と、そこへふみが訪ねてきたもんだからさぁ大変。寅さんその気になっちゃって・・・。

評価★★★★/80点

タコ社長ついに海に還る日がやって来た!?

大阪では寅VS狸の仁義なき戦いが勃発!

そして今回のMVPは、薄幸のおふみさんに決定。

大阪パワーにさすがの寅さんも圧倒されまくりなのも見どころだが、笑いなどどこ吹く風の人情ものに仕上がったこれはこれで味のある一品。

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第28作・男はつらいよ 寅次郎紙風船

マドンナ:音無美紀子

出演:渥美清、倍賞千恵子、岸本加世子、音無美紀子、小沢昭一、地井武男

公開:1981年12月/観客動員:144万人

舞台:福岡県秋月、大分県

内容:九州路の日田で知り合った若いフーテンの娘・愛子に商売のサクラを務めてもらった寅さん。2人で旅をしている途中、病気で寝ている昔の仲間・常三郎から、自分が死んだら女房・光枝をもらってくれと頼まれ、寅さんもその気になる。案の定亡くなった常三郎。寅さんは未亡人となった光枝を連れてとらやに帰るが・・・。

評価★★★/65点

旅先でデリヘルを利用するのか寅さん!?

そして今回のMVPは、寅さん史上最強のウザキャラ岸本加世子に決定!

このウザキャラの暴れっぷりにマドンナが完全に霞んでしまっているどころか、映画自体までもがどこかおかしくなっちゃってる異色作。

なんてったって冒頭の寅さんの夢にまでちゃっかりと出てくる始末だからね(笑)。参っちゃうよ。。

2008年7月10日 (木)

夢のシネマパラダイス453番シアター:男はつらいよ第5章/寅さん心の旅路(29)~(41)

第29作・男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋

マドンナ:いしだあゆみ

出演:渥美清、倍賞千恵子、いしだあゆみ、片岡仁左衛門、柄本明、津嘉山正種

公開:1982年8月/観客動員:139万人

舞台:京都府、神奈川県鎌倉市

内容:京都である老人を助けた寅さん。実はこの御老人、陶芸家の大先生だった。老人の家のお手伝い・かがりさんと仲良くなった寅さんは、彼女の失恋に同情するうちにいつしか心惹かれ、2人で鎌倉のあじさい寺でデートしたまではよかったのだが・・・。

評価★★★★/75点

いしだあゆみがガチでイイ

夫を亡くし、さらに再縁の話も流れた未亡人の憂いを湛えた色気が絶品で、失意のうちに男に安らぎを求めようとする女のサガに見てるこちら側がのぼせ上がってしまう。

そんな彼女のアタックに寅さんなんて持ちこたえられるはずもなくw、その熱を冷ますのに鎮静剤を打つというのは大笑いした。

けど、彼女の思いを受けて立たないのが寅さんの弱さであり悲しいサガなんだよねぇ。せつなくてやり切れないなぁ・・。

オイラだったら京丹後に真っ先に直行するけどねw

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第30作・男はつらいよ 花も嵐も寅次郎

マドンナ:田中裕子

出演:渥美清、倍賞千恵子、田中裕子、沢田研二、浅丘雪路、内田朝雄

公開:1982年12月/観客動員:228万人

舞台:大分県

内容:大分の温泉地で寅さんが知り合った気の弱い青年・三郎は動物園の飼育係。彼は同宿したOLの蛍子に一目惚れするがアタックできない。そこで我らが寅さんの恋愛指南のご登場となるが・・・。この作品をきっかけに沢田研二と田中裕子は実生活でも結ばれましたとさ。。それ考えると寅さんってスゴイ。

評価★★★★/75点

結局行き着くところは、、顔なんだよなぁ

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第31作・男はつらいよ 旅と女と寅次郎

マドンナ:都はるみ

出演:渥美清、倍賞千恵子、都はるみ、藤岡琢也、中北千枝子、細川たかし、北林谷栄

公開:1983年8月/観客動員:151万人

舞台:新潟県佐渡

内容:ちょうど芸能界を引退する直前だった都はるみをマドンナ役に起用した一編。フツーのおばさんになりたくて佐渡へ失踪した演歌の女王・京はるみ。そんなこととは露知らず、寅さんはせっせと傷心の彼女を元気づけるのだが・・・。

評価★★★/60点

スターとの恋路は誰もが夢見ることだけど、寅さんそれを叶えちゃうんだからズルイよー!

相手が何者であろうと分け隔てなく接する優しくて粋な寅さんの魅力にかかれば大スターもイチコロってことか。

ただ、それが恋にならないのが玉にキズ(笑)。一時の夢が覚めたときの寅さんのしょんぼり顔はシリーズの中でも随一だった気がするw

終盤は完全に都はるみのプロモ。。

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第32作・男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

00000465503l マドンナ:竹下景子

出演:渥美清、倍賞千恵子、竹下景子、松村達雄、中井貴一、杉田かおる

公開:1983年12月/観客動員:149万人

舞台:岡山県

 

内容:さくらの夫・博の亡き父の三回忌に岡山備中を訪れた寅さん。そこで寺の住職の娘がバツイチの出戻りと聞くやまたまたホレてしまう。寺の養子に入ることを決めた寅さんは仏門の道に入ることを宣言し、柴又帝釈天の御前様に弟子入りすることになるが・・・。

評価★★★★☆/85点

今回のMVPは、うぶな女性役と今現在の成れの果てとのギャップが凄すぎて逆に気持ち悪く見えてしまう杉田かおるに決定!そして、寅さんがあからさまに女をフッてしまう凄っごいムカツク一本。

まんざらどころじゃなく、あと一押しで竹下景子をものにできたやないか、このバカ寅アホ寅脳タリン寅

しかも泣いてたやないか彼女。女を泣かすなんて、、クッ、グッウ~~やりきれん。

しかも変に心に残っちゃうんだよ、ああいう展開だと。

バカ、バカ、バカーー

「、、というお粗末さ」の一言で終わらせるには惜しい、相当好きな映画になってしまったのだった。。

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第33作・男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎

マドンナ:中原理恵

出演:渥美清、倍賞千恵子、中原理恵、渡瀬恒彦、佐藤B作、美保純

公開:1984年8月/観客動員:137万人

舞台:北海道釧路

内容:霧深い釧路で出会った渡り鳥美容師の小暮風子と意気投合した寅さん。彼女の恋人であるサーカスのオートバイ乗りから引き離そうと奮闘するが・・・。タコ社長の娘あけみ役で美保純が初登場。

評価★★★/65点

死んだフリはするなーーっ!

熊には効かないぞーーっ(笑)。て、あんなオチでいいんかい?

こんな悲しい結末はないな、と博さん言ってたくせに、ラストであそこまで落とすかよ。しかもこれ見よがしに空撮してるし。

意味ないっしょ(笑)。

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第34作・男はつらいよ 寅次郎真実一路

Image981 マドンナ:大原麗子

出演:渥美清、倍賞千恵子、大原麗子、米倉斉加年

公開:1984年12月/観客動員:144万人

舞台:鹿児島県

内容:とらやの面々とケンカをして飛び出した寅さんは駆け込んだ上野の焼き鳥屋で、一流証券会社の課長と知り合う。彼の家で美しい奥さんと出会うが、数日後その奥さんから夫が家出蒸発をしてしまったと連絡が来る。寅さんは彼女と一緒に鹿児島まで夫探しの旅に出る。

評価★★★★★/90点

真実はひとつ。

ふじ子さんのためなら何でもやりますオイラは。ハイ。

「じゃあ、今、奥さんとわたくしの2人っきりてことですか?」と寅さん。

「そうよ。」とふじ子。

この「そうよ。」の声と響きにベロンベロン

あーーあのバカ夫の首根っこひっつかまえて絞めてやりてーー。あ、いかんいかん、煩悩が押し寄せてきた・・。御前様、お助けを。

それにしても、寅さんって飛行機嫌いじゃなかったっけ?

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第35作・男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

マドンナ:樋口可南子

出演:渥美清、倍賞千恵子、樋口可南子、平田満、松村達雄、初井言栄

公開:1985年8月/観客動員:138万人

舞台:長崎県

内容:今回は寅さんが恋愛指南役に回って気の弱い青年を助けるパターン。長崎五島列島へやって来た寅さんは老婆を助けたことから東京在住の孫娘・若菜と知り合う。若菜に想いを寄せるカタブツ大学生を手助けせんと張り切る寅さんだったが・・・。

評価★★★/65点

けなげで一本芯の通った若菜さんも、この時から10年も経たないうちにヌード写真集出しちゃうんだからなぁ・・・。世の中って怖いよ寅さん(笑)。

女優ヌードの先陣を切ったのが忘れもしないこの樋口可南子だった。オイラが中学生の頃だったからなぁ、そりゃ鮮烈っスよ。

たしかこの後が宮沢りえで、、って話はもういいかww

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第36作・男はつらいよ 柴又より愛をこめて

Dswvqfri マドンナ:栗原小巻

出演:渥美清、倍賞千恵子、栗原小巻、川谷拓三、田中隆三

公開:1985年12月/観客動員:140万人

舞台:静岡県下田、式根島

内容:タコ社長の娘・あけみが嫁ぎ先から家出し、連れ戻し役に寅さんが伊豆下田に派遣される。帰りたくないと駄々をこねるあけみの機嫌をとるため、2人は船で式根島へ渡る。ところが、島の小学校に“二十四の瞳”よろしく美人の先生がいて、寅さんは一目惚れ・・・。

評価★★★☆/70点

“女美人教師と生徒トラちゃん、、フツーはアブない題材なんだけど、寅さんの手にかかれば一転して人情話になる。。”

もっとも日本人らしい日本人に選ばれタイム誌の表紙を飾った寅さん、なんと女子高生の前で寝ションベン!?一方、タコ入道はTVジャックに成功!

しかし、今回のMVPは、なななんと英語をペラペラと話しちゃってる御前様に決定!

少年のような心と、ケタはずれの包容力を持った頼れる男の心をあわせ持った奇跡のような人間、寅さんの良さを再認識できる一品。

でも、恋に敗れた相手がダサダサの川谷拓三とは・・。でもさ、このダサ男はちゃんと小巻先生に好きだッ!って言ったんだもんな。そう考えると、やっぱり寅さんの負けか。。

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第37作・男はつらいよ 幸福の青い鳥

マドンナ:志穂美悦子

出演:渥美清、倍賞千恵子、志穂美悦子、長渕剛

公開:1986年12月/観客動員:151万人

舞台:福岡県筑豊、山口県萩市

内容:筑豊で昔なじみの旅役者の娘・美保と知り合った寅さん。上京した美保の就職を世話するなどハッスルする寅さんだったが、美保に想いを寄せる画家志望の青年が現れて・・・。

評価★★★/65点

今回のMVPは、なんでお前がの出川哲郎に決定!ちなみに有森也美もラストに出てきます。

なんかマドンナと長渕剛のラブストーリーに寅さんが全然絡んでいってない気がしたんだけど・・。

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第38作・男はつらいよ 知床慕情

00000604282l マドンナ:竹下景子

出演:渥美清、倍賞千恵子、三船敏郎、竹下景子、淡路恵子

公開1987年8月/観客動員:207万人

舞台:北海道斜里町

 

内容:北海道の知床にやって来た寅さんは、無骨な獣医・順吉の家に厄介になっている。やもめ暮らしの順吉のことは、スナックの女主人悦子が何かと世話を焼いていた。そこへ、駆け落ちして東京で暮らしていた順吉の娘・りん子が戻ってくる。寅さんや悦子はりん子を温かく迎えるが、順吉だけは彼女に冷たかった。寅さんは順吉と悦子の恋の橋渡しをする一方で、りん子にホの字となるが・・・。80年代の同シリーズを代表する一本といわれている。

評価★★★☆/70点

マドンナが竹下景子の時はなんとも煮え切らない終わり方をするねんなぁ。

「口笛を吹く寅次郎」でもそうだったけど、もしかして浅丘ルリ子のリリーよりも竹下景子の方が寅さんと合ってるのかもねぇ。明らかに寅さんにホレてるもん。

なのにいっつも寅さん逃げるんだ。もう~~

三船さんに説教する前に自分が行動せい!

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第39作・男はつらいよ 寅次郎物語

マドンナ:秋吉久美子

出演:渥美清、倍賞千恵子、秋吉久美子、伊藤祐一郎、五月みどり、すまけい

公開:1987年12月/観客動員:143万人

舞台:奈良県吉野、和歌山県、三重県志摩

内容:寅さんのテキヤ仲間の遺児・秀吉がとらやを訪ねてきて、寅さんは一緒に母親探しの旅に出る。大阪から吉野へ来て高熱を発した秀吉の看病をしてくれた、同宿の女性にベタボレしてしまった寅さん。やがて、伊勢、志摩に至って母と子は対面を果たすが・・・。

評価★★★/65点

母を訪ねて三千里・寅さんバージョンは、寅さんが伯父さんではなく、お父さんになった唯一の記念作。

リリー(浅丘ルリ子)との気心の知れた息の合ったコンビぶりに比べれば、今回「お父さん」「お母さん」と呼び合っていた隆子(秋吉久美子)とのコンビぶりは、微妙な空気感と距離感が2人の間に流れていて、なんかホンマもんの男と女の関係になるんやなかろうか、と訝っていたっけば、、、キターーッ!!寅さん最大最高のチャンスが!!

女絶ちを宣言した寅が女狂いに変貌する!?

お宿の寅さんの部屋に隆子が入ってきて秀吉の側に寝て、「寅さんもここに来て寝て」と言ったが最後、その時に手ぇ出さないと寅さぁん(笑)。ガバッとさぁ。

が、しかし、潮吹いたのは(コラコラw)隆子じゃなくてガキの秀吉だったというオチには、ウハハ、山田洋次め・・。

しかも、秀吉の寝ションベンがしっかり真上に吹き出してるしよ、ハッ!ダメだ、ここらへんで打ち止めにしとけオレ!寅さんが汚されてしまう・・。

さてさて、今回のMVPはチョイ役のおとぼけバカ面が印象的だった出川哲郎にしようかと思ったが、やっぱりあのシーンの秀吉に決定!

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第40作・男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日

マドンナ:三田佳子

出演:渥美清、倍賞千恵子、三田佳子、三田寛子、尾美としのり

公開:1988年12月/観客動員:182万人

舞台:長野県小諸市

内容:俵万智のベストセラー「サラダ記念日」にヒントを得て作られた寅さんの大人の恋物語。寅さんは信州で出会った美しい未亡人の女医・真知子に一目惚れ。そこに訪ねてきた短歌が趣味だという姪の由紀とも仲良くなった寅さんは、柴又に戻るやさっそく由紀が通う早稲田大学に出かける。が、ひょんなことから講義を受けるハメに・・・。

評価★★/45点

短歌はお寒いし、マドンナはお堅いし、寅さん映画には珍しく何ら見どころがない作品。

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第41作・男はつらいよ 寅次郎心の旅路

マドンナ:竹下景子

出演:渥美清、倍賞千恵子、竹下景子、柄本明、淡路恵子、マーチン・ロシュバーガー

公開:1989年8月/観客動員:185万人

舞台:オーストリア・ウィーン

内容:東北の田舎の駅で自殺しようとしていた心身症のサラリーマンを元気づけたのがきっかけで、寅さんは彼が一度行ってみたいというウィーンを湯布院と聞き間違えて二つ返事で了解してしまった。そして、とらやの面々の猛反対を振り切って一路ウィーンへ。そこでツアーガイドの久美子に出会い、いつもの恋愛騒動が巻き起こる。

評価★★★☆/70点

世の中に否定された寅、大嫌いだったはずの飛行機に乗ってまで海外逃亡を決断!?

そしてせんべい一枚でふるいつきたいようなイイ女をゲットする!?

しかし、さらなる衝撃が!寅さんの正体は行商人の姿を借りたスパイだった!?

今回は恋愛模様そっちのけで寅さんの異国情緒巡りが描かれるのだけども、そのせいかマドンナの中でも三本の指に入る竹下景子(32作目「口笛を吹く寅次郎」、38作目「知床慕情」)の影が薄く魅力が活かされていなくて盛り上がりに欠けるのが玉にキズだし、寅さんと美しきドナウはやはり畑違いw

でも、遠い異国=望郷をテーマにシフトチェンジして描いたのはそれはそれで正解で、マドンナが寅さんを“故郷のかたまりみたいな人”と形容した言葉は、オイラが男はつらいよシリーズを好きな理由を言い当てていてストンと胸に落ちてきた。名言です!

夢のシネマパラダイス452番シアター:男はつらいよ第6章/満男の青春(42)~(47)

第42作・男はつらいよ ぼくの伯父さん

2 マドンナ:後藤久美子

出演:渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、夏木マリ、壇ふみ

公開:1989年12月/観客動員:191万人

舞台:佐賀県

内容:浪人生活を送る甥の満男は、ブラスバンド部の後輩・泉に想いを寄せていた。が、彼女は両親の離婚で佐賀へ転校。そこで満男はオートバイで彼女の元へ向かった。ところが、そこで寅さんとばったり出くわしてしまい・・・。

評価★★★★/75点

今回のMVPは、キザなバイク乗りを気取っていたが、寅さん映画とは思えない暴走ぶりをみせる釣りバカのスーさんの運転手こと笹野高史に決定!

ってあのシーンだけはホントに寅さん映画じゃなかった。。。

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第43作・男はつらいよ 寅さんの休日

マドンナ:夏木マリ

出演:渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、夏木マリ、寺尾聰、宮崎美子

公開:1990年12月/観客動員:208万人

舞台:大分県日田市

内容:満男が想いを寄せる泉が、愛人と同棲している父親を探しに九州へ向かう。これに満男も同行していったもんだから、“とらや”の面々も大騒ぎ。急遽、寅さんが援軍に向かうが・・・。

評価★★★/65点

今回のMVPは、湯婆婆が湯屋に帰ってきたぁ!の夏木マリに決定!

だって夏木マリの嗚咽が湯婆婆そのものなんだもん。

しかしまぁ夏木マリと宮崎美子じゃねえ、、そりゃねぇ、、やっぱさあ寺尾聰も鞍替えしちゃうわなぁ・・・。

ちなみに裏MVPは、毎度のごとく(前作でも)満男にドタキャンを繰り返されながらも親友であり続ける友人2人組に決定。

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第44作・男はつらいよ 寅次郎の告白

マドンナ:吉田日出子

出演:渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、吉田日出子、夏木マリ

公開:1991年12月/観客動員:211万人

舞台:鳥取県

内容:日本海沿岸の鳥取を旅する寅さんはそこで偶然に泉と再会する。彼女は母親の再婚を素直に喜べず、その寂しさを紛らわすために鳥取に来たのだった。一方、それを泉からの絵葉書で知った満男も鳥取に急行するが・・・。

評価★★★/60点

題名通りの度肝を抜く寅さんの告白!!トリビアの泉のへぇへぇボタンを思いっきり連打したい気分だ。

だって寅さんと妹のさくらが腹違いの兄妹だったなんて、オイラ初めて知ったぞ。

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第45作・男はつらいよ 寅次郎の青春

マドンナ:風吹ジュン

出演:渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、風吹ジュン、永瀬正敏、夏木マリ

公開:1992年12月/観客動員:207万人

舞台:宮崎県日南市

内容:東京で就職した泉は、週末になると満男の家に遊びに来ていた。ある日、同級生の結婚式に出席すべく、宮崎に出かけた泉はそこで寅さんと再会。しかし、久々の再会に喜んでいたのもつかの間、ささいなことから寅さんは足をおもいっきり挫いてしまう・・・。御前様こと笠智衆のシリーズ遺作。

評価★★★/60点

いいかげんに告れよ満男さん。見ててかわいそうになってくる・・。

キスまでされてんねんで泉に。玉砕せいや玉砕

でも満男の定番テーマ曲である徳永英明も時代を感じさせるなぁ。

あ、全然寅さんのことが思い浮かんでこない。今回はそれだけ影が薄かったということか。。

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第46作・男はつらいよ 寅次郎の縁談

マドンナ:松坂慶子

出演:渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、松坂慶子、城山美佳子、島田正吾、光本幸子

公開:1993年12月/観客動員:216万人

舞台:香川県

内容:就職がなかなか決まらない満男は、思い悩んだあげく家出をしてしまう。満男捜索を請け合った寅さんは、瀬戸内海の小島・琴島で漁師をしている満男を発見。満男は島の看護婦・亜矢にベタボレしていて、寅さんも満男が世話になった旧家の娘・葉子に恋をしてしまう・・・。

評価★★★★/75点

オイラも就職活動したなぁ。満男の苦悩はよーーく分かるよ。

でも亜矢ちゃんに対する中途半端な態度だけは全くもって分からねぇぞ。

って、亜矢ちゃんも満男に見切りつけたと思ったら他の男に手出してるし・・・。オイラも肝に銘じよう。。

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第47作・男はつらいよ 拝啓車寅次郎様

マドンナ:かたせ梨乃

出演:渥美清、倍賞千恵子、かたせ梨乃、吉岡秀隆、牧瀬里穂、山田雅人、小林幸子

公開:1994年12月/観客動員:217万人

舞台:滋賀県長浜市

内容:靴会社に就職して半年が過ぎた満男は、大学の先輩から誘われ、先輩の実家で祭りでにぎわう長浜を訪れる。案内役は先輩の妹・奈穂。ふたりは急速に打ち解けていき・・・。日本三大山車祭りのひとつ、湖国近江の長浜曳山祭りを舞台に、またもや寅さんと満男の恋が燃え上がる。

評価★★★★/75点

買います!寅さん、オイラ買います!20円の鉛筆!

いやぁ~、物を売るということに対する寅さんの熱弁、我が心に痛く至りましてございまする。

ホントに買いたくなっちゃうもん、あれ聞くとさ。

夢のシネマパラダイス451番シアター:男はつらいよ第7章/ついに夫婦に・・・(48)

男はつらいよ 寅次郎紅の花

Tora48aマドンナ:浅丘ルリ子

出演:渥美清、浅丘ルリ子、吉岡秀隆、後藤久美子、夏木マリ、宮川大助・花子

舞台:鹿児島県奄美大島、神戸

公開:1995年12月/観客動員:170万人

 

内容:日本映画を代表する長寿シリーズの第48作にして最終作。1989年の第42作「男はつらいよ・ぼくの伯父さん」以降は、寅さんの恋と並行して甥の満男の恋や青春が描かれてきた。本作には42~45作における満男のマドンナ・泉と、11作・15作・25作における寅さんのマドンナ・リリーが登場。満男は泉の縁談を壊して思いを告白し、寅さんもリリーと一時の同棲生活を送るなど、それぞれの恋の成就に近いものが描かれている。しかし、96年に主演の渥美清が逝去し、ついにこの一大シリーズも本作をもって終焉の時を迎えた。

評価★★★★★/100点

時事問題や社会問題にあえて首を突っ込むことなく距離を置いてきた映画シリーズにおいて、阪神淡路大震災を劇中に取り入れたのはいかに日本社会に衝撃を与えた有事だったのかが分かろうものだが、炊き出しのボランティアや、時の首相が避難所を慰問に訪れたことを伝えるニュース映像に行方知れずの寅さんが映り込むくだりは、寅さんが満男の恋の応援団長から国民の応援団長になり、文字通り日本人にとってシンボリックな存在になったという点で印象的。

そしてなにより寅さんの最終作がリリーとの旅立ちで締められたのが感慨深い。

地元の島唄の調べに乗せての晩酌シーンなど、シリーズ最高傑作の呼び声高い「ハイビスカスの花」とリンクさせるシーンもあったり、赤い糸で結ばれた寅さんとリリーのなれ初めを「ハイビスカスの花」などの過去作の映像をインサートするのではなく、昔を懐かしむ2人の饒舌な語り口で満男に聞かせるのもなんとも上手くて心に残る。

また、満男と泉の恋が成就するのも晴れ晴れしい。

名作ドラマ「北の国から」で初恋相手レイちゃんの結婚式を指をくわえて見ることしかできなかった純くんが、車をぶつけてまで泉ちゃんの結婚式をぶち壊すところは思わず快哉w

映画を見終えて、寅さんと寅さん映画に対する言葉に表わせないような様々な感情が湧いてきて心がいっぱいになった。

ありがとう、寅さん!またいつか会える日まで・・。

2008年7月 7日 (月)

夢のシネマパラダイス448番シアター:拝啓天皇陛下様

313rv3zhcal__sl500_aa192_ 出演:渥美清、長門裕之、左幸子、中村メイ子、藤山寛美

監督・脚本:野村芳太郎

(1963年・日本・99分)NHK-BS

評価★★★★/75点

内容:昭和6年、岡山の新兵場に山田正助ことヤマショウ(渥美清)が入隊してくる。幼い頃に両親を亡くし、孤児として育ってきたヤマショウにとって三度の飯が食えて俸給まで貰える軍隊はまさに天国のような所だった。そんなヤマショウにとって除隊になってシャバに戻ることは耐えられないことであり、ついには自分をもっと軍隊に置いてくれと天皇陛下に直訴状を書いてしまう。第一次世界大戦から満州事変、太平洋戦争とその度に戦地に赴いたヤマショウは、戦後、九州で炭鉱夫として働くが・・・。学はないが純朴に生きていくヤマショウの人生を、戦友ムネさん(長門裕之)の目を通して描く悲喜劇。

“「畏っそれ多くも・・・」が妙にツボにハマッた。”

キワドいことを平気で面白おかしく描いていることになんだか凄みを感じてしまうのだが、最も象徴的なシーンが戦場で死ぬ間際に「天ぇ~~ん皇陛下、ババンザーーイ!」と言うか言わないかでヤマショウと仲間の兵隊が大揉めするところだろう。

敵の銃弾に倒れ3時間苦しんだすえ息絶えた仲間を見てヤマショウが、3時間生きとったなら死ぬ間際に天皇陛下バンザイとちゃんと言うヒマがあったんじゃのう、と嬉しそうに言う。

ところがそれを聞いていた仲間たちが、お前アホやのう。生きるか死ぬかの瀬戸際に誰でもそんなこと言えると思うてんのか?と冷笑を浮かべるのだ。

それに対しヤマショウが、軍人はどんなことがあっても言わんといけんのじゃ!言えん奴はへなちょこじゃい!とブチキレて一気にケンカになるのだが、考えてみるとこのシーン、キワドいなんてもんじゃない(笑)。

あの時代、徹底的に戦時教育で教え込まれた当時の正論を、そんな教育など受けてもいないヤマショウが純粋な思いで口にしたのに、他の兵隊からお前バカだなと笑われてしまうのだから。。

また、軍隊にいれば美味い飯が食えるんだとか、戦後ヤマショウが華厳の滝での自殺者を引き揚げる作業員になったくだりなど、至るところにシニカルな風刺が散りばめられていて、それを渥美清という赤子キャラがオブラートに包んだといったところか。

渥美清その存在自体にバンザイと言いたい映画かもね。

そういえば、いつだったか田原総一郎が司会してる某深夜番組で、元帝国軍人が戦争を語るという企画をやってて見たことを思い出したが、人間魚雷や特攻に配属されながらも運良く一命をとりとめた方たち、また南方戦線で餓死寸前になった方などは一様に天皇陛下バンザイと言って死ねる余裕も気持ちもなかったと言っていたのが印象的だった。

最後の最後で口につく言葉は天皇陛下バンザイなんかではなく、「お母さん!」なのだそうだ。

そりゃそうだよね。

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(おまけ)

八月の狂詩曲<ラプソディー>(1991年・日本・98分)NHK-BS

 監督・脚本:黒澤明

 出演:村瀬幸子、井川比佐志、根岸季依、吉岡秀隆、リチャード・ギア

 内容:長崎の山村に住む老婆・鉦のもとへ、ハワイに住む兄・鍚二郎が会いたがっているという手紙が届くが、兄弟の多い鉦にはそんな兄の記憶がない。4人の孫は鉦の家に滞在し一緒にハワイに行こうと祖母を説得しようとするが、祖母から昔話を聞き、戦争と原爆の悲惨さを理解していく。やがて錫二郎の息子・クラークが鉦のもとにやって来た。。。村田喜代子の短編小説に基づき、被爆体験を持つ老婆とその孫たちのひと夏の出来事を描いた反核映画。

評価★★★/65点

黒澤の“目”が何を見ているのか、何を見ようとしているのかが分からない。いや、開いているのかさえ怪しい。

言葉よりなにより絵で語ることができた黒澤が、この映画ではもはや言葉でしか語るすべを持たない。

もし監督が黒澤だと知らないで観たら、そのまま分からずじまいで終わっちゃいそうな・・。う~ん。。

2008年7月 6日 (日)

夢のシネマパラダイス447番シアター:午後のティータイムにいかが♪

天使のくれた時間

20061229_269711 出演:ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、ドン・チードル、ジェレミー・ピヴェン、マッケンジー・ヴェガ

監督:ブレット・ラトナー

(2000年・アメリカ・125分)DVD

内容:若くして投資会社社長を務めるジャック。クリスマスの朝、目覚めると、13年前に別れたはずの恋人ケイトがいて、2人の子供と一緒に暮らす自分になっていた・・・。リッチな部屋から一転、郊外の平凡な一軒家に暮らすことになったジャックが、本当の幸せとは何かを学んでいく。

評価★★★★/80点

“釣りバカの美智子さんを超えたケイト奥さまは永久に不滅です!”

基本的にハマちゃんは、ハマちゃんが太陽となって一家を照らしているが、ジャック一家はやはりケイトが太陽であるといっていい。ウチにいないとポッカリ穴が開いてしまうようなそんな存在。

しかも結婚13年経ってのアツアツぶりはハマちゃん&美智子さんコンビを凌ぐ勢い。

なにせケイト奥さまからして合体にかなり積極的なのだから(笑)。

イイこと思いついちゃったと言ってベッドからダァーッと駆けて行きランジェリーに着替えてジャーーン!どう?みたいな、、、って寝るなー!ジャーック!

なおかつシャンパン飲んだら乱れちゃうんでしょ、、、トホホ。

健全な夫婦関係に脱帽と羨望の眼差しで見つめておりました。

ニコラス・ケイジがまた良いんだよね。彼の出演作の中では1番好きかも。

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光の旅人 K-PAX(2001年・アメリカ・121分)2002/04/24・MOVIX仙台

 監督:イアン・ソフトリー

 出演:ケビン・スペイシー、ジェフ・ブリッジス、メアリー・マコーマック、アルフレ・ウッダード

 内容:NYの駅構内でひったくり犯と間違われて警察に連行された謎の男プロート。彼は自らを1000光年彼方のK-PAX星からやって来た異星人だと名乗り、精神病院に送られる。しかし、やがてプロートの存在が強い影響を与え、他の患者たちがみるみる回復していく。そのことに初めのうちは単なる妄想か虚言と高をくくっていたカウンセラーのパウエル医師も感化されていき・・・。

評価★★★★/75点

白黒はっきりつけることを良しとしないこの映画のバランス感覚が好きだな。

グレイでいいんだよグレイで、、、あっ、、、それって宇宙人じゃん!

って、それ狙ってたのかぁ、、というオチ・・・。

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ターミナル

Ta_2004_1 出演:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、チー・マクブライド

監督・スティーブン・スピルバーグ

(2004年・アメリカ・129分)2004/12/28・MOVIX仙台

評価★★★★/75点

内容:東欧のある国からNYにやって来たビクターはJFK空港に降り立つが、祖国で起きたクーデターのためパスポートが無効になってしまい、アメリカへの入国も帰国もできない状態になってしまい、空港に留まることに。その中で、言葉も通じず、お金もない中で奮闘する彼の姿が、やがて周囲の人々に変化をもたらしていく・・・。

“巷説御伽噺<終着駅>”

クラコウジアというおとぎの国からやって来たナヴォルスキーが、殺風景なエアターミナルを、時間をも超越した夢のエンターテインメント空間に変貌させ、心温まるおとぎ話を聞かせてくれる。

しかも、そのおとぎ話は触れた者を実に心地よい気持ちにさせてくれる。

ここ最近やっつけ仕事以上の結果を残せていない語り部スピルバーグの面目躍如といったところだろうか。

、、と思ったら、エンドクレジットで、なんとアンドリュー・ニコルの名を発見!原案および製作総指揮なのね。

ターミナルのセットの内装とかにもなんか関わってそうな気がするけど。

アンドリュー・ニコルのクールさとスピルバーグの空想と愛情が柔らかく融合しているってかんじかな。

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サイドウェイ

512bzxqpw4ml__aa210_ 出演:ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン、サンドラ・ウォー

監督・脚本・アレクサンダー・ペイン

(2004年・米/ハンガリー・127分)2005/04/25・仙台フォーラム

評価★★★★/75点

内容:小説家志望の中年教師マイルスと、親友でタレントのジャック。ふたりは気ままなワイナリー巡りの旅に出るが、旅先で遭遇するさまざまな出来事がきっかけで、その旅はやがて自分自身を見つめ直す旅へと変わっていく・・・。

“えせ西田敏行、えせシュワちゃん、えせジュリアン・ムーア、えせルーシー・リューのフル珍道中!大丈夫、お味はホンモノです。このロード・ムービー2004年ものを試飲したわたくしが保証いたします。”

といってもわたくし、下戸なんですけどもね・・・。

ただ、下戸かつまだ中年という年頃にもなっていない自分が、この映画に入っていく上でシンパシーを感じた第一の要素は、マイルスとジャックの勝手気ままなワイナリー巡りのドライブの雰囲気にあるのかも。

今まで様々なロードムービーを観てきた中で1番ドライブしたくてたまらなくなった作品かもしれない。

何が起こるわけでもない、町の名前がただ字幕で示されワイナリーやレストランでワインを飲み、まったりのんびりと続くだけなのだが、爽やかな風と暖かい陽射し、そして素敵な音楽にのせて伝わってくる雰囲気とテイストが自分の肌にジュワーッと染み渡ってきてえもいわれぬ趣を味わうことができたのだ。

クスクス笑える至福のリラックス気分にめぐり合えたのは久方ぶり。

さすがにマイルスの書いた新作の題名が「昨日の次の日」「てことは今日でしょ?」には爆笑でしたが。

ただ、まさかフル珍をこの映画で拝むことになるとは思いもよらなかったな。「シンドラーのリスト」以来でっせ・・・。しかも車に擦り付けるなっちゅうに(爆)。

あと、好きだったシーンが、マイルスとマヤがポーチで語り合うところかな。

“ワインは生き物。何十年も前の古いワインならそれを育て作った人たちはもう(この世に)いない”、“ピークを迎えるとワインはゆっくり下り坂に向かっていく。そんな味わいも捨てがたい”

そうだよなぁ、、、60年ものだとかいったらそれを作った人たちってもういないんだよなぁ。そう考えると、うわー、なんかワインって凄いな

様々な人たちの人生と歴史が詰まってるんだ。。

そっかぁ、マイルスが執拗にこだわるワインの味わい方もそれで納得いったぞ。

でも、、、如何せん、、下戸なんだよなぁ・・・。

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西の魔女が死んだ(2008年・日本・115分)CS

 監督:長崎俊一

 出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう、大森南朋、木村祐一

 内容:中学生のまい(高橋真悠)は、通っている中学で登校拒否になってしまう。娘の扱いに困った母親(りょう)は、「西の魔女」と呼ぶおばあちゃんのもとに預けることにする。おばあちゃんは英国人で、日本人の夫に先立たれてからは田舎で一人暮らしをしていた。魔女の家系の末裔だと語るおばあちゃん。自分にもその血が流れていると教えられたまいは、魔女になりたいと思い、おばあちゃんの指導のもと魔女修行を始めることになるのだが・・・。

評価★★★/60点

ジブリ臭のする世界観といえば格好は良いが、語り口がバカ正直すぎて、かえって脆弱な印象。

その中で、ただ一点、サチ・パーカーが西の魔女というキャラクターに唯一無二の息吹を吹き込んでいるのが白眉で、日本映画初出演というのが惜しいと思えるくらい出色。

って、シャーリー・マクレーンの娘さんなのかぁこの人。。どうりでね。

まぁ、スローテンポ、スローライフな映画は嫌いじゃないんだけど、もうちょっとドラマ性に幅を持たせてほしかったな。

でも、おばあちゃんのお手製ジャムはめっちゃ食べてみたいわw

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サイダーハウス・ルール(1999年・アメリカ・126分)DVD

 監督:ラッセ・ハルストレム

 出演:トビー・マグワイア、シャーリズ・セロン、マイケル・ケイン、デルロイ・リンドー

 内容:孤児院で生まれ育ったホーマーは、院長ラーチの下で分娩と当時禁止されていた堕胎手術を手伝っていた。ある日、堕胎手術にやって来たキャンディとその恋人に刺激され、ホーマーは孤児院を出ることを決意する・・・。巨匠ジョン・アービング自らが自身の原作を脚色。アカデミー助演男優賞と脚色賞を受賞。

評価★★★★/80点

“親友ディカプリオを軽々と飛び越えてしまった瞬間”

監督ラッセ・ハルストレムは早熟ディカプリオを見出し、大器晩成マグワイアを開眼させたというところなのかな。

2008年7月 3日 (木)

夢のシネマパラダイス444番シアター:血と骨

Hone 出演:ビートたけし、鈴木京香、新井浩文、田畑智子、オダギリジョー、松重豊、中村優子、濱田マリ

監督・脚本:崔洋一

(2004年・日本・144分)2004/11/13・プラゼール

評価★★★★/80点

内容:大正12年、日本で一旗あげることを夢見て済州島から大阪へ渡ってきた金俊平。やがて強靭な肉体と凶暴さでのし上がっていった彼は蒲鉾工場を開業し繁盛させるまでにいたる。しかし、その凶暴かつ強欲な振る舞いと果てなき性欲は収まるところを知らず、妻・李英姫(鈴木京香)や家族でさえただ怯えるばかりの日々だった。そこにある日、朝鮮での落とし子だと名乗る武(オダジョー)が現れる・・・。「月はどっちに出ている」の著者・梁石日が自らの父親をモデルに著した同名小説の映画化。

“バドの血も凍る戦慄”

女に暴力振るう奴は徹底的にぶちのめす!!

「L.A.コンフィデンシャル」でバド・ホワイトの血をたしかに受け継いだオイラは、がしかし「俺の血を飲め!」という金俊平の前に脆くも沈黙した。バドの血が騒ぐことはとうとうなかった。

そして、あろうことかエンディングロールで背景に映し出される家族写真の数々を見た途端、涙が止まらなくなった。なんだか分からないが泣けてきた。自然に涙があふれた。

「さとうきび畑の唄」で明石家さんまが撮った笑顔の写真の数々に涙があふれたのとはわけが違う。

アンタら、よう耐えよったなぁという感慨からなのか、南無阿弥陀仏と祈ることしかできなかった英姫の苦しみの表情に感極まったのか、花子のあまりにもやり切れない境遇への悲嘆の涙なのか、脳腫瘍に倒れた清子の陥没した頭を思い出したからなのか、、、よく分からないが涙が止まらなかった。

ただ、これだけは確かに言える。

金俊平の一生に涙したなんてことは決して断じてない、と。

はっきりいって金俊平に感情移入するなどというバケモノみたいなことは1度たりとてできなかった。不可能だ。この映画の描写はそれを許さない。

ウジ虫のたかった豚の生肉を食らい、燃えたぎった炭を手で鷲づかみにし、斧を振り落とし、自分の生血を無理やり飲まそうとし、殴り、首を絞め、犯る。ハードコアという定義さえぶち壊してしまうほどのバケモノだ。

そんな男が半身不随になろうが、爺さまになって北朝鮮でわびしく死んでいこうが、こいつザマァみろとかいう感情さえ湧いてこなかった。

バケモノが倒れた、ただそれだけだ。この爺さまがあの世に行ったからって英姫や花子が戻ってくるわけではない。

ただ、ここで終わった映画に何か物足りなさを感じたのもたしかで。

それはつまるところ、金俊平の息子、正雄についてである。

在日2世の正雄のモノローグで語られていく在日1世の金俊平という男の生きざま。

俊平が花子に「わしはおのれの何なのや!」と怒声をあげ、花子が「お父さん、、、」と答えブン殴られるシーンがあるが、正雄よ!オレはアンタに訊きたい。

アンタは金俊平の何なのや!と。

俊平が繰り返したあの問いに対する答えは、自分には分からない。だから正雄さん、アンタに訊きたいんだ。

アンタは金俊平の何なのや!

それをはっきりと描いてくれたならば★5っつあげてもよかったのに。

正雄と同じ在日2世の監督さんだからこそ、その思いは強くなる。

(追記)

この映画を観てから数日後、NHKで「フェリーが結ぶ日韓交流、関釜フェリー就航100年」という番組を偶然目にした。

日本に強制連行され新潟の工場で働かされた父をもち、現在は下関に住む在日2世とその息子3世の生き方を追った内容で、映画を観た後だったこともあり、興味深く見た。

金俊平は大正期に新天地を求めて対馬海峡を渡ったわけだが、在日1世の多くにとって対馬海峡は悲しみの海峡だったという。

そして在日として日本で生きていくための礎と在日朝鮮人としての誇りを築いた1世たちのとてつもない艱難辛苦と努力は、おそらく我々の想像を絶する。

その1世のエネルギーの塊が金俊平という男として具現化したのだろうか。

だとすれば、それが正雄にどのようなエネルギーの塊となって受け継がれ、彼のアイデンティティの礎となったのか、そこが知りたい。“悪い血が流れているのかも”という一言では片付けてほしくない。

しかし、豚の解体を生々しく見せるシーンにも象徴されるように、この映画には激しい生のエネルギーが存在していた。

ウォン・カーワイの「天使の涙」で、金城武が死んで伸びきった豚の上に乗っかってマッサージするシーンがあったが、そんなのがおちゃらけて見えるくらいだった。

はぁ、、これで、やっとで言える。

この映画は凄えぇ!

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