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2008年6月13日 (金)

夢のシネマパラダイス432番シアター:アイ、ロボット

アイ、ロボット

A_2004_1出演:ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン、ブルース・グリーンウッド、チー・マクブライド、ジェームズ・クロムウェル

監督:アレックス・プロヤス

(2004年・アメリカ・115分)MOVIX仙台

評価★★★★☆/85点

内容:SF作家アシモフの「われはロボット」が原作のサスペンスアクション。人間とロボットが共存する近未来2035年のシカゴ。ロボット開発の大手、USロボティックス社内でロボット開発責任者のラニング博士が死亡した。かつての経験から大のロボット嫌いになっているスプーナー刑事が捜査に乗り出す。やがて、一体のロボット“サニー”が事件のカギを握っていることをつきとめる・・・。

“最新次世代ロボットNS-5にも出来ないことを人間のオイラはやってみせたぞ!どうだ、参ったか。”

さすがのサニーでも涙を流すことはできねえだろ(笑)。

しかし、押井守の「イノセンス」を見て全く震えなかった自分のゴースト(魂)が、まさかこの映画でブルンブルンに震えるとは思いもよらなかったな。。

例えばロボット製造工場に逃げ込んだサニーを見つけ出すためスプーナー刑事が整列したNS-5を冷徹な意志で撃ち壊すシーン(まるでシンドラーのリストの1シーンを思い出させる)ひとつとっても、通り一遍の人物像とはかけ離れたものになっており、映画を一筋縄ではいかないものにしていた。

そして、映画を通して彼のロボットへの憎しみが理解の握手へと変わっていく感情の機微をよく描き出していたと思う。

願わくはその対極にいた「ユニーク(特別)」なロボット、サニーの苦悩と悲しみという“感情”をより深く描き出してくれていたならば完璧だったのだが、それでもストーリーと映像、娯楽性とその中に組み込まれた問題提起とのバランスがハリウッド映画にしてはよく舵取りされていて、容易に感情移入できてしまった。

あるいはそう感じたのは、ちょうど現在、浦沢直樹の漫画「PLUTO」を読んでいたからかもしれない。

この作品では、より深い“アトム”の悲しみが描かれており、人間とロボットを隔てるものとは何かということを否応なく考えさせられてしまう。この浦沢ワールドにどっぷりと浸かっていたが上にこの映画がより深く迫ってきたのかもしれない。

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イーグル・アイ(2008年・アメリカ・118分)WOWOW

 監督:D・J・カルーソ

 出演:シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ロザリオ・ドーソン、マイケル・チクリス、ビリー・ボブ・ソーントン

 内容:シカゴに住む青年ジェリーのもとに、米軍に勤めている双子の兄が急死したと悲報が入る。さらに葬儀から帰ると、自分の部屋に大量の武器弾薬が届いていた。その直後、見知らぬ女性から電話が入り、その場からすぐ逃げろと警告されるが、突入してきたFBIにわけも分からないまま拘束されてしまう。一方同じ頃、シングルマザーのレイチェルの携帯にも女性から着信が入り、言う通りにしなければ幼い息子の命はないと脅迫を受けていた・・・。

評価★★★/60点

一般素人がわけも分からないまま命を狙われる巻き込まれ型サスペンスといい、SFのくくりには入らないあくまで現実と地続きのベクトル上での最新テクノロジーの進化をエンタメに落としこむ発想力といい、どちらも自分好みの鉄板ネタといえるんだけど、面白さがイマイチはじけないのはなぜだろう

と考えると、途中でこれって2001年宇宙の旅のHAL9000じゃんと感づいた途端に、想定外が想定内の予定調和になってしまう白々しさに襲われて、なんか冷めちゃったんだよね・・。

赤信号をどう突破するかがカタルシスを生むのに、天の声によって青信号に導かれてどんどんスルーしていくんだから、そう考えると映画としてはちょっとビミョーだよねっていう。

失敗作ではないけど、良作でもなかったかな。。

まぁ、空港のベルトコンベヤーに流されてみたいとは思ったけどねww

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イヴの時間 劇場版(2009年・日本・106分)WOWOW

 監督・脚本:吉浦康裕

 声の出演:福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈、ゆかな、中尾みち雄

 内容:頭上にあるリング以外人間と変わらない外見を持つ人型ロボット・アンドロイドが家電として実用化されている近未来。ある日、高校生のリクオは、自家用アンドロイド・サミィの行動記録の中に命令していない行動をとったことを示す不審なログがあることに気づく。そこでリクオは親友のマサキと一緒にサミィの足跡を辿っていくが、たどり着いた場所は「人間とロボットを区別しない」というルールを掲げる喫茶店“イヴの時間”だった・・・。

評価★★★/65点

ロボットに心や自我は芽生えるのかというテーマや、ロボットと人間の関係性は様々な作品で描かれてきたけど、人間とアンドロイドの外見上の区別は頭の上にあるリングだけで、喫茶店イヴの中ではその見分けがなくなるという設定はたしかに面白い。

その際、ロボット三原則で縛りをかけ絶対的な優位性に立つ人間が、見た目の境界線がなくなった時ロボットにより強く愛着を感じるのか、それとも優位性が崩れてしまう恐怖が先に立つのか興味深いところなのだけど、そこらへん割りとゆる~くストーリーが進んでいくかんじであっさりしているのがちょっとイマイチだった。

しかも喫茶店と高校と自宅だけで話が完結してしまうので世界観も広がっていかないし、全体的に不自然さの方が先に立っちゃったかなぁ。。

例えば、この世界のアンドロイドには感情がインプットされていることは明らかだけど、なぜ人の前ではそれを隠しておかなければならないのか、あるいは逆にいえばなぜ感情をインプットしなければならないのか、、そこが1番重要なはずなのに完全にスルーされちゃってるので・・。まぁ、そんな難しいこと考えずに見ろってことなんだろうけど。。

世にも奇妙な物語かなんかで実写化したやつを見てみたいなとは思ったかもw

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メトロポリス(2001年・東宝・107分)NHK-BS

 監督:りんたろう

 声の出演:井元由香、小林桂、岡田浩暉、富田耕生

 内容:手塚治虫の原作を大友克洋脚本、りんたろう監督で映画化した、ロボットと人間が共生する巨大都市国家メトロポリスを舞台にしたSFファンタジーアニメ。

評価★★★/60点

極端にいえば萌えさせることすら入り込む余地のない、まるでロボットが機械的に作った一律に処理されているお話。

映像も機械的、シナリオも機械的。なんか観てるこちら側まで機械化してくる。

こちら側の自主性まで削ぎ落とされていくような・・・。疲労だけが溜まってきちゃうんです。

人間なんだからもっとちゃんと物語ってくださいよね。

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