夢のシネマパラダイス440番シアター:胸くそ悪くなってくる戦慄映画傑作選!
時計じかけのオレンジ
出演:マルコム・マクドウェル、パトリック・マギー、ウォーレン・クラーク
監督・脚本:スタンリー・キューブリック
(1971年・アメリカ・137分)DVD
内容:非行少年のアレックスは殺人を犯した結果、仲間に裏切られ投獄された。そこで彼は政府の非行対策の一環として考えられた、暴力とセックスを嫌悪する洗脳の実験台とされ、全くの無抵抗人間に成り果てる。かつてアレックスの被害者だった者たちは、ここぞとばかりに彼を襲い、何も抵抗できないアレックスは自殺を試みる・・・。アレックスが「雨に唄えば」のメロディに乗せて有閑マダムをレイプするシーンなど、激しい暴力描写をクールに演出してしまうキューブリックの変態性に圧倒される一品。
評価★★/40点
行きつけの大手レンタルショップでこの映画のDVDパッケージに“ラブロマンス”と紹介シールが貼られていたのには、さすがに戦慄を覚えた。洒落た嫌がらせにしては度が過ぎてるゾ。
何も知らないカップルが借りて見たらどないするねんッ店長、と言うてやるか言わまいか本気で悩んでるんですけど。
にしたってどうすればこれがラブロマンスになるんだ!?シール余ってたんか?しかもDVDの透明なケースには洋画青春というラベルが貼ってあったし、これもどうかと思うぞ。
さらに別な大手のレンタル屋が出してるシネマハンドブックでは“素晴らしきSFの世界”というトピックの中で紹介されてたし、なんといっても極めつけはオイラの友達の一言、「あれはさぁ、妖精のおとぎ話なんだよ。」
、、、、思わずゲロりそうになってゲップが出ちまったぞワレ。オゲッ。。
なんだか皆この映画をビティーーッたあげく頭の中がオパーーッになって無軌道になってしまったんじゃないのか。
自分が店長だったら良心的に“ホラーショー”とラベルを貼るけどな。
でも、母乳成分入りのウルトラミルクってのは1度飲んでみたい、、かも。
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アメリカン・サイコ(2000年・アメリカ・102分)WOWOW
監督・脚本:メアリー・ハロン
出演:クリスチャン・ベール、ウィレム・デフォー、クロエ・セヴィニー、ジャレッド・レト、リース・ウィザースプーン、カーラ・シーモア
内容:’80年代のNY。27歳のパトリックはウォール街の一流証券会社の副社長。しかし、すべてを手にした彼が行き着いたのは、虚無感と深い闇に包まれた世界だった。満たされない心を埋めるために彼は人殺しを決行するが・・・。
評価★★/40点
“バカに付ける薬は無ぇ!”
女性がこういう映画を監督しちゃう時代なんだもんな・・・。スゲェ。オゲェ。
何が嫌って、この27歳のナル男くんが生理的にキモかったのと、自分と同じ年代っちゅうのがまるで鏡の中の自分を見ているような気がしてきて、なんだか具合が悪くなってきた。
自分自身、名刺自慢なんて何の興味もないし、ナル男くんのようなタイプではないとは分かっていても、どこか本質的なところでイタイところを突かれているような。。
あと、クリスチャン・ベールのしゃべり方がオイラの好きなジェフ・ブリッジスのしゃべり方に似ていて、これまた嫌悪感倍増(笑)。
顔面の肌がテカッてるのがまたキモいんだよねぇ・・・。
ま、見なかったことにしとこう。。
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下弦の月~ラスト・クォーター(2004年・松竹・112分)2004/10/13シネ・リーブル
監督:二階健
出演:栗山千明、成宮寛貴、HYDE、黒川智花、陣内孝則
内容:19歳の誕生日を迎えた音大生の美月(栗山千明)は、恋人の知己(成宮)の裏切りを知り街を彷徨っていた。そしてふらりと訪れた謎の洋館でミステリアスな青年アダム(HYDE)と運命的な出会いを果たし、二人で新たな旅立ちに出ることを決意する。しかし、1週間後、アダムとの待ち合わせ場所に向かう途中、美月はトラックに轢かれてしまう。目を覚ました美月は、アダム以外の記憶を失くしたイブとなって洋館に閉じ込められ、生死の世界を彷徨いはじめた。やがて中学生の白石蛍(黒川智花)が洋館に足を踏み入れ、美月と出会うのだが・・・。人気漫画家、矢沢あい初の実写映画化となったミステリアス・ラブ・ファンタジー。
評価★/20点
“もうそろそろ終わりかな、と思って時計を見たら、まだ1時間しか経っていなかった・・・。”
ツライよねぇこういう時。HYDEファンの彼女に強引に連れてかれたっけ・・。
でもさぁHYDEよ。自分の名前「アダム」って言うところを「アダムォ」って言うなよ。もう途中からアダモにしか聞こえなくなっちゃったじゃないか。
「アダモの元へ飛んで行きたい」「アダモは19年前にあなたの後を追って死んだの」「アダモってミュージシャンだったんだ」
、、、笑いを隠し通すのに大変だったんだぞオレは。。
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茶の味(2003年・日本・143分)WOWOW
監督・脚本:石井克人
出演:佐藤貴広、坂野真弥、浅野忠信、手塚理美、我修院達也、三浦友和、土屋アンナ
内容:山間の田園地帯に住む春野一家。娘の幸子は巨大な自らの分身が現れるという妙な悩みを抱き、息子のハジメは女性恐怖症なのに惚れっぽい自分に戸惑っていた。母親・美子は昔鳴らしたアニメーターへの復帰を図ろうとし、さえない催眠療法士の父・ノブオはそれを良く思っていない。その他にも元カノのケツばかり追いかける叔父さんや、変テコなお爺ちゃんなど、彼らはそれぞれに悩みを抱え悶々としていた・・・。新感覚映像の旗手が描く斬新な家族の物語。
評価★★/40点
味の渋い下等なお茶でもなければ、苦味のするお茶でもない。
ヌルくなってモンヤリしたションベンみたいな茶を2時間ずっとホラ、ホラ、ホラどうぞと笑顔で目の前に出され続けたもんにゃ、オイラの頭の上にでっかく茶番という立体文字がドスンと落ちてきて、気だるさの中にズブズブと生き埋めにされていく・・・。
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インストール(2004年・日本・94分)DVD
監督:片岡K
出演:上戸彩、神木隆之介、中村七之助、菊川怜、田中好子
内容:女子高生の朝子(上戸彩)は、平凡すぎる毎日に耐えられず学校から完全ドロップアウト。あげくの果てに部屋の中の物も全て処分してしまう始末。が、処分して動かなくなったパソコンを持っていった小学生のかずよし(神木)は、インストールし直したパソコンを使って一緒に簡単なバイトをしようと持ちかけてくる。それはエロチャットで26歳の人妻風俗嬢になりきって会話をするというものだった・・・。「蹴りたい背中」で芥川賞を史上最年少で受賞した綿矢りさが17歳で発表したデビュー小説の映画化。
評価★☆/30点
上戸彩のかわりに綿矢りさの背中をおもいっきり蹴りたい気分。。
これは何なん?原作読んだことないし、これ見て読むつもりも失くしたけどさ、綿矢りさが悪いのか上戸彩が悪いのか監督が悪いのか、、それすらもうどうでもいいかんじ。
とにかくあれだよ、上戸彩の口からスカトロだとか棒を腹に突き刺すだとかいう言葉を聞きたくなかった。しらけまくり・・・。
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ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年・アメリカ・119分)Video
監督:オリバー・ストーン
出演:ウディ・ハレルソン、ジュリエット・ルイス、トミー・リー・ジョーンズ
内容:衝動的な殺人を繰り返して逃亡を続ける狂気のカップルがついに逮捕される。だが、刑務所内でさえ彼らの凶行は止まるところを知らず、前代未聞の大暴動と大虐殺が展開する・・・。ハードロックのリズムに彩られた殺戮シーンにはオリバー・ストーンおなじみの戦争のイメージをかき立てられるが、脚本を改変しすぎたことで、原案のタランティーノが激怒したことでも有名。
評価★★☆/50点
同じアメリカでボニー&クライドが100年経つとこうなっちゃうのかというのは風刺として分からないではないが、ミッキー&マロリーはともかく映画の作り手からでさえ罪の意識が微塵も感じられないことに、あきれるを通りこしてある意味感服すら覚えてしまう。。
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