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2008年6月23日 (月)

夢のシネマパラダイス436番シアター:ミリオンダラー・ベイビー

ミリオンダラー・ベイビー

Million 出演:クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマン、ヒラリー・スワンク、アンソニー・マッキー、ジェイ・バルチェル

監督:クリント・イーストウッド

(2004年・アメリカ・133分)2005/06/16・盛岡フォーラム

評価★★★★/75点

内容:ロスのダウンタウンにある小さなボクシングジムを営む老トレーナー、フランキー。その指導力には疑いのない彼だったが、その育成方法から優秀なボクサーは彼のもとを去って行ってしまう。そんなある日、31歳になる女性マギーがジムの門を叩き、フランキーに弟子入りを志願する。しかし、女性選手の育成に関心はないと一時は追い返すものの、諦めずにジムに通い続けるマギー。しかしフランキーの親友スクラップは、そんな彼女の素質と根性を見抜き、やがてフランキーはトレーナーを引き受けるのだが・・・。アカデミー賞で作品・監督・主演女優・助演男優賞を受賞。

“自分の映画観が根底から揺さぶられるような重いパンチをレバーに喰らって、ただいま呼吸困難に陥っております・・・。誰か助けて。。”

「パッション」のレビューでも書いたけど、ぶっちゃけ人殺しをしようが何をしようがとにかくなりふり構わぬ生への執着、生きることへの必死さ、そういう思いが伝わってくる映画が最も好きだということが自分の映画観の基準だ。

さて、そこでこの映画である。

困った。。。

どう判断をつければいいのか自分自身戸惑っている。感動もしなければ、突き放すこともできない映画、ただ自分の心の深い芯の部分に掌底を喰らってグラグラ揺れているグロッキー状態の自分がいる。

決してあきらめないマギーが32歳でつかんだ成功街道が急転直下、崖下へ。そして尊厳死という道。

あきらめることを知らないマギーが最初で最後、生きることをあきらめた。

つまりは生への執着を捨てたわけで、その点ではやはり納得できかねる部分があるのはたしかだ。

しかし、と同時に、できかねるとある通り、どこかで納得させられてしまう部分もあるのも確かで、そこが自分を大いに苦悩させる。

納得させられてしまったというのは、ある意味人生を賭けたマギーの不屈の闘いがしっかりと自分の眼に刻み込まれたことが大きい。

生活保護を不正受給するようなそんな社会の末端から這い上がろうとし、プロボクサーへの夢を追い続けるマギー。そのためにはレストランで客が残した食べ物を持って帰って腹の足しにすることもいとわない。

そこには彼女の揺るぎない確固とした意志があり、その意志の力がフランキーを動かし、そして映画を観る自分をも納得させえた。

人生の苦しみを射抜き倒し、その先にある希望を見据えた彼女の強い眼光が印象的だったが、それは人生の苦闘を味わってこなければ出せないものだ。

だからこそ最後の最後に訪れてしまった痛みと絶望に、彼女がああいう決断を下したというのはなんとも悔やまれる。

しかしここでも彼女の揺るぎない意志が舌を噛み切るという強烈な形で露わになり、映画を観ている自分をがんじがらめにする。

そして、マギーの人生は完全燃焼したという思いがふと頭をよぎった。

薬を打たれて半昏睡状態で白目になっているマギーにもはやあの眼光は消えていた。そして、彼女が彼女であるための誇りと信念をフランキーはある決断をもって受けとめる・・・。

2本目の注射器を持ちたくもない自分は遂に居場所をなくし、席からしばし立ち上がることができなかった。

正直この映画に自分なりのはっきりとした結論を下すことはできない。

ただある女性と老人の生きざまをしっかりと目に焼き付けたということだけは言っておきたい。

なにやら北野武監督の「Dolls」をふと思い出したり。。。

自分の中に肯定と否定が入り混じっている状態だけど、この映画への自分なりの反証としては「レナードの朝」が思い浮かぶかなぁ。いやはや。。

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(おまけ)

パーフェクト・ワールド

Photo_52 出演:ケビン・コスナー、クリント・イーストウッド、ローラ・ダーン

監督:クリント・イーストウッド

(1993年・アメリカ・138分)Video

評価★★★/65点

内容:1963年、テキサス州アラバマ刑務所から脱走した囚人ブッチとテリーは、8歳の少年フィリップの家に押し入り、彼を人質にして逃亡した。しかし、ブッチはフィリップに危害を加えようとしたテリーを射殺。州警察の署長ガーネットはブッチ追跡の陣頭指揮を執るが、ガーネットはブッチが10代の頃に彼の更正を願って少年刑務所に送った当人だった。

“ブッチは悪い人なんかじゃない!!”

ただマヌケなだけなんだ!!

はっきりいって感情移入はできない。悪党にかわりはないし、なにやら屈折した面を抱えているらしいが、なにぶん描写が浅い。

警察さん見つけて下さいと言わんばかりに行く先々で自分のフンを撒き散らす単なるおバカさんにしか見えない。。

子役フィリップ改めバズも幼すぎるし。なにやら「ライフ・イズ・ビューティフル」とか「ポネット」はたまた「蝶の舌」に出てくるような純真無垢ないたいけな子ッコで感動させようとしているのが丸見え。微妙なさじ加減だけど、もうちょっとおませな子供にしてもらいたかったなぁ自分としては。

ラストもさぁ、、イーストウッドもこの後にシークレット・サービスやったんやろ。そしたら弾道に入れよ(笑)。おいおい・・。

ブッチを撃ったFBIの男はあの状況では当然の行動だったと思うので、イーストウッドがなんとかするべきだったと思うんだよね。ハ~~ァ。。

なんだ、、相当に感情移入してんじゃん(笑)・・・。

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