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2008年6月27日 (金)

夢のシネマパラダイス441番シアター:佳作監督・小栗康平

泥の河

Doronokawa 出演:田村高廣、藤田弓子、加賀まりこ、朝原靖貴、桜井稔、柴田真生子

監督:小栗康平

(1981年・東映・105分)NHK-BS

評価★★★★/80点

内容:キネ旬ベストワンに輝いた小栗康平のデビュー作。昭和31年、大阪・安治川の河口あたりで食堂を営む晋平は、後妻の貞子と息子・信雄と3人で暮らしている。ある日信雄は、食堂の対岸につながれた舟で母と姉と生活している同じ年頃の少年・喜一と出会い、親しくなった。しかし、晋平は信雄にその舟に行くことを禁じるのだった・・・。

“この映画の風景が頭に焼きついて離れないのは、子供たちの目を忘れることができないからだ。”

小学3年生の信雄は周りへの気遣いにも心を配る優しく賢い子で、自分の家に喜一と彼の姉の銀子を招いて食卓を囲んだ時の2人の嬉しそうな姿を見て喜ぶ表情とか、喜一がカニに火を付けているのを悲しい眼差しで見つめる表情などからもそれは分かる。

そして火のついたカニを助けようと船べりを這って行った結果、決して見てはいけないことを見てしまうわけだが。

しかし、そもそも穴の空いた靴を履いている喜一と出会ったときから、この優しさと賢さをあわせ持った少年・信雄は喜一と銀子の境遇-陸に上がっては生きていくことができない-と、決して癒されない悲しみだけではなく、喜一の母親の悲哀さえをも薄々感じて分かっていたのではないだろうか。

ラストでそれは決定的なショックとして信雄の目に刻まれるわけだが、だからこそ突然の別れのつらさと悲しみが観る者にも深く刻まれるのだと思う。

でもこの信雄は絶対に素晴らしい大人に成長すると思うな。田村高廣演じたお父さんみたいな。

一方、喜一は、同い年の信雄という友だちができたことによる嬉しさと楽しさから笑顔をいつでも絶やさない。ホントに嬉しかったんだろうなぁ。

信雄の両親とも接していくうちに信雄に対する羨ましさも時おり垣間見せたりしていくわけだけど、しかし、見られてはいけないことを信雄に見られてしまったときの彼の目は忘れられない。

でも1番ツライのは銀子だろうな。喜一と信雄よりも年上で、母親のしていることなども全て分かっているわけで、それが表情にも表れていたけど、信雄の家のうどん屋を手伝ったりして非常にけなげに振る舞っているのがまた印象的なんだよね。

そして信雄の両親によくしてもらった時の喜びを隠しきれない表情と笑顔が忘れられない。信雄のオカンと一緒にお風呂に入っているときに銀子の笑い声が聞こえてきて、喜一が久しぶりに姉ちゃんが笑ったって喜ぶんだよね。良いシーンだった、ウン。

なおさらあのラストが悲しくツライよ

それにしてもこれって1981年の作品なのね。ビツクリ仰天。ていうかこの映画のにおいは’81年じゃないだろ。。

「キューポラのある町」だとか黒澤の「野良犬」はたまた「飢餓海峡」なんかと同じ匂いがするんですけど、これはいったいどういうことなんやろか。スゴイの一言。

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死の棘(1990年・松竹・229分)WOWOW

 監督・脚本:小栗康平

 出演:松坂慶子、岸部一徳、木内みどり、松村武典、近森有莉、山内明

 内容:結婚10年を迎えたミホとトシオの夫婦に変化の時が訪れていた。夜間学校で非常勤講師をしているトシオの浮気が発覚し、ミホは精神の平衡を失いながら執拗にトシオへの詰問を続ける。トシオは愛人との関係も清算してミホの精神の安定のために尽くすが、事態は一向に好転せず、ミホの狂気はますます深まっていく・・・。島尾敏雄の自伝的同名小説を映画化した夫婦の愛憎の物語。カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞。

評価★★★/65点

あきらめと達観と爆発のリフレイン。それすなわち底なしの不信とエゴと狂気の永遠に続くかと思われるリフレイン。

愛に生きるって、実は物凄い恐ろしいことなのね、、と分かった気で観てたけど、全くトゲトゲしくもなく妙に安定していてちょっと退屈だったのもたしか・・。不安定が昇華すると安定になっちゃうってか?

監督の視点がいったいどこにあるのかもイマイチつかめなかったし。あきらめ?達観?それとも・・・。ラストの2人のセリフなんてもしかして「眠る男」の伏線なのかと思っちゃったり。

それにしても松坂慶子のオッパイってあんなん小さかったっけ?蒲田行進曲のときはもっと、、、って結局お前は何を見とんねん!

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眠る男(1996年・日本・103分)NHK-BS

 監督・脚本:小栗康平

 出演:アン・ソンギ、役所広司、クリスティン・ハキム

 内容:温泉町の一筋町では、様々な暮らしが営まれている。ある家には事故で意識を失い眠り続けている拓次がいた。町外れのスナックでは南の国から来たティアが働いている。電気店を営む上村は、拓次を見舞いながら昔よく遊んだ山奥のことを回想する。。山あいの小さな町に暮らす人々の日常を、静謐なタッチで点描する人間ドラマ。製作費を群馬県が出資し、初めて地方自治体が製作した商業用劇映画として注目された。

評価★★★/65点

はなっから眠ってるのは役所広司だとばっかり思ってたオイラ。。

中盤になるまで全く気付かず。起きてるシーンは回想だと思ってたし、、、それでもけっこう繋がるんだけどね(笑)。先入観って恐いなぁ、、ておい!

でも言い訳っちゃあなんだけど、何しゃべってるのか分かんないんだよこれ。

ま、人間どんなバカなことをしても、冬の次には春が来るっていうことはよく分かったけど。。

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