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2008年6月11日 (水)

欧蹴球狂想曲第35番:ユーロ4日目:無敵艦隊出帆!

Photo さあ、ついにやって参りました。

オイラご贔屓のチーム、スペイン参上!

毎回魅惑の優勝候補に挙げられながら、いっつも期待を裏切り続ける儚いお国。スペイン。

今回のスペインは、我が愛しのレアル・マドリーのカピタン、ラウルがアラゴネス爺さんからソッポを向かれて代表に入れてもらえず、ヤキモキしていたのだけど。

ただ、それでもシャビ(バルサ)&イニエスタ(バルサ)&セスク(アーセナル)&シルバ(バレンシア)で形成されるクワトロ・フゴーネス(4人の創造者)と呼ばれる魅惑の中盤と、イングランドに渡って完全に一皮剥けた神の子フェルナンド・トーレス(リバプール)の爆発が期待でき、今回のスペインはいつにも増してタレントが揃っている。

対するロシアとは、前回のユーロ2004でもグループリーグ初戦で対戦しており、その時は1-0でなんとかスペインが勝っている。

ただ、前回と違うのは、ロシアの監督がフース・ヒディングだということ。

日本にとってはドイツW杯で辛酸を舐めたオーストラリア戦、その時の敵将だったといえばお分かりだろう。世界でも名だたる智将であり、その采配は俗にヒディングマジックと呼ばれ、今回も予選でイングランドを蹴落として本選出場を果たしたようにヒディングの力は絶大な影響を与える。

スペイン×ロシアというよりはスペイン×ヒディングといってもいいかもしれないこの対戦のまずは布陣から。

スペイン:4-4-2    カシージャス

          プジョル        マルチェナ

セルヒオ・ラモス                       カプデビラ

         マルコス・セナ       シャビ

 イニエスタ                         シルバ

            トーレス       ビジャ

 VS    VS    VS    VS    VS    VS    VS

ロシア:4-1-4-1   パブリチェンコ

 ビリャレトジノフ                       スィチョフ

            セムショフ    ズイリヤノフ               

                  セマク

  ジルコフ      シロコフ      コロジン    アニュコフ

                アキンフェエフ

スペインは予選でクワトロ・フゴーネスを横に並べた4-1-4-1で結果を残してきたが、今日はセスクを外してビジャを入れた2トップで臨んだ。

ロシアの方は前線の要アルシャヒンが2試合出場停止で出られないのがどう出るか。

そして、降り続く雨によるピッチコンディションがどう影響するか。

試合は、スペインが遅攻のパスサッカーを展開していくものの、初戦の固さからか試合の入り方を誤った感があり、ロシアの確実なチェイス&チェックから逆襲を食らうシーンが続く。イニエスタの動きもやや不調かなと心配になってしまった。

Photo_2 がしかし、前半20分。それは一瞬の出来事だった。

ロシアの攻撃を自陣深くでカットしたカプデビラがダイレクトで前線へ。それをトーレスが怒涛の爆走で相手DFと競り勝って一気にペナルティ陣内へなだれ込み、飛び出してきたキーパーをあざ笑うかのように隣に走りこんでいたビジャへパスを送り、ビジャは無人のゴールへ流し込んだ!

まさに一瞬での先制!

その後ロシアも際どいチャンスを演出したのだが、逆に前半44分。またもやカプデビラのカウンターからイニエスタの絶妙のスルーパスがビジャに渡り冷静にゴールを陥れた。

2-0で前半を折り返した時点で勝負ありだったのかもしれない。

後半も最初はスペインが完全に受けに回り、ロシアのペースが続いたのだが、トーレスを下げてセスクが入った4-1-4-1へ変型した後は、ロシアの攻撃を上手くいなしつつ鋭いカウンターを繰り出していく。

こうなってはロシアも手も足も出ない。後半も20分を過ぎてスペインの流麗なパス回しがボディブローのように効いてきたのか、足が止まってきて完全に疲れてしまった。

Photo_4 そんな後半30分。

ビジャ!ハットトリック!

ベンチに下がっていたトーレスの所に行って抱擁するシーンは感動的でした。これでチームが一枚岩になってくれれば。

Photo_5 その後1点ずつ加えあった試合は、4-1でスペインが快勝した。

←ありゃ。レアルの会長カルデロンも大喜び。お隣にいるのもデポルかどっかの会長さんだよね。誰だっけ。

とはいえスペインに見られがちな危うさも見られたのもまた確かで、まだまだ気は抜けない。なんてったって次は強敵スウェーデンだからね。

一方のロシアは、この試合1枚もイエローカードが出なかったことからも分かる通り、もうちょっとガツガツいってもよかったような・・。ちょっと正直すぎたかんじ。

さて、お次は前回大会で並み居る強豪を次々に負かしていき、まさかの優勝を果たしてしまったギリシャ×常連スウェーデン。

布陣は、、

ギリシャ:5-4-1:   ニコポリディス

      キルギアコス   デラス   アンツァス

セイタリディス                       トロシディス

           バシナス     カツラニス

  ハリステアス                 カラグーニス

                  ゲカス 

 VS    VS    VS    VS    VS    VS    VS

スウェーデン:4-4-2 

           ラーション   ズラタン・イブラヒモビッチ

                 スベンソン

     リュングべり              ウィルヘルムソン

              ダニエル・アンデション

  ニルソン                      アレクサンデション

            ハンソン      メルべリ

                 イサクション

前回に引き続き、超現実的な5バックを敷いてきたギリシャ。あまりにも現代サッカーから後退しまくっているかのようなギリシャのサッカーは個人的にいってもこの大会からとっとと消え失せて欲しい1番手なのだけど(笑)、WOWOW解説陣の必死でギリシャをフォローする発言には思わず吹いちゃったな。

ただこのサッカー、ハマれば強いんだわなぁ。亀の甲羅のごとく首と手足を頑なに引っ込めて、時おり勝負所でガブリと噛み付いて離さない。

でもこのサッカー、先に1点取られたら打つ手無しで一気に瓦解しちゃうんだよね。そういう意味ではハイリスク・ハイリターンなんだけど。   

今日なんかその典型だったね。

前半はギリシャの戦略に分かってはいてもこじ開けることができないスウェーデン。ズラタンが押さえ込まれ、36歳のラーションが孤軍奮闘するのみ。

Photo_6 しかし、ジリジリしたまま進んだ後半22分。右サイドスローインを受けたズラタンがラーションにワンツーで当てたボールをそのまま右足一閃振り抜き、ものの見事なゴールを決めてた!

コンディションを落とし、やや元気なさげだったズラタンも久々に飛びます♪飛びます♪

スウェーデンに先制されたギリシャは、DFを1枚減らしFWアマナティディスを入れて4-3-3へシフトチェンジしたが、これが裏目に出てしまうのがザマアみろ!てかんじ(笑)。

Photo_7 後半27分。ギリシャDFラインにポッカリ空いた穴にリュングべリが入り込み、ラーションのスルーパスを受けてシュート!

それをいったんは身体に当てて防いだニコポリディスだったが、それをさらにシュートしたボールがハイボールになってゴール真上へ。ギリシャDF陣と競り合うハンソンが執念で押し込み、ゴーール!

ギリシャに引導を渡す2点目を入れればもはやギリシャには打つ手はない。サヨウナラお亀さん。

2戦目は勝ち点3同士のスペイン×スウェーデン、脱落決定戦のギリシャ×ロシア。

スペインとしては2戦目で決めちゃいたいね。

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