欧蹴球狂想曲第37番:ユーロ6日目:ドイツこける・・
←志村けんもビツクリの変なオジサン発見!しかし、スゴイ出で立ちだ。。
さて、今日はグループB。
勝ち点3同士の対決は、ドイツ(FIFAランク5位)×クロアチア(同15位)。
布陣は、、
クロアチア:4-2-3-1 プレティコサ
ロベルト・コバチ シムニッチ
チョルルカ プラニッチ
モドリッチ ニコ・コバチ
クラニツァール
スルナ ラキティッチ
オリッチ
VS VS VS VS VS VS VS
ドイツ:4-4-2 クローゼ マリオ・ゴメス
ポドルスキー フリッツ
バラック フリンクス
ヤンゼン ラーム
メッツェルダー メルテザッカー
レーマン
試合は、両者とも落ち着いた立ち上がりを見せるが、徐々にクロアチアがペースをつかんでいく。
そのバックにあるのは前線からの厳しいチェイスと、屈強なドイツ選手にも負けない球際での強さ、そして東欧のブラジルの異名が本領発揮されたテクニックだ。
特にボランチに入り巧みなボール捌きでタクトを振るった22歳のモドリッチは小柄ながらも存在感抜群で、ドイツ選手のプレッシャーにも臆することなく中盤に君臨した。特に身体の使い方に関しては日本人選手にも大いに参考になるプレーが随所に見られた。
また、モドリッチと縦の関係になっていたクラニツァール、鋭いサイド攻撃を繰り出したチョルルカとスルナ、そして1トップに張って獅子奮迅の運動量でボールを追っかけ回した師勲者オリッチなど、チーム全体が集中力を切らすことなく高い守備意識をベースにドイツの攻撃力を封じた。
さらに攻撃に転じてはモドリッチを起点としてサイドチェンジを有効に使い、ドイツ守備網をサイドからの揺さぶりから攻め崩していく。
前半24分の先制点も右サイドから左サイドへのサイドチェンジを起点として、そこからのクロスからスルナが決めているし、後半17分の追加点も右サイドからのクロスがポドルスキーに当たってコースがずれたことが奏功した。
初戦のオーストリア戦のアップアップ状態からは信じられないくらいの小気味の良いサッカーを90分間展開してくれたのには正直驚いたけど、そもそもそれだけのポテンシャルは持っているわけで、やはり旧ユーゴ諸国に特有のメンタル面が強く影響したのだと思う。
気性が激しくムラがあるというのは例えば現役時代のストイコビッチなんかを見ても如実に出てたけど、今日は相手がドイツということで、ヤル気マンマンだったんだな(笑)。それがプラスに働いたのではなかろうか。
逆にドイツの方が退場者を出してしまうという皮肉な結果にもなり、まさにクロアチア会心の勝利となった。
オーストリア×ポーランドの結果、クロアチアの首位突破が決まったわけだけど、第3戦のポーランド戦は今日のヤル気の半分くらいになっちゃうんじゃないかな(笑)。
ドイツは前半で左SBのヤンゼンを下げたのだが、後半のパフォーマンスを見ても最初からラームを左で使えばよかったのではないかと、その時点で1手損してるわけだし誤算だったね。
まあ3戦目オーストリアには大方勝つだろうから2位突破は固いだろうけど。でもそうなると準々決勝でポルトガルと当たっちゃうんだなぁ。。大変なことになってきたぞ。
お次はオーストリア×ポーランドを手っ取り早くいきまひょ。
両者とも初戦を落としており、絶対に負けられない試合だったが、オーストリアは前半10分、13分、15分と立て続けに決定的チャンスをつかむ、、、が、全てGKボルツに阻まれてしまう。
初戦のクロアチア戦と同様、激しいチェイス&チェックから主導権を握ったオーストリアだったが、大攻勢だったにもかかわらず前半20分までに結局1点も奪えなかったことが痛かった。まるで日本代表・・・。
決める時に決めないとどうなるか・・・。ハイ、こうなります。
前半30分。左サイドからスモラレクがファーサイドへ送ったクロスをサガノフスキが折り返し、ゴール前に詰めていたロジェール・ゲレイロが押し込んで先制してしまったのだ。
だからぁ、決める時に決めないとこうなっちゃうんだわさ・・・。
ここからポーランドがブラジル帰化選手ロジェール・ゲレイロを中心として鋭いカウンターを見せていく。
しかし、このまま終わるかと思われた後半ロスタイム。オーストリアが土壇場でPKを得て、バスティッチが決め1-1の同点で終了した。
PKを取ったシーンも非常にビミョーなかんじだったが、審判のプレゼントだったのかねぇ。。
ま、これで開催国オーストリアも首の皮一枚つながったわけで、ドイツも負けたことだし3戦目が消化試合にならなくてヨカッタヨカッタ。
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