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2008年5月 3日 (土)

夢のシネマパラダイス399番シアター:Based on A true story

ボーイズ・ドント・クライ

00000573046 出演:ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィニー、ピーター・サースガード、アリシア・ゴランソン

監督・脚本:キンバリー・ピアース

(1999年・アメリカ・119分)DVD

評価★★★/65点

内容:アメリカ、ネブラスカ州。華奢な青年ブランドンは、その無邪気な笑顔と気の良さで人気者になっていった。しかし、ある事件がきっかけで彼が実は女であるという秘密が暴かれてしまう。以来、人々の態度は豹変し・・・。性同一性障害に悩む女性を演じたヒラリー・スワンクがアカデミー賞主演女優賞を受賞。

“金八先生を緊急派遣せよ!”

映画の方は実話なんだろうけど、同じ性同一性障害を扱ったものとしてはやはり上戸彩版の金八先生の方が上。

ところで、この映画の中で自分が1番気まずく感じてしまったのが、ラナの母親だ。

この映画の中では1番普通かつ良識的な位置にいるはずのラナの母親。しかし、ブランドンを快く迎え入れる表の顔が、一転して真相が知れるやブランドンを化け物呼ばわりする裏の顔へと変貌を遂げる。

人の親として自分の娘を守るのは当然としても、ブランドンへの差別意識と性同一性障害に対する無知の側面があったことは否めないだろう。

その後の母親の行動を見ても、良識的な表の顔と裏の顔が行ったり来たりして、あるところでは前面に出てきて、あるところでは逃げに回るのだ。

そして、それはおそらく自分にも当てはまってしまうわけで・・・。

だからラナの母親を糾弾できかねる自分がいて、、、ブランドンのような人にはあくまでも第三者的な視点でしか見てこなかった自分がいきなり当事者になったらどうなるのか。

この映画を観て、逆になんだか自分が見られているような、試されているようなそんなかんじがしてスゴク気まずくなってしまった。。

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シャイン

Img6cfa753a0lbqw7 出演:ジェフリー・ラッシュ、アーミン・ミューラー=スタール、ジョン・ギールグッド

監督:スコット・ヒックス

(1995年・豪・105分)劇場・DVD

内容:オーストラリア出身の実在のピアニスト、デイヴィッド・へルフゴッドの半生を描いたドラマ。幼い頃から父にピアノを仕込まれ、天才少年として評判になったデイヴィッドは、イギリス王立音楽院への留学話が持ち上がるが、父は彼が家族から離れることを暴力的に拒否した。著名な作家キャサリンの励ましでようやく家を出たデイヴィッドは、セシル・パーカーに師事してコンクールにも出場するが、繊細な神経があだとなって精神に異常をきたしてしまう・・・。

評価★★☆/55点

この映画からはラフマニノフの技巧的かつ感傷的で豊かな旋律もモーツァルトの即興性や優雅さも感じられない。まるでネコ踏んじゃった♪を一様なリズムでずっと聴かされているようなかんじで、自分の中で全く盛り上がらず・・・。

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クール・ランニング(1993年・アメリカ・98分)Video

 監督:ジョン・タートルトーブ

 出演:リオン、ジョン・キャンディ、ダグ・E・ダグ、マリク・ヨバ

 内容:1988年、オリンピックを目指していたジャマイカの陸上選手デリスは、予選会の当日、隣で転倒した選手に巻き込まれて敗退してしまった。しかし、彼はひょんなことからアメリカ人の元ボブスレー金メダリストのアーブと出会い、ボブスレーが何なのかも知らぬままアーブのコーチのもとで冬季五輪出場を目指すことになる。しかし、雪を見たことすらないデリスの挑戦は簡単には実を結ばなかった・・・。1988年、南国ジャマイカからカルガリー冬季オリンピックに出場したボブスレーチームの奮闘ぶりを、実話をもとに描いたスポーツ・コメディ。

評価★★★★/80点

まるで、こち亀で4年に1度オリンピックのある年に姿を現す日暮さんのように、4年周期で必ず押し入れの中からヒョコッと姿を現す作品。

今日また押し入れの収納ケースの1番奥の下に眠らせました。

さあ、4年後!

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エレファント(2003年・アメリカ・81分)2004/05/30・仙台フォーラム

 監督・脚本:ガス・ヴァン・サント

 出演:ジョン・ロビンソン、アレックス・フロスト、エリック・デューレン

 内容:コロンバイン高校の銃乱射事件をもとに描き、カンヌ国際映画祭でパルムドールと監督賞を受賞した話題作。事件当日の、いつもと変わらない生徒たちの姿が、ドキュメンタリータッチで淡々と綴られていく・・・。

評価★★☆/50点

こんな一歩も二歩も引いたTVゲームばりの映画を見せられたオイラは、逆に一歩も二歩も踏み込んだPS2のバイオレンスゲーム“グランド・セフト・オート”を無っ性にやりたくなってしまった。

こんな映画見せられても結局オイラは今日もGTAをやりまくり、チンピラを殺しまくってゴッドファーザー気分を楽しむのだった。

そういう事の顛末と影響しか与えられなかったこの映画の罪は、大きい。

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赤い月(2003年・東宝・111分)WOWOW

 監督:降旗康男

 出演:常盤貴子、伊勢谷友介、香川照之、布袋寅泰、山本太郎、大杉漣

 内容:1934年、小樽から夫・勇太郎(香川照之)とともに満州へ移住した森田波子(常盤)。家業だった造り酒屋が繁盛し成功を収めた彼らは、3人の子供を育てながら幸せに暮らしていた。また、自由奔放な恋愛をまっとうしようとする波子は、かつての恋人で軍人の大杉(布袋)や、関東軍諜報部員の氷室(伊勢谷)へ淡い想いを寄せていた。しかし、1945年8月、ソ連軍の満州侵攻により状況が一変する・・・。戦禍の中で子供たちを守るとともに固い信念で生きていくひとりの日本人女性の波瀾の半生。直木賞作家、なかにし礼の実体験をもとに書かれた同名小説の映画化。

評価★★/40点

生きていくためには愛する人を作らないと生きていけないのよ!とエッチ場面を子供に見せびらかす豪放ママの生命力はたしかにスゴイが、いろんな意味で、戦争よりも大きなトラウマを抱えるに至った姉弟のことを思うと心が痛む・・・。

っていうか、ある日、社長が指を詰めた自分の切断した小指が入ったビンを持ってきて、「お前ら!オレについて来い!」と言ったら、社員のあなたはどうしますか?

オレ、辞めるよ、うん(笑)。え?極限状況を表現するにはあれしかないって?

なんだかなぁ、、ついていけないシーンがちらほら・・。

というのはさておき、オイラの祖父母も戦時中に満州の牡丹江に日本人開拓団として入植してたそうで、終戦の大混乱の中、祖父ちゃんはソ連軍に連行され苛酷なシベリア抑留を体験。祖母ちゃんは生後数ヶ月の乳飲み子を抱え1年以上中国東北部から朝鮮半島を必死の逃避行をし命からがら日本に帰還することができたという。

その苛酷な1年以上を乳飲み子を抱えた祖母ちゃんはどう潜り抜けてきたのだろうか。ついぞ祖母ちゃんの口から語られることはなく、今は寝たきり状態になってしまった・・。

乳飲み子を手放していたら間違いなく残留孤児になっていたと、その乳飲み子の弟にあたるオイラの親父が言ってたっけ。今は東京在住でオイラの口うるさい伯母さんです(笑)。

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かまち(2003年・日本・115分)WOWOW

 監督:望月六郎

 出演:Lead、大沢あかね、檀ふみ、姫野史子

 内容:1977年夏、エレキギターによる感電死というウソのようなホントの話で弱冠17歳でこの世を去った多才、山田かまち。彼の生涯を中心に、彼の生きた70年代の若者たちと、かまちの残した膨大な作品(詩、絵画、音楽)を通して彼を知る今の若者たちを交差させた構成で描いた青春伝記ドラマ。

評価★★/40点

映画を観るまで山田かまちってどういう人だったのか分からなかった。

しかし、映画観てもどういう人だったのか分からなかった・・・(爆)。

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