夢のシネマパラダイス409番シアター:往年名作劇場5番館
アラバマ物語
出演:グレゴリー・ペック、メアリー・バダム、ロバート・デュバル、フィリップ・アルフォルド、ローズマリー・マーフィー
監督:ロバート・マリガン
(1962年・アメリカ・129分)WOWOW
内容:アラバマ州の田舎町に住むジェムとスカウトの幼い兄妹は、近所の幽霊屋敷に住むブーという知的障害を持つ青年に夢中になっている。父親フィンチはやもめの弁護士で厳しいが高潔な人物。しかし白人娘への暴行で起訴された黒人青年の弁護を引き受けた時から、町の空気が一変する。裁判でフィンチは青年の無罪を立証するが・・・。ピュリツァー賞を受賞したハーパー・リーのベストセラー小説「ものまね鳥を殺すには」を映画化した社会派映画の佳作。グレゴリー・ペックは「紳士協定」(1947)でも人種差別問題に真摯に取り組む人物を演じたが、本作でアカデミー主演男優賞を受賞した。また、2003年にはAFIが選ぶ最も偉大な映画ヒーローの第1位に選出された。
評価★★★★/80点
もし子供の視点に立っていなかったら、絶対に暴力と憎しみの連鎖と法廷劇を中心としたありきたりな映画になっていたと思う。
子供の視点に立つことによってこの映画は忍耐と理性を手にすることができたのだ。
だから世代を超えて見続けられなければならない作品になったのだと思う。
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スミス都へ行く(1939年・アメリカ・129分)NHK-BS
監督:フランク・キャプラ
出演:ジェームズ・スチュワート、クロード・レインズ、ジーン・アーサー
内容:ある州の上院議員が急死。彼を食い物にしていた同僚ペインと財界の巨頭テイラー、州知事のホパーはこれで当てが外れてしまう。そこで政治にはド素人のボーイスカウトの青年団長スミスを選び、彼の子供っぽい理想主義を煽って議員候補に担ぎ出すが・・・。名匠フランク・キャプラがアメリカの政治腐敗を鋭く皮肉ったヒューマニズムあふれる社会派ドラマ。
評価★★★☆/70点
なんで“アルプス一万尺”がかかるの?って思ってたら、、、
映画の終りに秘書のクラリッサみたいにィヤッホー^^って叫びたくなったもんな。ってもともとアメリカ民謡だけどさ。
でも映画後半の地力はさすが。
全体を通しても決しておカタクならず、笑いのペーソスと人間愛を織り込むあたり、さすがキャプラだと思う。今の映画でこのような描き方はまずしないだろうな。ていうかできないと言った方が当たってるか。。
良くも悪くも古き良きアメリカ映画なのだと思います。
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大いなる遺産(1946年・イギリス・118分)NHK-BS
監督:デイヴィッド・リーン
出演:ジョン・ミルズ、ヴァレリー・ホブソン、ジーン・シモンズ
内容:17世紀初頭のロンドン、大邸宅に老女と住む美少女エステラを遊び友達としていた孤児の少年ピップは、ある時脱獄囚に親切を施した。やがて成人になったピップは思いもよらず莫大な遺産を受け取るが、贈り主はあの脱獄囚だった。その後ピップは、脱獄囚の娘であったエステラと再会し、彼女と結婚することになる。。
評価★★★★/75点
“エステラにメロメロになる奴の気持ちが自分には大いなる謎だ。。”
なんたって言い寄ってくる男たちを蛾に例えて、「明かりがあれば蛾は寄ってくるのよ。」と平気でおっしゃるんだもんよ。フツー言えないでこんなセリフ(笑)。地球はあたくし中心で回ってるのよ!ってタイプやろ。
こういうお嬢タイプは性に合わんww
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紳士協定(1947年・アメリカ・118分)NHK-BS
監督:エリア・カザン
出演:グレゴリー・ペック、ドロシー・マグワイア、ジョン・ガーフィールド
内容:反ユダヤ主義に対して果敢な挑戦を行ったジャーナリストの姿を通し、アメリカ社会の暗い一面を描いた問題作。ニューヨークの雑誌社から反ユダヤ主義についての記事を依頼された人気ライターのフィルは、ユダヤ人を装うことにするのだが、途端に周囲の差別が露わとなり、近辺の人々にも影響が及んでいく。アカデミー作品、監督賞ほか受賞。
評価★★★/65点
“赤狩り旋風の中ではあれが限界か。。”
ユダヤ人になりすますという奇抜なアイデアを思いついた点を強調して描きたいのか、それによって受ける差別の実態を描きたいのか、非常に中途半端な印象を受ける。
フィルとキャシーの恋愛もこれまた中途半端に描かれていて、この映画の核となる肝心なところがボカされちゃってるなと感じた。
おそらく当時の赤狩り旋風吹き荒れる時代風潮の中で描ける限界点には達していると思うのだけど、今の時代に見るとちょっと舌足らずというか伝わりにくい描写が多いなと思う。
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裸足の伯爵夫人(1954年・アメリカ・131分)NHK-BS
監督・脚本:ジョゼフ・L・マンキーウィッツ
出演:ハンフリー・ボガート、エヴァ・ガードナー
内容:ダンサーから映画スター、伯爵夫人へと登りつめた末に銃殺された女の悲劇的生涯を描いたドラマ。
評価★★/45点
オスカーが本当にオスカー獲っちゃったんだ・・・。
エドモンド・オブライエンの役名がオスカー。んで見事助演男優賞でオスカー獲得!
ま、その程度しか印象に残らない映画だったんですけどw。。
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周遊する蒸気船(1935年・アメリカ・82分)NHK-BS
監督:ジョン・フォード
出演:ウィル・ロジャース、アン・シャーリー
内容:19世紀末、ミシシッピー川を往来するオンボロ蒸気船を買ったドク・ジョン・バリーは甥っ子と組んで一儲けしようと画策。ところが、頼みの甥っ子が誤って人殺しとなり、死刑判決を受けてしまう。ドクは死刑を中止させるために、甥っ子の婚約者とともに東奔西走する。
評価★★★☆/70点
新生モーゼっつうから河を真っ二つに割るのかと思いきや、、蒸気船に縄で引っ張られとるやないけ!ウケたぞものすごく。
それはさておき、蒸気船をはじめとする迫力ある描写には心底驚かされる。この映画から約15年後の「アフリカの女王」の方がちゃちく見えてしまうくらいだ。
子供の頃にテレビアニメ「トムソーヤーの冒険」を見たときから蒸気船に憧れてた自分にとってはちょっとワクワクさせてもらいますた。
しかし、ポカホンタスってアルコール度どのくらいなんだろう・・・。
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