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2008年2月25日 (月)

レアル・マドリー狂想曲第41番:バルサ猛追、レアル痛すぎる敗戦・・・

リーガ第25節。

バルサはホームでレバンテに5-1の大勝。

しかもエトーが復帰していきなりのハットトリック、さらに昨年12月23日にクラシコでレアルに敗れて以来リーガでは9試合負けなしと上昇気流に完全に乗ってしまった感があるバルサ。

一方、レアルはここにきてロビーニョが腹筋の裂傷、スナイデルが肋骨負傷とキーマンが立て続けに離脱、DFラインでもメッツェルダーが足の甲の手術で復帰の目処立たず、ぺぺも離脱中とベストメンバーを組めない状況が続いている。

ロビーニョの穴をロッベンが埋め、エインセが故障から復帰してカンナバーロ&エインセのセンターにして、Sラモスをセンターから右に回してやり繰りは出来ているが、CLローマ戦も含めたここ5試合で4敗と一気に急降下してしまった。

が、今日のヘタフェ戦はよもや負けることはないと思っていただけに、かなりショック・・・。しかもあの点の取られ方は・・・。今までサッカーの試合を何百、いや何千試合と観てきたけど、ああいう得点を実際に見たのはこれが初めてかも。。

その問題のレアルの失点シーンは、後半19分に起こった。

グティのパスがニステルにつながり、ニステルがシュート。それを相手GKアボンダンシエリが弾き、ゴール左前に転がったボールをラウルが折り返して、走りこんできたロッベンが詰めてゴーール!

喜んでゴール裏に走っていくロッベンにSラモスやカンナバーロ、ガゴらが歓喜の輪を作る。

、、、と思いきや、なにやら様子がオカシイぞ。あれっ?ノーゴール?ていうか、ヘタフェが一気に攻めちゃってるんですけど、、、あ、ウソ、、、入れられたんですけど・・・みたいな。

何が起こったのか理解するのにただただ呆然とするしかなかったが、ニステルがシュートした時点で、ラウルがオフサイドポジションにいたことが判明。

ようするにラウルのオフサイドでノーゴールだったというわけだけど、その判定に気づいたレアルの選手が映像を見返すかぎりでは、ロッベンとラウルだけのようなんだよな・・・。

かくいうオイラもヨッシャー!!って喜んでちゃってたし。

カナル・プルスの映像がかなりアバウトだったので、詳しいことは断定できないけど、しかしこういう失点で負けちゃうというのは、かなりモチベーションが挫けちゃうよなぁ。

案の定、グティは途中でもうやりたくないッてかんじで途中交代しちゃったし(笑)。

くぅ~~、、これで2位バルサと勝ち点差2。

ヤバイぞこれは。。。

次節はレアルがアウェイでレクレアティボと、バルサはアウェイで因縁のアトレティコと。そしてそれが終わるとミッドウィークにチャンピオンズリーグと息ぬく暇がない。

一気に緊迫感を帯びてきたリーガ。

レアル正念場です。

ガンガレ!レアル!アッラ・マドリーー!!!

       

2008年2月24日 (日)

夢のシネマパラダイス400番シアター:少女、思春期のココロ

がんばっていきまっしょい

4_55992 出演:田中麗奈、清水真実、葵若菜、真野きりな、久積絵夢、中嶋朋子

監督・脚本:磯村一路

(1998年・東映・120分)DVD

評価★★★★/80点

内容:四国・松山を舞台に、ボートに青春をかけた少女たちの姿をみずみずしくとらえた青春映画。1976年春、ボートに魅せられていた悦子だったが、入学した伊予東高校には女子ボート部がなかった。悦子は友人を4人集めて女子部を発足するも、新人戦に惨敗。これを機にメンバー全員にやる気がわいてくる。元日本選手権メンバーの晶子をコーチに迎え、5人はボートに情熱を注いだ。悦子は幼なじみの関野への想いも胸に秘めつつ、晶子の指導を受け、仲間たちと再び新人戦に挑む。

“漫画の連載で最初とラストの主人公の顔かたちが変わっていることがよくあるが、この映画もエツ姉の表情にオープニングとラストで雲泥の差がある。そういう映画に出会えるのは稀だしうれしい。”

オープニングは防波堤に座って海を見つめるシーン、ラストも合宿所の前の砂浜に立って海を見つめるシーン。

しかし明らかにオープニングとラストではその受ける印象はちがう。

ラスト、エツ姉という人間に命がしっかり吹き込まれた凛とした佇まいにエツ姉の人間としての強さと成長、そして過ぎ行く青春時代の限りなく純粋な一瞬を感じ取ることができる。

当時はまだあどけなさの残る新人・田中麗奈だからこそ、その一瞬をフィルムに焼き付けることができたのかもしれない。

脇役陣もまた素晴らしい。

一見の価値あり。

P.S.

ラスト近くまでずっと「がんばっていきまーーす、、、勝利!」だとばかり思ってたけど、「がんばっていきまっっっしょい」なのね(笑)。ていうか題名見ろよ。。。

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花とアリス

030310nttx 出演:鈴木杏、蒼井優、郭智博、相田翔子、阿部寛、広末涼子

監督・脚本:岩井俊二

(2004年・東宝・135分)2004/03/29・仙台東宝2

評価★★★★/80点

内容:花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)は同じバレエ教室に通う中学生の仲良し2人組。花は高校生の宮本に秘かな想いを寄せており、彼を尾行しては隠れて写真を撮りまくっていた。やがて花とアリスは宮本と同じ高校に入学、花は宮本と同じ落語研究部に入部する。が、ある日、シャッターに頭をぶつけて転倒し記憶喪失に陥ってしまった宮本に「あなたの恋人だったんだけど。。」と恋人のフリをしてしまう花。一方、アリスは街でタレント事務所にスカウトされ・・・。

“我愛文電影。再看!”

花とアリスのみにマジ本気なのは分かるが、それを際立たせるためになにもアジャ・コングや虻川や叶姉妹で遊ばなくても・・・(笑)。吉岡秀隆の声だけ出演もどうよってなかんじだけど。

隠し手鏡でのぞき見するロリ男は教授であれ誰であれ犯罪だが、映画監督としてカメラからのぞけばご立派なお仕事になっちゃうからねぇ!っっだ。よっ、パンチラ監督ぅぅ~。

なぜか訳も無くささくれ立っているオイラなのだった・・・。ただ単に羨ましいだけやん。。。

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わたしのグランパ(2003年・東映・113分)NHK-BS

 監督・脚本:東陽一

 出演:菅原文太、石原さとみ、浅野忠信、平田満、宮崎美子、波乃久里子

 内容:中学1年の珠子は五代家の一人娘。ある日、13年ぶりに祖父の謙三が刑務所から出所して来る。仁義を重んじる昔カタギな祖父の力は絶大で、珠子への学校でのいじめはなくなり、不良グループによる校内暴力も沈静化。また、珠子の両親の不仲も改善されていく。が、そんな中、珠子の家の前をヤクザがうろつくようになり・・・。

評価★★★☆/70点

“たま子といえば・・・”

名作ドラマ「北の国から」で、東京で働いていた純くんが孕ませちゃう女のコの名前がたま子だった。しかも彼女の叔父さん役が菅原文太だったのだ。。

「誠意とは、何かね。誠意って、、、一体何なんだね。」という名セリフと圧倒的存在感が際立っていた。

叔父貴だろうがグランパだろうが、菅原文太の凄みと存在感は消えうせることはない。

ああ、オイラもああいうジジイになりたいな。グランパとは呼ばれたくないけどね(笑)。

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害虫

Gai 出演:宮崎あおい、田辺誠一、沢木哲、天宮良、蒼井優、りょう

監督:塩田明彦

(2002年・日活・92分)2002/03/20・ユーロスペース

評価★★★/65点

内容:母の度重なる自殺未遂に不登校。。。13歳の中学1年生・北サチ子は、小学校時代の担任と恋愛関係にあるが、不安定な現実に抗うように街をさまよう。町のチンピラ少年や中年の路上生活者と行動をともにするうちにいつしか笑顔を取り戻したサチ子は、クラスメイトの夏子の尽力もあり、学校に戻っていくのだが・・・。

“泣か(け)ない女の目は恐い。”

宮崎あおいの目の力と眼差しがこの映画を引っ張っているのは確かだが、あまりこの映画を解りたくない自分がいるのも確か。

でも、解っちゃう自分がちょっと恐いんだよね・・・。宮崎あおいVS蒼井優の見えない火花も恐かったし。

ま、オイラ的には泣ける夏子の方が分かるし好きだけど。

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下妻物語

20041229193719 出演:深田恭子、土屋アンナ、宮迫博之、篠原涼子、阿部サダヲ、岡田義徳、樹木希林

監督・脚本:中島哲也

(2004年・東宝・102分)2004/06/23・テアトルダイヤ

評価★★★★/80点

内容:茨城県下妻市。田んぼのあぜ道を闊歩する、ロココ調のロリータファッションに身を包んだ高校生・桃子(深キョン)。同じく原チャリで爆走するレディースのヤンキー娘・イチゴ(土屋アンナ)。2人はひょんなことから意気投合してしまい、友情を育んでいくことに。。。

“牛久大仏が激揺れしてるゼヨ!”

オープニングの深キョンがスクーターに乗って爆走するシーンで牛久大仏が激しく横揺れしているカットが映し出されるが、そこでまさにドツボにハマってしまいました。ゴーーーンンンンンン(鐘の音が・・・)

田んぼ、牛、原チャリ、舗璽威帝劉、バアちゃんの眼帯、ハエの素手つかみ取り、ジャスコで買った¥1980の服、ピー音、一角獣、生瀬勝久、大仏、社長さん、イチゴ飛び蹴り桃子卒倒、シベリア超特急、、、、すべてが、キターーーってかんじ。

50ccの原チャリを追い越さんばかりのスピードでオイラは下妻の田んぼを走りぬけたのだった。ドヒューーッッ、、、あ、ウンコ踏んじゃった。。。

といっても、この映画から何を得たかといわれるとちょっと困るけど。。

しかし、オイラはオイラの道を行くでぇ。

その後DVDでこの映画を観ているオイラをウチのオカンとバアちゃんが奇異な目で見ていたが、そんなのどうでもいい。年がら年中NHKをつけっぱなしにして満足してるアンタらとはちゃうんでえぃ(笑)。

もう誰にも負ける気がしねえぜw。

というオイラも田舎人さ。。。

田舎の特徴番外編:なぜか田舎の家はNHKに異常なほど心酔しきっている・・・。また、なんの躊躇もなくハエを手でわしづかみにできるオバハン=名人が多い。ウチのオカンね(笑)。

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サイドカーに犬(2007年・日本・94分)CS

 監督:根岸吉太郎

 出演:竹内結子、古田新太、松本花奈、ミムラ、鈴木砂羽、樹木希林、椎名桔平

 内容:不動産会社に勤める30歳の薫の記憶の中に生きる憧れの女性ヨーコさん・・・。薫が小4の時の夏休み、父親とケンカの絶えなかった母親が家出。それから数日後、家にヨーコさんがやって来た。ドロップハンドルの自転車に颯爽と乗るヨーコさんは母親とは対照的な人で、薫にも友人として対等に接してくれ、薫にとっては夢のような日々だったが・・・。

評価★★★☆/70点

母親の家出、怪しげな中古車販売をしているうだつの上がらないダメ親父、子供たちの世話をしに家にやって来る親父の若い愛人。

10歳の少女がぶち当たるには十分すぎるヘビーな家庭環境なのだけど、それをサラリとなおかつノスタルジックに描いているのがこの映画のミソ。

普通ならばドラスティックになるところを、懐かしい小道具の数々で80年代テイストを醸し出すとともに、徹底して子供目線で描写することで大人の事情をカムフラージュし、独特な世界観、つまるところ子供時代の記憶の中にしまいこまれた宝物のような世界観を引き出すことに成功している。

そして、このひと夏のヘンな日常が人の優しさや温もりを思い起こさせてくれ、ほんわかとした気持ちにさせてくれるのだ。

ヨーコ役は竹内結子よりは木村佳乃じゃないかなぁとも思ったんだけど、総じて役者陣はイイ味出してたし、こういう心温まる良質な短編映画がどんどん出てくればいいのに。

そしたっけ、映画の中でヨーコさんが太宰治の小説「ヴィヨンの妻」を読んでるシーンがあったんだけど、本作の後にこの映画化のメガホンを取ったというのも何か浅からぬ縁があったんだろうね。このシーンはまったくの偶然だったそうだから。

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ゴーストワールド

Ghostworld 出演:ソーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンソン、ブラッド・レンフロ、スティーブ・ブシェミ

監督:テリー・ツワイゴフ

(2001年・アメリカ・111分)2001/09/13・恵比寿ガーデン

評価★★★/65点

内容:口は悪いけど根は優しいイーニド、金髪で美人の辛辣なレベッカ。高校を卒業した2人は進路も決めないまま、毎日のようにダイナーに入り浸り。ある日、出会い系広告でどうしようもない中年男がやって来た。騙されたと気づき店を出て行った彼のことを2人は尾行するが・・・。

“ゲロダサい!しかしちょっと切ない。。。今だかつてこんな映画見たことない。”

今だかつて見たことないというのは、イコール=イーニドのような女性を見たことない=付き合ったことがない=たぶん無意識のうちに自分から避けてきたということに重なるわけで。。

評価が3点なのも要はイーニドとは傍から怖いもの見たさで見ているぶんには面白くていいけど、実際問題自分から関わりをもつのはチョット(怖くて)・・・というのがやはり本音なので。

だからこの映画とも無意識のうちに壁と距離を作ってしまい、映画の核心に触れることができなかったことがこの評価しかできなかった所以なのだな。

だからオイラなんかはバスに乗っていくあのラストは、あての無いどこぞやの街に旅立っていった、まだ飛ぶには未熟なツバサで。しかしそれでもゴーストワールドたるイーニドの地元の街から半ば強制的に巣立っていったというふうに単純に解釈してしまいました。

しかし、後に友人から、あれは三途の川を渡って行ったということなんじゃないの?と指摘されてアポーンしちゃいました。

オイラのようなある程度の距離をもった見方では絶対出てこない解釈。さすが映画バカ。勉強になりました(笑)。

でも、レベッカには共感できてもイーニドにはチョット無理だなという自分の中での深いところにある本音は変わりようがないなというのはやはりあって、これは正直どうしようもない。

でも機会があればイーニドみたいな女性と友達になってみたい気もする。男友達にはそういう奴もいないではないけど、、、ってそれってもしかしてこっちに問題ありなのか・・。あ、、オイラって絶対嫌なヤツだわ・・・。

P.S. 自分にとってのこの映画のゴーストワールドはブラッド・レンフロにまったく気付かなかったことです。。

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小さな泥棒(1988年・フランス・109分)NHK-BS

 監督:クロード・ミレール

 出演:シャルロット・ゲンズブール、ドミニク・ブラン、シモン・ド・ラ・ブロス

 内容:1950年、フランス中部の小さな町。16歳の少女ジャニーヌは、母親と離れて伯父さん夫婦のもとに預けられて暮らしていた。しかし、彼女は退屈な学校生活や日常を紛らわすために、学校の授業を終えるとワンピースに着替え、ハイヒールを履いて街で米兵からタバコを頂戴したり、洋服店で万引きしたりする毎日を送っていた。が、万引きがバレてしまったことから家を出なければならないハメになってしまい・・・。フランソワ・トリュフォーが残した遺作シナリオを、弟子にあたるクロード・ミレールが映画化。

評価★★★★/75点

“大人になるためには死ぬほど長い階段を昇らなければならないのだと思う。自分の経験からいっても。。一足飛びには昇っていけないのだ。”

大人の階段昇る 君はまだシンデレラさ

しあわせは誰かがきっと 運んでくれると 信じてるね

少女だったと いつの日か 想う時がくるのさ

少女だったと なつかしく 振り向く日があるのさ(by H2O)

ジャニーヌにもいつの日かなつかしく振り向ける日が来ることだろう。

ラストはそう語っています。

2008年2月16日 (土)

夢のシネマパラダイス398番シアター:機動警察パトレイバー

機動警察パトレイバー劇場版

S_bcba1780 声の出演:富永みーな、古川登志夫、大林隆介、榊原良子、池永通洋、二又一成、千葉繁

監督:押井守

(1989年・松竹・98分)NHK-BS

内容:近未来の東京を舞台に、警視庁の特殊部隊が活躍する姿を描いたオリジナル・ビデオシリーズの劇場版。レイバーと呼ばれる人間型作業用機械を利用した犯罪の増加に伴ない創設された、警視庁特車二課レイバー隊の篠原遊馬は、続発するレイバー暴走事件に疑問を持ち、レイバー駆動用の新式プログラム「HOS」を調べ始める。HOSは自殺した技師が開発したもので、そこにはレイバーを暴走させるウイルスがプログラムされていた・・・。

評価★★★★/75点

“この映画の主人公は、パトレイバーでもなければ泉をはじめとする隊員でもない。”

東京かよっ!。。。

石が主役のバルセロナをはじめとするヨーロッパの都市では過去と現在、未来が見事に融合している。

過去はダサいと思われ捨てることがステータスとなっていたバブル期の日本、その中心地東京だからこそ確立できた世界観と設定だと思う。しかも詳細でリアル。

基幹となる土台が完璧なのだから、それをベースに肉付けされる話も面白くならないはずがない。アクション一辺倒でなくとも魅(見)せられる理由が分かった気がした。

だが、しかし、08年時点でこの映画にまだ自分が追いつけていけてないというのもなんだかスゴイというかなんというか・・・。

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機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年・松竹・113分)NHK-BS

 監督:押井守

 声の出演:大林隆之介、榊原良子、富永みーな、古川登志夫、根津甚八、竹中直人

 内容:近未来を舞台に、自衛隊クーデターに立ち向かう警視庁パトレイバー隊の活躍をシミュレーションタッチで描く。2002年冬、謎の戦闘機が横浜ベイブリッジを爆破。政府は戦車や戦闘機を各所に配備し、臨戦態勢を敷いた。陸幕調査部員と秘密裏に接触したレイバー隊の後藤隊長は、事件の背後に元自衛隊員・柘植の存在を察知する・・・。

評価★★★☆/70点

“けだるい平和でも崇高な理念を掲げた正義の戦争よりはまだマシ。”

と言うしかないなこの映画を観たかぎり・・・。

姿なきテロの首謀者が姿を現した後ははっきりいってメチャつまらなかった。

それまではメチャ面白かっただけに、その落差に一気に冷めてしまった。

1作目が凄かったのは、姿なき犯人の意志が東京という街に乗り移り、物言わぬ街の光景に如実に代弁させたことだった。

今回のパトレイバー2も姿なき犯人との戦いを描いているわけで、確実にレーダーには映っていた幻の戦闘機の首都圏突撃シーンなど見応えはある。しかし、そこに込められた意志とは何だったのか。。

オイラが気にくわないのは、この映画ではその答えを後藤隊長と荒川の解説者風情の会話だけで済ませてしまっているということだ。

姿を現した肝心かなめの柘植はただの白髪まじりのジイさんにしか見えず、自分の意志と覚悟を言い表す確実な言葉さえ持ち合わせてはいない。

ラストで「見ていたかったのかもしれない、、、この街を。」と言っていたが、南雲を見ていたかったんじゃねえのかと勘繰りたくもなるわなぁ。。

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WXIII 機動警察パトレイバー(2001年・松竹・100分)NHK-BS

 監督:遠藤卓司

 声の出演:綿引勝彦、平田広明、田中敦子、穂積隆信、拡森信吾

 内容:昭和75年、東京湾沿岸ではレイバーを狙う謎の破壊活動が続発していた。様々な憶測が飛び回る中、事件を追う警視庁城南署の刑事、久住と秦はある日、湾岸に浮かぶ備蓄基地で次々と人間を食い殺す怪物に遭遇。2人はこの怪物が彼らの追う犯人と疑いを強めるが、残された怪物の肉片から驚くべき事実が判明する。さらに2人の捜査の周辺で妖しく動く女性、生物医学研究所の研究員・岬冴子の影が浮かび上がってくる・・・。

評価★★/40点

“後藤隊長、、、老けたねぇ。。”

人間と人間の静かで熱い戦いをこのシリーズでは期待していたのだけど、本作では人間すら描けてないのだからお話にならんわな。

化け物が次々に人を襲うハリウッドのB級パニック映画の方がやりたいことがはっきりしているぶん面白いと思うぞ。

2008年2月 3日 (日)

夢のシネマパラダイス394番シアター:ハチミツとクローバー

Tuggzannmx 出演:櫻井翔、蒼井優、伊勢谷友介、加瀬亮、関めぐみ、堺雅人、西田尚美

監督:高田雅博

(2006年・日本・116分)WOWOW

評価★★★/60点

内容:浜美大に通う竹本(櫻井)・森田(伊勢谷)・真山(加瀬)・あゆみ(関)の4人は、教員の花本が主宰する研究会で知り合った仲間。ある日、竹本は花本先生の親戚だという油絵科のはぐみ(蒼井)と出会う。幼い容姿に似合わずダイナミックに絵を描く彼女を見て、竹本は一瞬にして恋に落ちる。また、竹本と同じ寮に住む真山は、アルバイト先の年上の女性に恋をし、あゆはそんな真山に片想い。一方、海外放浪から戻ってきた天才肌で自信家の森田もまた、はぐの才能に興味を持ち始め・・・。登場人物のほぼ全員が片想いという甘酸っぱい青春模様を描いた羽海野チカの人気少女コミックの実写映画化。

“音楽だけはサイコー!”

突然だが、オイラにとっての決して色褪せない等身大の青春群像劇は、1996年1~3月期にフジ系で放送されたTVドラマ「白線流し」だ。

長野県松本を舞台にした高3の男女7人の青春物語を描いたこのドラマは、ちょうど自分もそのものズバリ高校3年生だったため、非常に心に残る印象的なものとなった。

また、大学生活を描いた作品といえば真っ先に思い浮かぶのが1993年にいわゆるトレンディドラマ全盛期の月9で放送されていた「あすなろ白書」だ。

はっきりいってこの「あすなろ白書」を見て大学進学への夢を膨らませたといってもあながちウソではない。

さて、じゃあ今回の「ハチクロ」は「白線流し」や「あすなろ白書」と比べるとどうだったか、、、といえば、いまいちパッとしない暗くて不思議な脱力系世界観。

一言でいえばそんなかんじ。

奇人変人ばかりの美大の生態について行けなかったというか、、文学部だったオイラにははっきりいって合わない(笑)。

絵の具をぶっちらかしたようなハグの絵のどこがいいのかサッパリだし、不思議系天才ちゃんのハグもどこがいいのかサッパリだし、ボーッとしてる竹本もサッパリ、皆ボーッとしててサッパリ、登場人物全員片想いというのも逆に感情移入しづらくて平板になっちゃっててサッパリ・・・。

要はここで描かれる世界が等身大じゃないんだよねオイラにとってはサッパリ。

ただ、ここで断っておかなければならないのは、蒼井優は不思議系天才少女を演じるにあたってはズバ抜けて完璧すぎるくらいにハマっていたということ。これはさすがだなと思った。

また、他の映画では今までボーッとしていた感が強くてサッパリだった伊勢谷友介が水を得た魚のように生き生きとしていたのは新たな発見だったし。

登場人物でいえばなんつっても山田あゆみかな。このキャラは唯一自分の周りに実際いたことがあるので。

ストーカー寸前のあきらめたくてもあきらめられない片想い。「もしかして今、わたしフラれた?」、、、でも、あきらめきれない・・・。

真山は完全にストーカーだけどね(笑)。

スピッツの“魔法の言葉”、嵐の“アオゾラペダル”、菅野よう子の音楽と、感性が揺さぶられるような素晴らしさだっただけに、肝心の中身が脱力系でいまいちパッとしなかったのはちと残念。。

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(おまけ)

きょうのできごと(2003年・日本・110分)2004/04/13・MOVIX仙台

 監督:行定勲

 出演:田中麗奈、妻夫木聡、伊藤歩、柏原収史、池脇千鶴、山本太郎

 内容:京都の大学院に進学する正道(柏原)の引越し祝いに集まった仲間たちは、それぞれにいろんな思いを抱え酔っ払いながら騒ぎまくる。一方、テレビではビルとビルの間に挟まり動けなくなった男がレスキュー隊に救助されているシーンが映し出され、かと思いきや今度はクジラが沿岸に座礁したことを伝えるニュースが・・・。一夜のささいな日常とちょっと奇妙な出来事を通して、日常のかけがえのなさを暖かな眼差しで描いた青春群像劇。

評価★★★/60点

観てる間は、あ、そうそう分かる分かると頷けるが、観終わった後は平凡な一日が過ぎ去っていくかのように脳裏から颯爽と消え去っていく。

でも、それでいいんだろうねこの映画は(笑)。

あれ?一昨日の昼メシって何だっけ、、、みたいな。。

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ラブ★コン(2006年・松竹・100分)WOWOW

 監督:石川北二

 出演:藤澤恵麻、小池徹平、玉置成実、水嶋ヒロ、谷原章介

 内容:ともに身長を理由にフラれた経験があるチビこと大谷敦士とデカ女こと小泉リサ。2人は高校の教室で席が隣同士で、オール阪神・巨人とあだ名されるほど息もぴったりのコンビだったが、ある時リサが大谷を異性として意識し出してしまい・・・。人気少女コミックの映画化。

評価★★★/60点

まるで安物のバラエティ番組でも見せられているような軽っるい演出と鼻の穴おっ広げの軽っるい演技は映画としてはどうなんだろうというかんじだが、コミックの映像化としてはまさにドンピシャ。

まさか藤澤恵麻がここまでやるとは・・・(笑)。

しかし、せっかく関西弁しゃべくりまくってるんだから、「下妻物語」(2004)の中島哲也のように過剰でもいいから世界観をもっと確立してほしかった気も。。

2008年2月 1日 (金)

夢のシネマパラダイス392番シアター:ただ、君を愛してる

82bd82be81a8cn82f088a482b582c482e9 出演:玉木宏、宮崎あおい、黒木メイサ、小出恵介、上原美佐

監督:新城毅彦

(2006年・東映・116分)DVD

評価★★★★/75点

内容:大学の入学式を自分の発する匂いが気になって欠席した瀬川誠人は、萌え萌えなメガネっ娘の里中静流と出会う。写真が趣味の誠人は、なかなか大学生活になじめない中、静流とは自然と打ち解けることができた。そして2人はキャンパス裏の秘密の森に写真撮影に出かける日々を送る。が、誠人は同じクラスのみゆきに片思いをし、子どもっぽい静流のことは恋愛対象として見れなかった。そんな誠人に「自分が好きな人が好きになった人を好きになりたい。」と言って、みゆきと友情を結んでしまう静流は、誠人が振り向いてくれるようなイイ女になると決意するが・・・。堤幸彦監督の「恋愛寫眞」をもとに、『いま、会いにゆきます』の作家・市川拓司が新たに書き下ろしたアナザーストーリー『恋愛寫眞もうひとつの物語』を映画化。

“宮崎あおいを、あおいタンと呼びたくなる映画”

宮崎あおいという人は唯一無二の特質を兼ね備えた稀有な存在の女優さんだと思う。

では、同年代の女優が持ちえない、いや全ての女優が持ちえないと言っても過言ではない唯一無二の特質とは何か。

それは、少女と大人の間の境界線に映画デビュー以来ずっと立ち続けていることだと思う。

しかも少女の中には、多分に少年性も含まれていて中性的な面をも持ち合わせているところも天性の素質といえるだろう。

多感な10代から20代に差し掛かる年代にとって、この変わらない素質を持ち続けることは実はスゴイことだと思うのだが、少女の肩で支えるにはあまりにも重いものを背負わされてきた薄幸の役柄を演じ続けてきたことと無関係ではなかろう。

しかもその薄幸に屈するようないたいけさよりは、その運命を静かな深い眼差しでまっすぐに見つめて受け止めていくだけの芯の強さを持っているところが宮崎あおいの宮崎あおいたるゆえんなのだ。

映画デビュー作「あの夏の日~とんでろじいちゃん」(1999)の肺病に侵された少女からはじまり、つづく「ユリイカ」(2000)でのバスジャック事件から生還したものの言葉を失ってしまった少女、「害虫」(2002)での窒息しそうなほど残酷な日常の中で少女であることをやめた中学生、「初恋」(2006)での親に捨てられた孤独な世界で“大人になんかなりたくないっ!”と叫ぶ女子高生、また極めつけなのはNHKの朝ドラ「純情きらり」(2006)で朝ドラ史上前代未聞の最終回で結核に侵されて亡くなってしまう主人公・桜子が記憶に新しい。

とにもかくにも苛酷な現実に否応なくさらされる中で自らの意志と足ですっくと立ち上がり前に歩いていく姿は、単なる少女の枠を越えていて、女性の強さというものを真に感じさせる。

かといって大人になりきれているわけではなく、その中身はまだ未熟で傷つきやすい少女という一面も有している。

その意味で宮崎あおいは少女と大人の境界線に立ち続けている女優さんだといえるのだ。

さて、そこで本作「ただ、君を愛してる」に話をうつすと、宮崎あおいの立ち位置である少女と大人の境界線から内側(少女)と外側(大人)に一歩足を踏み込み、両者を分離させた別個のものとしてヒロイン・静流を描き分けているのがミソで、宮崎あおいにとっては、少女から大人に脱皮するターニングポイントともいえるキャラクターに挑戦している。

が、しかし、境界線を内側に踏み込んだキャラクターというのがこれまた凄くて、一歩踏み外しただけでこうなっちゃうのかよというくらいに不思議系なメガネっ娘でまるでマンガのキャラクターとでもいわんばかりのウザキャラなのだが、さらにそこに大人に成長したら死んでしまうというおとぎ話のような枷をかけるという、これはもう完全に非現実のブッ飛びキャラである。

が、これをなんなくモノにしてしまうのが宮崎あおいのスゴイところで、大人というタガが外れたためか、こんな天真爛漫な彼女は見たことないというほどに生き生きとしているのだ。

そして、精一杯の恋をしてある決意を胸に大人になる静流。

NYの個展で展示されていた大人になった彼女の写真たった1枚だけでそれを表現し、物語に説得力をもたせた宮崎あおいの存在感にただただ圧倒されてしまう。

まぁ、メガネっ娘キャラの方が突出していたのはたしかだが、兎にも角にもあおいタンなしでは絶対に成り立たなかった映画だったといえよう。

今年度2008年大河ドラマ「篤姫」で1年かけてどのような成長を見せて“大人”になっていくのか非常に楽しみである。

宮崎あおい、、、今後2,3年片時も目が離せない女優である。

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恋愛寫眞

Rcaotiihe 出演:広末涼子、松田龍平、小池栄子、ドミニク・マーカス、山崎樹範

監督:堤幸彦

(2003年・松竹・111分)WOWOW

評価★★★/60点

内容:ある日カメラマンの誠人は、3年前の大学時代に知り合った恋人・静流が死んだという噂を耳にする。だが、時を同じくして彼女からの手紙が彼のもとに届く。消印はニューヨークで、自分の個展に招待する旨の内容だった。誠人はまだ忘れることのできない静流を探すため、彼女が同封してきた写真に写っている風景だけを頼りに真冬のNYへ旅立つ・・・。

“何にwonderって・・・”

松田龍平の高校教科書ボー読み英語にwonder.

静流の手の甲に書かれた落書きが消えない=数年間フロに入ってない!?疑惑にwonder.

マヨヌードル、、、オェッ、激マズにワワワwonder...

そしてなにより、堤幸彦が監督にwonder.

以前は強烈な自己チューオレ流映像を観てる最中にあ、これは堤幸彦が監督だなとすぐに分かったものだが、最近はエンドクレジット見て初めて気付いて驚くことが多いような。。いつから色めきだしたんだ?

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(おまけ)

初恋(2006年・日本・114分)WOWOW

 監督:塙幸成

 出演:宮崎あおい、小出恵介、宮崎将、小嶺麗奈、柄本佑

 内容:学生運動が活発だった1960年代後半。高校生のみすずは小さい頃、母親に捨てられ、叔母家族に引き取られて育ったが、冷淡な扱いを受けていて自分の居場所がない。そんなみすずは新宿のジャズ喫茶「B」の常連となっていく。そして、そこで出会った東大生の岸に特別な感情を抱き始めるのだが・・・。1968年に起きた三億円事件をモチーフに描く、18歳の女子高生の切ない初恋の物語。

評価★★/40点

“ジャズ喫茶Bのシーン、全カットでお願いいたします・・。”

いらないやろ本気で。

3億円事件の犯人は女子高生だったというプロット、ジャズ喫茶Bに集う若者たちの群像劇、主人公みすずの恋愛劇。この3つのプロットが全くかみ合っていないという恐ろしくつまらない作品になってしまった。

宮崎あおいの眼の強さだけを頼りになんとか最後まで見たけど、ホント、何を描きたいのかさっぱり分からない本末転倒な映画だもんこれ・・・。

物語を語り紡いでいく力がこの監督にはないね。

だから、いっそのこと「B」のシーンを全カットしちゃって、6~70分の小品にすればすんなり見られる作品になるのでは。ノスタルジーを重視すればそれこそ岩井俊二の「四月物語」の1968年版に、痛すぎる現実感を伴なう時代性を重視すれば宮崎あおいが女子中学生を演じた「害虫」の女子高生バージョンくらいにはなりえたのではなかろうか。

ただ、もしこの映画の描いた時代性が「B」のシーンそのものに象徴されてあり、絶対に外せないのだとしたら、オイラはもはやお手上げです。。ジェネレーションギャップの極みってやつ?

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