JFK
出演:ケビン・コスナー、シシー・スペイセク、ジョー・ぺシ、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・オールドマン、ケビン・ベーコン、ジャック・レモン、ウォルター・マッソー
監督・脚本:オリヴァー・ストーン
(1991年・アメリカ・188分)DVD
評価★★★★★/90点
内容:1963年11月22日、テキサス州ダラスで第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ暗殺事件が起こった。事件から2時間も経たぬうちに犯人としてリー・ハーヴェイ・オズワルドの名が発表され、オズワルドは護送中に撃たれて死亡する。ニューオーリンズ州の地方検事ジム・ギャリソンは、この経緯に疑問を抱き、目撃者や関係者に聞き込みを進めていく。が、事件の真相に近づいたと感じるにつれ、マスコミの攻撃や政府の脅しを受け家族も危険にさらされる・・・。今もなお謎の残るケネディ暗殺の真相に、オリヴァー・ストーンが大胆な仮説で迫った作品。
“ニューオーリンズ州地方検事ジム・ギャリソンさんからのトリビア!3時間生でダラダラいかせてバージョン!”
▲ウォーレン委員会のアール・ウォーレン委員長役で、、、、ジム・ギャリソン本人が出演している。
▲パレード前日、シークレットサービスの面々は、、、、飲み会をやっていたため、パレード当日二日酔いの者が多数いた。
▲もともとケネディが撃たれたあのコースを通る予定は、、、、なかった。
▲ニュージーランド時間早朝4時に逮捕され、2時間後の6時に暗殺犯として警察に発表されたオズワルドが、、、、すでにその日のニュージーランドのサン紙朝刊に顔写真とともにデカデカと載っていた。
▲ケネディの最後の言葉は、、、、「あ、やられた」だった。
▲オズワルドは、、、、日本の厚木基地にいたことがある。
▲事件の前日まで、、、、ニクソンもダラスにいた。
▲事件の5日前、、、、FBIニューオーリンズ支局にパレードの最中に大統領が暗殺されるかもしれないという情報が入っていた。が、その証拠は後に消し去られた。
▲ケネディ暗殺事件の目撃者のうち、、、、21名が4年以内に謎の変死を遂げている。
▲同じくテキサスシアターに逃げ込む前にオズワルドが警官を殺害したとされる事件の目撃者12名のうち7名が犯人はオズワルドではないと証言したが、その7名のうち、、、、2名が3年以内に射殺され(うち1人は瓜二つの双子の弟を殺され本人は無事)、1名が事件2日後に何者かに襲われ重傷を負う。
▲オズワルドが出入りしていた事務所にあったキューバ革命委員会には、、、、後にウォーターゲート事件で逮捕されることになる主犯格2人がCIAから派遣されていた。
▲パレードの最中、、、、雨が降っていないのに傘をさしている男がいる。
▲ケネディ暗殺事件についての目撃証言をした90人のうち、、、、60人以上が教科書ビルとは別の方向から銃声が聞こえてきたと証言している。ちなみに、そのうちの何名かは丘の上の柵から発砲されたと思い込み、走ってそこに行ってみたところ(柵の方に駆け上がっていく人々の姿は写真にも収められている)、男が数名いたが「我々はシークレットサービスの者だから大丈夫だ。」と言ってその場を離れていったという。
▲オズワルドを殺した罪で獄中にいたジャック・ルビーは、、、、ジョンソンが犯人だと証言していたという。が、精神病であると診断され、事件3年後にガン(ということになっている)で死亡。
▲ケネディ大統領を嫌ったり批判する人たちがケネディに付けていたニックネームは、、、、“共産主義者”である。
▲ケネディ一家の死亡原因は、、、、暗殺(2名)、戦死、交通事故、麻薬中毒、スキー事故、飛行機事故、死亡してはいないが手術失敗による半身不随などまさに、、、呪われている。ちなみにJFK未亡人となったジャクリーンが再婚したギリシャの海運王一家オナシス家にも次々に不幸が襲い掛かり、現在オナシス家で生き残っているのは22歳(2007年時点)のオナシスの孫娘ただ1人である。
▲アーノルド・シュワルツェネッガーは、、、、ケネディ一家と親戚である。
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とまあ次から次へと・・・・(笑)。映画と関係ねえのばっかりやん。ってま、ええか。
まぁ、アメリカ現代史上最強ネタからの最強トリビア映画ということで、面白くて当然といえば当然なのだけど、3時間密度が薄まることのない演出、構成力と巧い編集によって一段高みへと次元を上げた一級品になっていたと思う。
ベトナムをライフワークにするオリヴァー・ストーンにとっては避けて通れない道(しかもイバラの道)だったはずで、真実を追い求めようとする闘志と執念が製作開始時から受けた数々のバッシングをも乗りこえさせ素晴らしい作品に仕上げることができたのだと思う。
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ダンス・ウィズ・ウルブズ
出演:ケビン・コスナー、メアリー・マクドネル、グレアム・グリーン、ロドニー・A・グラント、ロバート・パレストレッリ
監督:ケビン・コスナー
(1990年・アメリカ・181分)
*236分の4時間アナザーバージョン・NHK-BS
評価★★★★★/90点
内容:1863年、激戦地で負傷した北軍のダンバー中尉は、思わぬことから英雄となり、その軍功が認められて勤務地の選択権を与えられる。開拓のフロンティアを見たいという思いからダゴタ最西部の砦に赴任したが、砦にはオオカミ以外誰一人いない。1ヶ月がすぎたある日、ネイティブ・アメリカンのスー族の青年が現れる・・・。アカデミー賞では作品・監督・脚色賞など7部門を受賞。
“4時間でも足りない!”
というのは半分冗談だけど、でもこのくらいの時間をかけてじっくり見せないとこの映画は真っ当な映画にはなり得ないとも思うのです。
一方は相手を野蛮人とみなし、もう一方は相手を侵略者とみなす。
そのような決定的な断絶、お互いに相容れない関係から、お互いが畏敬の念を分かち合うまでには相当な努力と理解が必要なわけで。
しかも敵対関係という憎しみを乗り越えたとしてもそこにはまだ言葉、文化、宗教、日常生活、何から何まで異なるという生き方の違いが存在する。
それをも理解して認める難しさはアメリカ自身が身をもって1番よく知っているはずなのだが。。
ともかくそのような登場人物の人生、生き方を変えさせるまでのものを描きこむというのは並大抵のことではできないはずで、この映画のように大地にどっかり足をつけてしっかりと描いていったというのは非常に稀なことだし、個人的にも好感度は大です。ネイティブ・アメリカンとの関係はアメリカ自身の歴史の重要な一部でもあるわけだしね。そこをしっかり描いてくれたので。
私財を投げ打ってまでこの映画に関わったコスナーの努力と信念にも今回ばかりは拍手です。
ま、コスナーの長々とした映画の中で良いのは、これと「JFK」くらいしかないけどね(笑)。
あと、この映画で味をしめたのか放浪好きな男を取り上げるのが多い気もするなコスナーって。
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アンタッチャブル
出演:ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、ロバート・デ・ニーロ
監督:ブライアン・デ・パルマ
(1987年・アメリカ・120分)NHK-BS
内容:1930年、禁酒法時代のシカゴ。ギャングの抗争の巻き添えで死んだ少女の事件に、怒りをかき立てられた財務省特別捜査官エリオット・ネスは、アル・カポネと対決するためのメンバーを集め始める。町で知り合った老巡査のマローン、警察学校の新人ストーン、カポネ逮捕の切り口が脱税にあることに気付いた財務官のウォレスを仲間に引き入れたネスは、自らを“誰も手を出せない者たち=ジ・アンタッチャブルズ”と呼んで、カポネに戦いを挑んでいく。。
評価★★★★/80点
“髪の毛をむしり取ってもまた生えてくるのかぁぁぁぁっ、、、とデニーロをおもいっきり妬んでいたウチの故ハゲじいちゃんがアカデミー賞を獲ったハゲじいちゃんよりも懐かしく思いだされる映画。”
映像派の鬼才からメジャーなヒットメーカーへと変身したデ・パルマの格調高さ。ウチのオカンがこれ見て一気にホレたケビン・コスナーの勇躍。一方、ウチのオカンが昔大嫌いだったのに、これ見て好きになったというショーン・コネリーの円熟の魅力。クールなアンディ・ガルシア。そしてバットを持たせたら右に出る者がいない鬼気迫るデ・ニーロ。
ちなみに衣装はジョルジオ・アルマーニ。
「戦艦ポチョムキン」(1925)からアイデアを得たクライマックスの駅の階段シーンもそうだけど、1930年代を意識した昔の映画のイマジネーションを取り入れつつ、活きのいい清新さと素晴らしい融合を果たしている。
これぞ良き娯楽映画の見本です。
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追いつめられて(1987年・アメリカ・114分)WOWOW
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ケビン・コスナー、ジーン・ハックマン、ショーン・ヤング、ウィル・パットン
内容:国防省に勤めるファレルは、国防長官の愛人と情事を重ねていた。ある日、彼女が殺され、その捜査を任せられるが、容疑者は自分だった。自分を追いつめながら身の証を立てようとするファレルだったが・・・。
評価★★★☆/70点
“早漏入れ食い男の尻ぬぐい王決定戦!”
セックススキャンダルのモミ消しのために脂汗流しながら右往左往するケビンもそれはそれでカッコ良く、誰もが身に覚えのある(?)チープなおバカネタだけにかえってハラハラドキドキ感が増したかんじもww。。
さらにラストのオチでバカ度を一気に払拭した締め方は上手かった。
80年代アゲアゲのケビン・コスナーを見るには外せない一本。ていうか80年代だからこういうバカも許せちゃうんだよね(笑)。
ジーン・ハックマンもその後の立ち位置の確立を予感させるようなバカさ加減を発揮していて、その点でも見所ありかも。。バカバカ言いすぎww!?
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ボディガード(1992年・アメリカ・135分)盛岡ピカデリー
監督:ミック・ジャクソン
出演:ケビン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン
内容:世界屈指の実力を持つボディガードのフランクは、歌手で女優としても活躍するトップスター、レイチェルの護衛を依頼される。彼女の邸を訪れたフランクは、そのずさんな警備体制に唖然、彼女のボディガードを引き受けることに。そして、ライブハウスで客席に上がってきた男に襲われたレイチェルは、駆けつけたフランクに助けられ、錯乱状態の自分を介護するフランクの姿に初めて心を開くようになる。
評価★★★★/80点
“やり逃げ!”
でしょ、フランクさん(笑)。
あとさ、レイチェルがグラミー賞を獲るという設定ならまだしも、アカデミー賞で主演女優賞を獲る大女優という設定には思わず首を傾げてしまうな。
しかもその作品が「夜のクイーン」って、、、洋モノAVじゃないんだからさ。遊びなのか本気なのか。。女王様とお呼び!てか。
あと、大女優だったら黒澤明の「用心棒」くらい観なさい。
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ロビン・フッド(1991年・アメリカ・143分)劇場観賞
監督:ケヴィン・レイノルズ
出演:ケビン・コスナー、モーガン・フリーマン、クリスチャン・スレイター、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、アラン・リックマン
内容:12世紀後半のイギリス。十字軍遠征から帰還した貴族ロビンは、獅子王リチャード不在の間に変わり果てた故郷の姿を見る。そして圧制を強いるノッティンガムの代官に立ち向かうべく、ロビンはシャーウッドの森を居城とし仲間とともに戦いを開始した!ケビン・コスナーが1番輝いてノッていた頃の姿を見ることができる一大冒険娯楽活劇。
評価★★★★/80点
アラン・リックマンに★5っつ!
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ワイアット・アープ(1994年・アメリカ・191分)NHK-BS
監督:ローレンス・カスダン
出演:ケビン・コスナー、デニス・クエイド、ジーン・ハックマン
評価★☆/30点
内容:OK牧場の決闘で有名な主人公ワイアット・アープを描いた西部劇。妻の死などの挫折を経て保安官となったワイアット・アープは、友人のドク・ホリデイとともに町の凶悪な牧場主らと死闘を演じる。
“拝啓、ケビン・コスナー様”
拝啓ケビン・コスナー様。
お元気ですか。ここ10年ほどこれといった音沙汰がなく大変心配しております。
ハリウッド帝国軍を中尉で退官した後、精神を病み、郵便配達人になったと聞きました。が、あまり良いものを運んでこないので苦情が殺到してクビになったそうですね。心情お察し致します。
しかし、この間10年あまりで、ハリウッド帝国軍もずい分変わりましたね。
あなたとほぼ同期のハンクスさんは大尉に、ギブソンさんは中佐になられ、名誉ある勲章まで頂きました。スペイシーさんやワシントンさんもその栄誉に浴したのですから。
またトラボルタさんも一時的に名誉を挽回しましたし、チェンさんが中国から研修に来ておりますし、時代も変われば変わるものなんですねぇ。相変わらずウィリスさんだけは我が道を行っておりますが。。
ああ、あなた様がご健在でいてくだされば・・・・。今ごろ大佐にまでなってたやもしれませんなあ。
考えてみればあなた様はホイットニー嬢に恋したあたりからどうも頭の辺りがオカシクなってきたようで・・・あの歌を毎日聴かされていればそうなるか。
そして遂に「ワイアット・アープ」では、観客に眠り薬を振り撒くという大罪を犯し、その後も2度3度と再犯なさりましたね。
軍を追われるのも当然の帰結です。
しかし、あなた様にも一筋の光明が。
大統領特別補佐官になられましたよね。
大統領にはもう金輪際なれないけど、補佐官にはなれる。
イイじゃないですか。ハリウッド帝国軍は見捨てないんですよ。
あなた様は脇に回るべきです。そうすれば絶対に良い仕事をすると思います。
最前線でこき使われて後遺症を残すより、後方支援部隊で地道に前線を支援し支えている方があなた様には合っている。
脇に回って下さい。切に。
敬具。。
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ウォーターワールド(1995年・アメリカ・135分)盛岡ピカデリー
監督:ケビン・レイノルズ
出演:ケビン・コスナー、デニス・ホッパー、ジーン・トリプルホーン、ティナ・マジョリーノ
内容:すべての文明が水没し、邪悪な海賊どもが支配する未来世界。人類は人工環礁を作り黄昏の時代を過ごしていた。放浪人マリナーは、この星に唯一存在するといわれる伝説の陸地“ドライ・ランド”を求めて旅に出る。
評価★★/40点
あの巨大セットで実際に遊んでみたら楽しいとは思うが、他人があそこでワイワイガヤガヤ遊んでるのを見るのはツマラナイ。
ゴメンな、、遊んでるふうにしか見られなかったわ、これ(笑)。
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