20世紀少年再読④&⑤
今回は4&5巻。
この5巻の第6話“さいしゅうかい”で第1部が幕を閉じる。要は1997年~2000年12月31日の血の大みそかまでが第1部となる。
つづく第7話の“さいかい”から2014年に話は飛び、第2部が始まるわけだ。
さて、4,5巻の簡単な要約ということで。
2000年夏、タイのバンコク。フジヤマトラベルという旅行代理店で裏の仕事をまかされているオッチョ。
彼はもともと一流商社マンで、妻と一人息子のいる家庭を顧みないほどの仕事人間だったが、息子を事故で亡くしたことをきっかけに妻と離婚した過去をもっていた。
そんなある日、ヤク中で死ぬ間際の日本人警官の荷物から出てきた友達民主党こと友民党の党員バッジを見て驚く。
自分が作ったマークだ!少年サンデーのページ下にあるマークをモジッて作ったマーク・・・。
と、日本のケンヂから電話がきて、日本に帰ることに。
日本に帰ると、ケンヂは城南医科大学爆破事件や友民党本部襲撃事件などテロリストとして指名手配されていた。
ケンヂとしては地下に潜ってともだちの計画から地球を救うために戦っているということなのだが、世の中の現実はケンヂやオッチョの思い描いていた未来世界とは大違いのすさんだものになっていた。
廃駅となった地下鉄駅のホームにある地下秘密基地には3歳になったカンナもいる。
そんな中、ケンヂはロボット工学の権威でお茶の水工科大学教授・敷島教授の娘を風俗店で見つけるが、娘は完全に“ともだち”の信者になっている。
連れ出そうとするケンヂだったが、娘はうわ言のようにともだちの言葉を伝える。(実は仕込まれた演技)
「2000年12月、この世は終わる。地下の帝王ケンヂが、、、、9人の悪魔が解き放たれる。地の底からアレが立ち上がる。霞ヶ関で今アレは眠っている。。。」
霞ヶ関の地下に向かったケンヂとオッチョは、9人の仲間を揃えないと遊びの時間が始まっちゃうよ、という不気味なビデオ映像を目にすることになる。
それを受けてケンヂは“このマークを俺たちのもとに取り戻そう”という合図とともに仲間を集めていく。
集まったのは、原っぱの秘密基地と“よげんの書”を知っているマルオ、ヨシツネ、モンちゃん(デュッセルドルフから飛んでくる)、フクベエ(3人の子供を実家にあずけてやって来るが、このこと自体ウソだったことが12巻で明らかになる)、オッチョ、ユキジ、そしてケンヂの7人。
ケロヨンは断ってきて来なかった。
なんとか9人揃えなければならないケンヂは少年時代の天敵ヤン坊マー坊の2人に声をかける。
ヤン坊マー坊は今はY&McoというIT企業の社長と副社長をしていた。が、ケンヂの計画を万丈目に告げ口してしまう・・・。
カンナと母親のチヨをユキジの知人のいる山形に避難させる。
刻々と運命の日は近づいていた・・・。
よげんの書・・・“20世紀の終りに悪の組織が世界征服に動き出しました。彼らは最初に恐ろしい細菌兵器でサンフランシスコとロンドンを襲いました。次に彼らが細菌をばら撒いたのは、1970年、万博で有名な大阪です。日本中が恐怖に震え上がりました。”
“そして悪の組織の次の狙いは羽田空港でした。しかし、本当の恐怖はこれからなのです。世界滅亡ののろしが上がり、そのときから人類滅亡の秒読みが始まったのです。”
“2000年12月31日、おそろしい地鳴りとともに、ついにその巨大な影は東京に姿を現しました。原子力巨大ロボット。細菌をばらまきながら破壊のかぎりをつくす、、はたして21世紀は来るのでしょうか。”
“と、そこに9人の戦士が立ち上がったのです!地球の平和のため、彼らはどう闘うのでしょう、、、、、
ここでページが破かれている。。。
ケンヂらは“ともだち”の姿を探すが、一向に公の場に現れない。
フクベエも万丈目事務所に盗聴器を仕掛けて、“ともだち”と連絡をとるかどうか2ヶ月間張り込むが、、、ともだちの影すら見えてこない。
そりゃそうだ。フクベエ自身が“ともだち”なのだから。。。
そして、運命の2000年12月31日。
カンナが山形から一人でケンヂに会いに来てしまい、驚くケンヂだったが、遂に謎の巨大物体が東京に現れ、世界同時多発テロが起こる。
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2014年。
都立新大久保高校に通う超の付く問題児、遠藤カンナ(17)は、ユキジに育てられていたがユキジの家を飛び出し、今は常盤荘というボロアパートで一人暮らししている。
カンナは危険地帯である新宿歌舞伎町のラーメン店「珍宝楼」でバイトしているが、タイマフィアと中国マフィアの闘争の仲裁に入ったりなにかと恐いもの知らずの女のコ。
アパートの隣室には、CG全盛のマンガ界に紙とペン先と墨汁で新風を吹き込もうとしている氏子と金子コンビ略してウジコウジオが住んでいるが、カンナの部屋の騒音に執筆活動に集中できない日々・・・。
また、五十嵐長介こと伝説の刑事チョーさんの孫・蝶野将平や、新宿カトリック教会の仁谷神父が登場する。
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