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2007年10月22日 (月)

20世紀少年再読③

今回は第3巻。

“ともだち”から地球を救うために立ち上がるケンヂは、第169回ともだちコンサートの会場に行き、ついに“ともだち”と初対決。

宙からステージに降りてくる“ともだち”(=この人物がフクベエではなくすでにカツマタ君の可能性が高い)は忍者ハットリくんのお面をかぶっている。

そして自分はカンナの父親なのだと言うのだった・・・。

「ケンヂ君遊ぼうよ。遊ぼうよ、ケンヂ君。」誰、、、だっけ?小学生時代、お面をかぶった少年。

後日ケンヂの小学校のクラス会が催される。

そのクラス会の席上、ケンヂの隣に男が座る。

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ケンヂはなかなか思い出せないが、「思い出せ思い出せ、、、あ・・・フ・・フクベエ!?」と、半ば当てずっぽうで言ってフクベエということになるわけだが、ここで大胆な推理を働かせるなら、このフクベエと思われる男こそ、すでにカツマタ君だったのではないだろうか・・・。要はこの男は、フクベエに成り済ましたカツマタ君!?

そう考えると、顔を整形したのはフクベエに成り済ましたカツマタ君ではなく、逆で、カツマタ君に成り済ましたフクベエの方だったのでは。

ちなみに少年時代のフクベエはそのままフクベエ本人だったと推理。一方、カツマタ君の少年時代の顔は“無い”=のっぺらぼう。

結論:大人(この時点で38歳)のフクベエの顔=大人のカツマタ君の顔で、一方、大人のフクベエの本当の顔は整形していて“無い”。

この根拠は、12巻の第10話と13巻の第1話でヨシツネが、「同窓会の時、あいつが誰だか分かんなくてさ」「あいつは子供の頃の記憶の中にはどこにもいない!」と言っていることから。

また、第8巻・響子がヴァーチャルアトラクション内で、首吊り坂の屋敷にケンヂたちが肝だめしに行くシーンで小5時代のフクベエが描かれている。だが、8巻時点ではこれがフクベエだと名指しでは分からなくて、初めてこれがフクベエと名指しで分かるのが意外にも14巻の第9話・同じくヴァーチャルアトラクション内で、理科室でドンキーが何かを見た時まで進めなければならないことから、何か意味があるのではないかと考える。

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(以下のストーリー展開では、マンガどおりフクベエとして記述していきます。)

フクベエは結婚して子供も3人いるが、奥さんが変なカルト宗教「ともだち」にハマってしまい、いなくなってしまったという(もちろんウソで、12巻でマルオが明らかにする)。しかもその団体の代表のともだちが言っている話が、ケンヂとオッチョがガキの頃作った話にそっくりだということも。

そしてフクベエは、その話を知っているのは、フクベエ、ケンヂ、ヨシツネ、マルオ、ケロヨン、モンちゃん、ドンキー、オッチョの8人の他にあともう一人いると言うのだ。

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・・・・ちなみに1巻で、秘密基地にタイムカプセルを埋める場面があり、ともだちのマークもその中に入れるのだが、その場面には11人いる。21世紀少年上巻から上記フクベエを除いた7人+ユキジ、コンチを入れて9人は確定。あと2人いなければならないことになる。

それがフクベエなのか、この3巻で明らかになるサダキヨなのか、、、カツマタ君なのか、、、、あるいは後々出てくるフクベエの金魚のフン・山根なのか、、、?

しかし、このタイムカプセルを埋めたのが、1970年(小5)の秋くらいだと思われることから、5年生の一学期・夏休み中(1970年)に転校していったサダキヨは除外される可能性が高い。

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フクベエが秘密基地のことを知った経緯もフクベエの口から語られる。それによると、ある日、仕掛けられたワナに引っ掛からないように内緒で1人で基地へ行った。基地の中には、“よげんの書”と表紙に書かれてある1冊のスケッチブックがあり、覗いてみると数々の地球の危機が書き連ねてあった。悪の組織の地球征服へ向けた様々な企てが、、、と、そこへ1人の少年が現れる。

「僕にも見せてよ。内緒にするからさ。僕にも見せてよ。」と。(この少年は黒いシルエットで描かれている。)

と、フクベエの話に聞き入ってると、先生に話を遮られてしまう。

そして、6年3組で起ったスプーン曲げ騒動の犯人は誰だったのか、という話になり、先生以外のみんなが目をつぶって犯人が手を挙げるということをする。

すると、誰かが手を挙げる。「ほおっ、お前か・・・」(もちろんフクベエ・12巻)

クラス会もお開きになり、完全に酔っ払ったフクベエをケンヂがタクシーで送ることに。

マンションと思われる606号室に住むフクベエ。子供が3人帰りを待っていた。

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ちなみにこの606号室という部屋番号。浦沢の代表作「MONSTER/モンスター」で、悪魔=ヨハン・リーベルトの弟子、クリストフが潜伏していたホテルの部屋番号と同じである。

これはクリストフ=旧ともだち・フクベエ、悪魔・ヨハン=新ともだち・カツマタ君とも無理矢理深読みできなくもないのだが・・・。

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そしてベッドに倒れこむなり、もう1人“よげんの書”を見たヤツを思い出すフクベエ。

それはサダキヨだという。

フクベエの家を後にしようとしたとき、ふとフクベエの部屋のCDラジカセの前にT-REXのベストアルバムを見つけるケンヂ。1巻の冒頭、1973年(中2)第4中学校に初めてロックを鳴り響かせたケンヂがかけた放送室でかけた曲がT-REXの「20センチュリーボーイ♪」だった。

フクベエを送った後、速攻でアルバムを見にマルオの家へ行くケンヂ。

マルオによると、サダキヨは5年の時に転校していった。いつもお面をかぶっていたイジメられっ子。いつも屋上で宇宙人と交信していた。そして、中学の時に死んだ、、、らしい。

そんな中、ユキジが働いている成田空港ではなく、羽田空港が爆破される。

さらに、運命の子カンナがともだちグループにさらわれそうになるが、すんでのところでケンヂが救出。が、キングマートは放火されて全焼。

その焼け跡の庭があったところに何かを埋めたことを思い出したケンヂがそこを掘ると、煎餅の缶があり、その中に“よげんの書”が。

そして、ユキジのお祖父ちゃん(故人)の野ざらしの家に隠れていたケンヂは母チヨとカンナとともに、ユキジへ置き手紙を残して去っていくのだった。

“大丈夫だ、心配いらない。その時がきたら連絡する。ケンヂ”

、、、2000年、夏。タイ・バンコク。ショーグン(オッチョ)登場!

2007年10月18日 (木)

20世紀少年再読②

今回は2巻目。めんどっちいので手っ取り早くメモしていく。

史上最強の女子ユキジがヤン坊マー坊を張っ倒す場面から始まる2巻は、ともだちのブレーンともいえる存在の万丈目胤舟が初登場。このときから絵に描いたような胡散臭い男だったんだなぁ(笑)。

敷島教授一家失踪事件を調べているチョーさんは、敷島教授の娘がおかしな団体に入れ込んでいたことをつかむ。“ともだち”だ。

そして“ともだち”が、学生時代、ある宗教団体で修行していたこと。チョーさんは、この時の聞き込み捜査で、“ともだち”に絶交された(田村マサオに刺殺された)ピエール一文字氏が主催するピエールこころの会という宗教団体の幹部から“ともだち”の名を聞きだすことに成功している。

さらに、“ともだち”の出身小学校を突き止め、1971年度の卒業生で、クラスは6年3組。アルバムで顔も確認。この前聞き込みに行ったコンビニの店長、遠藤健児・ケンヂと同じクラスだったということに行き当たる。

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・・・このチョーさんが卒業アルバムで小学校時代の“ともだち”を確認する場面を見ると、チョーさんのセリフが実に意味深であることが分かる。

チョーさん「6年3組・・・・安斉行雄、飯田務・・・石倉俊文、遠藤健児、落合長治・・・・」

「・・・・・・!!」

発見したのだ。ともだちを。しかもアイウエオ順の名前通りでいくと、次はカ行。

この時点で既にチョーさんは“ともだち”がカツマタ君であることを突き止めていたことになる。。

また21世紀少年の上巻でチョーさんのメモが出てくるが、このメモを見ると一目瞭然。実はこの時点で全ての答えにたどり着いていたことになる。ともだちは複数いることも。サダキヨの友達であることも。

服部(フクベエ)以外にもう1人、その先の人物⇒カツマタ君

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さっそくケンヂのコンビニへ聞き込みしに行くが、ケンヂが本社の営業担当にこっぴどく叱られているのを見てその日は聞き込みを断念してしまうのである。

しかしさすがは足で稼ぐチョーさん。あきらめることなくその足で当時の担任教師のところへ行き、聞き込み。

そこで先生はクラス全員の給食のスプーンがグニャグニャに曲げられるというスプーン曲げ事件があったことを思い出す。

この聞き込みの経緯をヤマさんに話すチョーさんは、しかし、そのヤマさんに“絶交”されてしまうのであった。定年退職を1週間後に控えていた。

「あの刑事は知り過ぎました。」ヤマさん、、Yシャツの下にともだちTシャツを着ている。

そんなことは露知らずのケンヂは、姉キリコの部屋の机の引き出しの奥からワープロで書いた手紙と“ともだち”のマークを発見。

3年前の1994年にキリコと付き合っていた諸星という男の手紙ではなさそう。諸星は手書きだった・・・

1994年、キリコの恋人、諸星は駅のホームから突き落とされ(飛び込み自殺として片付けられた)亡くなった。

諸星を突き落とした男は“ともだち”の手下でヤサ男風の若者。キリコを“ともだち”のものにするために邪魔な諸星を消したというわけだ。

さらに諸星はその殺しの現場の駅で女子高生をナンパ。この女子高生が、敷島教授の娘だった。

そして、予知夢の神様も登場。

2000年12月に、人類は滅亡する・・・。

夢のシネマパラダイス345番シアター:強いとはこういうことさ!?制御不能の最強男決定戦!

トリプルX

2002099 出演:ヴィン・ディーゼル、サミュエル・L・ジャクソン、アーシア・アルジェント、マートン・ソーカス

監督:ロブ・コーエン

(2002年・米/チェコ・123分)2002/11/01・仙台第1東宝

評価★★☆/50点

内容:タトゥーにスキンヘッド、抜群の運動神経を持つ“XXX(トリプルX)”ことザンダーは、自らのスタントシーンをネットで販売している。が、アメリカ国家安全保障局のギボンスにその運動神経を見込まれたザンダーは、過去の犯罪を免責することを条件に、シークレット・エージェントとなり、プラハの裏社会で暗躍するテロリスト“アナーキー99”に対抗するため、プラハに潜入する命を受ける・・・。

“コテコテのインスタントラーメン。”

ホントこの映画はなにもかも即席という言葉が見事に当てはまる。ストーリーにしろアクションにしろ。

即席とは、つまり安い、早い、お手軽ということなんだけど、映画に関して言えばそれはアクションの軽さ、手間ヒマかけずCGで簡単料理、ご都合主義のオンパレードといったようなことに置き換えられると思う。

つまり即席というものには、どうしても見えすいたウソというものが付きまとってしまうわけで。

そのウソの付き方を何でカバーしてカモフラージュしてうまく見せるか。それをうまく処理しないと単なる使い捨て映画にしかならなくなる・・・。

その点が即席映画の大事なところなのだけども、この映画は即席一直線、熱湯かけて3分、ハイ出来上がりみたいな。。。

やっぱ1番引っ掛かったのは、アクションの軽さなんだけどね。

ま、ただこのヴィン・ディーゼル。

久々に現れた大型即席アクション俳優じゃないかな。オイラはそう名付けました、ハイ。

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トリプルX ネクスト・レベル(2005年・アメリカ・101分)日曜洋画劇場

 監督:リー・タマホリ

 出演:アイス・キューブ、サミュエル・L・ジャクソン、ウィレム・デフォー

 内容:ある日、国家安全保障局支部が襲撃に遭い、諜報員が多数殺されてしまう。そこから間一髪で脱出したギボンスは、この事件の裏を探るため、新たなシークレット・エージェント“トリプルX”を選定し、捜査を進めていくが・・・。

評価★★/40点

前作の主人公は死んじゃいましたと言い切る潔さが作風にも表れていて、全く別のアクション映画になっているのはそれはそれでいいんだけど、かなり地味ぃな印象に・・・。

そのくせしてヒップホップがガンガン鳴り響くウザったさ。どうしてこうもヒップホップを流すアクション映画って判で押したように低レベルなんだろ。。

ネクスト・レベルじゃなくて、レベルダウンじゃんこれ・・。

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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年・アメリカ・94分)NHK-BS

 監督・脚本:ウォルター・ヒル

 出演:マイケル・パレ、ダイアン・レイン、リック・モラニス、ウィレム・デフォー

 内容:無味乾燥な都市リッチモンド。故郷でコンサートを開いていたロックスターのエレンが、レイヴェン率いる暴走族「ボンバーズ」により会場から連れ去られる。かつてエレンの恋人だったトムは、事件を知って帰郷。彼は歌に賭けて自分を捨てたエレンを助けるため、帰途に知り合った元陸軍の女性兵士マッコイを伴ない、ボンバーズのアジトに乗り込んでいった!

評価★★★/65点

新手のエイリアンにしか見えないウィレム・デフォー。

んでもってエレンのことをグーで殴るなよパレパレっ。

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サムライ

Image354 出演:アラン・ドロン、ナタリー・ドロン、フランソワ・ペリエ

監督:ジャン=ピエール・メルヴィル

(1967年・フランス・105分)NHK-BS

評価★★★★/78点

内容:寒々としたアパートでたった一羽の小鳥とともに暮らす孤独な殺し屋ジェフ。ある殺しの現場のクラブを立ち去る際に女性ピアニストに目撃されたことから警察にマークされた彼は、やがて自ら死地に赴いていくことに・・・。

“女の前ではベラベラしゃべるねんな。”

でも、いっぱしの役者さんだったら、ジェフ役ってやってみたいキャラクターだろうねぇ。

台詞は極端に少なく孤高の存在感で勝負しなければならないというのは役者冥利に尽きる大役じゃないかな。

アラン・ドロンはこの役をオファーされたとき、脚本を最初の数ページ読んだだけで即決したらしい。全然自分の台詞が出てこないことがその理由だそうだ。

なんか侍を思い浮かべるというよりは、ルパン3世の次元大介の方をふと思い浮かべてしまったけど。。

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トゥルー・ライズ

D111760669 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイミー・リー・カーティス

監督・脚本:ジェームズ・キャメロン

(1994年・アメリカ・141分)劇場鑑賞、DVD

評価★★★★/75点

内容:妻や子供にも正体を隠し、家族思いの父親と凄腕の秘密諜報部員という二重生活を送る男の活躍を描いたアクション・コメディ。政府の最高機密機関オメガ・セクターの諜報員ハリーは、家族にもその正体を秘密にしていた。夫をコンピューターのセールスマンと信じている妻へレンは、15年目の結婚生活に退屈さを覚え始め、サイモンという男と密会を重ねている。妻の浮気を疑ったハリーは、公私混同で組織の力を総動員してヘレンを追跡する始末。はてさて・・・。

“最強夫婦!”

シュワちゃん、J・L・カーティスそれぞれの持ち味を存分に引き出した脚本と演出はさすが。

コメディとしてはもちろん、バイクとか馬でビルに入っていくよりフツーに走った方が逃げる方も追う方もいいんでないかい、だとか、暴走している車の運転席に行ってブレーキ踏めば済む話ちゃうのみたいなツッコミどころも満載で大いに笑えちゃうのだけど、それを補ってあまりある見せ場によって十分に元は取れます。

ホント、定石とツボを押さえてるなという教科書みたいなポップコーン映画。さすがはキャメロン。

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ユニバーサル・ソルジャー(1992年・アメリカ・104分)Video

 監督:ローランド・エメリッヒ

 出演:ジャン・クロード・バン・ダム、ドルフ・ラングレン、アリー・ウォーカー

 内容:戦死した死体を蘇生させ、サイボーグ戦士となった兵士で組織された特殊部隊。その秘密に迫ったTVレポーターのベロニカは、記憶を取り戻したリュックとともに逃亡。一方、戦士ペリーが狂気の中で追跡を開始する。善と悪の戦士2人の対決の幕が切って落とされる。

評価★★★/65点

“新種のムキムキ変温動物のマル秘壮絶サバイバル&殴り合い蔵出し祭り!(世界まる見え風)”

この題名直訳すると万能な兵士ってことになるんだろうけど、全然万能じゃねえじゃん・・・。体温がピコーンピコーンピコーンピコーン、、、ってお前はウルトラマンかよっ(笑)。

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アクシデンタル・スパイ(2000年・香港・109分)DVD

 監督:テディ・チャン

 出演:ジャッキー・チェン、ビビアン・スー、キム・ミン、エリック・ツァン

 内容:特殊能力で銀行強盗を予知したバックは一躍ヒーローに。そんな彼の前に謎の男が現れ、バックの出生にまつわる言葉を残して去って行く。親を知らず孤児院で育った彼は、自らの出生の秘密を探ろうとするうちに国際的陰謀に巻き込まれていく・・・。

評価★★☆/50点

“同じスピードでもそっちのスピードにしたんかい・・・。”

しかしあのタンクローリーの運転手かわいそう。時速80kmのタンクローリーからジャンプしてすぐ隣を並走している救助車のマットレスに飛び移れっていわれてもねぇ・・・。

「はやく飛べ!さあ早く!飛べったらまったく、、飛べ!」ってジャッキーまでそんなこと言っちゃって果ては突き押しちゃう始末(笑)。

ジャッキー、、、無理ですよ、素人さんには。

しかも下の男の子を投げてるやん。んで地面にちょっと落ちてたやん。

皆さん、くれぐれもマネしないように。。

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ロッキー4

Ojpcgyhxu 出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、ドルフ・ラングレン、バート・ヤング

監督・脚本:シルベスター・スタローン

(1985年・アメリカ・91分)劇場鑑賞、NHK-BS

評価★★★★/75点

内容:2度の闘いでロッキーと友情で結ばれていたアポロが、ソ連人ボクサーのドラゴにリング上で殺されてしまう。ソ連政府がバックアップするこの最強の敵と戦うべくロッキーはアウェイの地・ソ連へ遠征することに・・・。

“オイラにとっては、ターミネーターと並ぶ史上最強の敵、それがドラゴなのだ!”

やっぱ初めて観た時期がけっこう大きな影響を及ぼすよね。だって小1~小3くらいで「ターミネーター」と「ロッキー4」だもん。そりゃ強烈なインパクトやろ。

ちなみに凄絶なロッキーvsドラゴ戦を見るとキン肉マンのキン肉マンvsウォーズマンの死闘を否が応にも思い起こしちゃうというのも時代を感じさせるね。オイラがそれだけ年食ったってことか・・。

いやはやあの頃は何もかもがアツかったなぁ。今はとかくCool&Beautyが持てはやされる時代だから、あの頃がちょっと懐かしく思える今日この頃。。。

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ロボコップ(1987年・アメリカ・103分)劇場鑑賞、金曜ロードショーetc..

 監督:ポール・ヴァーホーヴェン

 出演:ピーター・ウェラー、ナンシー・アレン、ダン・オハーリー

 内容:近未来のデトロイト。犯罪の温床となった旧市街の治安を守るべく、デトロイトの警察経営は民間のオムニ社に委託されている。オムニ社は若手重役モートンの発案によるサイボーグ計画をスタートさせ、殉職した刑事のマーフィをロボコップとして生まれ変わらせた。もとの部署に配属されたロボコップは並外れたパワーと正確な射撃の腕前で活躍を続けるが・・・。

評価★★★/55点

“子供心に何か病んでる・・・と感じた初めての映画。”

2007年10月17日 (水)

20世紀少年再読①(ネタバレあり)

浦沢直樹の20世紀少年の最終話で明かされた新ともだち(旧ともだちはフクベエ)の正体。

その名はカツマタ君。

あまりにもあっけにとられる顛末で、いまいち消化不良なので、1巻から読み直すことにしました。

ということで1巻ずつ気になったところなどをとりとめもなくメモ程度に雑記してまいります。

で、1巻なんだけど、けっこう重要なキーワードやコマがあったな。

ストーリーは現在の1997年と過去の1968~1973年を行ったり来たりしています。

整理すると、まず現在1997年、ケンヂは姉キリコの赤ん坊の娘カンナを背負いながら自営業の酒屋をコンビニに変えて店長として働いている。母親とカンナとの3人暮らし。

ある日、刑事のチョーさんがお茶の水工科大学の敷島教授一家失踪事件の聞き込みにケンヂのところにやって来る。チョーさんは、後々出てくる蝶野将平の祖父で、踊る大捜査線に出てくる和久刑事(いかりや長介)のようなベテラン刑事。

お得意さんの敷島教授の家にお酒の配達をしていたケンヂは、集金がまだだったので一応家に行ってみるが誰もいるはずもなく・・・。しかし、玄関の戸板にどこかで見たことのあるようなマークが・・・。そう、“ともだち”のマークだ。

小学生からの親友で今は蕎麦屋を営んでいるケロヨンの結婚式に文房具屋をやってるマルオやキンちゃん(誰なん?)と一緒に行く。

しかし、日を置かないで訃報が届く。

武蔵山工業高校の教師で、小学校の時の友達だったドンキーが投身自殺したというのだ。

が、そのお通夜の当日、ケンヂ宛に1通の手紙が。差出人はドンキー!!

「このマークを覚えていないか?」と。ともだちのマーク。。。

ドンキーの葬式には海外赴任から帰国したばかりのモンちゃんも来るが、葬式後すぐにデュッセルドルフに飛ばされることに。オイラ的にはこのモンちゃんも怪しいとにらんでいたのだけど・・。

葬式の場で、ドンキーが小学6年の時に理科室のある2階から飛び降りた回想話が語られる。

当時、理科室には夜な夜な幽霊が出るという話があった。

それは、理科の実験が大好きで、フナの解剖の前日に死んじゃったカツマタ君が夜な夜な理科室に化けて出て解剖しているというのだ。

その日、水槽係だったモンちゃんが水槽の空気ポンプのスイッチを入れ忘れてしまい、夜にケロヨン、コンチ、ドンキーの4人(しかし、そのコマを見ると、4人ではなく5人のシルエットが描かれている!)で夜の学校を訪れ、お化けを信じないドンキーが1人で校内に入っていく。そして、、、、何かを見た。

んでドンキーは2階から飛び降り、一目散に逃げ帰っていった・・・。

葬式から数日経って開かれたモンちゃんの送別会でまたまた重要な話が。

それは秘密基地を作った原っぱがボウリング場になるというので、みんなでタイムカプセルを埋めたという話。中身はおもちゃ、雑誌、エロいポスター、チキンラーメン、そしてケンヂが描いた巨大ロボットやレーザー銃の絵に混じって“ともだち”のマークも。。

そして“ともだち”の正体を探す手掛かりになるのが、このタイムカプセルの缶を埋める場面だ。そのコマを見ると、全部で11人いるのが確認できるのである。(ちなみにいつ埋めたかというのは、第14巻でボウリング場が1971年の夏休み中には営業していることと、1巻の描写から1970年・小5の秋あたりだと思われる。)

21世紀少年上巻の第3話のコマから、ケンヂ、マルオ、ヨシツネ、オッチョ、コンチ、モンちゃん、ケロヨン、ドンキー、ユキジの9人は確定。残る2人にフクベエやカツマタ君がいたのか確定はできない・・・。

また1巻で分かることは、秘密基地完成は1969年で、オッチョ(1997年現在は商社マンだが、タイ駐在中に行方不明になっている)が“ともだち”マークを作ったこと。ちなみに2巻でケンヂが1971年度の卒業生(小学校)とあるので、1969年時点では小学4年生となる。

この1969年7月20日には、アポロ11号月面着陸のTV中継をケンヂの家でケンヂとドンキーが一緒に見ているが、途中でケンヂは挫折。結局ひとり粘っていたドンキーが翌21日お昼に歴史的瞬間を見ることができた。神社の境内で眠たい目をこすっているケンヂ、マルオ、ヨシツネのところにドンキーが興奮覚めやらぬ顔で一目散にやって来るが、そこに“ともだち”の後ろ姿とおぼしき少年が写り、一言「月面にひとり降り立つことができなかったコリンズ中佐がかわいそうだ」と言う。

また、これも言うまでもないが、ドンキーは自殺なんかではなく、殺害された。犯人は、武蔵山工業高校の元教え子で、お茶の水工科大学の学生田村マサオ。

さらに、21世紀少年で重要な場所となる駄菓子屋“ジジババ”も登場している。アイスがめちゃくちゃ美味いんだそうな。。

②へつづく・・・

2007年10月14日 (日)

夢のシネマパラダイス341番シアター:心の師との出会い

タイタンズを忘れない

2001040_2 出演:デンゼル・ワシントン、ウィル・パットン、キップ・パルデュー

監督:ボアズ・イェーキン

(2000年・アメリカ・114分)MOVIX仙台

評価★★★★/80点

内容:1971年、バージニア州の町アレキサンドリア。黒人公民権運動による統合政策で黒人と白人に分かれていた学校が合併し、フットボールチームも統合される。ハーマン監督に率いられたチームは一丸となって戦うことができるのか!?

“絶対忘れない。”

人種問題を扱っていながら、あくまでも青春映画を基点としている描き方をしている点が個人的には良かった。当時のヒップホップにのせて楽天的に描かれていたので見やすかったし。

ただその反面、感動の安受け売りともとられかねない浅いつくりになっているともいえるのだけど。実際はもっと厳しい現実があったのだろうし。。

だから自分としては、まずはこの映画を忘れないように記憶にとどめておこうと、それがいまだにつづくこの問題を考えていく手助けにもなると思う。

だから、とにかく忘れません。

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小説家を見つけたら

Findingforrester 出演:ショーン・コネリー、ロブ・ブラウン、F・マーリー・エイブラハム、アンナ・パキン

監督:ガス・ヴァン・サント

(2000年・アメリカ・136分)仙台フォーラム

評価★★★★/80点

内容:ニューヨークのハーレムに住みプロバスケ選手を目指す少年が、ふとしたことから近所のアパートに住む謎の老人と知り合う。やがて、作文の成績が認められエリート校に転校した少年は授業の課題で、その老人がかつて文壇で活躍していた小説家だったことを知る。

“16歳の埋もれた原石と伝説と化した埋もれた化石が光りを発するまで。”

16歳の埋もれた原石は光り輝こうとするために、一方伝説と化した埋もれた化石は光りを取り戻そうとするためにもがき葛藤する。

しかし、その葛藤は2人の出会いがなければおそらく生まれなかっただろう。

なんて重要でかけがえのない出会い。

いや、そもそも彼がバスケをしてなかったら、その出会いにさえたどり着けなかったかもしれない。

全てに意味も意義もあったのだ。ムダではなかったのだ。

それゆえ彼の外したフリースローシュートにも僕たちは意味を見出すことができるのだ。

そして葛藤とは、生きる目的を照らそうとすればするほど、明確にしようとすればするほど強まっていくものであり、それ自体真に生きていることの証でもある。

そのことだけをとっても、2つの埋もれた原石と化石は出会った瞬間すでに光りを発し始めていたといえるのかもしれない。

だからこの映画に観る方も自然と吸い込まれていくのだろう。

また、言葉、そしてそれを表現する文章には少なからぬ即興性という要素があると思うが、音楽の中でも特に即興性の強いジャズをバックグラウンドに使ってくるとはなかなかシブいと思わせました。

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ワンダー・ボーイズ(2000年・アメリカ・111分)NHK-BS

 監督:カーティス・ハンソン

 出演:マイケル・ダグラス、トビー・マグワイア、ロバート・ダウニー・Jr、フランシス・マクドーマンド、ケイティ・ホームズ

 内容:かつてはワンダーボーイと騒がれた文学教授のグラディだったが、今や50代を迎え、7年前に書き始めた新作は2611ページ書いても未完のまま。さらに学長のサラとは不倫中で、妻とは別居中。そんな中、大学で開催される文学部のイベント、ワードフェストが開かれるが、グラディの教え子ジェームズの登場で思わぬことに・・・。

評価★★★/65点

久々に若い女のコと夜中に一戦ヤラかさないまともなマイケル・ダグラスは、しかし麻薬を吸いまくるヒッピー崩れのくたびれた中年男が妙にしっくりきていて、やはりちゃんとした俳優だったんだと再認識。っておいおい・・

その彼がなんてこたぁない日常の中で巻き起こるハプニングに翻弄される様は、観てる側としてはくだらないとしか言いようがないくらいツマラナイ展開なのだけど、観終わってみると心がなにか晴れ晴れとした感慨に満たされていて、そういう点では不思議な味わいのする人間讃歌の映画だったのかも。

屈折した固定観念や様々なしがらみから抜け出せない中で、「もののけ姫」のラストで吹く突風のように一陣の風がすべてをリセットし、力強い再生を生み出してくれるラストの清々しさも心地良かったし。

でも、7年間にも渡って2600ページもの未完の原稿を書き上げてきた地道な労苦と苦悩の積み重ねがあったからこそ吹いた風なんだろうね。

日常の中に何かを変えるきっかけとなるものはゴロゴロ横たわっているのかもしれない。そして、それをきっかけとできるかどうかは自分のココロ次第。

自分に正直に、か。。

それが出来れば苦労しないけど・・・(笑)。。

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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年・アメリカ・157分)NHK-BS

 監督:マーティン・ブレスト

 出演:アル・パチーノ、クリス・オドネル、ジェームズ・レブホーン、ガブリエル・アンウォー、フィリップ・シーモア・ホフマン

 内容:名門寄宿学校ベアード校の奨学生チャーリーは、校内でトラブルに巻き込まれ退学の危機に陥る。そんなある日、チャーリーは、家族の旅行中にその家の盲目のおじいさん・フランクの世話をするというアルバイトに就く。しかし、退役軍人のフランクは周りが引くほど気難しい性格でいつも部屋に閉じこもりっぱなしだった。それでも次第に打ち解けていく中、フランクはチャーリーを道案内役にニューヨークに旅することにするが・・・。

評価★★★/65点

アル・パチーノは今作でノミネート7度目にして念願のアカデミー賞を獲ったわけだけど、出演作の中ではかなり地味めな印象。

キャリア全盛の70年代にこそ獲っておいてしかるべきだったことを思えば、盲目の頑固爺という批評家受けしそうないかにも置きにいった役でオスカーを順当に獲ったのが癪に障る(笑)。なんだろ、同じ老いた役でもゴッドファーザーPART3のマイケル・コルレオーネで受賞してたら納得いってたけど、なんかこれは守りに入ってる感が強くて・・・。

やっぱアル・パチーノといえばヤケドするほどに熱い魂がほとばしるキレッキレの演技に圧倒されたい自分としては、ちょっと物足りなかったかなぁと。。いや、最後の演説シーンなんかはさすがだとは思ったけどもね。

でも、映画自体もいまいち乗り切れなかったというのがあって、愛車にいたずらされた校長が犯人を目撃したチャーリー(クリス・オドネル)に、教えないと高校退学にするぞと友人を売ることを強要するっていうなんともちっちゃいお話が映画のけっこうな軸になっていて、そこの共感ポイントが魅力薄だったところが痛かったのかも。。

あとは尺が長すぎってところも、、ってそこかいww

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イル・ポスティーノ

Mfqulqnoa 出演:マッシモ・トロイージ、フィリップ・ノワレ、マリア・グラツィア・クチノッタ

監督:マイケル・ラドフォード

(1994年・イタリア・107分)DVD

内容:チリの偉大な詩人で外交官のネルーダは、祖国を追放されてイタリアに亡命してきた。彼はナポリ沖合の小さな島に滞在することになり、世界中から届くファンレターを配達するため、青年マリオが臨時の配達員として採用される。マリオはネルーダの人柄に引かれ、2人の間にはいつしか友情が芽生えていく・・・。共同脚本も手がけた主演のマッシモ・トロイージは、心臓病を患いながら撮影に臨み、撮影終了の12時間後に41歳の若さで急逝、アカデミー主演男優賞にノミネートされたことでも有名。ちなみに詩人のネルーダは、20世紀を代表する実在の詩人で、1971年にノーベル文学賞も受賞している。

評価★★★★/80点

「この島で1番美しいものは?」

「ベアトリーチェ・ルッソ・・・

この一言に尽きるね、この映画は。

ああ、、オイラにもそう言える女性が現れないかなぁ、、、とウツになる。。

2007年10月12日 (金)

ゴキブリに負けた亀田大毅は、、自分はいじめっ子と錯覚しているパシリ、あるいはフツーにノミ。。

127836b791ab6b31a8b9608393b517bfs 昨日、有明で行われたWBCフライ級タイトルマッチ。

王者・内藤大助vs同級14位の挑戦者・亀田大毅は、内藤が圧倒的大差の判定勝ちで初防衛に成功した。

33歳1ヶ月での防衛は、徳山昌守の31歳5ヶ月を抜く国内最年長記録だそうだ。

一方、大毅が勝っていれば18歳9ヶ月5日という日本最年少記録になるところだったらしく、試合日程も記録更新を見据えて組まれたそうだが、2人のジャッジが10ポイント差をつけるほどの完敗となればお子チャマの夢物語にしか過ぎなかったとしか言いようがない。

内藤が日本王者時代、外国人としか試合をしない亀田兄弟に「たまには日本人とやろうよ」と言ったことから始まったとされている内藤と亀田家の舌戦の因縁。

たしかに大毅は10戦戦って10勝うち7KO無敗だが、対戦相手はタイ人4人、インドネシア人4人、フィリピン1人、メキシコ1人。しかも明らかにかませ犬としか言いようがない相手が半数を超えていたのは確かで、昨日初めて実力を真に測れる強者と対戦したといっても過言ではなかった。

しかし、その格好の試合は、前哨戦ともいえる舌戦バトルにより、抜き差しなら無いものへと変容していく。

「亀田に勝つのは国民の期待。」とフジ系日曜夜のダウンタウン浜ちゃんが司会のトーク番組“ジャンクSPORT”などで言い放った内藤に対し亀田家・TBS連合軍の大反攻が怒涛のごとく切って落とされる。

4日の予備検診で大毅は、内藤が子供時代いじめられっ子だったことを挙げ、「情けないチャンピオン。俺はいじめっ子や!」と豪語すれば、最低品格トレーナーの親父も内藤を「ゴキブリ!」とこき下ろす始末。

10日の調印式も、内藤がしゃべっている最中に、記者席に座っていた長男・興毅が「チャンピオンやったら国民の期待に応え~よ。」とツッコミを入れるわ、大毅は負けたら切腹する!お前は負けたらどうすんねん?はっ?何もしないんか根性無しやなワレ。」と豪語する始末。

内藤は「馬鹿にしすぎ。親までゴキブリなんて下劣なことを言うのか。そういうのを含めて負けたくない。」とメラメラと闘志を燃やしていたようだ。

さて、そんな中で行われたタイトルマッチは、辰吉丈一郎×薬師寺保栄戦や畑山隆則×坂本博之戦の凄絶さは微塵もなく、ひたすら低くガードを構えて手も出さずに前へただ出て行くだけのノミと、当てては引くの繰り返しで勝つためだけのアウトボクシング戦法に打って出たゴキブリとのビミョーにツマラナイ試合に終始した。

両者クリンチの応酬で、ラッシュシーンも皆無。

大毅は1発で倒そうという戦い方だったのか、、しかしあまりにも見せ場がなさすぎた。亀田だけあって、まさに甲羅の中に隠れたカメそのもの。

オイラの勝手な自己採点では、

    内藤    亀田

1R  10  -   9

2R  10  -   9

3R  10  -   9

4R   9  -  10

5R  10  -   9

6R  10  -   9

7R   9  -  10

8R   9  -  10

9R   9(減点-1) - 9

10R  9  -  10

11R 10  -   9

12R  9  -   7(減点-3)

 計 114  -  110

と、10ポイントも差が付くような試合には見てとれなかったのだけど、まぁ内藤の勝利はどっからどう見ても確実だったのには違いなく。

内藤が右目瞼を切ったのが2回あったけど、その時に大毅が自分の型を崩してでも撃って出てればあるいは大毅にも勝機はあった気がしてならない。

そう考えるとけっこうビミョーな紙一重の試合だったようにもオイラは思えるんだよね。あるいは必ず10-9と差を付ける採点法ではなく、10-10もありだったならどうだったか・・・。特に個人的には序盤の2R、3Rてところはけっこう迷ったんだけども。

ま、最終ラウンドに見せた大毅のヘッドロックにはじまる反則行為はボクサーとしては最低最悪のものだったし、内藤が勝って良かったけど。

ああいう家族ぐるみで頭のオカシイ品格の欠片もない輩には1回挫折を味わってもらわないとダメだしね。

しかしそれを嬉々として放送し続けるTBSもいかがなものか。

ウチのオカンなんてロンドンハーツと同じくらい見たくないとか言ってて、それを遮って見てしまうオイラもオイラだがな(笑)。

因縁の一戦を終えて、痛快勝利の内藤は「亀田は練習しているだけはある。パンチをなかなか当てさせてもらえなかった。反則も多かったが、彼はそんなことをいちいち練習しなくてもいい選手ですよ。」と大毅を褒める余裕も。

また、この勝利を誰に伝えたいか?という問いには、「国民です!」と一言。

なんだかんだいって痛快でした。

ただ、ひとつ確実にいえること。

それは、大毅はいずれはチャンピオンベルトを獲れるであろうということ。

あの堅いガードと圧力は18歳、デビューして1年8ヶ月という若葉マークにしては既に世界レベルにあることは確かで、あとは無鉄砲さを良い意味で大人のボクシングにしていき、自分のボクシングを確立していけば遠からずチャンピオンになれるだろう。

そして、ある程度の敬意と品格もな。

最低の負け方と言われても仕方がない舞台を自作自演で作ってしまったお可哀想な大毅くん。せいぜい頑張りーな。アハン。お前な・・・。

      

2007年10月 8日 (月)

20世紀少年の最終回にボー然。。(激ネタバレ)

497268678_021451a328 連載8年かけて完結を迎えた浦沢直樹の「20世紀少年」。

といってもオイラは連載しているビッグコミックスピリッツは読んでなくて、単行本でずっと読んできたんだけど、ヤマネに殺されたフクベエ(旧“ともだち”)に代わって新たな“ともだち”になりすましていたのは誰だったのか、という最後の謎がついに解けたーーーッ、、、と思ったら、、、は?カツマタ君?

カツマタ君って誰やねん??

しかも直後に小泉響子のストライクシーンであっけなく幕切れ、、ともの凄っ消化不良なんスけど。

ただ21世紀少年の上巻(23巻)に、蝶野が山崎叔父さんを取り調べしているシーンで、チョーさんが残したメモの断片が載っているコマがあって、山さんはこのメモについて、「そこにはすべての謎の答えが書いてあった。」と断言している。“ともだち”にすりかわった人物の名前も・・・。

そして、その重要なコマを見ると、“ハットリ以外にもう一人、その先の人物”とあって、その下に矢印が引かれてあって、次のページにその謎が書かれていることが明示されている。

と、次のページの右半分がちょこっと描かれているんですよね。それを解読すると、、

《校(?)時代、、、、供(?)たちの間で、、、んだとされて、、、いる。》この文に下矢印が引いてあって、団体に、、、在籍と二重丸で囲んである。

そして、次の第8話の表題が「お前は今日で死にました」となっている。

あ、、、もしかしてチョーさんのメモの“んだとされて、、、いる”という部分は“死んだとされている”なのではないか、とは思ってたんだよね。つまり、小学校or中学校or高校時代、、子供たちの間で、、死んだとされて、、いる、となるわけ。

その第8話では、ジジババの駄菓子屋で宇宙特捜隊のバッジを万引きしたかどで、お面をかぶった5年4組の少年(サダキヨではない)がババァにとっ捕まってお面を引っぺがされて顔を隠してうずくまっている。それを通りすがりのフクベエとヤマネが目撃し、うずくまっている少年に向って、「おまえは今日で死にました。」と言うんですよね。そして路地の物陰からサダキヨがジーッとそれを見ている。。その後サダキヨは転校していくわけだけど、じゃあこのサダキヨではないお面の少年はいったい。

でも、そのことを上巻読んで4ヶ月経ってものの見事に忘れてしまっちゃってて・・・。ウガーー・・・。

ただ、新ともだちがカツマタ君と判明しても、正直オイラの記憶には全くといっていいほどなくて、早速1巻からパラパラとめくり返してみたら、なななんと1巻から出てきとるやんカツマタ君。会話の中でだけど。

フナの解剖実験の前日に理科の実験が大好きなカツマタ君が亡くなって、解剖したかったのにできなかったから、夜な夜な理科室に化けて出るという話。

たしかに死んでいる。。

そして、小学6年の時に、夜に理科室に一人で(数人で行ったが中に入ったのはドンキーだけ)忍び込んだドンキーが“何か”を見て理科室のある2階から飛び降りてダッシュで逃げ帰った。

その“何か”とはなんだったのか。ドンキーはその“何か”について話すことをしないまま死んでしまう。

見た“何か”とは、カツマタ君の亡霊だったのか、それとも・・・。

ウググググッ、、、完結しても分からん。

ということで、最初っからちゃんと読み直すことにしました。

カツマタ君とは一体。

ヒマがあったら20世紀少年について更新していきますじゃ。

2007年10月 2日 (火)

夢のシネマパラダイス336番シアター:サッカーに国境はない!

ベッカムに恋して

4532318003450 出演:パーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・リース・マイヤーズ

監督・脚本:グリンダ・チャーダ

(2002年・英/米/独・112分)WOWOW

評価★★★★/75点

内容:ベッカムに憧れるインド系イギリス人の少女ジェス。サッカーの才能に恵まれた彼女は、地元女子チームに誘われ大活躍。しかし、両親は祖国の伝統に厳しく、人前で脚を見せるサッカーなんて言語道断。しかもジェスは、親友が想いを寄せる男性コーチを好きになってしまい・・・。サッカーと恋に奮闘する少女を爽やかに描く青春映画。

“そ、空が、晴れてるーーッ!!”

エゲレス映画であんなに天気が良くて、陽光が燦々と降り注ぐ青空を初めて見た気がする・・・。

エゲレスというとやっぱいつもドヨヨ~~ンとした曇天という印象が映画を観ても強く、しまいには家の中までドヨヨ~~ンと澱んでたりして。仕事がないからハローワーク行ってくるかみたいな。

ところがである。この映画。

何も事前に知らなかったオイラは途中までてっきりアメリカが舞台なんだろうなと勝手に思っていた・・・。

画面の明度が明らかにエゲレスのそれではないと思わせた。

天気が良い。エゲレス映画に特有の湿り気が全くない。

ロンドンを走る2階建てバスを見て、やっとで舞台がエゲレスだと理解できたのだった。。

インド人のリズムは雲をも吹き飛ばすってか。

肝心の映画については、映画のプロットの描き方ははっきりいって大甘も大甘、単調も単調なのだけども、ピッチを駆け回る心地よさと楽しさも相まってよりいっそうイギリス映画としての新鮮味が増していたと思います。この新鮮味が1番の評価点。

はっきりいってイギリス映画とは思えない新鮮さ、いや、こりゃいっぱしのインド映画だわ、ウン。

そうじゃなきゃあんなに晴れてるわけないし、プレミアリーグというヨーロッパ3大リーグの1つを頂くイギリス(正確にはイングランド)がこんな大甘なサッカー映画をつくれるはずがない・・・(笑)。ま、女子サッカーという側面は大きいけどね。

そりゃそうだよねぇ。男の子だったらよほどのことがないかぎりサッカー選手になることを反対する親なんていないだろうし。イングランドみたいなサッカーの本場どころとなると今や10歳そこそこからクラブにスカウトされてるわけだしね。

ま、男の子を主人公として今作のようなテイストで描くとしたら12歳前後を主人公の年齢とするしかないだろうし、あるいは今作の年齢に近くするとしたらもうインド人としてのアイデンティティを徹底して描くしかないわけで、それだと空は間違いなくドヨヨ~~ンとしていたことだろう。

また、このての話がブラジルみたいな南米になっていたら、そりゃもうあっちは貧困との闘いだから。満足に住む家さえないスラム街からプロになってる選手なんてごまんといる。

例えば’98W杯準優勝、’02W杯優勝メンバーのブラジル代表リバウドなんて子供の頃ろくにご飯も食べれず栄養が取れなかったせいで脚が変形して曲がっちゃってるというのは有名な話。

南米が舞台のサッカー映画の方がドラマとしては凄そう、、確実に。

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ザ・カップ 夢のアンテナ

Cup 出演:ジャムヤン・ロドゥ、ネテン・チョックリン、ウゲン・トップゲン

監督:ケンツェ・ノルブ

(1999年・ブータン/豪・93分)2001/02/04・Bunkamura

評価★★★/65点

内容:ヒマラヤ山麓にある僧院では、亡命チベット僧が美しい大自然の中で修行に勤しむ日々を送っていた。が、ウゲンたち少年僧にとっては修行どころではない気が気でない問題が・・。それもそのはず、ちょうどフランスでサッカーW杯が開催中でサッカーが大好きな彼らはW杯のことで頭がいっぱいなのだ。そんな彼らはどうしてもテレビ観戦したいとお金を集めてテレビをレンタルすることにするのだが・・・。

“文化と国民性の4年に1度の大博覧会。オリンピックじゃ絶対体感できない世界!それがサッカーW杯!”

テレビ放送が真夜中だろうが早朝だろうがそんなの関係ねぇそんなの関係ねぇ♪

赤い目になりながら1ヶ月間観続ける。それがW杯!

おそらく世界の何十億という人々と同じ共感を共有できる一瞬がある。それがサッカーW杯!

ブータンもチベットも中国もアメリカもイラクもそのときばかりは1つになっているのです!

夢のような90分間。

もちろんあなたも、見てますよね。

ちなみにオイラの好きなクラブチームはスペインのレアル・マドリーでっす。オッス。

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リトル・ストライカー(2000年・イギリス・106分)NHK-BS

 監督:ジョン・ヘイ

 出演:ルイス・マッケンジー、ロバート・カーライル、ジーナ・マッキー

 内容:15歳の少年ジミーは、地元マンチェスター・シティの大ファン。同じ街のライバル、マンチェスター・ユナイテッドに大きく水をあけられており、大手を振って歩くユナイテッドファンからいじめられる日々を送っていたが、プロサッカー選手になってシティに入団することを夢見ていた。が、ジミーは大きな弱点を克服できずにいた。それは一人で練習している時にはピカ一なのに、人前になるとどうしてもうまくプレーすることができないのだ。しかしそんなある日、謎の老女から不思議なサッカーシューズをもらい・・・。

評価★★★/65点

悪い意味でこじんまりとまとまっちゃったかんじの映画だったし、人間関係の描き方がヌルくてここ最近のマンチェスター・シティ同様のパッとしない出来栄えだったけど、オイラみたいな海外サッカー好きからすればフツーに楽しめる作品ではある。

でも、ここではっきり言っときたいのは、シティはこの映画で描かれたよりももっともっとアツいんです!

ユナイテッドの陰に隠れているけど、この映画のようなヌルさではなくてもっとアツいんです!ということは誤解のないようにちゃんと言っておきたい。

とかなんとかいってオイラの1番好きなチームは、もっちレアル・マドリーだけどねん。

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シーズンチケット(2000年・イギリス・97分)WOWOW

 監督:マーク・ハーマン

 出演:クレス・ベアッティ、グレッグ・マクレーン、ティム・ヒーリー

 内容:ジェリーは15歳。イングランド北部の街ゲーツヘッドで母や姉たちと暮らしている。ジェリーと2つ年上の親友スーテルの夢は、地元サッカーチームの試合をスタジアムで観戦すること。そのために2人は小銭稼ぎを始める。『ブラス!』のM・ハーマン監督による感動作。

評価★★★☆/70点

“シーズンチケットを手に入れるために銀行強盗までしてしまう気持ちと想い、、、分からないでもない。。”

オイラの夢は我が愛しのレアル・マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウで白いハンカチを振ることなんだけど、ホントそのクラブを愛する者としてはホームスタジアムでチームと一心同体となって燃えるのは1つのささやかな夢なのです。

ホームタウンに住んでいながら試合を観れないなんて、彼らの暴走してしまうくらいの気持ちはすっごく分かるな。

サッカー好きとしては、サポーターやファンの気持ちなどリアリティに富んでいた映画だったと思いますね。

宿敵サンダーランドの本拠地に乗り込んでの観戦。あれが1番リアルだったな。

2007年10月 1日 (月)

夢のシネマパラダイス335番シアター:茄子アンダルシアの夏

4988021118736 声の出演:大泉洋、筧利夫、小池栄子

監督:高坂希太郎

(2003年・日本・47分)DVD

評価★★★★/83点

内容:灼熱の太陽照りつけるスペイン・アンダルシア。そこでは現在、世界3大自転車レースのひとつであるブエルタ・ア・エスパーニャが行われていた。レーサーのぺぺ・ベネンヘリが所属するチーム・パオパオビールは撤退をほのめかすスポンサーにアピールするため今回のステージで大きな勝負に打って出ることに。エースを補佐するアシスタントレーサーに過ぎないぺぺが地元アンダルシアで熱く燃える!と、その頃村の教会ではぺぺの兄アンヘルとぺぺの幼なじみでもあるカルメンの結婚式が執り行われていた。実はぺぺはかつて兄とカルメンを取り合ったのだが、レーサーになることを選んだぺぺはカルメンをあきらめたという経緯があった。。。監督の高坂希太郎は多くのジブリ作品に関わり、千と千尋では作画監督まで務めている。

“上映時間47分。キャラ確立時間47分。ゴールじゃなくてスタートラインに今立ったばかり。”

だからまだ先を観たいと思わせてくれたのです。

だからアンダルシアの真っ青な空と夕暮れのあかね空が笑顔いっぱい楽しさいっぱい、そしてほんのちょっと哀しくも見えたのです。

終わってほしくなかったから。

でも、これは贅沢な悩みかもしれないね。2時間も付き合った挙句、かえってこちらの頭が痛くなってくる映画なんてごまんと見てきたからなぁ。。アニメ映画でも。

でも、よくもまぁ“スタートライン”というゴール地点のテープを颯爽と切ることができたなぁと感心せざるを得ない。

短編ではキャラの背景など全てを描ききるのは不可能に近いのだけど、この作品には観る者に想像力を働かせて背景や裏にある物語を読み取らせ補完させるたしかな力がある。

特に絵で語らせる力というのは、絵柄が似ているかどうかはともかく宮崎アニメに近いものがあると感じた。

最初の10分はつかみとしても別に何も取り立てて言うべきところもないくらい平凡で、ああ、こりゃ(映画として)ゴール地点逸れて崖下転落だなと思ったりしたくらい。

ところが後半猛烈な差し足を見せるんですなぁこの映画。思わず見入ってしまいました。

そして脇キャラも含めて見事キャラ確立地点へゴール!

さあ、そして皆いっせいに今スタートラインにつきました、、、てなところなのだけどね。

名残惜しいところで終わるのが1番いいのかもしれないけど。。

でも決して後ろ髪を引かれすぎることのない潔さと爽やかさであふれていて、後味はよろしかったです!

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