出演:リンダ・ブレア、マックス・フォン・シドー、エレン・バースティン
監督:ウィリアム・フリードキン
(1973年・アメリカ・121分)
評価★★★★/75点
内容:女優クリスはワシントンでの撮影のために、12歳の娘リーガンとともにロケ現場近くに家を借りていた。ところがこの家には、夜になると屋根裏から奇妙な物音が聞こえ、リーガンはベッドが揺れると訴える。やがて、リーガンが何者かに取り憑かれたように喚き始め・・・。悪魔に取り憑かれた少女と悪魔祓い師の死闘を描き、オカルト映画ブームの火付け役となった恐怖映画。
“ガンガン暖房を入れろーー!”
リーガンの部屋寒そうだし。温かくして身体を治す治療法、温熱療法はいかがでしょうか。
あ、、温っかくしてもダメですか。。
はぁ~~、、、息が白い
。
この映画、冒頭の乾風吹きすさぶ中、赤い空に佇むモスクのシルエットと、後半一転して冷気漂う中、リーガンの青白い部屋の前に佇むメリン神父のシルエットが不気味な対照をなしていて妙に印象に残った。
やっぱ温っかくしてもダメってことですなこりゃ。
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エクソシスト ビギニング
出演:ステラン・スカルスガルド、ジェームズ・ダーシー、イザベラ・スコルプコ、レミー・スウィーニー
監督:レニー・ハーリン
(2004年・アメリカ・114分)2004/10/26・プリンスシネマ
評価★★★/60点
内容:シリーズ第4作目。第1作で悪魔パズズと死闘を繰り広げたメリン神父が、その25年前に体験した悪魔との凄絶な戦いを描く。
“ひんやりとした冷や汗をかきたいのに、スクリーンを支配するのはただのうだるような暑苦しい汗だけだった・・・。”
フリードキン版エクソシストがスゴかったのは、悪魔との対決を題材としながらも、ワシントンの郊外に住むある一家の日常というありふれたアメリカ社会を映し出すことで、背筋がゾクゾクするようなリアルな恐さを醸し出していたことだ。
暗闇に白く照らし出されるハウス。黒衣を身に纏ったメリン神父と少女の白い部屋。白いシーツ。マックス・フォン・シドーの吐く白い息。黒と白の対比が印象的であった。
と、本家エクソシストについてはこのくらいにしておいて、肝心の本作。
冒頭で述べたようにただの暑苦しそうな汗だらけではひんやりとゾクゾクするような恐怖は味わえるはずもなく、、、ま、アフリカだし、レニー・ハーリンが監督ということで予想のうちではあったけど、やはり物足りなさは否めず。その場だけでの面白さで終わってしまった。
印象には残らない映画になっちゃったね。あのウジウジ蛆、、、虫以外は。
CGの濫用は「ハムナプトラ」、大量の虫はインディ・ジョーンズ。しかも考古学ときたもんだ。
これだけをとってもオカルトというよりはアドベンチャー要素の方が強い。
あと、ラストの方のバズズに取り憑かれたサラがメリンと少年に向かって突っ走ってくるところは、押井守の「イノセンス」で人形たちがぎこちない機械的な動きで突っ走ってくるシーンがあるのだけど、CGでブワーッと来るよりもああいうかんじの方が良かったんじゃないかな。人形と貞子の中間みたいな。
また、フリードキン版エクソシストでは、リンダ・ブレア演じる少女の内面のダークサイドに悪魔が入り込んだことを推測させているけど、本作ではキリスト教からみれば邪教(悪魔)としか言いようのないバズズ(あくまでもキリスト教から見た場合であり、その土地では神として祀られている)をキリスト教徒たちが無理やり引きずり出してきた(=征服)ことによる復讐的な要素やメタファーの方が濃くなっていて(日本でいうところのタタリ神、怨霊)、その点は興味を持って見たが、そこら辺もう少し突っ込んで描いてもよかった気がする。
それゆえ、メリンが神父を一時的に辞めた直接の原因であるナチスの虐殺シーンに関しても、悪魔とナチスを関連付けたいのは一目瞭然だが、それが表面的なものだけで尻切れトンボになっており、ストーリー展開上全く効果をあげていない。
1回神父を辞めたことをストーリーに織り込みたいがための小手先にしか見えなかった。
なんかいろんなネタで重武装してはいるけどその中身はなんてことないちっぽけなものだった、そんな惜しい映画でした。
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(おまけ)
ブレス・ザ・チャイルド(2000年・アメリカ・107分)WOWOW
監督:チャック・ラッセル
出演:キム・ベイシンガー、クリスティーナ・リッチ、ルーファス・シーウェル、ジミー・スミッツ
内容:NYで6歳の幼児ばかりを狙った連続誘拐殺人事件が起きるが、全員が12月16日に生まれていたという共通点があった。そして、その裏に潜む邪悪な悪魔崇拝の影。たったひとりの姪ッコを守るため、恐怖と戦う女性の姿を描いたオカルト・スリラー。
評価★★☆/50点
怪しいことは怪しいが、それに輪をかけた地味さに完全に相殺されて全く印象に残らない・・。
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コンスタンティン(2005年・アメリカ・121分)DVD
監督:フランシス・ローレンス
出演:キアヌ・リーヴス、レイチェル・ワイズ、シャイア・ラブーフ、ジャイモン・フンスー
内容:天使や悪魔、この世界の住人でない者を見分ける能力を持った青年コンスタンティン。その能力を使い、彼は人知れず現実世界に侵食しようとする悪と戦いつづけていたが・・・。
評価★★/40点
ま、タバコを1日30本吸い続けたらああなるってことだネ。、、って啓蒙映画かよっ。
だって肺が真っ黒クロスケだったんだもん。
でもってこの映画、いろんな映画にとり憑かれちゃってる気がしてならないんだけど・・。ほとんどのシーンどっかで見たことある気がするんだよね。少年ジャンプとかww。。
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リーピング(2007年・アメリカ・100分)WOWOW
監督:スティーヴン・ホプキンス
出演:ヒラリー・スワンク、デヴィッド・モリシー、イドリス・エルバ、スティーヴン・レイ
内容:かつて娘と夫を失ったことで信仰を捨ててしまった元聖職者のキャサリンは、今では大学教授として、宗教的な奇跡を科学的に解明する第一人者となっていた。そんな彼女のもとに、ルイジアナの田舎町ヘイブンで起きている不可解な出来事を解明してほしいとの依頼が舞い込む。調査を始めた彼女は、怪事件が旧約聖書の“10の災い”にそっくりなことに気付く・・・。
評価★★★/55点
“だからぁ、早よFBI捜査官のモルダーとスカリーを呼べや!”
X-ファイルじゃんこれ(笑)。
キャサリン(ヒラリー・スワンク)がFBIを呼ぼうとした時に、実は黒幕だった依頼者の男が頑なに拒否するのにはそういうウラがあったんだねぇww。。
でもまぁ、100分という程良い時間の中で10の災いを順番通りにテンポよく繰り出していて、最後まで気楽に楽しめるホラーではある。
でもホンマこのての怪しい悪魔崇拝村ってX-ファイルに何度も出てきたやん。ちょっと懐かしかったな・・。
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