夢のシネマパラダイス244番シアター:クリムゾン・リバー
監督・脚本:マチュー・カソヴィッツ
(2000年・フランス・105分)DVD
評価★★★☆/73点
内容:アルプス山脈の山中で猟奇殺人事件が発生。この村には中世からエリート教育を続ける大学が巨大な病院を併設して存在していた。パリ市警から派遣された腕利き捜査官ニーマンスは、この大学に不審を抱く。一方、100キロほど離れた街では、墓の盗掘と小学校への強盗事件が起きており、警部補マックスが捜査に当たっていた。そして、それぞれの事件の担当刑事2人が対面したとき、事態は思わぬ展開を見せる。。
“ワインと前沢牛ステーキとポテトサラダとクリームシチューに舌鼓を打ちながら観た自分の神経もどうかと思ったりして・・・”
のっけからおぞましい遺体を見せるなーーッ、、犬の頭部のホルマリン漬けもやめてくれーーッ、、殺しの手口もオーソドックスでいいからぁ、、別に凝らなくていいからよーーッ・・・。
でもディナーはウマイ!
そんなわけで結局映画も最後まで鑑賞してお腹も満腹満腹。さ、もう寝よっか、、、と、その前に映画について一言。
まず、今までフランス映画の刑事もの、ミステリーものってほとんど見たことがなかったことに気がつく。圧倒的にハリウッドorイギリス映画が多い。
小説ではけっこう読んでいるのだが、こと映画となるとその数は皆無に等しい。
で、この映画の原作は読んでいないので一概には言えないけど、フランスもののミステリー小説の印象は一言でいえば凝っているといったかんじ。
特にブリジット・オベールの印象が強いせいもあるのだけど・・・。この女流作家はほんとコテコテの業師というかんじだからね。
さて、この映画の話に戻って感想を一言で言うと、やはり、、、凝ってる。。良くも悪くも凝ってる。
まず良かったところでいえば、顔を合わせたことがない別々な刑事が全く異なるアプローチから、しかも単独行動である一人の人物にたどり着く方式をとった点。
これはもの凄く新鮮だった。
ハリウッドの刑事ものの十八番といえば相棒2人組のバディ・コップものだけど、ハリウッドの特徴としては最初からコンビを組んでいることと、人種、民族間の溝が少なからず影響してしまうという点が挙げられるわけで、それを逆手にとったコミカル描写が俄然多くなる傾向にある。
そういう意味でみれば、この映画は捜査という原点のオーソドックスでコアなベクトル上に主人公2人を置き、しかも純度の高い仕上がりになっている。ハリウッド慣れしていた自分にとっては逆に新鮮味を感じてしまう結果となった。
しかもこの2人というのが最初は一匹狼的存在として描かれていることが興味深く新鮮だった。
別々な事件から捜査を始めていくニーマンスとマックス。2本の線が1つの点につながっていく面白さ。
先述したこの映画の方式をとると先の展開が読めないという面白さもあるしね。
ま、ハリウッドにもこの手の映画がないわけではなく、「L.A.コンフィデンシャル」なんかの良作もあるわけですが、本昨の方がより密度が濃いと感じました。
しかし、良くも悪くも凝っていると述べたように、良いところが逆にマイナス点を導き出しているともいえます。
要は人間関係が希薄だということ。
2本の線がフィリップ・セルティスという1つの点に結びつき2人が出会うまでは、一匹狼の捜査に重点が置かれているわけだから、人間関係が希薄なのはいうまでもないけど、行動を共にしてからの彼らの関係もどうしても希薄に見えてしまう。
それは事件の謎の解決と捜査という密度の濃いコアな方向に向っているという理由もあるけど、舞台がゲルノン村という一種独特の閉ざされた社会、つまり人間関係が外に開いていかない閉鎖的な共同体だということが影響していると思うわけで。。
どうしても冷たい画になってしまうと感じちゃったし、しかも氷河で寒そうだし・・・。
どうもそういう雰囲気が自分に全く合っていないというかイヤだなぁ、と。。
だから1つの点につながった後のこれまた凝った予想外の展開も、より人間関係の希薄さが浮き彫りになってあまり好きではありませんでした。
ホント良くも悪くもという相矛盾した感想になってしまったけど・・・。
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クリムゾン・リバー2
出演:ジャン・レノ、ブノワ・マジメル、クリストファー・リー、カミーユ・ナッタ
監督:オリヴィエ・ダアン
(2004年・フランス・100分)WOWOW
評価★★★/55点
内容:修道院で見つかった死体を調べるニーマンス警視。一方、麻薬捜査中にキリストを自称する男と出会った刑事レダ。二人の捜査はひとつに繋がり、“黙示録の天使たち”との死闘が幕を切って落とされる。
“アンタら、ヤラれっぱなし。。”
1作目のアクの強さがキレイさっぱり洗い流されていて見やすくなったが、あとに残ったのは凡作という一語だけだった・・・。
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