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2007年6月22日 (金)

夢のシネマパラダイス258番シアター:ジョンQ-最後の決断-

38005222 出演:デンゼル・ワシントン、ロバート・デュバル、ジェームズ・ウッズ、アン・ヘッシュ

監督:ニック・カサヴェテス

(2002年・アメリカ・116分)初見2002/11/07・銀座ガスホール

評価★★/40点

内容:工場で働くジョンの息子が心臓病で倒れ、手術が必要と判断された。しかし、ジョンの保険は会社が勝手に内容を変更していたため適用されず、病院からは退院勧告が出された。我慢の限界に達したジョンは、病棟を占拠し、息子の手術を要求するのだが・・・。アメリカの医療制度のひずみをえぐったD.ワシントン主演の社会派ドラマ。

“これってコメディなのか?と思わせるならまだ許せるが、これってヤラセかよっと思わせたこの映画の罪は重い。”

会社に半日勤務にさせられた挙句、勝手に保険まで変えられ、手術しようにも保険は下りないわ、たらい回しにされるわで親父の怒りも沸点到達!病院殴りこみ!

ここまでの展開はよくありがちだし、リアリティもなきにしもあらずなのだが、問題は病院占拠後。

なんだか銀行に銀行強盗が入るのと同じじゃんみたいな展開に、なぜに病院である必要があるのだ?と思わずにはいられなかった。

ただ単に銀行という舞台は今までよく使われてきたから、珍しいってことで病院がええんちゃうという軽率な考えに及んだとしても仕方のない出来。

もう途中から笑ってごまかすしかなかったけどね僕は。

とにかくあまりにもエンタメ方向にブレすぎていて、何度も言うようだけど、なぜ病院なのかというもともとの目的意識がもの凄くおざなりになってしまい、結局捨て去られちゃっていると感じたわけです。

その目的意識とは、病院を含めた医療、保険制度、またその業界に対する現実的な批判であるはずなのですが。。

しかし、その本来あるべき目的意識がすっかり骨抜きにされてしまい、あとに残るものは、それらしく見えるが実は虚構でしかない箱庭という空間と、その中で繰り広げられるなんともあざとい演出と演技だけなわけで。

しかしまあ、ものの見事にそれらだけが白日のもとに晒されちゃってるという、、これをヤラセといわず何といえばよいのか。。

だって冒頭の自動車事故をあそこまで引っ張るかね普通・・・。長っげえ伏線ッ(笑)。その上抑えの切り札として使うところがホントにあざとい。フツー抑えの切り札を先発で使うか?

しかも作り手の方もそのあざとさは百も承知なわけでしょ。だからあんなスローモーションなんかでデコレートまでしてわざわざ冒頭にもってくる。

ああ、まったくなんということだ、2重の意味であざといよ。

んで真顔で「血液型はBネガティブです!」ときたもんだ。

もうね、、笑うしかないっしょ。

病院院長レベッカ・ペイン(アン・ヘッチ)のいきなり落涙&心境の変化しかり、拳銃自殺を図ろうとしたのに安全装置外すの忘れてたジョンしかり。

この映画そのものにこそ神の救いの手が必要なのではないでしょうか。。

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