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2007年6月24日 (日)

夢のシネマパラダイス264番シアター:往年名作劇場4番館

第七天国(1927年・アメリカ・119分)NHK-BS

 監督:フランク・ボーセージ

 出演:ジャネット・ゲイナー、チャールズ・ファレル、アルバート・グラン

 内容:第一次世界大戦前夜のパリ。水道清掃員のシコーは、地下水道で朝から晩まで日の光も見ずに働いていた。彼は貧民街にある下宿屋の7階の屋根裏部屋に住んでいて、そこを第7の天国と名付けていた。そんなある日、シコーは、実の姉にムチ打たれて倒れていた若い女性を助ける。2人は恋に落ちるが、第一次大戦の暗い影が忍び寄っていた・・・。

評価★★★★★/100点

“無駄のないストーリーテリング!完璧なカット割り!流れるカメラワーク!そして忘れるわけにはいかないジャネット・ゲイナー!天国?これはもう天国を突き抜けちゃってるよ。まさにBon Dieuの領域に達している映画だ。”

とにかくこれほど完璧なカット割りを僕は今まで1度も見たことがない。

1カットの静止画1枚だけで全てを読み取ることができる。ちばてつやのマンガ「あしたのジョー」と比べるのもあれだけどマジにスゲェよ。

戦場シーンでは目まぐるしくカットバックを取り入れたり、第七天国に至るまでの趣向を凝らした工夫なども見逃せない。

映画で表現するということ、それを観るということ、なんか映画というものの初心に戻らさせてもらいました。

映画の教科書だね。

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天井桟敷の人々

2005012f102f772fa0016177_13423412 出演:アルレッティ、ジャン=ルイ・バロー、マリア・カザレス、ピエール・ブラッスール

監督:マルセル・カルネ

(1945年・フランス・195分)2005/01/16・シネリーブル池袋(リバイバル上映)

評価★★★/60点

内容:マルセル・カルネが3年余りの歳月を要して完成させた大作で、世界の映画史上でも最高傑作の1つとして数えられている群像ドラマ。第1部「犯罪大通り」と第2部「白い男」の二部構成となっており、1840年代、ルイ・フィリップ統治下のパリ繁華街を舞台に、パントマイム役者や女芸人など様々な人々が織り成す人生模様が描き出される。

パリの通称「犯罪大通り」と呼ばれるタンプル大通りの見せ物小屋で裸を売り物にしている女芸人のガランスは、バチストというパントマイム役者と知り合いになった。バチストは彼女に恋をするが、小悪党のラスネールや俳優ルメートルも彼女に恋している。やがてガランスはバチストが出演しているフュナンビュール座に出演するようになるが、彼女の美貌にモントレー伯が熱をあげる・・・。

“今まで3回挑戦していずれも途中で集中力切れの憂き目に・・・”

フランス映画復興の第一歩となった作品であることも、戦時中に作られたにもかかわらずその第一歩が戦争とは何も関係ない人間模様を題材とし、しかもルネ・クレールから連綿と続いてきたフランス映画伝統の手法をしっかり引き継いでいるというマルセル・カルネをはじめとする作り手たちの心意気も重々承知しているつもりなのですが。。

なんでだろう、いつも途中で集中力がプッツン切れちゃうんです。

ホントに戦時中(クランクイン43年8月~クランクアップ44年6月)、しかも大戦真っ只中に作られたのかと目を疑ってしまうくらいあまりにも完璧に出来過ぎているのがなんだか逆に物足りないというか。。

なんだかスゴイ不条理でわがままな見方なんだけども。でもほとんど壊滅状態に追い込まれていたヨーロッパ映画界からいきなりこれってあり??

もちろんそれは不屈の闘志の賜物であることは間違いないんだろうけど、その苦闘やら感動が実感として伝わってこないんだよね完璧すぎて。

どうすればこんな映画が生み出されるのか、聞くところによると撮影中に謎の失踪をとげた役者さん(ナチス協力者として疑われていたらしい)もいるそうだけど、そんな撮影の舞台裏の方にすごく興味が向いてしまう。

映画を観ている間、なぜこんな大作がいとも容易く(そのように見えてしまう)作られちゃうんだろうと興味津々だったのだけど、ま、プロの意地と役者魂ってところなのでしょうかね。

またいつか再挑戦したいと思います。

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必死の逃亡者(1955年・アメリカ・112分)NHK-BS

 監督:ウィリアム・ワイラー

 出演:フレドリック・マーチ、ハンフリー・ボガート

 内容:インディアナポリス郊外の中流サラリーマン一家のもとに3人の脱獄囚が押し入ってきた。彼らが逃亡資金を得るまで家族を人質に取られたダンは、何事もないように振る舞わなければならない。やがて脱獄囚たちは新たな事件を起こし、その所在を警察に知られてしまう。警察の非常線に囲まれた家の中で繰り広げられる緊迫のドラマ。。。実際に起こった事件をもとに、脱獄囚と一市民家庭との間に生じるドラマを描いたサスペンス映画。

評価★★★/60点

“ホントに必死かぁ・・・?”

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突撃(1957年・アメリカ・86分)NHK-BS

 監督:スタンリー・キューブリック

 出演:カーク・ダグラス、ラルフ・ミーカー、アドルフ・マンジュー

 内容:フランス軍連隊長の大佐は、司令官の無謀な作戦命令を受けて、突撃を決行しなければならなくなった。そして、将兵たちは泥まみれになって砲弾の嵐の中を突撃!・・・・が案の定ものの見事に失敗。がしかし命令を下した当の司令官はその失敗責任を部下に押し付けてしまうのだった。。

評価★★★★☆/85点

“「戦争するんだったら、その国の指導者が囲いの中で殴り合ってやればいいんだ。」”

「西部戦線異状なし」での名セリフだが、この映画でも誰かがこのセリフをしゃべりそうな雰囲気がある。

それにしてもこれ、、、キューブリック作品とは到底思えん。。

こんな正統路線のセンチメンタリックな反戦映画を撮ってたなんて。

しかし、ベトナム以前にこういう反戦映画を作るというのはやはりさすがとしか言いようがない。

兵士はただの兵隊アリにしか過ぎないという戦争の不条理さ。無力さ。さらに軍隊そのものが持つ欺瞞性。

反戦映画に欠かせないこの2点が今作品で確立されたといっていいと思う。

例えばミロー将軍が通信電話で突撃命令を下すやり取りは、「シン・レッド・ライン」でニック・ノルティがそっくりそのまま同じやり取りをやっているし。

後の映画に与えた影響も大きいのかな。

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