夢のシネマパラダイス250番シアター:コレリ大尉のマンドリン
出演:ニコラス・ケイジ、ペネロペ・クルス、ジョン・ハート、クリスチャン・ベール
監督:ジョン・マッデン
(2001年・アメリカ・123分)初見2001/10/01・丸の内ピカデリー1
評価★★☆/45点
内容:第二次大戦下、ドイツ・イタリア両軍の占領下にあるギリシャのケファロニア島。人生と音楽をこよなく愛するイタリア軍のコレリ大尉は、持ち前の陽気さと誠実な態度で島の人々と心を通わせていく。その地で、彼は美しい女性ペラギアに惹かれていくが・・・。
“抑揚が全く無く、リズム感に欠ける単調な旋律に何ら心動かされることがない凡作。”
「恋におちたシェイクスピア」を撮った監督の作品とは到底思えない仕上がりに落胆してしまった。。
とにかくいったい何なんだこの単調さは・・・。
この映画を曲調に例えていうならば、サビがないじゃんと。。
AメロBメロの単純な繰り返しにしか感じられないのですよ。単調さゆえ、いつの間にか始まっていつの間にか終わってしまって心に何も残るものがない。
いつの間にかペラギアの所にコレリ大尉が下宿を始め、いつの間にか2人は恋愛関係になり、いつの間にか2人は簡単にディープキスをし、いつの間にかイタリア兵が皆殺しにあい、いつの間にか大地震が起き、いつの間にかジ・エンド、、、ホントいつの間にか、なんだよねぇ。。
いつの間にかといえば、パルチザンに走ったマンドラスもいつの間にか消えちゃってるし・・・。何なんだこりゃ。
「恋が燃え尽きて愛になるのだ!」ということをペラギアの親父だったかがペラギアに熱く語ってたけど、この映画のキーワードあるいはコンセプトってまさにこの親父の言葉そのものっしょ。
なのに燃え尽きるほどの恋をこの映画が描いているとは全く思えないわけで。
オイラがこの映画のテーマを見誤ってしまったのか。
まぁそれ以前にイタリア軍が島の街を進軍していく序盤のシーンで、「2時の方角に美女発見!敬礼!」とN.ケイジがペラギアに向っていつもの張り切り演技でほざいてる時点でなんかこの映画怪しいゾ・・・とは思ったんだけど。なんだか空気がちゃう映画だゾこれ、、。
そう思って観ていくと銃殺シーンなどシリアスな場面もけっこう多く出てくる。
なんだかかみ合ってるんだかかみ合ってないんだか分かんないような空気にオイラもどう観ればいいのか戸惑ってしまいました。。
それ以上にもしかしてN.ケイジも戸惑っていたのかな。だって全然燃え尽きてないもん。
やっぱ完全燃焼したN.ケイジを見せて終わってくれないとこっちも不完全燃焼のまま終わっちゃうんだよなぁ。N.ケイジの映画は特にね。
ま、この映画ではニコラス・ケイジが悪いというよりも監督の方に落ち度があることは明白なのだけども。
あとついでに言わさせてもらうと、マンドリンと銘打ってるくせに音楽がほとんど心に残らないのも致命的だよね。
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