夢のシネマパラダイス246番シアター:ブリジット・ジョーンズの日記
出演:レニー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース、ジェマ・ジョーンズ
監督:シャロン・マグワイア
(2001年・アメリカ・97分)初見2001/10/05・MOVIX仙台
評価★★★★/80点
内容:ロンドンの出版社に勤めるブリジットは32歳の独身女。アパートに一人暮らしで夜な夜な酒に入り浸る毎日を送っている。しかし、今年こそ10キロ痩せてヘビースモーカーも卒業してステキな彼氏をGETするぞーっ!と誓いを立て、日記を付け始める。そんな彼女の前にプレイボーイの上司ダニエルと、堅物だがやり手の弁護士マーク(バツイチ・・)が現れ・・・。
“アリー・my・ラブの二番煎じは否めないが、二番煎じであるがゆえ、そしてありのままのブリジットだからこそこの映画は我々と同じ目線の高さまで舞い降りてきた。”
「アメリ」観ても思ったけど、アリー・my・ラブの影響は少なからずありそう。
しかし、アリーの方はなんだかんだ言ってもやはりエリートの30代シングル女。アフターファイブもしっかり楽しむ法律事務所勤務の弁護士、しかも痩せてる、ダンシングベイビーやユニコーンを見たりといった妄想癖はあるもののとっかえひっかえ男をくわえ込んでいるヤリ手。
でもこれがTVドラマや映画の主人公のフツーのキャラ設定なんだよね。
ところが、ブリジットはというと、全く真逆のキャラ。
一見みるとブス?いや、、3枚目と言っておくか・・・。
ブラジルサイズのデカ尻に肉はハミ出し、洗濯物は溜まりっ放し、ラブライフは長らくご無沙汰状態、タバコ酒飲み男なし。
とにかく女性が主人公の映画でこのキャラクターは今までなかった、、というよりあり得なかったと言った方がいいか。特にハリウッドでは。
そういう意味では、イギリスが原作および舞台であるということは納得なのだけれども、演じているのがアメリカ女優というのがとても面白いし意義深いなと思いました。
そしてアリーとこの映画に共通していえるのが音楽の使い方のうまさ。
アリーの方のサントラももちろん買ったけど、ブリジットの方は映画を観た後タワーレコードに直行しちゃったからなぁ、、なんつう男や。
でも洋楽好きにはホントたまらない使い方をしてくれてるんだよね。30代シングル女の生態と洋楽の見事なコラボが絶大な効果を発揮!
男のオイラからするとブリジットの行動とか女心とかなんつうか掴めないというか分からない部分もあったんだけど、そういう部分を音楽がしっかりカバーしてくれて面白楽しく見れたし。
特にジェイミー・オニールの“All By Myself♪”は最高。ってまぁブリジットが最高なわけだけど、オイラもこの曲が流れると一人熱唱モードに入ってたんですよ。
これってもともとはエリック・カルメンが70年代に発表した曲だから男が熱唱したって別に構わないのさ。フフン。ちなみにコンピレーションアルバムの「GOLD BMG/TR」の最後を飾ってます。マジに熱唱しちまうから。
この映画の作り手はよう分かっとるわ。
といってもあのシーンは自分を見てるようでなんだか恥ずかしいような、しかし笑いをこらえることができませんでした・・・。
そしてまたまた爆笑ものだったのが、ブリジットの“without you♪”のものすごいオンチ独唱。ニルソンとマライア・キャリーも泣くわな・・・。
その他にもチャカ・カーン、ウェザー・ガールズのカバー曲“ハレルヤ・ハリケーン”、シュープリームスの“Ain’t No Mountain High Enough♪”、アレサ・フランクリンの“リスペクト”(「フォレスト・ガンプのサントラにも収録されてます)など7,80年代のポップナンバーが目白押し。
カバーが主ではあるけれども、どれも映画の中で生き生きと輝いていました。
洋楽ファンにも必見の映画です!
(初記)2001/10/06
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ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
出演:レニー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース、ジム・ブロードベント
監督:ビーバン・キドロン
(2004年・アメリカ・107分)初見2005/03/24・盛岡フォーラム
内容:弁護士のマークと晴れて恋人同士になったブリジットだが、マークと美人アシスタントとの噂話が耳に入り、不安が募るばかり。ついには誤解が重なり大ゲンカに・・・。
評価★★★/65点
前作の好き勝手太りのブリジットに幸せ太りが加重されて目に見えてブヨになったのは、この映画にとってちゃんとした付加価値になっているが、前作の等身大赤裸々ライフの物語に欲張りな贅肉が付いて、目に見えて締まりがなくなったのはこの映画にとって大きなマイナス要素だ。
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