夢のシネマパラダイス219番シアター:往年名作劇場3番館
甘い生活(1960年・イタリア・185分)NHK-BS
監督・脚本:フェデリコ・フェリーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アニタ・エクバーグ、アヌーク・エーメ、アラン・キュニ
内容:作家志望だったが、今はゴシップ記者となって享楽的な生活に身をゆだねている主人公を中心に、現代ローマの華やかで退廃的な上流社会の生活が映し出される。だがその華麗な表面の奥底には、底知れぬ暗闇が潜んでいるのだった・・・。猥雑でパワフル、知的で深い道徳的思索を呼び起こす3時間の映像体験!?それまで現実主義的な世界観を描き続けてきたフェリーニの奔放な感性がはじめて本格的に開花した傑作と巷では言われている、、らしい。。
評価★★/40点
この映画見た20代そこそこの若造が退廃なんて別に知りたかないしね。。
だから、この映画を見て退屈極まりなくなった自分は至極正常だということ。うん。それでいいのだ。。
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その男ゾルバ(1964年・米/ギリシャ・146分)NHK-BS
監督・脚本:マイケル・カコヤニス
出演:アンソニー・クイン、アラン・ベイツ、イレーネ・パパス、リラ・ケドローヴァ
内容:英国の作家バジルはクレタ島のある村を通りかかって、ゾルバという不思議な魅力を持った男と出会った。ゾルバは精力的な楽天家で、生活の享楽のためにはどんな困難や悲しみにもくじけない。その豪放で泰然とした人柄には、バジルだけではなく多くの人たちが魅了されていった・・・。
評価★★★☆/70点
哀しみから生まれたゾルバの超楽天主義にはゾルバの生きざまと強さが凝縮されている。
身体全体でそれを体現するアンソニー・クインも心に残るが、それ以上に哀しみの中で生きることを強いられた2人の未亡人の方が強く印象に残る。
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魂のジュリエッタ(1964年・イタリア・138分)NHK-BS
監督・脚本:フェデリコ・フェリーニ
出演:ジュリエッタ・マシーナ、サンドラ・ブロック、シルヴァ・コシナ、マリオ・ピス
内容:15回目の結婚記念日に大勢の客を連れ帰ってきた夫に失望したジュリエッタは、夫が浮気をしているのではないかという疑いを持ち始める。興信所の調査で若い愛人の存在を知ったジュリエッタは、打ちのめされて鏡に映った自分の姿と対話するようになり、次第に妄想の世界へと入り込んでいく・・・。中年夫婦の結婚生活の危機と魂の解放をテーマに、フェリーニが自らの私生活を反映させて描いた、「81/2」の女性版ともいうべき幻想的なドラマ。
評価★★/40点
ゴメン、途中からオレたちひょうきん族にしか見えなくなった・・・。
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ひまわり
出演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サヴェーリエワ
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
(1970年・イタリア・107分)NHK-BS
評価★★★★★/95点
内容:ナポリでアントニオと結婚したジョヴァンナは、幸せな日々もつかの間、夫がソ連戦線へ送られたため別れ離れになってしまう。数年後、戦争は終わったが夫は帰ってこない。アントニオは、シベリアで遭難寸前だったところを現地の娘に助けられ、そのまま彼女と結婚していたのである。夫の行方を尋ねてウクライナへ向かったジョヴァンナは、その事実を知るのだが・・・。ヘンリー・マンシーニの哀切なメロディが印象的。
“嫌いな俳優って誰?と訊くと、ウチのオカンは必ずマルチェロ・マストロヤンニと若かりし頃の三國連太郎を挙げる。。”
釣りバカ見るたびに言うんだよなぁ。「若い頃はギトギトしたアクの強さがあって嫌だった」と。
そういえばマルチェロ・マストロヤンニと三國連太郎って似てる気もするような。役柄も似てるのかな。
余談はさておき、この映画はとにかくソフィア・ローレンの演技力に尽きると思うけど、マストロヤンニが唯一光ってたのが、卵24個入りオムレツを料理してジョヴァンナと一緒に食べるシーン。
この映画の中で1番好きな場面です。
たったあれだけのシーンで2人の間柄をより分かりやすく如実に表しているわけで。
無駄な描写がこの映画には一切ないんだよね。
結婚前の陽気でイキなネエちゃんと、結婚後の夫をひたすら待ち続ける今にも嗄れそうな女とを対照的に描き、映画に幅をもたせているし、そればかりかこの映画の最大の勝ち点は後者の方で燦々と咲き誇る一面のひまわり畑を画面に出してきたことだろう。
夫を求めて苦しくて今にも嗄れてしまいそうなジョヴァンナと一面に咲き誇るひまわりの残酷な対比はもの凄く胸に残る。
そしてアントニオがウクライナからミラノにやって来て会って話したいと電話してきた後にジョヴァンナが彼に買ってもらったイヤリングを付けるシーンは、なんともいえない悲しさがジワーッときてしまう。
ここでも前半で2人がじゃれ合っている時にアントニオが誤ってジョヴァンナが付けていたイヤリングを飲み込んでしまうというほほ笑ましいエピソードがちゃんと生きてくるわけで、その対比がさらに悲恋の度を増幅させている。
いやホント、ヴィットリオ・デ・シーカ上手いわ。
完璧に咲き誇ってくれました。
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