欧蹴球狂想曲第21番:CL決勝T1回戦1stleg/レアル&中村俊輔
06-07UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝T1回戦1stlegの火蓋がいよいよ切って落とされた。
我が愛しのレアル・マドリーはホーム、サンチャゴ・ベルナベウでドイツの雄バイエルンと対戦。
お互いチーム状態が悪い中での対戦だったので、オイラの予想では0-0か1-0かなぁなんて思ってたけど、終わってみれば5点が入る予想外の点の取り合いになった。
とはいえ、この5点のうち3点はセットプレーからで、うちレアルの2点はベッカムのCKとFKからによるものだった。
しかし、レアルが3-2で勝ちはしたものの、バイエルンにアウェイゴールを2点与えてしまったのは正直痛い。。
これでバイエルンホームのアリアンツ・アレーナで行われる2ndlegはバイエルンが勝てばバイエルン勝ち抜け、レアルは引き分けでも勝ち抜けとなる。しかし、バイエルンは今日の試合で2点アウェイゴールを奪っているので、1点差以上の勝ちでよくなる。
これがもし今日の試合3-1でレアルが勝っていたとしたら、2ndlegでバイエルンは2点差以上の勝利が必要となっていたのだ。
この差は大きい。。
それを考えると、今日の試合の後半のレアルの戦いぶりには大いに疑問が残るところだ。
前半で3-1としたレアルは、後半に入って自陣に引きこもり、守備重視の戦い方に完全にシフトしてしまったのだが、これが完全に裏目に出てしまった。
慎重な戦術で試合をコントロールしようとしたのだろうが、その慎重さがレアルを全体的に引き下げてしまい、プレー内容を消極的にさせてしまい、それが逆にバイエルンを勢いづける結果となってしまった。
もちろんその過程においては、相手右サイドを完璧に抑えていたロベカルの後半序盤の負傷交代がかなりの影響を与えたことは確かで、後半から入ったサリハミジッチがロベカルの抜けた右サイドから多くの起点を作っていたことでも分かる。
しかし、それ以前の問題として、後半完全に受け身に回ってしまったレアルの戦い方がそもそも良かったのか、4点目を狙いにいくサッカーをすべきだったのではないかという疑問が沸々とこみ上げてきてしまうのだ・・・。
また、後半43分にファンボメルにバイエルンの2点目を入れられたのだが、まだレアルの交代枠は1つ残っていたわけで、なぜカペッロはエメルソンあたりを入れて守備固めをしなかったのか、というカペッロ采配にも疑問が残ってしまう。。
3-2で勝ちはしたものの、2ndlegのことを考えると、はっきりいって余裕が全くない勝ちとなってしまった。
3-1で終わってれば、いや、4点目を入れていれば・・・。
でも、2ndlegでもベッカムのフリーキックは大きな武器となるはず。それに賭けるしかないな。
結果は0-0のスコアレス・ドロー。
ミランの布陣がどう来るのか予想が難しかったのだけど、オリベイラの1トップで来るかと思いきやジラルディーノできやがった。
しかし、結果的には、このジラルディーノが決定的チャンスを外しまくった!ことにより、セルティックにとってはジラルディーノできてくれてヨカッタかな。
でも、セルティックは思った以上にデキなかったね。
国内リーグでは敵なしのセルティックが欧州の巨人ミランにどこまでやれるか楽しみだったのだけど、考えていたようなサッカーがちょっとミランに封じ込められてしまったかんじ。
セルティックは1トップで中盤を5枚にするCL仕様ではなく、従来のフェネゴール・オブ・ヘッセリンク&ケニー・ミラーの2トップできたことから勝ちに行くサッカーをしようとしたことは確かなのだけど、その積極性がミランに軽々といなされてしまったかんじで。。
まあ終始自分たちのサッカーをしようという意志をもって勝ちにいった結果が0-0というのは悪くはないとは思う。特にアウェイゴールを奪われなかったことは大きい。
決定的チャンスは圧倒的にミランの方が多かったので(ジラルディーノやガットゥーゾが外す・・・)、まずは失点をゼロに抑えたのは第2戦につながる結果といっていいだろう。
これでサンシーロで行われる2ndlegはセルティックは最低1-1以上の引き分けでいいことになる。
まあ、この1戦目の結果を気にすることなく完全に白紙状態の一発勝負という気概で臨めるからね、セルティックの今シーズンの集大成をサンシーロで見せてくれ!!
さて、俊輔ですが、フリーキックが2本かな、あったけど気負いすぎたのか決められず。
また、ミランの徹底チェックにあい、なかなか良い形でボールを触ることができなかった。
俊輔としては不完全燃焼の試合になったと思うけど、真の世界レベルとギリギリの真の勝負マッチを身体に染み込ませたはず。
2ndlegで活躍してくれることを祈りやしょう!
あと、今日観たのは、リール×マンU。結果は1-0でマンU勝利。
でも、マンU絶対有利かなと思ってたけど、これがどうしてリールがなかなか良いサッカーを展開してくれました。
集中力の途切れない守備から積極果敢に前に飛び出し攻めていくリールの全員サッカーは見ていて清々しかった。
しかし、後半17分にオデムウィンギーの強烈飛び込みヘディングゴールが相手DFを押したという反則でノーゴールに。微っ妙な判定だったとは思うけど。
そして後半38分。。。
ん??入ってる???
テレビ画面も追えない早業でギグスがフリーキックを決めちまった。。
フリーキックをもらって、ルーニーだったかがボールを地点に置いた、と思いきやギグスが速攻で蹴っちゃった、と。
んでそれがゴール右上にスーッと吸い込まれていった。
キーパーは審判にキレてたけど、あれはね、ギグスが巧かったっつうことだよ。
リールの壁に対しGKが指示を出していたその時に蹴るというスゴ技。しかもワンステップで蹴りこんだからね。ギグスの勝利ッス。
さあこれで2ndlegはマンUの我が家オールド・トラフォード。
マンU勝ちぬけ決定でしょ。それ以上何も言うことはない。マンUがホームで負けるとは考えられないので。
そして、明日はバルサ×リバプール、インテル×バレンシア、ローマ×リヨン、ポルト×チェルシーの4試合が行われます。特に前記3試合は見落とせない試合ですな。
そしてポルト、ガンガレ!
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ロベルト・カルロスブラジル人のサッカー選手。世界最高の左サイドバック。長い助走から放たれる強烈なフリーキックはあまりにも有名。レアル・マドリッド、ブラジル代表所属。日本でだけ通用するロベカルという愛称は、ジョン・カビラさんが名付け親らしい。ちなみに本人は日本でこう呼ばれていることを知っているらしい。... [続きを読む]
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