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2007年1月28日 (日)

欧蹴球狂想曲第19番:プラティニ新会長の恐るべき公約・・・。

第18番の続きですが、UEFAのプラティニ新会長の公約であるチャンピオンズリーグ(CL)出場枠(スペイン・イタリア・イングランドの各4枠ずつが最大)を最大3枠に減らし、他の国に門戸を広げるという案は、減らされる当事国にとっては受け入れがたいものである一方、中欧国や東欧国などのいわゆる弱小国にとっては嬉しい案となっている。

個人的にはこの提案にオイラは今のところ反対であります。

チャンピオンズリーグと銘打ってるのだから、国内リーグで優勝したチームしか出られないようにする(1956年~1992年までのチャンピオンズ・カップ時代はそうだった)というのが本来の純粋な形だと思うのだけど。本来はね。

でもヨーロッパ各国リーグに南米、アフリカ、そしてアジアなど世界中から選手が流入していったことで欧州各国リーグのレベルが上がり、注目度が以前にも増して高くなったことによりチャンピオンズリーグが規模を拡大していったのは自明の理ではあったのだろう。

そして何より大きかったのが1995年に欧州司法裁判所で下されたボスマン判決だと思われる。

これは要は、①EU加盟国の国籍を有していれば所属クラブとの契約が満了すればそのクラブに束縛されることなく自由にEU域内チームに移籍できる、②EU加盟国の国籍を有している選手はEU域内の国のチームならばどこの国のチームであれ外国籍扱いにはならない、すなわちEU国籍を持っていれば外国人枠(ほとんどの国が外国人枠は3枠)には入らない。という判決。

これによりEU域内での選手移動が活発になり、移籍市場が活性化することになった。

そして資金力のあるビッグクラブはヨーロッパ中から強いタレントを次々に獲得していったのである。それはボスマン判決直後の1997-98シーズンでCL優勝を果たしたレアル・マドリー(オイラの愛しのチームであります!)を見れば明らかで、旧ユーゴ代表だったミヤトビッチ(現レアルのスポーツ・ディレクター)、クロアチア代表FWシュケル、オランダ代表セードルフ、フランス代表カランブー、イタリア代表DFパヌッチ、ドイツ代表GKイルクナー、アルゼンチン代表レドンド、ブラジル代表ロベカル、、、主なスペイン人はラウル、モリエンテス、イエロ、サンチスなどスタメンでは3,4人しかいない文字通りの多国籍軍団を形成して欧州の頂点に立ったのだった。

そして今ではEU国籍を南米の選手が取得し、外国人枠に入らないようにすることも横行している。

例えばロベカルの場合は、スペインに10年近くも住んでいたのでスペイン国籍を取得したという流れになっているが(この場合はブラジル国籍とスペイン国籍両方持てる、要は二重国籍者で欧州では認められている)、それは自然なことだと思うが、今では南米出身の選手の先祖(祖父・祖母や曽祖父といった)の出身地がイタリアやスペインだったことを理由にEUパスポートを取得する選手も相当いる・・・。

レアルにこの冬加入したアルゼンチン人のフェルナンド・ガゴは祖母だったか誰だったかがイタリア移民だったことでイタリア国籍を持っている、のでレアルの外国人枠には入らない、、、といったことがフツーに行われているのである。。意味ないじゃん(笑)。。規則が。

こういうことも相まって、強豪国やその強豪チームにタレントやスター選手が集中する傾向が強くなっている、、、というかもう既に来るところまで来てしまっている。。すなわち世界の選手の目指す場所がスペイン、イングランド、イタリア、(あとはドイツもかな)の3,4カ国に集中しているのだ。俊輔や小野伸二はスペインでプレーするのが夢だと言ってるし、はたまた来季横浜FMに加入する野洲高校の乾貴士もスペインに行くのが夢だと入団会見で公然と言っちゃうんですから(笑)、、そんな時代になっちゃったんですよ今は。。

だから例えばイングランドのチームである強豪アーセナルはスタメンどころか控えにも1人もイギリス人がいないという試合がざらにあるしね、イタリアの強豪インテルは南米天国となっているし・・・・。バルサだって数年前の一時期オランダ天国になってたしね(笑)。

このことからスター選手の一極集中という偏重が強豪国と弱小国の格差を生んでいるのもまた明らかで、オイラが思うに、プラティニの案が真に意味のあるものにするためには、この問題とセットにならないと全く意味を成さないと思うのです。

結局勝ち残るチームはスペイン・イングランド・イタリアなどの強豪に絞られていくわけだから。今季のベスト16を見てもスペインが3チーム(バルサ・レアル・バレンシア)、イングランドが4チーム(チェルシー・マンU・アーセナル・リバプール)、イタリアが3チーム(インテル・ミラン・ローマ)、とこの3カ国だけで10チームだからね。残り6チームがフランス2(リヨン・リール)、ドイツ1(バイエルン)、オランダ1(PSV)、スコットランド1(セルティック)、ポルトガル1(ポルト)と、完全に西欧諸国のみが残っている状態。

では他の地域はどうだったかというと、ロシア2チーム(CSKAモスクワ・スパルタクモスクワ)、ウクライナ2チーム(シャフタール・ディナモ)、ギリシャ2チーム(オリンピアコス・AEKアテネ)、トルコ1(稲本のいるガラタサライ)、ルーマニア1、ブルガリア1、ベルギー1、デンマーク1チームが本選で戦ったが、ほとんどのチームが善戦むなしく(と一応言っておこう)ベスト16に残れなかった。

はたして強豪国の4枠を3に減らしてその分を弱小国に振り分けることで、格差は是正できるのか、ビジネスと市場優先に傾いている現在の体質を改善できるのか。。。オイラは先に指摘したように移籍のあり方の問題から手を付けていかないかぎり根本的なことは改善できないと思う。

プラティニの案だけでは表面的なものにしかならないと思うな。結局勝ち上がるのは強豪国のチームで固められるのだから、今の移籍市場のあり方では勝ち組と負け組みが明確に分かれちゃうんだし意味がないだろと思うわけ。

プラティニがどこまで切り込んでいくのかは知らんけどさ。

まあ純粋に強豪同士のレベルの高い戦いを見たいしね。そういう点でもオラ反対だわさ。。

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