夢のシネマパラダイス90番シアター:少林サッカー
出演:チャウ・シンチー、ヴィッキー・チャオ、パトリック・ツェー、セシリア・チャン、カレン・モク
監督・脚本:チャウ・シンチー
(2001年・香港・109分)2002/06/19・MOVIX仙台
評価★★★☆/70点
内容:かつて一流のサッカー選手だったファンは、少林拳を極めた少年シン(チャウ・シンチー)と出会い、宿敵のハン率いる不死身のデビルチームとサッカーで対決することを決心する。ワイヤーアクションとCGを駆使して、奇想天外なプレーを繰り出す仰天作。
“フラット3?ゾーンディフェンス?司令塔?オフサイドトラップ?プレッシング?ディフェンスライン?ファンタジスタ?戦術?4-4-2?カバーリング?
んなもんガキの頃考えたか?この映画を好きな人は少年の心を忘れていない人だ!”
映画観るよりもスカパーで海外サッカーなどを見る方が圧倒的に多いサッカーヴァカの僕は、この映画を観てつい少年の頃を思い出してしまった。
思えば小学生の時サッカー少年団に入ってたときは、戦術のせの字も耳に入ってなかったからなぁ。。まぁ今はカテゴリーごとのトレセンなんかがあって昔とは違ってるんだろうけど。でも自分の場合でも今から10数年前の話だから日本サッカーも進歩したんだな。
そりゃ日本にはこういう映画は作れんわなぁ。
少なくともサッカー先進国にはこういう奇想天外な映画は作れませんよね。
それはともかく、キャプテン翼とまさにズバリ世代にあたる自分にとっては本当やってくれたゼ!と言いたいですね。
翼に、三杉、岬、石崎、次藤に日向じゃねえかよ。あ、デビルチームのGKって若島津じゃん!
ホント、キャプ翼にのめり込んでマネしたりしたからなぁ。橘兄弟のスカイラブ・ハリケーンとかよ、、、懐かっすぃ~・・・。
考えてみりゃ橘兄弟のあの技からゴールを死守するために翼たちは一体どんな対抗手段を使ったかというと、なんとディフェンダーたちみんながゴールポストの上に登って守ったんだよね、これが。どうやって登ったのかは忘れたけど(笑)。
今だったら笑えるけど、当時はス、スゲーッて熱狂して感動するくらいのめり込んでたわけで。
その何者をも寄せ付けない熱すぎる思いを甦らせてくれたこの映画、そして少年の心を忘れていないチャウ・シンチーに感謝します。
彼はキャプ翼を知ってるのかなあ。あるいは梶原一騎なんか知ってるのかね。
が、それでも★3.5なのは、もっとサッカーを見たかったということが大きい。
さらにキャプ翼にハマっていたとはいっても、あれから時は経ち、すっかり戦術サッカー漬けになってる今日この頃においては、現実と映画のあまりもの較差にちょっと冷静になってというか引いて見てしまうところも正直あった。
例えば味方ゴール前に相手選手が6人くらい並んでいたりする、、、これはFWフラット6と呼べばいいのか、ていうかキーパーに気をつけろよとか言う前にDFはどこにおるねん、と突っ込みたい点など・・・。
せめて「シコふんじゃった」程度のリアリティがあってもよかったのでは、と言えばごく普通の映画に成り下がっちゃうか・・・。
あとはちょっと笑えないギャグを差し引いて★3.5です。。
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少林少女(2008年・東宝・107分)2008/05/06・盛岡フォーラム
監督:本広克行
出演:柴咲コウ、仲村トオル、キティ・チャン、ティン・カイマン、岡村隆史、江口洋介
内容:今は亡き祖父の少林拳道場を継ぐため、中国の武術学校で修行していた桜沢凛。しかし、9年間の厳しい修行を終えて帰国した彼女を待っていたのは、廃墟と化した道場だった。途方に暮れた凛だったが、ひょんなことから中華料理店でアルバイトをしているミンミンに少林拳を教えるかわりにラクロスをやることになる・・・。
評価★☆/20点
“少林”という冠を付けたこの映画が1番少林拳を侮辱しているとしか思えないクソつまらない映画、、としか言いようがない。
本場の中国で三千日の修業を終えた少女(?)が、なぜか少年サッカーでチームプレイを学び、なぜかラクロス少女として大活躍、、、って、“少林”はどこにいったんじゃーーッ!
全っ然、少林拳と関係ないやん。。
映画が始まって1時間経っても、それらしきアクションシーンのひとつも出て来ず、いったいオイラは金払って何を見に来たんだ、、と自問自答・・・。
トンだ三流シロウト映画だったけど、そんなん作ってしまうフジテレビって、、どうよww
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