夢のシネマパラダイス54番シアター:往年名作劇場1番館
お熱いのがお好き
出演:マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン
(1959年・アメリカ・121分)NHK-BS
内容:酒場でテナーサックスを吹いていたジョーと、ベースを弾いていたジェリーは、ひょんなことからガレージで殺人を目撃し、密輸の黒幕コロンボ一味から命を狙われる。危険を感じた2人は女装して女性ばかりのバンドに紛れ込み、マイアミへの演奏旅行に同行するのだが・・・。ジャック・レモンとトニー・カーティスの凸凹コンビが女装して大活躍する傑作スラップスティック・コメディ。
評価★★★★★/100点
“「Nobody’s perfect.(完全な人間などいない)」たしかにその通りだが、ビリー・ワイルダーには当てはまらない。彼ほどオールマイティーな映画人はいないのだから”
往年のギャング映画をパロディにしながら、そこかしこに抱腹絶倒の珍場面を散りばめ、マリリン・モンローを最高に可愛く撮り、ブラックかつスマートに収めてしまう業師。ビリー・ワイルダー、あんたはスゴイ。当たり前や。。
ジェリー(ジャック・レモン)とオズグッド3世(ジョー・E・ブラウン)のタンゴシーンや、ジョー(トニー・カーティス)とシュガー(マリリン・モンロー)の熱烈なキスシーンなど絶品シーンのオンパレードで、ラストのオチもパーフェクト。何も言うことはございません。
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波止場(1954年・アメリカ・108分)NHK-BS
監督:エリア・カザン
出演:マーロン・ブランド、カール・マルデン、リー・J・コッブ
内容:波止場を牛耳るジョニーの命令で、港湾労働者の1人が謀殺された。犯人の弟テリーは、被害者の妹イディの嘆き悲しむ姿に心を突き動かされ、事の真相を法廷で証言するのだが・・・。アカデミー賞の主要8部門を独占し、50年代のアメリカ映画で最も力強い作品と評される社会派ドラマ。
評価★★★☆/70点
“ハトには何の罪もないんだよ・・・ポポポポッポッポポッポ~”
ニューヨークでのオールロケを行ったセミ・ドキュメンタリータッチで労働組合の暗部を描き出しているだけあって、生々しいリアリティが細部まで感じられる作品に仕上がっていて、それプラス見応えのある人間ドラマが加わり、圧倒的な映画であることは確かだ。
特に、アカデミー主演男優賞に輝いたマーロン・ブランドの演技は強烈で、後世のブヨブヨ爺さんしか知らない自分にとっては、やっぱスゲェ役者さんだったんだと再認識。
音楽も印象的だった。
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市民ケーン(1941年・アメリカ・119分)NHK-BS
監督・脚本:オーソン・ウェルズ
出演:オーソン・ウェルズ、ジョゼフ・コットン
内容:オーソン・ウェルズの長編監督デビュー作であり、挿話がパズル状に配列された複雑な構成、従来のハリウッド映画とは趣を異にするダイナミックな演出、あらゆる被写体にピントが合っているパン・フォーカスなどの斬新な手法を含めて映画史におけるエポックメイキングとされる作品。ハリウッド百年祭記念など幾度かの世界映画ベストテンで必ずといっていいほど第1位に選出される、、、なぜなのかは分からないが(笑)。
新聞王ケーンが「ローズバッド」という言葉を残して息をひき取り、その言葉に興味をもったニュース映画記者のトムソンが、その意味を明らかにしようとする、というストーリー。
評価★★★/50点
渡辺恒雄が死に際に「バラのつぼみ」と言ったからってその物語を見たいとは思わない。それと同じです。。
しかし、後に知ったことだけど、「バラのつぼみ」って○○○のことだったとは・・。もうこれ以上は言うまい(笑)
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アフリカの女王(1951年・アメリカ/イギリス・104分)NHK-BS
監督:ジョン・ヒューストン
出演:ハンフリー・ボガート、キャサリン・ヘプバーン、ロバート・モーレイ
内容:1914年、第1次大戦が起こった頃、アフリカのドイツ領コンゴではドイツ軍の略奪が始まる。その騒乱の中で死んでしまった宣教師の妹ローズは、カナダ生まれの飲んだくれ男で蒸気船「アフリカの女王」号の船長であるチャーリーに頼み込み、川下りを試みる。ところが船は旧式のおんぼろ船で、前途には激流やドイツ軍など多くの危険が待ち受けていた・・・。ハンフリー・ボガートにキャサリン・ヘプバーンという、当代きっての大スターの初顔合わせが実現したアドベンチャー・ロマン。
評価★★☆/50点
今となってはスペクタクルとして見る影もなく、頼みの綱の2人のかけ合いもオジさんオバさんとあっては見る影なし。耐えられないだるさがゆらゆらと襲ってくる。
と、大御所2人を前にして、、言えないよなぁ(笑)。
といいつつ、ジョン・ヒューストンの緩急自在の演出は見事で、ハンフリー・ボガートとも「マルタの鷹」(1941)や「黄金」(1948)などでコンビを組んでいただけあって、ハードボイルドのトレードマークをかなぐり捨てた情けないダメ男に扮したボガートの魅力は十分引き出せていたと思う。
キャサリン・ヘプバーンも英国貴婦人のイメージをかなぐり捨てて全身ずぶ濡れになりながらの体当たり演技を披露していてチャーミング。
なんだけど、、最新技術を駆使したビッグ・バジェット映画を見慣れている自分からすると、どうしても絵が古いんだよなぁ・・。結局はそこに行き着いてしまう。。
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ナバロンの要塞(1961年・アメリカ・160分)NHK-BS
監督:J・リー・トンプソン
出演:グレゴリー・ペック、アンソニー・クイン、デイヴィッド・ニーブン
内容:第二次世界大戦中、連合軍はケーロス島の南の小島ナバロンにあるドイツ軍の巨大な大砲を爆破する計画を立てる。そしてその実行部隊としてマロリー大尉ら6人が選ばれる。アリステア・マクリーンのベストセラーを映画化した戦争アクション。
評価★★★/60点
長すぎるんだよなぁ・・。悠長な音楽にスリリングも台無し。
ハサミでチョキチョキ切って2時間にまとめたい気分。。
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虹をつかむ男(1947年・アメリカ)NHK-BS
監督:ノーマン・Z・マクロード
出演:ダニー・ケイ、バージニア・メイヨ
内容:出版社に勤めるしがないダメ男が、いつも夢に現れる美女と実際に出会ってしまうのだが・・・。多彩なダニー・ケイの芸が見所。
評価★★★/60点
何の面白みもない空想場面が出てくるたびにどんどん冷めていく。現実世界でのコメディエンヌぶりはなかなかヨカッタのだが・・。
チャップリンの物真似やロイドばりのドタバタ喜劇など見所はあったし、1947年のNYの街並みには唖然とするばかり。ス、スゲー!
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陽のあたる場所(1951年・アメリカ・122分)NHK-BS
監督:ジョージ・スティーブンス
出演:モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シェリー・ウィンタース
内容:貧しい家に育った野心家の青年ジョージは、金持ちの令嬢アンジェラと出会い心惹かれていく。しかし、彼は同じ職場のアリスと深い関係にあった。アンジェラと愛し合うようになり、2人の仲をアンジェラの両親から許されたジョージは、アリスを湖で溺死させようとするが・・・。
評価★★★/65点
“コンドームのCMにもってこいの映画”
この映画で真っ先に思い出すのが名作TVドラマ「北の国から」。
巣立ち編で、裕木奈江のことを妊娠させてしまった純くん。彼女から「この映画を見て!」と言われて見た純は絶句・・。純の引きつった表情が印象的だったなw
はては純の夢に、映画と全く同じシチュエーションで湖でボートに彼女を乗せて漕いでいる、、もちろんバランスを崩して落っこちる、、まさに悪夢
妊娠させた女からこの映画見ることを薦められたらそりゃアンタ引くで。。
というわけで「北の国から」に★5っつ♪なんじゃそりゃ。
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