レアル・マドリー狂想曲第13番:決戦!クラシコ!
リーガが開幕して約2ヶ月。
マドリーはカペッロ新体制の下でここまで試行錯誤しながらやってきた感があるのですが、カペッロだけあって守備面に関しては昨シーズンまでとは確実に意識改革、戦術改革ともにベースは確立されたなという印象はもてる。
ここまで見るかぎりにおいては、カペッロレアルの軸となっているのは全体では断然グティであり、守備面ではエメルソン&ディアッラのドブレピボーテという昨シーズンまでいなかった2人がセンターで門番となるとともにバランスという舵を取ることによりマドリーのサッカーは動いている。
また、カンナ、エメ&ディアッラ、ファンニステルローイというラインが確立されているのも大きいといえば大きい。
しかし、翻って攻撃面に目を移すと、いまだに連係や連動といったチームとしての動きが確立されていないのが現状だ。
もともとカペッロがローマやユーべで標榜してきたサッカースタイルというのは、互いのポジショニングバランスを極力崩さず、後ろの7人が守りに専念し、前の4人で攻めて打開するという前後分断サッカーという性格がかなり濃い。よって、前のスペースに走りこむ動き、いわゆる第3の動きというのがあまり見られないのだ。
今シーズンのレアルでは1トップのニステルが不動の軸となっていることは確立されているが、周りがどのようにニステルを使っていくのか、どのように点を取っていくのかというのが定まっていないのだ。
ラウル、グティ、ベッカム、カッサーノ、ロビーニョ、レジェス、怪我あがりのロナウドと豪華な攻撃陣を擁するマドリー。彼らをどのように組み合わせていくのか。。
そこでオイラの願望も含めて言わさせてもらえば、ニステルの軸というのはオイラは同意できる。
そこで4バックとドブレピボーテは固まっているわけだから、システムを4-2-3-1とすると、3のところにさっき挙げた7人をどう組み込むかという問題になってくる。
システムは4-2-3-1としたけど、カペッロの今までの基本スタイルというのは4-4-2だ。
しかし、ここまでのマドリーのサッカーを見ると明らかに4-2-3-1という両翼サイドをきっちり使ってくる戦い方の方が絶対に良いと思うのだ。ただでさえマドリーは伝統的に中央突破を好む戦い方をするチームではあるが、それだけではことスペインでは勝つことはできない。
また、4-4-2だと中盤両サイドの動きも重要だが、センターに入る二人の働きというのも格段に重要になってくる。守備面ではもちろんだが、攻撃の面で縦に飛び出していく動き(例えばマニシェ、ジェラード、バラック、ランパード、デロッシ、ビエラといったタイプ)と長短のパスを自在に扱う能力(シャビ・アロンソ、ピサロ、カンビアッソなどのタイプ)が必要になってくる。
ところが、エメルソン&ディアッラではややそういう点において物足りないきらいが強いのだ。グティは後者のタイプに近いので、オイラとしては実はドブレピボーテにグティを入れてディアッラと組ませてもらいたいというのが希望だが、カペッロはやはりフィジカルにも優れ、リスク管理にも確実な働きが見込めるエメルソン&ディアッラコンビを崩すつもりはないようで・・・。
そこから逆算すると4-4-2ではなく、4-2-3-1を用い、トップ下にグティを入れて、ドブレピボーテのエメルソン&ディアッラがサポートするという方法論が自ずと導き出されるわけで。
そして鍵になってくる両翼だが、先日のCL対ステアウア戦では左にロビーニョ、右にラウルを入れて、ことのほか質と内容ともに結果を残すことが出来た。
やはりあの試合を見て再確信したのは、サイドにドリブラータイプを必ず一人は置かなければダメだということ。今のマドリーにはロビーニョとレジェスがこのタイプに属するので、この二人のどちらかは絶対に出すべきなのです。
また先のステアウア戦で新たな発見となったのが、セルヒオ・ラモスの右SB起用だ。もともと前に所属していたセビージャでは右SBだったし、スペイン代表でも右SBで活躍している。セビージャ時代に終盤戦CBでも結果を残したことを買って、マドリーでサルガドやシシーニョなど右のタレントが揃っていたこともありCB起用が昨シーズンからずっと続いてきた。
しかし、Sラモスはもともと攻撃性能が高いとともに攻撃意識も相当に高いことはW杯を見ても明らかだったと思う。
ステアウア戦では水を得た魚のごとくアグレッシブに動き回っていたのが印象的だったし、サルガドとシシーニョが長期離脱で代わりに入っていたメヒアの働きは却って停滞感を招いていた感の方が強い。
Sラモスの代わりにカンナバーロとペアを組んだエルゲラも及第点の働きを見せたので、やはりSラモスは右に置いたほうがいいと思う。
ということで、現時点のオイラの理想布陣は、
カシージャス
エルゲラ カンナバーロ
Sラモス ロベカル
エメルソン ディアッラ
ラウル グティ ロビーニョ
ニステル
そして、ベースが熟成してきたらいつかこの形でやってもらいたい最終形態は、
カシージャス
エルゲラ カンナバーロ
Sラモス ロベカル
グティ ディアッラ
レジェス ラウル ロビーニョ
ニステル
カッサーノはトップ下の控え、ベッカムは右の控え、ロナウドがニステルの控えとなる。
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さてさて、明日の日本時間早朝に宿敵バルサとのクラシコがホームであるサンチャゴ・ベルナベウで行われます。
現時点で首位を走るバルサとの勝ち点差は5。もし勝てば2に縮まる以上の収穫を上げることができる、、しかしもし負けるようなら勝ち点3を失う以上の大打撃を被ることになります。この時期にバルサと勝ち点8差をつけられるというのは致命的ですから。
前も述べた通り、昨シーズンのクラシコでは目を覆いたくなるような惨憺たる敗戦を喫したマドリー。それに対しベルナベウに集ったマドリディスタたちはあろうことか敵であるバルサのロナウジーニョの光り輝くようなプレーに対し万雷の拍手を与えてしまったのです。おそらくクラシコ始まって以来初の敵にスタンディングオベーションを送るという出来事・・・。
マドリー選手はもちろんすべてのマドリディスタが屈辱にまみれた日。
あの日の雪辱を期すためにも、死ぬ気で戦って勝たなければなりません。
ここで負けたら今シーズンのマドリーは、ジエンドでしょう。。。
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