W杯狂想曲vol.36:W杯決勝!!
ジダン頭突き!!!一発退場!!!
2006ドイツW杯は、もしかしてイタリア優勝よりもジダンのあっけない退場・引退劇として後の歴史の中で語られていくのかもしれませんな。
それくらいあっけなかったジダンの退場。
テレビ画面だと最初は、え?何が起こったの?ってかんじだったんだけども。バッチリ撮られちゃってたわけね・・・。しかもあれほど完璧な頭突きが決まっちゃあしゃあないわな。
しかし、マテラッツィがどんな言葉を囁いたのか知りたい。凄く知りたい。マテラッツィといえばインテルはおろかセリエAでも指折りの武闘派として知られてますけど、例えば昨季のCL準々決勝vsビジャレアル戦でのソリンへのあからさまな肘打ちは記憶に新しいですよね。
とはいっても、ジダンの方も勿体ないじゃ済まされない終幕となっちゃったなぁ。まあ、試合中ぶちキレて退場というシーンが1シーズンに2回はあるからね(笑)。けっこうキレルと手が付けられないんだよな。
さて、この試合を振り返ってみましょうか。
決勝まで1失点のイタリア、同じく2失点のフランスと、ともに守備面において確固とした土台を築いている両チーム。
イタリアではネスタが抜けた後の最終ラインで獅子奮迅の働きを見せているカンナバーロと闘犬ガットゥーゾの縦のラインが強力。また左右両サイドのザンブロッタとグロッソの攻守に渡る上下運動はイタリアの蒸気機関としてチームに推進力を与える。それを舵取りするのが世界一の称号を手にしたと言っていいアンドレア・ピルロ。
一方フランスは、何と言ってもヴィエラ&マケレレのボランチコンビが攻守に渡るチームの心臓。ここが機能しなければマエストロ・ジダンも自由に動けない。
そんな両チームの対戦は過去のデータからみても延長戦は固いかなと思っていたので、けっこうガチガチのサッカーが展開されるのかな、と思いきや前半早々にジダンのPKでフランスが先制したことにより試合がよりアグレッシブに揺動していく。
そのアグレッシブというのは、攻撃面というよりは守備の局面における激しい当たりやプレスといった積極的な守備の方で際立っていたと思う。両チームの真骨頂のギリギリのぶつかり合いにオイラは息を呑んで見入ってしまった。
テュラム、カンナバーロの体を投げ出しての守りと読み。ビエラ&マケレレ&ガットゥーゾの献身的なチェック。ブッフォンの好セーブ。グロッソのリスクを恐れない攻め上がりとダッシュ。ザンブロッタvsマルダの攻防戦。ジダンとピルロのタクト。アンリの疾走。
少なくとも気温30℃という暑さの中であれだけ局面局面で激しいぶつかり合いを繰り広げるというのは並大抵のことではないし、後半途中までそれを持続させた両チーム。その後は精神力の闘い。
凄いものを見せてもらった気がする。やはり3位決定戦とは決定的に違うモチベーションのなせるわざだろうか。
しかし、この試合唯一トッティには正直ガッカリしたなぁ。
選手交代に関してはフランスはやはりヴィエラの負傷交代が痛かった。ヴィエラの代役としてはディアッラはあまりにも若すぎたということだろう。
ただ、試合を通してフランスがリズムを掴んでいただけに、延長でのジダンの退場がこの試合を決定付けたと言ってもいいのかもしれない。
延長前半10分リべリ→トレゼゲでアンリとの2トップに、延長後半2分に足の痙攣でアンリ→ヴィルトールとなりやや1トップ気味になったが、オイラとしては、このコンビというのはユーロ2000決勝vsイタリア戦での劇的同点ゴールと劇的逆転ゴールを叩き込んだコンビだったこともあり、何かやってくれそうな雰囲気はあったのだが。。。司令塔ジダンの退場がそれを雲散霧消させてしまった・・・。
そして運命のPK戦。
1人目ピルロのど真ん中シュートもビツクリしたけど、まさかイタリアの2人目にマテラッツィを持ってくるとは思わなかった(笑)。
良くも悪くもこの試合はマテラッツィ絡みの試合だったんで。
フランスの1点目のPKを与えたと思いきや、その10分後には自らのヘディングシュートで同点にし、延長に入ってジダンを退場に追いやり、、、と、こりゃマテラッツィがこの試合の鍵を握ってるなと思ってたので、PK蹴らせて大丈夫か?とオイラは思ったんだけど。
決めましたね。
そして、ユーロ2000決勝でイタリアを沈めたトレゼゲが、何の因果か今回はフランスを静めてしまった。。
この両国の因縁は次のユーロ2008、2010南アW杯まで続いていくことでしょう。
アンリ、、、、CLでもW杯でも準優勝かぁ。
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