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2021年1月17日 (日)

夢のシネマパラダイス538番シアター:開運!?なんでも鑑定団

ダ・ヴィンチ・コード

Moviedavinci出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、アルフレッド・モリーナ、ジャン・レノ、ポール・ベタニー

監督:ロン・ハワード

(2006年・アメリカ・150分)盛岡フォーラム

評価★★☆/50点

 

内容:ある日、ルーヴル美術館で館長のジャック・ソニエールが殺害される。しかも遺体は、レオナルド・ダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図を模した形で横たわり、周りには不可解な暗号が記されていた。殺害当夜、館長と会うことになっていたハーバード大学教授で宗教象徴学の権威であるロバート・ラングドンは、フランス司法警察から協力を依頼されるが、ファーシュ警部はラングドンを犯人と疑うのだった。そこへ、館長の孫娘で暗号解読官であるソフィー・ヌヴーが駆けつけるが・・・。

“ダン・ブラウンの原作小説の選りに選りすぐった見せ場のみを取り出して映像で再現した贅沢なエンタメ作になるはずが・・・”

オイシイとこ取りに徹したあげく、味も素っ気もない単なる平面的な模造品になり下がってしまったトンでも作になってしまった。

まぁ、様々な秘密や暗号の数々が散りばめられ、大胆な発想力による驚愕の謎解きを加え、既成の枠をはるかに超えた上下巻の原作を2時間半にまとめること自体至難の技に近いのだが・・・。

しかし、上下巻で600ページを越える原作は骨格としては意外にオーソドックスなものであり、どのプロットを取り入れて膨らませて描き、どのプロットを省いて描かないかという取捨選択に関しては予想以上に容易なはずで、それさえ間違わなければ一級のエンタメ作になるはずだったのだが、、ウゲーーッ全部入れたんかい!!

そう、この映画の最大の失敗は、取捨選択を全くといっていいほど放棄していることにあるといってよい。

とにかく全部入れちゃったエヘヘ、みたいな。。

おかげでまるでキャベツの千切りのごとくサクサクサクサク突っ走っていきよる・・。見せ場もヘッタクレもあったもんじゃない。しかも見せ方も下手。

例えば、ティービング卿の飛行機でイギリスへ降り立ったラングドンたちを飛行場で警察が待ち構えている場面。ここではパトカーが格納庫に入ってくるのと同時に迎えの車の車内にラングドンとソフィーが逃げ込んで、飛行機のタラップから普通に降りてきたティービング卿が警察をあざむいて難を逃れる、という流れになるのだけど、単純にラングドンの視点で見せりゃいいものを、どうやって飛行機に乗ってたはずのラングドンとソフィーが姿をくらましたかというのをいっちいちフラッシュバックまで使って画で見せてくるのね。。マジックの種明かしにもならない大したことないシーンなのに。

こういうところで変な発想力使わなくていいから、もっと別な重要なところで使ってくれよ。

この原作はフィボナッチ数列やアナグラム、鏡文字、ダ・ヴィンチの描いた絵画、死のダイイングメッセージといった暗号の数々を読み解いていく知識欲と、キリスト教会の暗部の歴史の秘密とミステリーを暴いていく探求欲と、ソニエール殺害事件の犯人にされて警察から追われるハメになったラングドンの逃走劇にハラハラドキドキする生存欲とで高濃度で満ち満ちており、脳内神経刺激されまくりで読み出したらもうどうにも止まらなくなるくらい。

これを映画化する場合、ラングドンのスリリングな逃走劇というところに関しては十八番といってもいい題材だと思うが、問題は知識欲・探求欲をどう映像で見せていくかだと思う。大胆な発想力はここで使わないと。。

しかし、さっき述べたプロットの取捨選択も含めて、この部分が今回の映画は致命的に弱いと思う。

原作では、宗教象徴学の権威であるラングドンとフランス司法警察の暗号解読官ソフィーというスペシャリストが道先案内人および解説者として読者の想像力を決して削ぐことなく最終地点まで導いてくれる。

しかし、これが映画となると、このスペシャリスト2人が観客を置き去りにしてあれよあれよという間に暗号を解いていき勝手に突っ走っていってしまう。

そこには何の面白みもないし、想像力やら知識欲やらが入り込む余地もなく文字通り味も素っ気もないと言わざるをえない。

もちろん、文字媒体と映像媒体という手法の違いはあるわけで、がしかし、この映画はそれを全く同じ土俵で捉えて再現しようとしていることに、もはや救いを見出すことさえ危ぶまれてしまうくらいだ。ガッカリ・・・。

例えば、ラングドンとソフィーというスペシャリストコンビに全くのド素人キャラを新たに加えて3人トリオにしてもよかったのではなかろうか、とも思っちゃったけど。

いずれにしても、もうちょっと視点と焦点を絞ってポイントを押さえてやった方が良かったのではないかと思う。

文字媒体そのまんまをただトレース・模写するだけじゃ1個の映画としては不完全にしかならないってことだね。大ベストセラーの完全映画化という謳い文句がかえってわびしく聞こえてしまう哀しい一作・・・。

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天使と悪魔

Photo 出演:トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド、アーミン・ミューラー=スタール

監督:ロン・ハワード

(2009年・アメリカ・138分)WOWOW

評価★★★/60点

内容:ローマ教皇の逝去を受けて行われる予定のコンクラーベ(教皇選挙)の直前に、有力候補の枢機卿4人が誘拐された。そして秘密結社イルミナティから、コンクラーベの日に彼らを殺害し、さらにヴァチカンを爆破するという予告が届く。そこでヴァチカンはハーバード大学教授ロバート・ラングドンに協力を要請する・・・。

“舞台が奈良・京都だったら・・・”

と思ったのは自分だけ!?

ローマの旧所名跡を厳格なタイムテーブルに則って足早に巡る弾丸ミステリーツアーの様相を呈する今回の作品だけど、出てくる教会とかほとんど分からないしw、ベルニーニの彫刻、ってその前にベルニーニって誰やねんという低脳レベルの自分からすると単にローマ市内をオリエンテーリングしてるようにしか見えず、知的好奇心や冒険心をくすぐるまでには楽しめなかったかんじで・・・。

例えば、サン・ピエトロ大聖堂にあるレリーフに描かれた天使の吐く息の方向を見てラングドン(トム・ハンクス)が次の殺害現場を見通しちゃうところとか、えっ何!?今のは何!?と思う間もなくハイ次行ってみよー!となるので、なんか自分だけ置いてけぼりをくった気分になっちゃうんだよねw

だから、これが奈良とか京都だったら、例えば清水寺だとか金閣寺・法隆寺、はたまた東大寺の仁王像とか、そういうのだったら理解できそうだし面白そうなんだけどなぁって思ったんだけど・・。

ま、ハリウッド製エンタメとしてはフツーに楽しめるけど、2日経つと忘れちゃうレベルだよねっていう(笑)。。

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インフェルノ

A0051234_21303269出演:トム・ハンクス、フェリシティ・ジョーンズ、イルファン・カーン、オマール・シー、ベン・フォスター

監督:ロン・ハワード

(2016年・アメリカ・121分)WOWOW

内容:目覚めるとそこはフィレンツェにある病院のベッドの上だった。数日間の記憶をなくしているラングドンはさらに女性警官に命を狙われるが、辛くも女医シエナの機転で病院を脱出する。何も思い出せないラングドンだったが、ポケットの中にあったペンライトが1枚の絵を投影する。それはダンテ「神曲」の地獄絵図だった・・・。

評価★★★/65点

“ミッションインポッシブル番外編”

まるで薬物中毒者にしか見えないラングドン(トム・ハンクス)が記憶の断片をたぐり寄せながらヒロインと一緒に追手から逃れる逃亡劇の前半に対し、後半はヒロインと追手の立場が入れ替わり一転してヒロインを追う追跡劇になる。

この転調には呆気に取られたけど、結果的には後味の悪さが残ってしまう原因になったかなと。。

肝心の謎解きミステリーの方もメインのプロットが細菌兵器のありかに集約されているので後付け感が強く、見てるこっちの知識が足りないといえばそれまでだけど面白味はない。

ていうか根本的にこれってミッションインポッシブルとかボーン・アイデンティティなどのアクション映画でやる話じゃないw?それだったら一気に評価上げたんだけど・・

あ、たぶん原作は面白いんだと思うww

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万能鑑定士Q-モナ・リザの瞳-

Poster2出演:綾瀬はるか、松坂桃李、初音映莉子、ピエール・ドゥラドンシャン、児嶋一哉、角替和枝、村上弘明

監督:佐藤信介

(2014年・東宝・119分)WOWOW

内容:卓越した鑑定眼を持つ凜田莉子は、多種多様な鑑定を請け負う万能鑑定士。ある日、ルーヴル美術館が所蔵する名画モナ・リザが40年ぶりに来日することになり、ルーヴルのアジア圏代理人の朝比奈から学芸員候補として推薦される。そこで莉子は、彼女の密着取材をしている雑誌記者・小笠原悠斗と共にパリへ向かう。そしてルーヴルで行われた採用テストに合格した莉子は、もう一人の合格者である流泉寺美沙と一緒に研修をこなしていくが、次第に体調に異変を来たし、鑑定眼まで狂い始めてしまう・・・。

評価★★/40点

一般視聴者が自宅に眠るお宝を専門家に鑑定してもらうテレ東のなんでも鑑定団はたまに見るけど、あの面白さってお宝の真贋や値段評価以上に、そう判断するにいたった論理的な根拠や歴史的裏付け、またそのお宝にまつわる蘊蓄にあると思う。学生時代に考古学をかじっていた歴史好きにとっては、そこが知的好奇心をくすぐるところでもあるわけで。

しかし、それを映画に当てはめてみると、お宝(モナ・リザ)の真贋ばかり引っ張りすぎて、肝心の役者が全くのおざなりに・・。

主人公の凛田莉子(綾瀬はるか)の最大の武器であるロジカルシンキングも見せ場は最初だけで、途中から直感力にシフトしちゃっているし、例えば一夜漬けでフランス語を習得するなんていう論理性の欠如を見せられると何でもありになっちゃうからツマラナイんだよね。。

他にも、ルーブルでの本格ロケというセールスポイントが雲散霧消してしまう軽井沢合宿のショボさとかw

結局最後まで風呂敷が広がりきらなかったなというかんじ。

そういう点では「ダ・ヴィンチ・コード」のような壮大な大風呂敷と謎解きミステリーを期待していただけに、とんだ肩透かしをくらってしまった・・。

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鑑定士と顔のない依頼人(2013年・イタリア・131分)WOWOW

 監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ

 出演:ジェフリー・ラッシュ、シルヴィア・フークス、ジム・スタージェス、ドナルド・サザーランド

 内容:一流の美術鑑定士ヴァージル・オールドマン。オークションで辣腕をふるう彼は、美女の肖像画に囲まれて過ごすのが趣味で、気に入った肖像画は相棒のビリーを使って手段を選ばず自分のコレクションに加えていた。そんな彼のもとに、クレアと名乗る女性から亡くなった両親が遺した家具や美術品の鑑定依頼が入る。ところが約束の時間になってもクレアは現れず、電話だけで指示してきて、その後も一向に姿を現さない。最初は怒っていたヴァージルだったが、屋敷に残された謎の機械部品、そしてクレアが屋敷の壁の中で暮らしていることに興味を抱き始め・・・。

評価★★★/60点

話の結末がどういう着地点を迎えるのか分からなかったけど、周りが全員グルだったというオチにはアッと驚くタネも仕掛けもないため、落ち着くところに落ち着いたという印象しかなく、サスペンスとしては凡庸という感想。

途中までひそかにクレア=機械人形オートマタなのではないか!?と突飛なファンタジー展開を予想していたこともあってw、なんかどんどん爽快感ゼロの後味苦しなベクトルに向かっていくのは思ってたのとは違ったかも。。でも、それを補ってあまりあるジェフリー・ラッシュの粘着的な一人舞台に最後まで飽きずに見れたのもたしか。

しかし、思えば「ニューシネマパラダイス」では青年の、「マレーナ」では少年の、そして今回は老人の、叶うことのない女性への切ない憧れが描かれてきたわけだ。

ニューシネマパラダイスから足かけ25年、“こじらせ男”三部作ここに完成す(笑)。

ていうか、トルナトーレもモリコーネもまだ生きてたんだww

2021年1月13日 (水)

夢のシネマパラダイス611番シアター:ジャスティス・リーグ

ジャスティス・リーグ

640出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、ガル・ガドット、エズラ・ミラー、ジェイソン・モモア、ジェレミー・アイアンズ、ダイアン・レイン

監督:ザック・スナイダー

(2017年・アメリカ・120分)WOWOW

内容:スーパーマンの犠牲により勝利を得たドゥームズデイとの死闘から数か月。太古の地球に襲来して一度は撃退されたステッペンウルフが、3つ揃うと強大な力をもたらす“マザーボックス”を集めるために再び現れた。そこでバットマンは先の戦いで出会ったワンダーウーマンとともに超人たちのスカウトに乗り出すが・・・。

評価★★★/65点

マーベル大感謝祭=アベンジャーズの明るいドンチャン騒ぎに比べると、DC版の方はお祭り感に乏しく、なかなか乗りきれなかったかんじ。

アベンジャーズでのインフィニティストーンに似たマザーボックスとか二番煎じ感も強くてイマイチ・・。

まぁ、スーパーマンが不在というのは大きい要素だけど、全体的に暗いトーンだし、それぞれのヒーローの持つ世界観も合致しきれていなくて奥行きがなかったかなと。

けど、チームになっても暗いってのはけっこう致命的だよねw

で、この暗さは一体何なんだろうと考えてみると、ヒーローの抱える孤独を見つめた上での成長過程を今まで描けてこなかったというか、その積み重ね=キャラの歴史が浅いというところに行き着いちゃうのかなと。そういう意味では見切り発車も甚だしいかんじだったのかもしれない。

うーん、マーベルが少年ジャンプだとすると、DCは少年チャンピオンてとこなのかな(笑)。

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アクアマン

Aquamanposter出演:ジェイソン・モモア、アンバー・ハード、ウィレム・デフォー、パトリック・ウィルソン、ドルフ・ラングレン、ニコール・キッドマン

監督:ジェームズ・ワン

(2018年・アメリカ・143分)WOWOW

内容:ある嵐の夜、港町の灯台守が海岸に打ち上げられた女性を救助する。彼女は海底国アトランティスの女王アトランナだった。やがて2人は恋に落ち、男の子アーサーを授かるが、アトランティスからの追っ手にアトランナは連れ戻されてしまう・・。時は流れ、たくましく成長したアーサーの前にアトランティスの隣国ゼベルの王女メラが現れる。アーサーの異父弟であるアトランティス王オームが地上の人類征服に乗り出したという。アーサーはその暴走を止めるべく戦いに身を投じていく・・・。

評価★★★/60点

マーベル映画マイティ・ソーをDCに置き換えたような趣で、SFからアドベンチャーまで色々な要素を詰め込んでいるものの、文字通りどこかの海賊版レベル。デジャヴもここまでインフレーション起こすと胸焼けしちゃうねw

話の筋も魚人族vs人間がメインになるのかと思っていたら、大雑把な内輪もめの兄弟ゲンカに終始していくし。。ブラックマンタのまさかの造型含めてヴィランの印象も弱い。重力から解放された縦横無尽のアクションだけが見所だった。

でも、唯一これ見て安心したのはワンピースの実写化はたぶん大丈夫だろうってこと(笑)。

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ワンダーウーマン

34614829922_f535b237de_z出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライト、ダニー・ヒューストン、デヴィッド・シューリス、コニー・ニールセン

監督:パティ・ジェンキンス

(2017年・アメリカ・141分)WOWOW

内容:外界から隔絶されている女性だけが暮らす島に生まれ育ったアマゾン族の王女ダイアナは、最強の戦士になることを夢見て日々過酷な修行に励んでいた。そんなある日、外界から飛来した戦闘機が墜落し、ダイアナはアメリカ人パイロットのスティーブを救出。人類世界は第一次世界大戦の最中であることを知る。その裏に軍神アレスによる人類殲滅計画があると見抜いた彼女は、その野望を阻止すべく島から出てロンドンへ向かう・・・。

評価★★★★/75点

特別ワンダーなことは何もないオーソドックスな展開ながらも、女性主人公がピンで活躍するスーパーヒロイン映画はとんと見たことがなかったので新鮮ではあった。

特に、タイトルロールを演じたガル・ガドットのセクシー一辺倒ではないアスリート的美しさを兼ね備えたカッコ良さがピカイチ✨

映画から奇異な色メガネを外させることに成功しているし、男社会のルールを全く知らないイノセントなキャラ設定も相まって、男性ヒーロー映画にはない女性ならではの柔らかさと気品と力強さのある作品に仕上がっていたと思う。

また、時代設定をハイテク満載の現代ではなく、騎馬と戦車、長槍と機関銃という近世の遺物と近代兵器が混在していた第一次世界大戦時に置いたのも上手かった。剣と盾と投げ縄を携えて身ひとつで戦うワンダーウーマンの接近格闘アクションの入門編として格好の舞台だったと思う。

まぁ、第二次世界大戦だとナチスヒトラーという絶対悪が存在するので、軍神アレス云々の入り込む余地がないってのはあるよね。

次作でもっと時代が下った時に、時代背景に合わせて彼女のキャラクターにアレンジを加えるのか、処女性の担保も含めて楽しみなところだ。

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バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生

20170614115645 出演: ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、ジェシー・アイゼンバーグ、ダイアン・レイン、ローレンス・フィッシュバーン、ジェレミー・アイアンズ、ホリー・ハンター、ガル・ガドット、ケヴィン・コスナー

監督:ザック・スナイダー

(2016年・アメリカ・152分)WOWOW

内容:前作(マン・オブ・スティール)でゾッド将軍と死闘を繰り広げたスーパーマン=クラーク・ケント。しかし、その戦いによって大都市メトロポリスは破壊され多くの死傷者を出し、バットマン=ブルース・ウェインも巻き込まれた友人を亡くしてしまう。そして人々の間でスーパーマン脅威論が芽生え始めるのだった。そんな中、世界を股にかける多国籍企業体の総帥レックス・ルーサーは、スーパーマンを抹殺すべく動き出す・・・。

評価★★★/60点

「ダークナイト」が複雑に入り組んだストーリーラインの中に時代の価値観やメタファーを濃密に織り込ませ、なんだかよく分からなかったけど圧倒されたからもう1回見たいと思わせられたのに対し、今作はなんだかよく分からなかったけど心魅かれるものがなくてスカスカだったからもう見なくていいやと思ってしまった。

まずもってミソの付け始めが冒頭10分のプロローグの不親切な作り方。

メトロポリス上空に鎮座し地球を乗っ取ろうとするゾッド将軍の宇宙船とバトルを繰り広げるスーパーマン。この「マン・オブ・スティール」のクライマックスをそのまま今作の冒頭に持ってくるとは露知らず、記憶の糸をたぐり寄せるのに難儀し、開始早々から半歩遅れで見るハメに陥ってしまった・・・。

いや、しかし待てよ。何の前知識もなしに見たとはいえ、数年前の映画の大団円シーンのことなんて覚えてるかフツー(笑)。こういうのは前作を見ていない人でも分かるように作らないとダメだろと思うのは自分だけだろうか!?

さらに難癖をつけるとすれば、そもそも論のところで2人を対決させるというコンセプト自体に無理があったのではないかと感じてしまった。

2人が戦う理由とか、プロモーターに徹するレックス・ルーサーの行動原理とか、あげくの果てに2人の母親の名前がたまたま同じだったから仲直りとか全てが意味不明で、ただ単に主役の座を奪われたくない花形役者同士のいがみ合いにしか見えなかった。

狂気と紙一重なおかつ悪と表裏一体な正義の危うさという00年代以降アメコミ映画のトレンドとなったサブテーマもいい加減飽きてきたし・・。

まぁ、そういう意味ではスーパーマンが映画で活躍した80年代は絶対正義が絶対悪を打ち倒すという価値観に何の疑問も抱かなかった時代だったわけで、悪が悪でいることに理由は必要なかった。

一方、バットマンが映画で活躍した90年代は絶対的な正義に揺らぎが生じ始め、何が善で何が悪なのか区別がつきづらくなっていく道徳的観念の崩壊の序章ともいえ(91年「羊たちの沈黙」や95年「セブン」などに代表される時代背景)、その中で復讐心を身にまとったコウモリ男が目には目を歯には歯を、悪には恐怖をの精神で裁きを行っていく。

つまり、根明なスーパーマンと根暗なバットマンはちゃんと棲み分けできるはずなんだけど、「マン・オブ・スティール」でスーパーマンも根暗なベクトルに舵を切ったものだから、キャラクターに対照性がなくなっちゃったんだよね。

それゆえ苦しまぎれにスーパーマンはエイリアンという別次元の問題を持ち出してきて、かえって墓穴を掘っちゃったかんじ。。

DCコミックスのヒーローチーム“ジャスティスリーグ”のスタートとしては少しつまづいちゃったかなぁ・・。

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マン・オブ・スティール

157426_02出演:ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ケヴィン・コスナー、ダイアン・レイン、ローレンス・フィッシュバーン、ラッセル・クロウ

監督:ザック・スナイダー

(2013年・アメリカ・143分)WOWOW

内容:クリプトン星の滅亡を悟った父親に最後の希望を託され、地球へと送り出された赤ん坊。ケント夫妻に拾われ、クラークと名付けられ育てられた彼は、次第に他人とは異なる超人的な能力に思い悩むようになる。そして青年になった彼は自分探しの旅を続けていた。そんな中、クリプトン星の再建を企むゾッド将軍がクラークの存在に気づき、地球へと襲来する・・・。

評価★★★★/80点

のっけから「アバター」に寄せたクリプトン星のヴィジュアルイメージには苦笑したけど、超能力が迫害の対象になるのはX-MEN、自分の正体を簡単にバラしてしまうのはアイアンマン、自分のアイデンティティに悩みながらそれを受け入れていくのはダークナイト、というように昨今のヒーローもののエッセンスのいいとこ取りみたいなかんじになっていて、タケちゃんマンと双璧を成すwかつての根明ヒーローの面影はもはやそこにはなかった。

唯一笑えたのは、手錠をかけられて取調室に連行されるところくらいだったし。。

個人的にはクラーク・ケント=カル・エルのバックボーンがよく描けていて感情移入できる今回の根暗ヒーローの方が好みではあるけど・・。

あとは何と言ってもキャスティング。

今までのキャリアの中で家族を守るために命をかけて戦い続けてきた印象が強いラッセル・クロウと、トウモロコシ畑が最も似合う男ケヴィン・コスナーを生みの親と育ての親に、また見事に歳を重ねているダイアン・レインが包容力のある母親という贅沢な配役が、映画をエモーショナルな部分でかなり底上げしていることは間違いない。

ゾッド将軍一味との怒涛の都市破壊バトルは、例え9.11を完全払拭したことを示すにしても少々やりすぎ感は否めなかったものの、リブートものとしては上々の出来だったと思う。

2021年1月10日 (日)

夢のシネマパラダイス390番シアター:ピクサーアニメ第2倉庫

WALL・E ウォーリー

2682405328_6d3e9a8dce 声の出演(日本語吹き替え):横堀悦夫、園崎未恵、草刈正雄、小川真司、小山茉美

監督・脚本:アンドリュー・スタントン

(2008年・アメリカ・103分)WOWOW

評価★★★★/75点

 

内容:人類に見捨てられ、ゴミに埋めつくされた29世紀の地球。そこで700年もの間、黙々とゴミ処理に励んでいるロボットのウォーリー。天涯孤独の彼は、ミュージカル映画「ハロー・ドーリー」の中の登場人物みたいに自分もいつか誰かと手をつなぎたいという夢を抱いていた。そんなある日、突如着陸してきた探査船から一体のロボット・イヴが降り立った。ウォーリーはたちまちイヴに心惹かれていくが・・・。

“目は口ほどに物を言う”

人間ではないものを擬人化することにかけては右に出るものがないピクサーがたどり着いた擬人化の最終進化形。それは鼻もなければ口もない、セリフもなければ足までないツンツルテンのデジタルロボットと、汚染物質とサビがビッシリくっついたアナログロボットだった!

喜び、泣き、笑い、怒りといった感情を“目”と“手”だけで表現する。それは例えば手をつなぎたいのに言い出せないで相手の手をもどかしそうに見つめる、その仕草だけで十分に映画たりえるのはチャップリンの「街の灯」(1931)なんかにも通じるところなんだけど、映画・アニメーションの原初的な動きが普遍的な愛―愛おしさや優しさ、つまりは人の温もり―をダイレクトに伝達してくれる、そのオーソドックスな素晴らしさを再確認させてくれただけでもこの映画を見た甲斐はあったというもの。

しかも、それを無機質なロボットで表現したのだからスゴイの一言だわ。

絵柄とか世界観が自分の大好きなTVゲーム「ラチェット&クランク」シリーズに似ていて馴染みやすかったし、あとはやはり人間以上にピュアで感情豊かなウォーリーにイチコロでやられたかんじ。

足のないイヴや歩くことをやめた人間とは対照的にキャタピラをカタカタ震わせながら地に足を着けて駆け回る姿、そしてイヴを一途に想いつづけるけなげな姿に思わずホロリとさせられてしまった。

まぁ、無人と化した地球で黙々と働きつづけるウォーリーの日常を追ったシュールな前半部分にもうちょっと捻りをきかせたエピソードを持ってきて、“700年間ひとりぼっち”というウォーリーの境遇にもっとスポットライトを当ててほしかった気もするけど。イヴの登場が早すぎたような・・。

でも、こういう映画を作れてしまうピクサーはやっぱりスゴイと思う。

宮崎アニメ以外で、見終わった後もう一度見たいと思わせる作品を作ってくれるピクサー、ずっとついて行きまっせ!

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カールじいさんの空飛ぶ家

O0264039110307093801 声の出演:飯塚昭三、大木民夫、立川大樹、松本保典、松元環季

監督:ピート・ドクター

(2009年・アメリカ・103分)WOWOW

内容:古い一軒家に住むカールじいさんは、最愛の妻エリーに先立たれてからひとり孤独に暮らしていた。しかし、家が地上げにあい、立ち退かなければならなくなる。そして迎えた立ち退きの日の朝、カールはエリーと約束した伝説の場所パラダイス・フォールへ旅立つことを決意する。。

評価★★★★/75点

個人的映画会社格付けにおいて文句なしのAAAを付けられる唯一の会社、ピクサー!

今回もまた期待を裏切ることのない出来で、その信頼は揺るぎのないものに!

まず、カールとエリーのなれ初めから始まるオープニング、そして2人の幸せな夫婦生活をサイレント風につづった5分にも満たないモンタージュシーンに一気にゾッコンになってしまった。

カールじいさんが冒険ブックにあったエリーの写真を見て在りし日の思い出にふける終盤のシーンもそうだけど、絵だけで見せきる力というのはズバ抜けていて、愛らしさ、温かさ、優しさ、哀しさといった要素が全て織り込まれているその映像からは説得力と感動が喚起される。

さらにそれを強化・増幅させているのが音楽で、ここまで映像とうまく融合した珠玉の音楽というのは久方ぶりで、必要最低限のセリフしかない今回の作品において、音楽の果たした役割は非常に大きいといえよう。

そしたっけば、音楽を担当したマイケル・ジアッチーノって自分の大好きなLOSTシリーズの音楽もやってたと知ってビックリ。他にも「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしいレストラン」なんかもやってて、なるほどそれぞれの作品の世界観を十二分に引き立てる術を心得た作曲家なんだなと。今後要注目

テーブルマウンテンに下りたあとに、いかにもディズニーらしい動物キャラが出てきた時は色合いがガラリと変わって不安になったけど、ピクサーらしい独創的な味付けが加えられていてさすがだなと思わせられたし、ひとひねり利かせたユーモアのセンスや絶妙な間の取り方など随所に巧さを感じさせるかなり完成度の高い作品なんだけども、唯一意外にあっけなく家が飛んだのにはあれっ!?てかんじだったかもw

ただ、体にホースをくくりつけて家を運ぶくだりが長かったように、飛ぶこと自体にはそこまで執着していない印象で、飛ぶというよりは浮いているといった方が的確なような気もする。

そこらへんはどうしてもジブリと比較しちゃうんだけど、チャールズ・マンツの飛行船とカールじいさんの家の空中戦はラピュタのゴリアテとタイガーモス号を思い起こさせたな。

そして最後に思うのは、自分もああいう幸せな結婚してみたいなぁ、ってこと

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トイ・ストーリー3(2010年・アメリカ・103分)WOWOW

T0008404p 声の出演:唐沢寿明、所ジョージ、日下由美、辻萬長、松金よね子、大塚周夫、永井一郎、三ツ矢雄二

監督:リー・アンクリッチ

内容:前作から12年後。アンディは17歳になり、大学進学のため寮に引っ越すことに。すでにオモチャで遊ぶこともなくなっていたアンディはウッディだけを寮に持っていくことにし、それ以外のオモチャは屋根裏にしまうことにするのだが、母親の手違いで危うくゴミに出されそうになってしまう。アンディに見捨てられたと憤慨する彼らは保育園行きを決断するのだが・・・。

評価★★★★★/100点

シリーズものの3作目はえてして方向性を間違えた凡作が多い。それはアニメ映画もまたしかり、シュレックシリーズの体たらくを見れば分かる通り、ネタ切れとマンネリによる失速から逃れるのは至難の業としかいいようがない。

そんな壁に絶対にハズレのないピクサーが挑む!というか手を出しちゃったかとゲンナリしちゃったのだけど、、フタを開けてみたらその不安は一気に雲散霧消、3作目にして最高傑作という離れ技を前にしてピクサーやっぱスゲェーッ!と拍手喝采してしまった。

なにより、めくるめくキャラクターのアンサンブルには脱帽するしかない。

10以上のキャラクターに躍動する個性を吹き込むだけでも目を見張るのに、スリンキーのバネ胴体やミセス・ポテトヘッドの右目など小道具としての特性を駆使した見せ場も工夫されていて十二分に楽しめてしまうし、ウッディがトイレの便座によじ登るときにトイレットペーパーを敷いたり細かなところまで気が利いていてつい目を細めてしまう

あとは泣かせどころ満載のストーリー!

かくいう自分は4回泣かされてしまいますた。。

冒頭からしてすでに涙腺をつかまれてしまい・・。自分たちの存在を思い出してもらおうと、オモチャ箱の中でアンディの携帯を鳴らす精一杯の努力がなんともせつなくて

いつしか忘却の彼方へ追いやられてしまうオモチャの背負う宿命に立ち向かっていくウッディたちの生き生きとした姿には胸躍らされるとともに身につまされっぱなしだったのだけど、溶鉱炉で皆で手をつないで最期を悟るところはついにこらえきれず・・

で、ラスト、アンディとの別れでさらなる追い打ちをかけられ・・w

別れが印象的な映画は、カリオストロ、ラピュタ、ローマの休日、ゴースト~ニューヨークの幻~、リトル・ダンサーなど心に焼き付いて離れない映画ばかりなのだけど、今回は最も幸せな気分に浸れる別れの映画になっていたと思う。

しかし、これで終わりかと思いきや、エンドロールでチャックルズの笑顔にとどめを刺されてジ・エンド。

世の中だけでなく様々な映画作品でもディスコミュニケーションが蔓延する中、何があってもみんな一緒!とチームプレイと絆と思いやりを前面に押し出した作風にはなんとも清々しい気持ちにさせられた。

自分の心の中に間違いなく宝物として残る映画だったと思う。

P.S. しかし、セピア調で語られるロッツォの過去のなんとせつないことよ・・。かと思えばケン&バービーのおバカコントに爆笑したり。涙あり、笑いあり、活劇あり、ドラマあり、傑作です!

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カーズ2

Cars2_03 声の出演:山口智充、土田大、大塚芳忠、朴路美、パンツェッタ・ジローラモ、福澤朗、戸田恵子

監督:ジョン・ラセター

(2011年・アメリカ・113分)WOWOW

内容:天才レーサー、ライトニング・マックイーンは、久々に故郷ラジエーター・スプリングスに帰ってきて羽根を伸ばしていたが、ひょんなことからワールド・グランプリに出場することに。そこでマックイーンは、大親友のおんぼろレッカー車、メーターをピット・クルーのメンバーとして帯同させることにする。一方、英国のスパイ、マックミサイルはある事件を追っていて・・・。

評価★★★/60点

今まで一度もハズレがなかった鉄板ピクサー、初めてハズしたかも

今回の映画を一言でいえば、めまぐるしくてせわしなくてドタバタしているといえばいいだろうか。

前作にあったノスタルジックな味わいから一転してアクション満載のカーレース映画へ変貌をとげた今作は、さらにマックイーンからメーターに視点を移してかなりのシフトチェンジを果たしているのだけれど、ただのドタバタカーレースだけをピクサーに求めるものではない自分にとってはやや消化不良。。

キャラクターの成長の深度がピクサーの真骨頂だとするならば、苦悩や葛藤からは最も程遠いムードメーカーのメーターを主軸に据えた時点で作品の風合いはガラリと変わらざるをえないわけで、そこを穴埋めするのにスパイアクションを取り入れたのは理にかなってはいるのだけど、イマイチそこに見る方としては乗り切れなかったかなと。

まぁ、アニメ映画としてのエンタメ水準をゆうに超えているのは言うまでもない出来だけど、どうしてもピクサーの場合はハードル一気に上げて見ちゃうからなぁ・・w

驚異のCG映像もまるでプレステ3でも見ているかのようだったけど、3Dを意識しすぎたあざといカットもあってちょっと気に障ったし(笑)。。

結果、今回の映画はクルマじゃなくてもよかった気が・・

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メリダとおそろしの森

O04500636org_20120418000601声の出演:大島優子、山路和弘、塩田朋子、木村有里、内田直哉

監督:マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン

(2012年・アメリカ・94分)WOWOW

内容:中世スコットランドのダンブロッホ王国。王女メリダは弓を手に野山を駆け回るのが大好きなお転婆少女で、立派な王女に育てたい母親のエリノア王妃とは衝突してばかり。そんなある日、メリダの夫選びが元で親子げんかしたメリダは家出ならぬ城出してしまう。そして森で不思議な鬼火に導かれた先で魔女と出会ったメリダは、自分の運命を変えてほしいと願うが・・・。

評価★★★☆/70点

メリダとおそろしの魔女となぜか頭にインプットされていたので、ハンガーゲームのジェニファー・ローレンスばりの弓矢の名手がカーリーヘアをなびかせながら魔女と対決するのかと思いきや、まさかくまモンと大島優子の痛快ドタバタコント劇になっているとは露知らず。

結果、爆笑させてもらったのでこの点数だけど、全体的にはピクサーらしからぬ大雑把な仕上がり。

そもそも、この映画の主人公ってメリダじゃなくて、くまモン王妃じゃんw

おてんばで勝気なメリダの成長よりもガミガミ王妃の改心の方がほろっとしたし、生シャケにむしゃぶりついたり、女性としての恥じらいを見せたりといったくまモンの演出は非常によく練られていて楽しく見られた。

あと何よりCGが凄すぎで、毛並みとか表情とかビジュアル面はさすがピクサーだけに一歩図抜けている。

まぁ、ピクサーの場合どうしても期待のハードル値を上げて見てしまうので、今回のようなお子ちゃまレベルだとガクンと評価が下がっちゃうけどw、それでも他の凡百のアニメ映画よりは断然見れてしまうのだから相変わらずピクサーには恐れ入る。

ディズニーは余計な口出しすんじゃないぞー(笑)。

といいつつ、ディズニーの「塔の上のラプンツェル」の方が出来としては上だったのはどーゆーこと!?

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ファインディング・ドリー

168779_02声の出演:室井滋、木梨憲武、上川隆也、中村アン、田中雅美、八代亜紀

監督・脚本:アンドリュー・スタントン

(2016年・アメリカ・96分)WOWOW

内容:1年前にニモ捜索の旅に同行したドリーは、相変わらず物忘れがひどいものの楽しい毎日を送っていた。しかしそんなある日、ひょんなことから幼い頃に離ればなれになってしまった家族との記憶を取り戻す。居ても立っても居られなくなったドリーは、わずかな手がかりをもとにカリフォルニアの海を目指す。そして、そんなドリーを放っておけず、ニモと父親マーリンも一緒について行くのだが・・・。

評価★★★★/75点

前作から13年経っても変わらない作風だったのは嬉しいけど、良くいえば欲を出さずに手堅く道を踏み外さなかったかんじ。悪くいえば、チャレンジ精神に乏しくボールを置きに行ったかんじ。

前作以上に人工物主体の閉鎖空間における箱庭アドベンチャーに舵を切ったつくりは、アクションが映えるとはいえトイストーリー的で新味はない。

しかし、ニワトリ並みの記憶力しかない健忘症のドリーをはじめサブキャラに至るまで、障害をキャラクター造型に意図的に取り入れているんだけど、それらはハンデではなく豊かな個性として描いているところにオーソドックスなストーリーを感じさせない面白さがあって、プラスマイナスでいえば完全にプラス。

ルイ・アームストロングの「素晴らしき世界」の使い方など音楽のセンスも良かったし、やはりさすがピクサー印の映画だったなという感想に落ち着く。

ただ、なぜ八代亜紀なんだ?てところだけは腑に落ちないw

夢のシネマパラダイス342番シアター:音楽は人生を変える!

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ

D63882018665430出演:長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、シシド・カフカ、古田新太、宮沢りえ

監督・脚本:宮藤官九郎

(2016年・東宝・125分)WOWOW

内容:軽音楽部に所属する高校生の大助は、修学旅行中にバス事故に遭い、あっけなく死んでしまう・・。気付くと、そこは地獄。そして目の前に地獄のロックバンド“地獄図(ヘルズ)”を率いる赤鬼のキラーKが現われる。彼によると、毎週金曜日に行われる閻魔様の裁きで合格すれば現世に転生できるチャンスがあるという。ただしチャンスは7回。大好きだった同級生のひろ美とキスも出来ずに死んだことが心残りの大助は、彼女に会いたい一心で地獄農業高校に入学し、キラーKによる猛特訓を受けるのだが・・・。

評価★★★/60点

森川葵がむちゃくちゃ可愛い💕そして大人になると宮沢りえになる!

ここに絶大な魅力と説得力があるからこそ地獄と現世を7回も行ったり来たりする荒唐無稽なドタバタ劇について行けるわけで、そうでなければハイテンションまっしぐらの120分は長すぎて耐えられなかった。

パンクロックの音楽からセット感丸出しの地獄絵図や各キャラに至るまでクドいことこの上なく、皆川猿時のじゅんこが出てきた時は思わず吐きそうになった😵

その中でオタマジャクシにまでなりきる神木くんはよくやったと思うよw

畜生道に堕ちて腰をフリフリしても下品さよりも清々しさが勝ってしまうアフレコは、さすが子役の頃から変わらない少年のピュアボイスを残した神木くんのことだけはあると思った。マザーファッカーな長瀬鬼とのコンビも良かったし。

まぁ、こうやって全体的にみると面白かったとはいえるかな。

けど、結局はアイス食べてスムージー飲める現世が1番ってことだよね♪

P.S.10万年生きている聖飢魔Ⅱのデーモン閣下出してほしかったんですけどw

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デトロイト・メタル・シティ

20081009_379758 出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、秋山竜次、宮崎美子、松雪泰子、ジーン・シモンズ

監督:李闘士男

(2008年・東宝・104分)CS

評価★★★★/80点

 

内容:オシャレな渋谷系ミュージシャンを目指して大分の田舎から上京してきた根岸崇一。ところがデスレコードという音楽事務所に自作のCDを持ち込んでしまったことがきっかけで、悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のギターボーカル“ヨハネ・クラウザーⅡ世”としてデビューさせられてしまう。根岸は、想いを寄せる女性・相川さんにバレないようにひた隠すが、デビューシングルが予想外の大ヒットとなってしまい・・・。

“「NO CINEMA,NO DREAM」”

将来思い描いていた自分と、今の自分が置かれている現実とのギャップ、「こんなはずではなかった・・」というのは誰しもが直面する悩みだと思うのだけど、それを自己表現の手段としてはもっとも分かりやすい音楽というジャンルで面白おかしくデフォルメして描いているのがこの映画のミソ。

オシャレと平和と甘ったるいポップソングをこよなく愛する心優しきナヨナヨ男、根岸。

一方、白塗りメイクと悪魔と殺人ソングをこよなく崇拝し、1秒間に10回「レイプ!」と連呼することができるデスメタのカリスマ、ヨハネ・クラウザーⅡ世。

このジキル&ハイド的な2つの顔の落差の中で、正体を好きな女のコや家族に知られてはいけないというスーパーマンなどの変身ヒーローものが抱えるジレンマを織り込んでいて上手いつくりになっているし、さらにはこんなこと本当は全然したくないという意に反して売れていってしまうという二重のジレンマに陥っていく主人公の深刻な姿が最高に面白おかしい笑いに昇華されていて、かなりドツボにハマって爆笑してしまった。。

漫画原作は読んだことないけど、変にツッコミ入れることがない分、オーソドックスなベタギャグの洪水も逆に純粋に楽しめたかなと。

なにより根岸とクラウザーを演じ分けた松山ケンイチの突き抜けっぷりは傑作で、「デスノート」の“L”役はあまり好きではなかったんだけど、これ見て自分の中で一気に赤丸急上昇俳優になっちゃったかも。

松雪泰子も白鳥麗子のなれの果てを思わせる怪演っぷりで印象的だったし、三谷幸喜以外で久々に笑えた映画だったな。

ちなみに、自分の座右の銘は「NO CINEMA、NO DREAM」だっス!

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少年メリケンサック

Img1c8e08a8zik9zj出演:宮崎あおい、木村祐一、勝地涼、田口トモロヲ、田辺誠一、ユースケ・サンタマリア、佐藤浩市

監督・脚本:宮藤官九郎

(2008年・東映・125分)WOWOW

内容:レコード会社の新人発掘担当の栗田かんな(宮崎あおい)は、ネットの動画サイトでパンクバンド“少年メリケンサック”のライブ映像を見つける。しかし、契約交渉へ向かった彼女の前に現れたのは、50歳を過ぎたオッサンだった。なんと、ネットで見た映像は25年も前のものだったのだ・・・。

評価★★★☆/70点

宮崎あおいの前でゲロる絶頂、宮崎あおいの隣でエロ本を見る快感、宮崎あおいの後ろで屁をこく至福、宮崎あおいにチ○コを見せる狂喜、、そう、この映画は宮崎あおいをいたぶる、もといイジクリ回してその苦悶の反応を楽しむドS映画なのだ!

はっきりいってパンクがどうとか、中年オジさんたちの悲哀がどうとかはどうでもいい。

冒頭からヤケになっている映画のハイテンションぶりは、さぁパンク魂を見せちゃるゼ!という意気込みというよりは単なる照れ隠しの発露にしか見えず、本質的なところから逃げてるというか、映画としては未熟としか受け取れず・・。

なので、世界は宮崎あおいで回ってる!という視点で見ざるを得なかったのが正直なところなのだけど、これがまた今まで見たことのない宮崎あおいのハジケっぷりがドツボにハマってて、もっとあおいタンを責めて苛めちゃって~とオイラのアブナいドS魂に火がついちゃった、、そう思った自分ってもしかして変態w!?ハイ。。

でも、オッサンたちのやりたい放題に対し、あおいタンは受けに回るだけではなく彼らのおっ母さん的役割をきちっと果たしていくあたり、ますますあおいタンが好きになったーッ

揺れないオッパイもイイんだってことがよぉく分かった(笑)。

てか、宮崎あおいって自分にとっての永遠の、そして究極の憧れの女性のイコンなのかもしれない。だってこんな人妻おらんやろフツー・・。

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サルサ!(1999年・仏/スペイン・100分)CS

 監督:ジョイス・シャルマン・ブニュエル

 出演:ヴァンサン・ルクール、エステバン・ソクラテス・コバス・プエンテ

 内容:若き天才ピアニストのレミがショパンを捨てて選んだのは、情熱の音楽サルサだった。ところがパリのラテンバンドが探しているのは本物のキューバ人。そこでレミは自分の肌をチョコレート色に変えて、伝説のキューバ人作曲家ベレートの下、キューバ・バーでサルサのダンスレッスンを始める。が、そこにシャイなパリジェンヌ、ナタリーが現れて・・・。

評価★★★★/75点

濃い!恋!来い!ナタリーーオイラの腰はビンビンだぁっ!フォーーーッ!!!ちょいオカシくなってます・・・

いや、これ見ると確実にどっかがオカシくなっちゃうんだってばww。試してみ。

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ブルース・ブラザース(1980年・アメリカ・133分)NHK-BS

 監督:ジョン・ランディス

 出演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、キャブ・キャロウェイ、ジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン

 内容:黒づくめの服に黒のサングラスでキメたアウトロー、ジェイクとエルウッドのコンビは、育った孤児院が税金を払えず、差し押さえの運命にあることを知り、なんとか資金を工面しようと仲間たちとR&Bバンドを結成。苦難の末、大コンサートを開催することになるが、会場は彼らを捕らえようとする警官隊によって包囲されていた・・・。土曜の夜の人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」から飛び出したジョン・ベルーシとダン・エイクロイドによる爆笑コンビ“ブルース・ブラザース”がお茶の間を飛び出し、映画に進出!

評価★★★/65点

“暗闇でグラサンかけるおバカセンスの持ち主も音楽のセンスにかけては右に出る者なし!”

パトカー軍団を惜しげもなく大破させまくり、戦車まで繰り出す破壊的なギャグは面白くも何ともないのだけど、キャブ・キャロウェイからジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズにアレサ・フランクリンといったR&B界の大御所が繰り出すミュージカルナンバーには大満足。

黒人大衆音楽ともいうべきブルースをエンタメの俎上に乗せて悪ノリすることに徹した上で、しっかりオマージュという形に昇華させていて、音楽映画としての醍醐味は大きい。

なのだけど、テンコ盛りなコメディ演出のウザさが個人的には終始足を引っ張り、この点数・・。

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ブルース・ブラザース2000(1998年・アメリカ・124分)NHK-BS

 監督・脚本:ジョン・ランディス

 出演:ダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン、ジョー・モートン

 内容:前作から18年。刑期を終えたエルウッドは、相棒ジェイクの死を知る。エルウッドはかつてのブルース・ブラザースバンドのメンバーを再び強引に集めてバンド活動を始めるのだった。。

評価★★/40点

底抜けの悪ノリがセールスポイントだった前作から一転、底抜けの寂寥感に包まれた今作に見る影はもはやなかった・・・。

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恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ

Fabulous_baker_boys 出演:ミシェル・ファイファー、ジェフ・ブリッジス、ボー・ブリッジス、エリー・ラーブ

監督・脚本:スティーヴ・クローヴス

(1989年・アメリカ・109分)NHK-BS

内容:ホテルのラウンジで演奏するピアノデュオのフランクとジャックのベイカー兄弟は、フランクの提案で女性ボーカルのオーディションを行う。選ばれたスージーを加えたザ・ファビュラス・ベイカー・ボーイズは観客を魅了するが、一緒に仕事を続けるうちにジャックとスージーが恋仲になってしまい、3人のバランスは崩れ始める・・・。

評価★★★★/80点

昔はこれって3P映画かとばっかり思ってたんだけどww、フタを開けてみたら、めちゃくちゃエエ映画じゃん!

ジャズピアノの旋律とともに味わう渋くて甘くて少々苦味のある大人のムード漂う映画。

まがりなりにも大人と呼べる30代に見たのはかえって良かったかも。

ホテルのラウンジやナイトクラブで長年に渡ってピアノデュオとして細々と演奏し続けているかつての夢追い人。その2人の間に若い夢追い人が割って入ってくることでビミョーに崩れていくバランス。

それを夢、人生、恋愛、兄弟愛といった要素を形式と即興の刺激的なバランスの上にまぶしながら爪弾いて描いているのがなんとも乙で、しかもそのビタースイートな口当たりがすこぶる魅力的なものになっている。

ラストも、題名にある恋のゆくえというよりは、夢追い人たちの自立の方に重心を置いて描いていて、そこがなんか大人な余韻を残す終わり方になっていて良いんだよね。

くわえ煙草が様になっているジェフ・ブリッジスと、はすっ葉だけどそのハスキーボイスと艶やかな肢体が忘れがたいミシェル・ファイファーはもとより、爆笑問題の田中のような味を出していたwボー・ブリッジスもまた印象的で、役者陣もサイコーだった。

通すぎず、かといって通俗すぎない大人の映画。ヨカッタです。

2021年1月 4日 (月)

夢のシネマパラダイス557番シアター:嫌われ松子の一生

リップヴァンウィンクルの花嫁

20160407075011出演:黒木華、Cocco、地曳豪、和田聡宏、原日出子、毬谷友子、金田明夫、りりぃ、綾野剛

監督・脚本:岩井俊二

(2016年・東映・180分)盛岡フォーラム

内容:内気な性格の派遣教師・皆川七海は、ネットで出会った鶴岡鉄也とトントン拍子で結婚することになった。さらに、親族友人が少ないので、結婚式の出席者をこれまたネットで見つけた便利屋の安室に依頼して済ませる。ところが、新婚早々に旦那の浮気が発覚。義母ともめた末に七海の方が家を追い出されてしまう。途方に暮れた彼女は、安室に頼って住み込みのバイトを斡旋してもらうのだが・・・。

評価★★★★/80点

黒木華はまことに稀有な女優さんだ。

21世紀の世にあって誰もが持ちえない昭和の銀幕女優のような古風でおっとりしたオーラをまとっているからだ。

昭和の銀幕女優というのは、切符の買い方さえ知らないような浮世離れした部分があるんだけど、黒木華は池脇千鶴や蒼井優、満島ひかりのような現実社会に真正面からぶつかり合っていく本格派女優の系譜に連なりながら、と同時に世渡りしていくには純粋に過ぎるのではないかというような破格の品の良さも持ち合わせている。

地に足が着いていなさそうに見えて実は肝の据わった芯の強さを持っている、その真逆のベクトルが相殺し合うことなく同居しているところが唯一無二の女優たる所以なのだといえる。それゆえ彼女のキャラクターが映画の格を一段上げているというか、この人が出ていれば大丈夫という安心感を与えてくれる。

その点で今回の映画は主演ということもあって、黒木華の女優としての両面が余すところなく映し出されている。

特段主体性もなくなんとなく生きてきた岩手出身の主人公(自分も岩手出身なので通じるところがあるw)が人生のレールから脱線し、流されるように転落していくんだけど、そこに悲壮感が感じられないのが黒木華らしくて面白いんだよね。

そしてこの黒木華にこれまた特異体質のCoccoを組み合わせたのが白眉で、後半は現実感のない完全なおとぎ話に昇華されている。

スマホでしか繋がれない希薄な現代の虚構世界をたゆたうお嬢さんのメルヘンチックな冒険譚は、まるでスーパーマリオで上に乗った途端に下へ落ちていくブロックをふわりふわりと飛び跳ねていくピーチ姫を想起させる。

しかし、Coccoは何なんだあれは(笑)。素なのか演技なのか、もう完全に何かが憑依しているかんじで、非日常にグイッと持っていかれて少し怖くなっちゃうくらいだった。

P.S.結婚するアテなんて当にあきらめているけど、万に一つ結婚式なんてのがあったら、自分も呼ぶ知り合いがいないことに気づいた・・w

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嫌われ松子の一生

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出演:中谷美紀、瑛太、伊勢谷友介、香川照之、市川実日子、柄本明、木村カエラ、宮藤官九郎、柴咲コウ、片平なぎさ、ゴリ、谷原章介、劇団ひとり、BONNIE PINK、土屋アンナ

監督・脚本:中島哲也

(2006年・東宝・130分)仙台フォーラム

評価★★★★/80点

内容:昭和22年、福岡県に生まれた川尻松子。お姫様のような人生を夢見る明るい少女だった松子だったが、愛情の唯一の対象だった父親は、病弱の妹ばかりを可愛がっていた。やがて20代になって中学校の教師になった松子だったが、万引きをした教え子の罪をかぶりクビに。その後、愛を求めて男性遍歴を重ねるたびにますます不幸になっていくのだった。そしていつしかソープ嬢に身を落とし、果ては同棲中のヒモを殺害するまでに至ってしまう・・・。

“いとしいシト、、そしていとしいエイガ”

川尻松子、享年53歳。

家族からは絶縁をつきつけられ、中学教師をクビになるわ、ソープ嬢になるわ、ヒモを殺害して刑務所に入っちゃうわ、挙句のはてに中学生にバットでボコられて野っ原でおっ死んじゃうわと、傍から見れば悲惨な人生を送った女。

そして彼女の人生についてまわる最悪の男運。

病弱な妹にばかり向けられる父親の愛を大人になってからも追い求め続けた松子の周りに引き寄せられてくる男どもは、暴力男やヤクザ男ばかり。しかし、殴られ蹴飛ばされ裏切られ捨てられても、一人ぼっちになるよりはマシだからと男を追っかけ続ける悲しい性を背負った女。

そして片平なぎさが出てくる火スペの断崖絶壁をエイヤーッと一気に飛び降りるかのごとき後先考えない類まれな決断力(!?)がことごとく裏目に出てしまう哀しい運命を背負った女。

そう、彼女は人生の岐路でことごとく昇りのエスカレーターに乗ることができない、そういうタチらしいのだ。

ある意味確信犯的にいつも下りのエスカレーターに飛び乗ってしまう運命の松子は、しかし下りのエスカレーターに抗うように懸命に駆け上がろうと上を向いてひたすら走りつづける。下を向いて後ろを振り返ったら流されるまま絶望という名のドン底に転落していくだけという中で、松子はスクワットを欠かさない見上げたド根性と決して後ろを振り返らないひたむきさと一途さで突き進む。

しかし、その甲斐もむなしくズッコケてしまう松子は失意のドン底にうつぶせのままズルズルと落ちていき、「これで人生が終わったと思いました。」とあきらめかけ最悪自殺まで考えたりもするのだが、しかし次なる夢を見つけると、スックと立ち上がり、また下りのエスカレーターを必死こいて駆け上がろうとするのだ。

その懸命な姿にはある種のもの悲しさと哀愁だけではない滑稽さと可笑しみが漂っている。

それが人間的な魅力に包まれた松子として見る者を魅了し、挙句のはてには感動すら覚えさせてしまったりするのだ・・・。

しかし、そんな必死こいて走りつづけてきた松子もついに走ることをハタと止め後ろを振り向き、下りのエスカレーターに下を向きながら従順に流されていく時を迎える。

中学校のときの元教え子と同棲していた松子が、4年間服役した彼の出所の日に堀の外に迎えに行くと、なななんとブン殴られてKOを喫し、逃げられてしまった、その時だ。文字通りドン底に落ちた松子は駆け上がることをやめ、ゴミ溜めのようなボロ部屋で食いものをむさぼり食い、酒をあおり、寝て起きるだけのなすがままの生活を始める。

そして、十数年にわたる引きこもりは松子を野ブタのような姿形に変えてしまう。。

ここで唐突に出てくる光ゲンジの内海くんとやらの追っかけにはつい爆笑してしまうが、それはさておき七転び八起きの松子は長い雌伏のときを経てもう一度美容師になる夢を見つけ、さあ、また下りのエスカレーターを駆け上がるゾーーッ(あのブヨブヨの体で・・)と決意を新たにし、2階のアパートの部屋を出て階段を降り公園に捨ててしまった名刺を拾いに行く、、そして前のめりにブッ倒れてそのまま起き上がることはなかった松子・・・。

いつもならそこでスックと立ち上がって夢に向かって走り出す松子は、夢の切符をしっかり握りしめたまま長い眠りにつくのだった。

はたから見れば、悲惨な転落人生には違いない。

しかし、そこには愛の血潮に染まって幸せをつかむために駆け上がっていこうとする人間臭さにまみれた女の、懸命に必死こいて生きる剥き出しの姿があった。

だが、なんといってもこの物語をミュージカル調で描いてしまおうという中島哲也監督のイマジネーションにも度肝を抜かれてしまう。おそらく松子と同じくエイヤーーッと一気に飛び降りるかのごとき後先考えない類まれな決断力と見上げたド根性を持っているんだろうね。

正直自分の頭の引き出しの中にはミュージカルという道具立ては全くなかったからなぁ・・。

普通この手の人間ドラマを描くなら、例えば荒戸源次郎の「赤目四十八瀧心中未遂」(2003)のような幻想とエロの世界に彼岸(あの世)の入口がポッカリと穴を開けている異界ワールド(そこに堕ちていく男女)だとか、例えミュージカル調でいくにしても、この悲惨さと暗さはラース・フォン・トリアーの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(2000)だろう。

しかし、この中島哲也という男は「アメリ」(2001)のファンタジー調で描いちゃうんだよなぁ。。

はっきりいって好きです(笑)。こういう人間を肯定的に見ることができる人って好き。ラース・フォン・トリアーとは真逆なんだねたぶん。

そしてミュージカルも、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」におけるミュージカルが主人公セルマの現実逃避の道具にしかすぎなかったのに対し、本作では映画のテンポとリズムを高める変速ギアのような役割も果たしていて良かったし、何より松子がコミカルに歌い踊る姿は最高に楽しかった。BONNIE PINKの“LOVE IS BUBBLE”とかAIの“What Is A Life”も最高だったし。

下りのエスカレーターを必死こいて駆け上がる姿の滑稽さと可笑しみを音楽と歌で花いっぱい幸せいっぱいに歌い踊って表現する。

なんて愛おしいんだ。

川尻松子は自分にとっての“いとしいシト”(byゴラム)になっちゃったかも・・・。そしてこの映画が自分にとって愛しいエイガになっちゃったかもしれないぞ。

さてさて、最後はこの言葉で締めくくろう。

1986年アパルトヘイト吹き荒れる南アフリカの黒人居住区で起こった学生運動を女子高生の視点で描いたミュージカル映画「サラフィナ」(1992)のマイレビューから。

人は泣き、笑い、叫び、そして歌うんだ!!ジャーーン♪

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鬼龍院花子の生涯(1982年・東映・146分)CS

 監督:五社英雄

 出演:仲代達矢、夏目雅子、高杉かほり、岩下志麻、夏木マリ、仙道敦子、山本圭、丹波哲郎、夏八木勲

 内容:土佐の侠客・鬼政こと鬼龍院政五郎の奔放な半生を、養女・松恵の目を通して描いた任侠ロマン。闘犬場でのいざこざから宿敵・末長の娘つるを強奪した鬼政は、彼女が産んだ花子を溺愛するようになる。一方、養女・松恵は女学校を出て小学校教師となり、労働争議を支援する高校教師・田辺と結婚、高知を出て大阪で暮らし始めるが・・・。

評価★★★/60点

“なめられたいぜよっ!”

いろんな意味でww

しかし、花子のブスっぷりは度を越しすぎ!あれはヒドイだろ(笑)。

仙道敦子-夏目雅子の松恵役は良かったし、ふくよかなオッパイには目を奪われっぱなしだったし(まさか湯婆婆のを見せられるとは・・)、それらを全て呑みこむほどの圧巻の演技を見せた仲代達矢もスゴかったけど、花子の捨て駒っぷりだけはいかんともしがたかったな。

まぁ、哀れさを出すには格好のキャスティングだったのかもしれないけど・・。

まぁでも、五社映画って濃ゆすぎてあまり好きじゃないんだけど、薄幸の夏目雅子のおかげもあってこれは最後まで見れますた。。

2021年1月 3日 (日)

夢のシネマパラダイス383番シアター:ザッツ超能力!

X-MEN:アポカリプス

O0314046813888471784出演:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、オスカー・アイザック、ニコラス・ホルト、ローズ・バーン、ヒュー・ジャックマン

監督:ブライアン・シンガー

(2016年・アメリカ・144分)WOWOW

内容:紀元前3600年、エジプト。最古のミュータントである“アポカリプス”は、4人の騎士を従え神として世界に君臨していた。しかし、新しい肉体へ魂を移す儀式の最中に反乱が起こり、崩壊したピラミッドとともに地中深くに封印された。そして1983年。プロフェッサーX・チャールズは若きミュータントの教育に努め、人間との共存を図っていた。一方、マグニートー・エリックは身を隠して妻子とともにひっそりと暮らしていた。そんな中、アポカリプスが長き眠りから復活する・・・。

評価★★★/65点

自分の1番好きな漫画はワンピースなのだけど、周りでは連載20年の間に卒業していった人もいる。

その理由で多いのが、キャラクターが多すぎてわけが分からなくなったというのがあって、一度離れてたけどまた読もうかなという人でも途中下車しちゃうとやっぱもう無理ってなるんだよね。

で、そういう奴にかぎってストーリーもグダグダしてきてツマンナイよねとか平気で言う。なので、こっちとしては一生懸命キャラの相関関係とか説明してワンピースの面白さを力説するんだけど、その努力が実ったことは一度もない。そのたびに、グダグダどころか20年経っても面白さが上げ潮状態の漫画なんて他にはないですからー!と自分に言い聞かせるのだった。。

がしかし、同じく約20年に渡って続くX-MENシリーズにおいて、自分は彼らと全く同じことをやってしまっていることに気づいた(笑)。キャラクター多すぎてわけ分かんねーよ!って。

ていうかこのシリーズに関しては毎回同じ感想しか抱いていないw

特に今回はプロフェッサーXが半分くらい拘束状態、マグニートーも棒立ち状態で、その他大勢の方が前面に出てくるので、それぞれのキャラクターが過去作にどう繋がっていくのか、また前作で歴史改変されたことでキャラクターにどのような変化があったのかが、正直言ってコアなファンじゃないと分からないのはツライところ。。

漫画でいえば2~3年周期で連載再開ってことと同じだから、ハンター×ハンターみたいなもんでしょ。だとすると、やっぱ記憶の糸をたどるのが難しい、って言い訳してみる。。

いやでも今回はホント、ストーリーをただ追いするだけで、何の旨味もなく終わっちゃったかんじ。真剣に1作目から見直してみるか、ってこれも毎回言ってるなww

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X-MEN:フューチャー&パスト

20140602214353出演:ヒュー・ジャックマン、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ハル・ベリー、ニコラス・ホルト、エレン・ペイジ、イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート

監督:ブライアン・シンガー

(2014年・アメリカ・132分)WOWOW

内容:2023年、対ミュータント兵器“センチネル”の暴走によってミュータントばかりか人類も滅亡の危機に瀕していた。そこでプロフェッサーXは宿敵マグニートーと手を組み、兵器が開発された50年前の1973年にウルヴァリンの意識を送り込むことにするが・・・。

評価★★★★/80点

2000年公開の1作目から足掛け15年、ウルヴァリンを主役としたスピンオフを含めて7作目となった今作だけど、いまだに全てのキャラクターをつかみきれていない自分にとっては、このシリーズを見るのはどうしても腰が重くなってしまって・・

しかし今回は、人間とミュータントは共存できるとするプロフェッサーXと、ミュータントは人間を支配するべきだとするマグニートー、またミュータント全滅の危機の発端となったトラスク博士暗殺犯ミスティーク、そしてその暗殺を阻止するため過去に送り込まれるウルヴァリンさえ押さえておけば大丈夫なので、頭の中が整理できて見られて、今までの作品の中では1番面白かった。レベル低っww

でも要はなんでこのシリーズが食わず嫌いかというと、様々なミュータントが敵味方入り乱れてワチャワチャなってキャラクターがつかみづらいからで

その点、今回は先の4人にスポットが絞られているので分かりやすくなっているし、あとはやはりタイムトラベルものの醍醐味であるスリルとサスペンスが上手くブレンドされていて自分好みの作りになっていたのが大きいかな。

巷ではプロフェッサーXがなんで生きているのかとか矛盾点がいくつか挙げられてたみたいだけど、前作で死んだんだっけ!?ということすら記憶に乏しい自分にとってはそんなの関係なく、ほぼ単発ものとして楽しめてしまったかんじだしw

正直、これだけ楽しめちゃうと、1作目からもう1回見てみようかなという気にもさせられたけど、、それでも腰は重いままなのだった(爆)。。

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ウルヴァリン:SAMURAI(2013年・アメリカ・125分)WOWOW

 監督:ジェームズ・マンゴールド

 出演:ヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラ、ハル・ヤマノウチ、ウィル・ユン・リー、ファムケ・ヤンセン

 内容:第二次大戦中の長崎で日本軍の捕虜となっていたローガンは、原爆に遭うが日本兵のヤシダに救われる。それから数十年後、カナダのロッキー山脈で暮らしていたローガンのもとにヤシダの使者が現われる。余命わずかのヤシダがローガンに一目会いたいというのだ。そして日本を訪れたローガンだったが・・・。

評価★★☆/50点

原作コミックにこのエピソードがあるのかは知らないけど、前作ウルヴァリン・ゼロからのつながりはなく、完全なスピンオフというかんじ。最後とってつけたようにマグニートーと死んだはずのプロフェッサーXが出てきて次作へつながりをもたせたけどw

しかし、単発でこういうの持ってくるんだったらもうちょっとマシなの見せてほしいよ(笑)。これじゃただのヘンテコなニッポン映画じゃん。

B-29が飛来してきただけで切腹する日本兵から始まり、真田広之の初登場シーンのアクロバティックな剣道の稽古や、芝の増上寺の正門に立つマシンガン持った警備とか、もうツッコミどころ満載。。

あと、長崎の原爆を生き残った元日本兵があんなクソジジイになるかっつーの。日本人なめんときやーww

しかし、ニンジャやサムライを出してくるなら、いっそのこと戦国時代を舞台にした方がよっぽど面白かったと思うんだけどな。

でも、あのラブホだけは興味津々

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X-MEN:ファースト・ジェネレーション

Bdql9rgtze_movieposter出演:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ケヴィン・ベーコン、ローズ・バーン、ジャニュアリー・ジョーンズ、ジェニファー・ローレンス

監督:マシュー・ヴォーン

(2011年・アメリカ・131分)WOWOW

内容:1962年、アメリカ。プロフェッサーXとして後にX-MENを設立することになる遺伝子学の若き専門家チャールズ・エグゼビアは、CIAから捜査協力を依頼される。それは核戦争寸前まで突き進んでいた米ソ冷戦の中、超能力を駆使して暗躍するミュータント集団“ヘルファイヤークラブ”を調査するというものだった。そしてチャールズは、第二次大戦中にナチスの科学者ショウに母親を殺されたエリック・レーンシャーと出会うのだが・・・。

評価★★★★/75点

映画を見終わったあとの1作目のX-MENを見直したいと思った時点で今回の映画は上出来だったというべきだろう。

チャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)とエリック(マイケル・ファスベンダー)の決別が最初から分かっている中で、そこに着地させるまでの構成力はこのジャンルの中でもズバ抜けているといっていいと思う。

理想論の前者と現実論の後者のバックボーンや、そのどちらに共感してついて行くかという各キャラクターの内面描写をしっかり描き、さらに荒唐無稽が前提のSF設定にホロコーストや米ソ冷戦という史実を絡ませることでフィクションに重みと説得力をもたせるシナリオの巧さが、この作品をより生き生きとしたものにしていたと思う。

今をときめくジェニファー・ローレンスの艶めかしいボディラインを拝めるのもイイし、それまでの3作に大した思い入れもなかったので(笑)、思わぬ拾い物だった。

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ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年・アメリカ・108分)WOWOW

 監督:ギャヴィン・フッド

 出演:ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー、リン・コリンズ、ダニー・ヒューストン、テイラー・キッチュ、ライアン・レイノルズ

 内容:19世紀半ば。ミュータント能力を持つ少年ローガンは、ある悲劇から能力を覚醒させ、同じく能力を持った兄ビクターと2人で生きていくことに。以来、不死身の再生能力と戦闘能力を持つ2人は、俗世から距離を置き、150年以上に渡り幾多の戦場に身を投じてきた。しかし、そんな暮らしに嫌気が差したローガンは、軍を抜けてカナダの山奥で恋人と静かに暮らすことを選ぶ。一方、ビクターは戦争がもたらす狂気に魅せられ殺人鬼と化してしまい、その矛先はローガンにも向けられるのだった・・・。

評価★★★/65点

X-MENシリーズにそれほど傾倒しているわけではない者からすると、その中のいちキャラクターのみに焦点をしぼったスピンオフにはなかなか興味を抱けるものではない

また、ウルヴァリンの隠された謎が解き明かされるといっても、その謎が何だったのかさえ思い出せない者からすると、、ってそれは自分が悪いんだけどw、まぁしかし、アクション部分は見応えがあるし、歌わなくても存在感を知らしめるには十分の熱演を見せるヒュー・ジャックマンの魅力もあってSFアクションとしてフツーに楽しめるのはたしか。

しかし、勉強不足な自分が失礼を承知で言わさせてもらえば、もうちょっとシンプルなストーリー展開でもよかったんじゃないかな。ぶっちゃけ兄ビクターとの確執一点張りの方が逆にローガンにより感情移入できた気がする。

つまりビクター=セイバートゥースをもっとしっかり描くべきだったのではないかということに尽きるけど。だって、このセイバートゥースって1作目X-MENでマグニートー側についてた奴でしょ。この後どうつながっていくんだろっていう・・。

ま、、別にいっか(笑)。。

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X-MEN:ファイナル・ディシジョン

20070422_281624 出演:ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、パトリック・スチュワート、ファムケ・ヤンセン、アンナ・パキン、イアン・マッケラン

監督:ブレット・ラトナー

(2006年・アメリカ・105分)WOWOW

評価★★★/65点

 

内容:プロフェッサーXの右腕だったジーン・グレイの死により、いまだその動揺から立ち直れずにいるX-MEN。そんな中、ミュータントの能力を治療して消去し普通の人間に戻すことのできる新薬“キュア”が天才科学者によって開発される。ミュータントのまま生きるか、それとも人間になるかという究極の選択に大きく揺れるミュータント社会。マグニートー率いる強硬派ブラザーフッドは、キュアの根絶を狙い、キュア開発のカギを握る少年の強奪に動き出す。一方、放浪中のサイクロプスはジーンが生きていることを知り、感動の再会を果たすのだが・・・。

“X-MENオールスター感謝祭蔵出し祭り!?”

ミュータントを人間に変える新薬「キュア」を人間側が開発し、もしかしてそれがミュータントを絶滅に追い込むかもしれないというのに、当のミュータント同士が殺り合うというのはどうしても腑に落ちないものがある。

ミュータントは病気であるという人間の主張のもとで薬は作られたわけだから、病ではなく個性・アイデンティティであるとするミュータント側からすればそう簡単に受け入れられるものとは思えず、両者の間にある狭間の中で苦悩し葛藤する視点をもっと突っ込んで取り入れるべきではなかったか。

そういう点でいえば、ウルヴァリンと二重人格の最恐女ファムケ・ヤンセンのラブロマンス(?)を軸に据えたのは完全なミステークであり、視点がズレてしまっている。

本来ならローグ(アンナ・パキン)をこそ前面に押し出さなければならないはずなのに。。

とはいえ、登場キャラの多さに名前と顔が一致しなかった1作目から6年経ってしっかりした予備知識もついてきたせいか、なんだかんだいって3作品の中では1番面白かったかも。

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X-MEN2(2003年・アメリカ・134分)DVD

 監督:ブライアン・シンガー

 出演:ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン

 内容:政府高官のストライカーがミュータント狩りを開始し、プロフェッサーXを捕らえてしまう。X-MENのメンバーは、宿敵マグニートーと手を組み、プロフェッサーXを救出すべくストライカーに立ち向かう。

評価★★★/60点

“早押し並べ替えクイズ!!同一人物に並べ替えよ。”

Aグループ

 エグゼビア、ファムケ・ヤンセン、マリー、カート・ワグナー

 ボビー・ドレイク、ローガン、エリック・レーンシャー

 スコット、ハル・ベリー、レイベン、キティ・プライド

 タイラー・メイン

Bグループ

 サイクロプス、ストーム、デスストライク、シャドウキャット

 ミスティーク、ジーン・グレイ、プロフェッサーX

 セイバートゥース、ウルヴァリン、ローグ

 ナイトクロウラー、アイスマン、マグニートー

問題出した当の本人が1番分かってねぇっ・・。しかもBグループ1人多いっ!

なんでっ?

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X-MEN(2000年・アメリカ・105分)WOWOW

 監督:ブライアン・シンガー

 出演:ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン、ハル・ベリー

 内容:DNAの突然変異によって特殊能力を生まれ持った超人類“ミュータント”。人類を抹殺しようとするマグニートーに、人類とミュータントとの共存を目指すプロフェッサーXとX-MENが立ち向かう!

評価★★★/60点

なんか久しぶりにジョジョの奇妙な冒険に出てくるスタンド能力を思い出した。

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ファンタスティック・フォー〔超能力ユニット〕

200fullfantasticfour 出演:ヨアン・グリフィス、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス、マイケル・チクリス

監督:ティム・ストーリー

(2005年・アメリカ・106分)MOVIX仙台

内容:人類の進化と宇宙嵐の関係を研究している若き天才科学者リード。彼はある日、その謎を解明するため、親友のベン、元恋人で女性科学者のスー、彼女の弟ジョニーとともに、実業家でスーの今の恋人でもあるビクターの援助を受けて宇宙実験を実施することに。だがその最中、5人は予想外に早くやって来た宇宙嵐の放射線を浴びてしまった。それは彼らのDNAに変化をもたらし、皆それぞれに違った力が表れていく・・・。

評価★★★/60点

レイザーラモンHGが宣伝隊長になっただけのことはあるいい加減なお話。。

いや、だって超能力を手に入れたのに、みんながみんなあっちこっちの方向を向いていて全然まとまりがないんだもん。話に求心力が・・・。

悪役も悪役っぽくなかったし、いまいち燃えなかったな。

それとも素人が超能力を手に入れたらこんなんなっちゃうのよ、てなことなのか。

見所はジェシカ・アルバの胸元のみ、、ま、いっか(笑)。

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ファンタスティック・フォー:銀河の危機(2007年・アメリカ・92分)WOWOW

 監督:ティム・ストーリー

 出演:ヨアン・グリフィス、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス、マイケル・チクリス、ダグ・ジョーンズ

 内容:巷では国民的ヒーローとなったファンタスティック・フォーのリードとスーが結婚するという話題で持ちきり。が、世界各地では謎の閃光の飛来により異常現象が発生していた。そして、2人の結婚式当日、閃光がニューヨークにも出現する。その正体は、銀色のボードを駆る生命体“シルバーサーファー”。さらに、このシルバーサーファーが現れた星は、8日以内に滅びていることが判明し・・・。

評価★★★/60点

ゴムゴム人間ルフィが大活躍する「ワンピース」の実写化は十分できる!ということだけは、リードの伸縮自在アクションを見てよぉく分かった(笑)。

「Mr.インクレディブル」から「ファンタスティック・フォー」ときて、ついに満を持してワンピース!、、ってそれくらいしか見所がないんだよねこれ。。

この軽さと中身の無さには脱帽するしかない。

銀河の危機というより、ハリウッドの危機だろ

2021年1月 1日 (金)

夢のシネマパラダイス500番シアター:ゴッドファーザー・オブ・Jホラー黒沢清

クリーピー 偽りの隣人

Creepy出演:西島秀俊、竹内結子、川口春奈、藤野涼子、笹野高史、東出昌大、香川照之

監督・脚本:黒沢清

(2016年・松竹・130分)WOWOW

内容:1年前に失態を犯して警察を辞めた高倉は、現在は大学で犯罪心理学を教えている。そして妻の康子と心機一転郊外の一軒家に引っ越し、新生活をスタートさせていた。ある日彼は、警察の後輩だった野上から6年前に起きた未解決の一家失踪事件の捜査協力を頼まれる。そして事件を唯一免れていた長女に会うのだが、彼女には断片的な記憶しかなかった。一方、高倉夫妻は、新居の隣人・西野の言動にストレスと違和感を感じ始めるが・・・。

評価★★★★/80点

曖昧模糊となっていく此岸(この世)と彼岸(あの世)の境界を、死者が飄々と踏み越えてくる恐怖を描くことを得意としてきた黒沢清。

しかし、そんな大げさな非日常よりも、自分の家の垣根ひとつ越えた隣家で何か異常なことが起きているのではないかという不安感の方が、日常と地続きなだけに身近な怖さがあるし、例えば隣人が「私の家、幽霊出るんです」と言うより「あの人お父さんじゃないです。全然知らない人です」と言ってくる方がよっぽど不気味で怖い。

そして、ご近所さんへの違和感が次第に自分たち家族の日常を侵食してくる様は妙な生々しさがあって、その不穏な雰囲気が見てるこちら側にまで漏れ出してきて嫌~なかんじ・・。

なにより香川照之の怪演が凄まじいのなんの。TVドラマでの豪快な悪役っぷりとはまた異なる神経質でヤバそうなかんじが後ろ姿だけ見ても伝わってきて、上手さを感じる以上に背筋がぞわぞわッとしてくる。

妻(竹内結子)の内面がイマイチ伝わってこないといった欠落はあるものの、警察までもが餌食になっていく後半のおどろおどろしさと、頼るものがもう無い世界の終わりの中を車で疾走する時の合成感丸出しのシーンに快哉w

久々の黒沢製サスペンスホラーを思う存分堪能させて頂きました。

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予兆 散歩する侵略者劇場版

4b8a767a8f2d277eaf0e821976c73051出演:夏帆、染谷将太、東出昌大、中村映里子、岸井ゆきの、渡辺真起子、大杉漣

監督・脚本:黒沢清

(2017年・日本・140分)WOWOW

内容:同僚の浅川みゆきから「家に幽霊がいる」と告白された山際悦子は、夫の辰雄が勤務する病院の心療内科にみゆきを連れて行く。診察の結果、彼女は“家族”の概念が欠落していることが分かった。一方、同じ病院で夫から新任の外科医・真壁を紹介されるのだが・・・。

評価★★★/65点

宇宙人が地球侵略の前段階として人間という生き物を理解するために、人間を動かしている根本にある“概念”を奪って集める、というオンリーワンなシチュエーションだけ取ってみれば白眉。で、奪われた人間は廃人同様になってしまうのも面白い。

そこに黒沢清お得意の侵食してくる彼岸のイメージが上手く作用していて絵的にも見所あり。

なのだけど、本格的な侵略前ということか意外に盛り上がらないw

か弱い女性主人公が侵略者の人差し指を受けつけない特異体質の持ち主であるアイデアも意外にキーファクターとはならず、愛する人のためなら人類が滅んでも構わないというパーソナルな思い=愛の強さに話が収れんしていくんだけども、純粋なセカイ系にもなりきれていない中途半端さに最後まで足を引っ張られたかんじ。。

その中で、無表情がしっかり表情になっている逆説を恐ろしいほど体現している東出昌大が、愛の概念を手に入れたらどんな表情になったんだろうというのは見たかったなぁ。

ちなみに1番好きなシーンは、染谷将太がシャベルで東出の頭を後ろからガッツリぶっ叩くのをワンカットで映し出したところw

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散歩する侵略者

172099_02出演:長澤まさみ、松田龍平、高杉真宙、恒松祐里、前田敦子、満島真之介、光石研、東出昌大、小泉今日子、笹野高史、長谷川博己

監督・脚本:黒沢清

(2017年・松竹・129分)WOWOW

内容:数日間失踪していた夫・真治が病院で保護された。妻の鳴海はまるで別人のような夫の言動に戸惑いを隠せない。しかし、そんなのお構いなく夫は毎日ふらふらと散歩に出かけ、やがては散歩のガイドになってくれと彼女に頼んでくるのだった。一方、町では一家惨殺事件が発生するなど不穏な出来事が頻発し、フリー記者の桜井は独自調査を始めるのだが・・・。

評価★★★☆/70点

「予兆 散歩する侵略者」の方を先に鑑賞。

かげりのある空間描写が不穏をかき立てる黒沢なじみのホラー系の「予兆~」とは対照的な本作の軽快なコミカルテイストに少々面食らう。

が、予兆~での制御されたアンドロイドのような表情の東出&染谷とは逆に、本能で動く血まみれ女子高生&高校生クイズに出てきそうな生意気男子が殊のほか良くて、それに振り回される長谷川博己も面白い。

また、いつもの飄々とした松田龍平と引きこもりが治った満島真之介のやり取りも面白かったし、愛は地球を救うを体現した長澤まさみがめちゃくちゃイイ💕

絵的に見るべき点はクライマックスの無人爆撃機くらいしかない中で、生き生きとしたキャラクタリゼーションの新鮮さに最後まで引っ張られたかんじ。

あと、予兆~では愛の概念を知らぬまま終わった東出が今回は愛を説く牧師役として出てくるけど、空虚さが全く変わっていないのは笑えたw

シリアスとユーモラスの狭間であやういバランスのとれたウェルメイドな作りは黒沢清の新たな方向性なのか、なw?

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回路

Kairo02 出演:加藤晴彦、麻生久美子、小雪、武田真治、風吹ジュン、役所広司

監督・脚本:黒沢清

(2000年・東宝・118分)2001/02/18・仙台東宝

評価★★★☆/70点

 

内容:ごく平凡なOL生活を送る工藤ミチ(麻生久美子)の同僚がある日、自殺し、勤め先の社長も失踪してしまう。一方、大学生の川島亮介(加藤晴彦)の周りではインターネットを介して奇妙な現象が起き始める。胸騒ぎを感じた亮介は、同じ大学でインターネットに詳しい研究者の唐沢春江(小雪)に相談を持ちかけるが、次々に友達や家族が消えていく・・・。カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。

“怖いから見たくないと顔を手で隠しても指と指の間から見たくなってしまう、いや、絶対見なければならないと思わせるような世界がそこには広がっていた。”

地球上あるいはこの世界の中で唯一人間のみが“死”というものを発見した。

いつかは必ず“死”が訪れてしまうことを知ってしまった人間。

それこそが宗教や哲学の原点であり、死とは何か、翻ってこの世を生きることとはどのような意味をもつのかという探求、それは決して避けえない“死”を受けとめるために生まれてきたといっても過言ではない。

この作品では生者と死者、此岸と彼岸の境界がネットとパソコンのディスプレイを通して消失していき、2つの世界がジワリジワリと重なっていくさまが描かれている。

そして、あたかも皆既日食のごとく光と闇が重なっていく最大公約数のところに鮮明に見えてくるのは、孤独というキーワードだった。

死とは永遠の孤独であり、死者は永遠に「助けて、助けて」と呟きつづける存在。

しかし実はその“孤独”が現代社会を構築していくシステムの中で大きな存在となりつつある、いや、もうすでになっている現在。

人とのつながり、社会とのつながり、国家とのつながりが希薄になってきたその極端な形を、光と闇という二項対立の壁を取り払った不条理なホラーとして表出させた黒沢清監督の手腕はたしかに大きい。

なぜあちらの世界が侵食してくるのかということを武田真治に語らせた不条理の理はともかく、人と人とのつながりを最後の最後まで求める主人公の一貫した姿から、生きるということに人と人とが理解しあうこと、心と心をつなげることという意味を見出すことが一応できる。

しかし、それは一応という前書きがどうしても付いてしまうくらいの弱々しいものであり、監督の視線の冷たさと突き放し方には、映画を見る側とのつながりさえ拒絶してしまうくらいの投げやりとでもいうような一方的な厳しさがある。春江の描き方なんか特に。

そのため映画と自分との間の回路が半ば開いているようで開いていない状態のまま推移してしまった。

自分としては、人と人とが理解し合うことの難しさと対になる、それゆえに生まれる心と心の交流の温かさを描いてこそ、より説得力をもって伝わってくるものだと考えているのだが、ホラーにそこまで求めるのも酷か・・。

だが、そういう要求を思わず求めてしまうほどのある種哲学的な世界、見たくないと顔を手で覆っても絶対指と指の間から見たくなってしまう、いや、見なければならないと思わせるような世界がそこには広がっていた。

まるで救いを求めるかのごとく無機質な携帯を片手に持った人々であふれかえる街、しかしそこにあふれかえる情報の波の中で他者とコミュニケーションをとることにもはや肉体(身体)は完全に不用となっている。

そんな中、間接的な形の中で次第にコミュニケーションを苦手とし、あるいは苦しみさえ抱き閉じこもって、そういう力を無くしていく人々と社会・・・。

これって、たしかにホラーなのかもしれない。。

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Sakebi 出演:役所広司、小西真奈美、伊原剛志、葉月里緒菜、オダギリジョー、奥貫薫、加瀬亮

監督・脚本:黒沢清

(2006年・日本・104分)2007/03/01・盛岡フォーラム

評価★★★★/80点

 

内容:有明の埋立地で、身元不明の赤い服の女が殺害された。死因は溺死。この事件の捜査に当たった刑事の吉岡は、被害者の周辺に残る自分の痕跡と不確かな記憶に「自分が犯人ではないのか?」という妙な感情に襲われる。苦悩を深める吉岡は、殺害現場に舞い戻るが、そこで不気味な女の叫び声を耳にする・・・。

“これぞ<映画>!”

「私は死んだ。だからみんなも死んでください」という、映画を締めくくる言葉とは到底相容れないような衝撃的なセリフで終わる作品だが、新聞紙が吹きすさぶゴーストタウンを独りさまよう役所広司の姿を捉えたワンカットで世界の崩壊を表現してしまう、これを“映画”と言わずして何と言おう。

そういう意味でもまさに素晴らしい映画体験を満喫できたと思う。

冒頭、男が水たまりに女の顔を押し付けて殺害するシーンがワンカットで描かれていることからして、今まで見たことがないようなヘンな違和感を感じたものだが、ワンカットで撮った(?)男の飛び降り、瞬きしない赤い服の幽霊(葉月里緒菜)の形相、奥貫薫が凶器でゴツンと男の頭をブッ叩くシーンなど微妙な違和感が見る側に侵食してくる。

この違和感は今までの映画の文法から外れたもの、それはつまるところ“本当のこと”が違和感として感じられてしまうのだろう。

かと思えば、その幽霊がわざわざドアを開けて出て行ったり、空をドッヒューンと飛んでいったり、吉岡(役所広司)が真顔で幽霊が出る相手を間違えることってあるんでしょうか?と言ったり、そういう滑稽なシーンも平気で繰り出してくる。

そっくり丸ごとホンモノと、とてつもないバカバカしさの奇妙な融合がこれほどまでに新鮮な世界観として映ってしまうというのも珍しい。

これぞ“映画”!

20世紀に我々日本人が捨て去ってきたもの、見て見ぬふりをしてきたもの、ひた隠してきたものが21世紀に入ってボロボロと露わになってきている中で、この映画で描かれる赤い服の幽霊が内包するテーマというのは非常に示唆的であるように思う。

そういう時代性も含めて、見応えがあったし、さらに黒沢清にありがちな支離滅裂さがなかったのも見やすくて良かった。

“目の前にいる人が、全然私を見てくれない”呪縛、ゾゾーッ・・。

いったいどれだけの人を、モノを見過ごしやり過ごしてきたのだろう自分は・・・。

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ドッペルゲンガー(2002年・日本・107分)WOWOW

 監督:黒沢清

 出演:役所広司、永作博美、ユースケ・サンタマリア、柄本明

 内容:早崎道夫は、医療機器メーカーで人工人体の開発にあたっているエリート研究者。10年前に開発した血圧計が大ヒットして以来、スランプ状態に陥った彼はストレスを募らせていた。そんなある日、早崎の前に突然、彼に瓜二つの外見を持つ分身ドッペルゲンガーが出現。早崎は必死でその存在を否定しようとするが・・・。

評価★★/40点

コメディだと気付くのが、遅すぎた・・w

2020年12月30日 (水)

夢のシネマパラダイス610番シアター:打倒!藤井聡太

3月のライオン前後編

Eyecatch出演:神木隆之介、有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶、前田吟、高橋一生、板谷由夏、奥貫薫、佐々木蔵之介、加瀬亮、伊勢谷友介、伊藤英明、豊川悦司

監督:大友啓史

(2017年・東宝・前編138分/後編140分)東宝シネマズ日本橋

内容:17歳のプロ棋士・桐山零。彼は幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人だったプロ棋士・幸田の内弟子になり、中学生棋士としてプロデビュー。しかし同じくプロを目指して挫折した幸田の実子である姉弟との軋轢もあり、高校入学を機に幸田家を出て下町のアパートで一人暮らしを始めていた。そんなある日、先輩棋士たちに酔い潰され道ばたでグッタリしているところを川本あかり(倉科カナ)に介抱される。以来、長女あかり、次女ひなた、末っ子モモの3姉妹とその祖父が暮らす川本家との交流が始まる・・・。

評価★★★★/80点

原作漫画ファンとしては、前後編4時間半超のボリュームで実写化してくれた贅沢さを素直に喜びたいところ。

染谷将太のまさかの二階堂をはじめとするハズレのないキャスト陣はもちろん、カレーに唐揚げに卵サラダにという最強のふくふく食卓風景から、見る側にも圧がかかる対局シーンに至るまで違和感がない再現率にはとりあえず脱帽(^^♪

各々が何かしらの枷を背負っているキャラクターもしっかり描けていたし、全体的には好印象だった。

ただ、前編・後編と分けて考えるよりは、4時間半の1本の映画を2つに分けたと見た方がいい作りになっていて、原作エピソードを満遍なく取り込んだ結果、逆に単独で見ると意外に奥行きが感じられない印象はあったかも。。

ここら辺のバランスの取り方は難しいところで、じゃあどのエピソードが不要だったのかといわれると、やっぱどれも必要だなと思うし、それどころか将棋部の野口センパイが出てこないのはなぜだ!?とヤキモキしてしまったくらいだから、まぁこれはこれで良しとしようか(笑)

有村架純の下着姿も見れたしなぁ♪っておいw!

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聖の青春

4d7b2ef5a98eea3ee3bdc69663f95c39d42d36b0 出演:松山ケンイチ、
東出昌大、染谷将太、安田顕、柄本時生、筒井道隆、竹下景子、リリー・フランキー

監督:森義隆

(2016年・日本・124分)WOWOW

内容:広島で生まれ幼い頃に難病を患い入退院を繰り返していた村山聖は、父親から教わった将棋に熱中するようになる。すぐに頭角を現し10代の頃から東の天才・羽生善治、西の怪童・村山聖と称されるまでになり、その後広島から単身大阪へ出て17歳という異例の早さでプロデビューを果たす。やがて、ライバル羽生に追いつくために拠点を東京へ移して将棋に打ち込むが、病魔は少しずつ彼の身体を蝕んでいく・・・。

評価★★★☆/70点

ダウンタウンの松本人志がテレビ番組で、仕事に手ぶらで行って手ぶらで帰ってくる棋士のカッコ良さに憧れると言っていた。

たしかに明晰な頭脳とジッと正座できる忍耐力でもって身ひとつでお金を稼ぐ美学ってなんか分かるなぁと思ったけど、映画を見てプロの世界というのはそんな生半可なスマートさとはかけ離れた壮絶なものなのだということがよく分かった。

全国に数多いるであろう天才少年のさらにひと握りしかプロになれない(基本的に1年に4人しかなれない&26歳以下の年齢制限あり)狭き門のさらにその先に待つ過酷な勝負の世界。

ある者はこう言う。

トップレベルの戦いは、まるで爆弾魔が仕掛けた時限爆弾の装置で複数の配線コードのうちどれかを切れば解除できるという究極の選択を延々やり続けることに似ている、と。しかも、その配線コードは赤か青かの2通りではない。1手打つ指し手の平均は80通りあるといわれている・・😵

そんな神経をすり減らしていく生きるか死ぬかのような戦いを10時間以上も続けていったら、それはもう狂気の世界だろう。

そして、そこに命を削りながら一心不乱に身を置き続けた村山聖という男の生き様もまた常人では計り知れない凄さがあって、なんだか最後は泣きそうになるくらい胸に迫ってくるものがあった。

偏屈で破天荒な外面の悪さとは裏腹な孤独な内面に宿る生真面目さや優しさを、大増量した松山ケンイチが上手く体現していて見入ってしまったし、それ以上に名人羽生善治を演じた東出昌大がスゴイのなんの。将棋を指している時の一瞬一瞬の仕草がホントに羽生が憑依したかのように見える時があって、背中にゾワッと悪寒が走ってしまうくらいだった。

聖×羽生というコントラストが本作のキーワードだったとすれば、松山×東出は今回本当に良い仕事をしてくれたと思う。

81マスの盤上の海にダイブして深く深く潜り込んでいくうちに、「その深淵から戻ってこれなくなるんじゃないかと時々怖くなる時がある」と真顔でつぶやく羽生、その羽生と同じ景色を見るために判断力を鈍らせるわけにはいかないと抗がん剤や鎮痛剤の投与さえ拒否する聖の執念。

その世界を極めた者にしか持ちえない境地といっていいのかどうか分からないけど、2人に近づきがたい畏怖の存在を感じ取って圧倒された。

それに比べて自分のなんとヌルい人生よ・・wちゃんと生き抜こっ!

夢のシネマパラダイス609番シアター:アベンジャーズ選抜トライアル

ドクター・ストレンジ

6ccbf0387d0ae9d9a8523c9c9b0c2281出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キウェテル・イジョフォー、レイチェル・マクアダムス、ベネディクト・ウォン、ティルダ・スウィントン

監督・脚本:スコット・デリクソン

(2016年・アメリカ・115分)WOWOW

内容:ニューヨークの天才外科医スティーヴン・ストレンジ。ある日交通事故に遭い、両手にマヒが残る重傷を負ってしまう。医者としてのキャリアを失い途方に暮れた彼は、下半身不随から復活した男がいるという噂を頼りにネパールに渡る。そしてエンシェント・ワンという女魔術師と出会い、彼女に弟子入りするのだが・・・。

評価★★★☆/70点

主人公のキャラ設定はアイアンマン、映像面はインセプションやマトリックスetc..どこかで見たような既視感ありありで、ティルダ・スウィントンなんてバットマンビギンズの渡辺謙そのまんまなんだけど、前記作品群はどれも面白かったせいかそんなに悪い感触はないっていう(笑)。

例えば、マッチョマンなアベンジャーズに比べると今回は魔術主体なので、それこそ自分の大好きな鋼の錬金術師にも似た腕力に頼らない面白さがあったし、時計の針が逆回転していく中でのバトルもジョジョの奇妙な冒険のスタンド、ザ・ワールドのさらに先をいく今までありそうで無かった新機軸で見応えがあった。特段ケチをつける所はなかったかなと。

しいて言えば、横文字用語が多すぎてついて行きづらいのと、ラスボスがストレンジの最強根比べにいい加減飽きて退散するオチにはちょっと腰砕けになっちゃったけどw

まぁ、映画館で見てなんぼの作品なのはたしか。

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デッドプール

O0297042013780560343出演:ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクライン、T・J・ミラー、ジーラ・カラーノ

監督:ティム・ミラー

(2016年・アメリカ・108分)WOWOW

内容:今から2年前、特殊部隊を退役したウェイドは娼婦のヴァネッサと出会い、あまりにも相性が良いものだから本気で結婚を考え始めたのだが、その矢先に末期ガンと診断されてしまう。やがて彼は酒場で出会った男に一縷の望みを託し、治療と引き換えに極秘の人体実験を受けることを承諾した。その結果、不死身の肉体を手に入れたものの、その代償として全身が焼けただれたような醜い姿になってしまう。そして現在。ヴァネッサの前から姿を消した彼は、赤いコスチュームに身を包んだ男“デッドプール”として、人体実験を行った組織を追っていた・・・。

評価★★★/65点 

まるでタランティーノ映画から闖入してきたような品性2:お下劣8キャラが、ヒーロー映画の常道を茶化しながら好き放題ヤリまくる悪ふざけはたしかに新鮮。

が、言ってしまえば見所はそこだけしかないわけで、マーベルヒーローものという括りを取り外せば、ただのパロディ映画。

にもかかわらず、そこに徹することなく途中でまともな方向に舵を切り失速感ありありになったのはちょっと中途半端だったかな。

ま、唯一無二の愛さえあれば何だって許されるってのは一本スジは通ってるけどねw

でも、正直ピンで見るよりはX-MENの中で見たいかなぁ。って、えっ!ウルヴァリンの敵役で出てたって!?これからどう繋がっていくんだ・・?

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アントマン

1_large出演:ポール・ラッド、マイケル・ダグラス、エヴァンジェリン・リリー、コリー・ストール、アンソニー・マッキー

監督:ペイトン・リード

(2015年・アメリカ・117分)WOWOW

内容:バツイチ無職のスコット・ラングは、最愛の娘の養育費も払えず、まさに人生の崖っぷちに。そんな中、彼のもとに天才科学者ハンク・ピム博士からある仕事が舞い込んでくる。博士が開発した特殊なスーツを着て、身長1.5㎝のアントマンになるというものだった・・・。

評価★★★/65点

子供時分「ミクロキッズ」(1989)を見た時に小さくなった悪ガキの大冒険にワクワクドキドキしたものだけど、と同時にその冒険の範囲が家の庭という狭さに物足りなさを覚えたのも確かだった。

しかし、その物足りなさを満たしてくれたのがアニメ映画のトイストーリーとジブリ映画のアリエッティだったわけで、今回初めて実写映画で蟻サイズの人間があらゆる場所を縦横無尽に駆け回るミクロ世界をスケール感たっぷりに見せてくれて、映像面では文句の付けようがない出来。

正直ストーリー面は二の次なあっさり感は否めず、見どころは映像しかないかんじだったけど、シリーズ化のイントロダクションとしては十分及第点をあげられる作品だったと思う。

個人的にはもっとコミカルでも良かったかなと感じたけど、アベンジャーズに組み込まれることを考えるとあんまり毛色に違いを出しすぎるのもあれだったのかな。

アベンジャーズを意識せずに作られた単発での次回作を期待したいけど、エンドロール後のエピローグからするとどうやら夢物語みたい・・。

夢のシネマパラダイス160番シアター:ヘイトフル・エイト

ヘイトフル・エイト

H8_2出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ブルース・ダーン

監督・脚本:クエンティン・タランティーノ

(2015年・アメリカ・168分)WOWOW

内容:南北戦争後のワイオミング。賞金稼ぎのジョン(カート・ラッセル)は駅馬車を貸し切って、1万ドルの賞金首の女・デイジーを乗せて雪山を走っていた。そこへ、馬が倒れて立ち往生していた元騎兵隊の賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)に頼まれて、お尋ね者3人の死体と共に乗せてやることに。さらにもう1人自称保安官の男にも呼び止められて拾ってあげた一行は、猛吹雪を避けて道中にある紳士服店に立ち寄るが、そこには店番をしていたメキシコ人と3人の先客がいた・・・。

評価★★★/65点

一言でいえば、巨匠めいたタランティーノに面食らったといえばいいか。

まるでポール・トーマス・アンダーソンが撮ったと言われても納得してしまいそうなくらい絵の構図で見せまくり、格調というにはグロシーンのオンパレードなのであれだけど、牽引力のある無駄話がかすんでしまうくらいショットで見せる。

タランティーノ特有の安っぽさが無いんだよね。

それを成長といえばいいのか、いやこれってタランティーノにかぎっては退化じゃないのか(笑)!?

で、結局これって西部劇の名を借りた密室劇だったわけだけど、尺はこの長さでいいからタランティーノ十八番の時制を交錯させる手法をもっとバンバン使って、最初から密室に8人がドンッと居座った状態で通してほしかった気も・・。そうすればサスペンスとしての緊迫感はもっと出たと思うんだけどな。

こう書いてきて明らかに自分の嗜好ベクトルは、アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」だったのだと気付くw

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スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

Sukiyaki 出演:伊藤英明、佐藤浩市、伊勢谷友介、安藤政信、堺雅人、小栗旬、石橋貴明、木村佳乃、クエンティン・タランティーノ、香川照之、桃井かおり

監督:脚本:三池崇史

(2007年・日本・121分)WOWOW

評価★★★☆/70点

内容:壇ノ浦の戦いから数百年後、山あいの寒村“湯田・ユタ”。ある時、その村に大量の金塊が眠っているという噂が立ち、平清盛(佐藤浩市)率いる平家ギャングと源義経(伊勢谷友介)率いる源氏ギャングは一触即発の状態になっていた。そんな抗争渦巻く村に、一人の凄腕ガンマン(伊藤英明)が流れ着く。両軍ともこの謎のガンマンを用心棒に引き入れるべく動き出すのだが・・・。

“犯されて、射抜かれて、舐めくり回される佳乃さま!!”

ド変態映画ですこれ。

オープニングからタランティーノが出てくる映画なんてろくなものになるわけないんだから(笑)、そこで、あっ、この映画ってそういう映画なんだとスイッチを切り換えて見れば、そこそこ楽しめる映画ではあるけど。

タランティーノの映画も、すき焼きかヤミ鍋かというくらいのB級ゴッタ煮映画なのだから、オープニングでタランティーノを出してきてこの映画の指標を示してくれたのはせめてもの救いだった。

ていうか、それがなかったら、とてもじゃないが見られないけどねw

しかし、名の知れた豪華俳優陣が嬉々としておフザケキャラを演じているのはそれだけでも見ていて楽しいものがあったのも確か。

ガトリング砲をブッ放すヘンリィ6世・佐藤浩市、LOTRのゴラムばりの一人芝居を見せる不死身の香川照之、トランスタコ踊りの木村佳乃、タマを失くしたタカさんの保毛男田保毛男・・。

その保毛男田保毛男が襲ってくるときの伊勢谷友介の素演技がこの映画1番の見せ場だったな(笑)。ってコントやん。。

血まみれの弁天を通称ダブルBと呼ばせるところなんかは、まんまタランティーノのパクリだけど、そのおバカさを払拭するかのようなルリ子・桃井姐さんのカッコ良さも特筆ものだったし。

んで1番まともだったのが大友克洋のAKIRAから命名されたアキラこと小栗旬だったけど、アニオタ・タランティーノとルリ子から生まれたのが小栗旬って、、全然ハーフになってないんですけどww。

ほいで結局1番わけの分からなかったのが伊藤英明。他のキャラに消されて何の色も出なかったな、かわいそうに。

まぁ、こういう何でもござれのB級&R指定の娯楽映画は年に1回くらいだったら見てもいいかもね。一緒に見に行った連れには大不評だったけど・・・。

でも、これを山田洋次に撮らせてたら、三池ワールドとは天地の差がある大層まともな和製「シェーン」になるんだろうなぁ(笑)。

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駅馬車(1939年・アメリカ・99分)NHK-BS

 監督:ジョン・フォード

 出演:ジョン・ウェイン、トーマス・ミッチェル、クレア・トレヴァー

 内容:19世紀末、アリゾナからニューメキシコまで9人の乗客を乗せた駅馬車が平原を進む。途中、若妻の出産やアパッチの襲撃などのハプニングに遭いながらも旅を続ける西部劇史上不滅の名編、らしい。。飲んだくれ医師役のトーマス・ミッチェルがアカデミー助演男優賞受賞。

評価★★★/60点

正直かったるい。。

登場人物が多いわりにはキャラが活きてないかなと。光ってたのは飲んだくれのトーマス・ミッチェルくらいなもの。

ただ、一点、モニュメントバレーのロケーションだけは最高で、自分も馬に乗って颯爽と駆けてみたいとは思った。

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黄色いリボン(1949年・アメリカ・103分)NHK-BS

 監督:ジョン・フォード

 出演:ジョン・ウェイン、ジョアン・ドルー、ジョン・エイガー

 内容:西部民謡をアレンジした同名の主題歌も有名な、ジョン・フォード一家総出演による叙情派西部劇。「アパッチ砦」「リオ・グランデの砦」とともにフォード監督の騎兵隊3部作を成し、これはその第2作目。またフォードにとっては初のカラー西部劇で、アカデミー撮影賞も受賞。

評価★★★/60点

正直途中までジョン・ウェインがどの役演ってるのか分からなかった。。

まっさか退役間近の老将ジイさんじゃないよな、と最初から決めかかってた自分もバカだけど。だってまだジイさん演る年齢じゃないっしょ。この時って、まだ40歳くらいだったはず。

笠智衆も真っ青だなw

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リオ・グランデの砦(1950年・アメリカ・105分)NHK-BS

 監督:ジョン・フォード

 出演:ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、クロード・ジャーマン・ジュニア

 内容:勇ましいアメリカ騎兵隊魂を高らかに謳い上げたジョン・フォードの騎兵隊3部作の第3作。

評価★★★/55点

西部劇としては何の取り柄もない映画だが、ただ1点、ローマ式の馬の乗り方は一見の価値あり。

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ヴェラクルス(1954年・アメリカ・94分)NHK-BS

 監督:ロバート・アルドリッチ

 出演:ゲイリー・クーパー、バート・ランカスター、デニーズ・ダーセル

 内容:1866年のメキシコ。南軍少佐のトレーンは、無法者のエリンから馬を買ったが、その馬が軍隊から盗まれたものだったため、エリンもろとも軍隊の迫撃をくらってしまう。必死こいて逃げる2人は、たまたま知り合ったデ・ラボルデエル侯爵から、伯爵令嬢マリーをメキシコのベラクルスまで送り届けるよう頼まれるが・・・。

評価★★★/65点

血塗られたようなどぎつい赤で彩られたオープニングクレジットから想像していたのとはかけ離れた中途半端さ。

名優2人のキャラとその対比が良くできていただけに残念。。

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騎兵隊(1959年・アメリカ・119分)NHK-BS

 監督:ジョン・フォード

 出演:ジョン・ウェイン、ウィリアム・ホールデン、コンスタンス・タワーズ

 内容:南北戦争たけなわの1863年4月、北軍の劣勢を挽回するために、グラント将軍はヴィックスバーグ攻撃強行を決意し、補給路を断つために敵陣の中にあるニュートン駅破壊を企てる。元鉄道技師のマーロウ大佐(J.ウェイン)は、騎兵隊を率いてニュートン駅に向かって出発する。彼の隊には軍医のケンドール少佐(W.ホールデン)が配属されたが、医者嫌いのマーロウとは最初っからソリが合わない。。やがて一行は南部のとある農園に宿泊することになるが、そこの女主人に作戦会議を盗み聞きされてしまい・・・。

評価★★☆/45点

甘すぎる。。

マーロウとケンドールをもっとこう極端に対峙させてほしかったんだけどなぁ。

ジョン・ウェインが女性から強烈ビンタを喰らうところが1番の見所。。

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墓石と決闘(1967年・アメリカ・102分)NHK-BS

 監督:ジョン・スタージェス

 出演:ジェームズ・ガーナー、ジェイソン・ロバーズ、ロバート・ライアン、ジョン・ヴォイト

 内容:1881年、弟をクラントン一味に殺されたワイアット・アープは、ドク・ホリデイの協力でビリー・クラントンを倒し、OK牧場の決闘は終わった。しかし、決闘の張本人であるアイク・クラントンはいつの間にか姿を消していた。その後アープは、連邦保安官に任命されて捜索隊を組織する権限を得ると、なりふり構わずクラントンを追いかけ始める。西部開拓史上最も有名なOK牧場の決闘に関係した男たちのその後の運命を描いた西部劇。

評価★★★☆/70点

西部劇でちゃんとした法廷シーンを見るとは思いもしなかった。

さらに勧善懲悪からだんだんズレていくという視点をはじめとして非常に新鮮な印象を持った。やはり実話だけのことはある。

でもまさかこんな後日談があったなんて、、やっぱり新鮮。

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ポストマン(1997年・アメリカ・177分)WOWOW

 監督:(製作のほかに挿入歌までやっちゃってます・・)ケビン・コスナー

 出演:ケビン・コスナー、オリビア・ウィリアムズ、ウィル・パットン

 内容:核戦争後の社会を舞台に、失意の人々に手紙を届け、希望を与えることで独裁者に立ち向かった郵便配達夫の勇気ある生きざまを描く近未来ウエスタン。

評価★★★/55点

薄っぺらい内容でよく3時間もたせたなぁと逆に感心してしまう。。

面白くて良い映画を作るゾ!というコスナーの心意気だけは伝わってくる・・w

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